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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P2-8 肝 切 除 後 早 期 に 胃 浸 潤 を 伴 い 肝 外 発 育 性 の 再 発 をきたし<br />

た 肝 細 胞 癌 の 一 例<br />

P2-9 当 院 で 経 験 した 細 胆 管 癌 の 臨 床 像<br />

1<br />

公 立 八 女 総 合 病 院 外 科 、 2 公 立 八 女 総 合 病 院 病 理 、 3 久 留 米<br />

大 学 外 科<br />

○… 平 城 守 1<br />

, 小 野 博 典 1<br />

, 尾 崎 邦 博 1<br />

, 丸 山 寛 1<br />

,<br />

木 村 祐 介 ノーマン 1 , 永 野 剛 志 1<br />

, 中 西 香 織 1<br />

, 高 木 克 明 1<br />

,<br />

横 山 新 太 郎 1<br />

, 渡 辺 次 郎 2 3<br />

, 白 水 和 雄<br />

肝 臓 に 原 発 する 悪 性 腫 瘍 の 細 胆 管 細 胞 癌 ( 細 胆 管 癌 )は 頻 度 も 少 なくそ<br />

の 臨 床 像 は 不 明 の 点 が 多 い。 我 々は 最 近 9 年 間 に 細 胆 管 癌 7 例 を 経 験 し<br />

た。 当 院 で 経 験 した 細 胆 管 癌 の 臨 床 像 を 提 示 し、 今 後 の 治 療 の 参 考 に<br />

したい。2003 年 1 月 から2011 年 12 月 までに 当 院 にて7 例 が 病 理 学 的 に 細<br />

胆 管 癌 と 診 断 された。 性 別 は 男 性 4 例 、 女 性 3 例 で 年 齢 は48 歳 から81 歳 、<br />

平 均 65.9 歳 であった。HCV 陽 性 は4 名 、うち1 名 はHBs 抗 体 陽 性 で、ど<br />

ちらも 陰 性 は3 名 であった。6 名 に 手 術 を 実 施 し、 現 在 入 院 中 の1 名 を<br />

除 いた5 例 の 経 過 は4 例 に 再 発 を 認 め、3 例 が 肝 転 移 を 認 め、それぞれ<br />

術 後 8,10,17か 月 で 再 発 を 確 認 した。1 例 は15か 月 で 腫 瘍 マーカーの 上<br />

昇 を 認 め、44か 月 で 画 像 にて 腹 膜 転 移 と 診 断 した。 再 発 を 認 めた4 例<br />

中 2 例 は 集 学 的 治 療 を 実 施 し、それぞれ5 年 2か 月 、6 年 11か 月 生 存 中 で<br />

ある。 手 術 不 能 であった1 例 は 診 断 後 10か 月 で 死 亡 した。 術 後 無 再 発<br />

生 存 中 の1 例 は1 年 6か 月 経 過 している。 考 察 : 再 発 形 式 は 肝 転 移 が 比<br />

較 的 多 い。 治 療 法 は 頻 度 が 少 ない 疾 患 であり 症 例 に 応 じて 選 択 するこ<br />

とや 化 学 療 法 の 継 続 が 重 要 と 思 われる。 再 手 術 や 放 射 線 照 射 など、 集<br />

学 的 な 治 療 が 重 要 である。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P3-1 回 盲 部 の 孤 立 性 播 種 巣 切 除 後 に 広 範 な 腹 膜 播 種 を 急 速 に<br />

