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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P26-4 尾 側 膵 切 除 後 膵 瘻 に 対 する 治 療 の 工 夫 ~ドレーン 留 置<br />

固 定 と 内 視 鏡 的 膵 管 ステントの 有 効 性 ~<br />

杏 林 大 学 外 科 ( 消 化 器 ・ 一 般 )<br />

○… 中 里 徹 矢 , 鈴 木 裕 , 横 山 政 明 , 阿 部 展 次 , 柳 田 修 ,<br />

正 木 忠 彦 , 森 俊 幸 , 杉 山 政 則<br />

【 背 景 】 尾 側 膵 切 除 後 の 膵 瘻 は 完 全 に 防 止 できない. 我 々は 膵 瘻 に 対<br />

する 工 夫 として、 適 切 な 腹 腔 内 ドレナージのため 縫 合 糸 によりドレー<br />

ン 先 端 を 固 定 しドレーン 逸 脱 を 防 止 し、また、 膵 瘻 発 生 後 の 治 療 とし<br />

て 内 視 鏡 的 膵 管 ステント 留 置 を 行 っている.それぞれの 有 用 性 につい<br />

て 検 討 した.【 対 象 と 方 法 】ドレーン 固 定 の 検 討 は、 尾 側 膵 切 除 術 施<br />

行 84 例 . 膵 断 端 近 傍 ドレーン 固 定 群 (31 例 )と 非 固 定 群 (53 例 )に 分 け 術<br />

後 合 併 症 を 比 較 した. 膵 管 ステント 留 置 の 検 討 は、 尾 側 膵 切 除 後 の 膵<br />

瘻 発 生 例 のうち 内 視 鏡 的 膵 管 ステントを 留 置 した9 例 .ステントは 内<br />

視 鏡 的 経 鼻 膵 管 ドレナージ(ENPD,5Fr)もしくは 膵 管 ステント<br />

(EPD,7Fr)とした. 術 後 ステント 留 置 までの 期 間 、ステント 留 置 期 間 、<br />

治 癒 までの 期 間 、 治 療 効 果 などについてretrospectiveに 検 討 した.【 結<br />

果 】ドレーン 先 端 を 固 定 すると 術 後 の 逸 脱 はなく、 抜 去 時 も 支 障 はな<br />

かった. 術 後 合 併 症 、 膵 瘻 (ISGPF,gradeB/C)は 固 定 群 (7 例 /4 例 )と<br />

非 固 定 群 (16 例 /11 例 )の 間 で 有 意 差 はなかった. 膵 瘻 のため 追 加 ドレ<br />

ナージを 行 った 症 例 は 固 定 群 (0 例 )で 非 固 定 群 (7 例 ; 経 皮 的 5 例 、 手 術<br />

2 例 ;いずれもドレーン 逸 脱 )より 有 意 に 少 なかった. 膵 瘻 治 癒 までの<br />

期 間 は 固 定 群 (20±8 日 )では 非 固 定 群 (31 日 ±22 日 )より 短 い 傾 向 がみ<br />

られた. 留 置 した 膵 管 ステントはENBD4 例 、EPD5 例 . 術 後 からステ<br />

ント 留 置 までの 期 間 は2-57 日 ( 平 均 20 日 ).ステント 留 置 期 間 は7-27 日<br />

( 平 均 15 日 ). 複 数 回 のステント 留 置 が 必 要 であったものは4 例 あった.<br />

腹 腔 ドレーン 抜 去 までの 期 間 は13-128 日 ( 平 均 62 日 )、 術 後 入 院 期 間 は<br />

28-177 日 ( 平 均 72 日 )であった. 膵 管 ステンティングが 有 効 と 考 えられ<br />

た 症 例 は5 例 であった. 無 効 であった4 例 はステント 挿 入 後 も 長 期 にわ<br />

たり 腹 腔 ドレーンが 必 要 であった.【 結 論 】 膵 断 端 近 傍 ドレーンの 先<br />

端 固 定 は 尾 側 膵 切 除 後 のドレナージ 法 として 単 純 であるが 有 用 な 方 法<br />

である. 尾 側 膵 切 除 後 の 膵 瘻 に 対 する 内 視 鏡 的 ステンティングは 治 療<br />

選 択 肢 の 一 つとして 有 効 である 可 能 性 があると 考 えられた.<br />

P26-5 膵 体 尾 部 切 除 後 膵 液 漏 の 防 止 の 工 夫 ~ネオベール 被 覆<br />

とFibrin-glue 塗 布 の 有 用 性<br />

東 京 医 科 歯 科 大 学 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 伴 大 輔 , 藍 原 有 弘 , 落 合 高 徳 , 入 江 工 , 工 藤 篤 ,<br />

中 村 典 明 , 田 中 真 二 , 有 井 滋 樹<br />