来 した 肝 細 胞 癌 の1 例<br />

社 会 保 険 徳 山 中 央 病 院 外 科<br />

○… 久 保 秀 文<br />

肝 細 胞 癌 の 再 発 形 式 で 腹 膜 播 種 の 頻 度 は7.1%と 稀 である. 症 例 は57 歳<br />

の 男 性 で2001 年 3 月 より 肝 S2,S6の 肝 細 胞 癌 に 対 して2009 年 までに 数 回<br />

のRFAとTACE 治 療 歴 あり.2010 年 1 月 肝 S6の 肝 細 胞 癌 が 再 度 出 現 して<br />

きたためこれに 対 し 肝 S6 部 分 切 除 を 施 行 した(T2,Eg,Fc+, 中 分 化 型 肝<br />

細 胞 癌 であった).2010 年 12 月 右 下 腹 部 腫 瘤 を 主 訴 に 受 診 , 腹 部 CTにて<br />

回 盲 部 に 直 径 10cm 大 の 腫 瘤 を 認 めた.PIVKA-2の 上 昇 を 伴 っており 腹<br />

腔 内 転 移 を 疑 い 回 盲 部 切 除 および 腫 瘤 摘 出 術 を 施 行 した. 腫 瘍 は 回 盲<br />

部 後 壁 に 癒 着 して 発 育 していたが, 虫 垂 および 盲 腸 の 壁 内 には 異 常 所<br />

見 は 認 められず 後 腹 膜 への 播 種 性 転 移 と 診 断 した.その 後 ラミブジン/<br />

アデホビルの 抗 ウィルス 剤 のみで 経 過 観 察 していたがその4ヶ 月 後 に<br />

腹 痛 ・ 腹 満 などの 腸 閉 塞 症 状 が 出 現 し,CTで 下 行 結 腸 の 外 側 に 径 7.5cm<br />

大 の 腫 瘍 病 変 を 認 めた.その 他 にも 腹 腔 内 に 造 影 剤 にて 早 期 濃 染 する<br />

結 節 が 散 在 しており 腹 腔 内 全 体 への 腹 膜 播 種 の 増 悪 が 疑 われた. 現 在 ,<br />

疼 痛 コントロールを 併 用 投 与 しながらソラフェニブを 内 服 投 与 して 経<br />

過 観 察 中 である. 本 症 例 での 回 盲 部 への 初 回 播 種 病 変 は 孤 立 性 病 変 で<br />

はあったが 腫 瘤 の 境 界 は 完 全 に 明 瞭 ではなく 一 部 には 不 整 な 境 界 を 有<br />

していた. 肝 細 胞 癌 の 腹 膜 播 種 巣 の 切 除 においてはたとえ 孤 立 性 で<br />

あっても 一 部 に 浸 潤 性 境 界 を 有 する 場 合 は 切 除 を 契 機 に 急 速 に 播 種 を<br />

広 める 危 険 があり,その 切 除 の 適 応 には 慎 重 であるべきと 考 えられ<br />

た. 肝 細 胞 癌 の 腹 膜 播 種 に 対 する 治 療 法 として 手 術 療 法 以 外 に 分 子 標<br />

的 治 療 薬 であるソラフェニブが 注 目 されているが 手 術 療 法 と 比 較 した<br />

まとまった 結 果 はなくその 効 果 は 未 知 数 であるため 本 症 例 でも 慎 重 に<br />

その 経 過 を 追 っていく 必 要 がある. 今 回 ,われわれは 回 盲 部 の 限 局 した<br />

腹 膜 播 種 巣 を 切 除 した 後 に 急 速 な 腹 腔 内 播 種 を 来 したまれな 肝 細 胞 癌<br />

の1 例 を 経 験 したので 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する.<br />

P3-2 肝 細 胞 癌 腹 膜 播 種 再 発 に 対 し3 度 の 切 除 術 を 施 行 した1<br />

例<br />

1<br />

佐 々 木 研 究 所 附 属 杏 雲 堂 病 院 消 化 器 外 科 、 2 佐 々 木 研 究 所 附 属<br />

杏 雲 堂 病 院 消 肝 内 科<br />

○… 三 浦 世 樹 1<br />

, 川 本 潤 1<br />

, 深 田 忠 臣 1 2<br />

, 小 尾 俊 太 郎<br />

肝 細 胞 癌 腹 膜 播 種 再 発 に 対 し3 度 の 切 除 術 を 施 行 した1 例 を 経 験 したの<br />

で 報 告 する。 症 例 は68 歳 女 性 。32 歳 時 に 心 室 中 隔 欠 損 症 に 対 する 手 術<br />

時 に 輸 血 を 施 行 。C 型 肝 硬 変 経 で 過 観 察 中 、 平 成 13 年 に 肝 左 葉 2.5cm<br />

大 の 単 発 肝 細 胞 癌 に 対 し、ラジオ 波 焼 灼 術 を 施 行 。 平 成 16 年 にHCV2 型 、<br />

高 ウイルス 量 に 対 しPEG-IFNを 導 入 するもHCV-RNA(+)。 同 年 肝 S4<br />

の2cmの 肝 細 胞 癌 に 対 し 再 度 ラジオ 波 焼 灼 術 施 行 。 平 成 17 年 イントロ<br />

ン、レベトール 併 用 療 法 を 開 始 しHCV-RNA(-)となる。 平 成 18 年 12 月<br />

肝 細 胞 癌 腹 膜 播 種 と 診 断 され 可 及 的 切 除 術 を 施 行 。 平 成 19 年 にTSU-<br />

68を12コース 投 与 。 平 成 20 年 TS-1を120mg/ 日 投 与 。 平 成 21 年 より<br />

systemic… fluorouracil… arterial… infusion… and… interferon… therapy…<br />

(systemic…FAIT)…を 開 始 し2クール 施 行 。 平 成 22 年 AFPが2515と 上 昇<br />

したため 当 科 紹 介 受 診 。 腹 部 造 影 CTで 胃 前 庭 部 腹 側 に3cm 大 の 播 種<br />

病 変 を 認 め 手 術 を 施 行 。 大 網 内 の40mm 大 と30mm 大 の 播 種 巣 を 可 及<br />

的 に 切 除 した。 術 後 systemic…FAITを2クール 施 行 したが、 平 成 23 年 、<br />

AFPが 再 度 上 昇 、CT 上 最 大 4cm 大 の 腹 膜 播 種 病 変 を 計 4 個 認 め 手 術 を<br />

施 行 した。 大 網 全 摘 術 及 び 小 網 内 の2cm 大 播 種 病 変 に 対 して 摘 出 術 を<br />

施 行 した。 病 理 所 見 はいずれも 中 分 化 型 肝 細 胞 癌 であった。 現 在 全 身<br />

状 態 は 良 好 で、ソラフェニブを 投 与 開 始 し 経 過 観 察 中 である。 肝 細 胞<br />

癌 腹 膜 播 種 症 例 中 にも、 化 学 療 法 、 分 子 標 的 治 療 による 原 発 巣 のコン<br />

トロールと 手 術 による 腹 膜 播 種 切 除 を 組 み 合 わせた 集 学 的 治 療 により、<br />

良 好 なQOLを 保 ちつつ 長 期 生 存 し 得 る 症 例 も 存 在 する 可 能 性 が 示 唆<br />

された。<br />

千 葉 労 災 病 院 外 科<br />

○… 飯 田 文 子 , 草 塩 公 彦 , 宇 田 川 郁 夫 , 松 本 正 成 , 鈴 木 大 ,<br />

深 尾 立<br />

肝 細 胞 癌 は 一 般 的 には 発 育 が 緩 除 な 腫 瘍 と 考 えられており、 短 期 間 に<br />

急 速 増 大 をきたすことは 極 めて 稀 である。 肝 外 発 育 型 の 肝 細 胞 癌 も 比<br />

較 的 稀 であるが、 今 回 我 々は 初 回 肝 切 除 後 5ヶ 月 でAFPの 急 激 な 上 昇<br />

とともに 肝 外 突 出 型 の 再 発 をきたし 急 速 な 腫 瘍 の 増 大 と 胃 浸 潤 を 認 め<br />

た 症 例 を 経 験 したので 報 告 する。( 症 例 )78 歳 女 性 。 軽 度 の 肝 障 害 と 血<br />

小 板 減 少 があり 腹 部 エコーにて 肝 腫 瘍 を 指 摘 された。HBs 抗 原 、HCV<br />

抗 体 は 陰 性 で、 内 科 での 精 査 で 肝 S4の 肝 細 胞 癌 の 診 断 となり 当 科 紹 介 。<br />

肝 S4b+S8 切 除 術 を 施 行 し、 術 前 はAFP…5782ng/ml、PIVKA-II…<br />

62mAU/mlとAFP-L3が 著 明 に 上 昇 していたが 術 後 は 正 常 化 した。 切<br />

除 標 本 組 織 所 見 は、 中 分 化 型 肝 細 胞 癌 、St-AM…(3cm),…eg,…fc(+),…fcinf(+),…sf(+),…s0,…vp0,…vv1,…va0,…b0,…sm…(-)(5mm),…lc…<br />

で、T2N0…<br />

StageIIIであった。 術 後 5ヶ 月 のCTにて 肝 S2に 単 発 の 再 発 を 認 め 再 手<br />

術 の 方 針 となったが、 術 前 にAFPは171ng/mlから6116ng/mlと 急 激<br />

に 上 昇 していた。 手 術 所 見 では 肝 S2より 肝 外 に 突 出 した 約 5cm 大 の 腫<br />

瘍 を 認 め、 胃 小 弯 前 壁 に 浸 潤 が 疑 われたため 肝 S2 部 分 切 除 + 胃 部 分<br />

切 除 を 施 行 した。 切 除 標 本 病 理 所 見 にて 胃 漿 膜 への 浸 潤 あり、 中 分 化<br />

型 肝 細 胞 癌 、St-L(4.5cm),…fc(+),…fc-inf(+),…s2(stomach),…vp0,…vv1,…<br />

va0,…b0,…sm(-)であった。 再 手 術 後 AFPは99.3ng/mlまで 下 降 したが 再<br />

手 術 後 7ヶ 月 で3647ng/mlまで 再 上 昇 、CTにて 臍 周 囲 の 腹 壁 に 再 発 を<br />

認 め、 他 の 再 発 所 見 ないため 腹 壁 腫 瘍 摘 出 術 を 行 った。 現 在 初 回 再 発<br />

時 より10ヶ 月 無 再 発 経 過 中 である。( 考 察 ) 肝 外 発 育 型 肝 細 胞 癌 の 中 に<br />

は 周 辺 臓 器 に 浸 潤 し 合 併 切 除 を 余 儀 なくされる 症 例 があるが、 切 除 可<br />

能 であっても 必 ずしも 予 後 良 好 ではないとの 報 告 が 多 く、 高 い 悪 性 度<br />

を 有 するものと 推 察 される。 本 症 例 でも 術 後 短 期 間 にAFPの 急 激 な<br />

上 昇 や 胃 浸 潤 を 認 めており 例 外 ではないが、 外 科 的 切 除 を 繰 り 返 し<br />

行 っていくことで 病 勢 がある 程 度 コントロールされている 可 能 性 があ<br />

り、 本 症 例 のように 慎 重 な 経 過 観 察 とともに 再 発 時 の 速 やかな 対 応 が<br />

必 要 であることが 示 唆 された。<br />

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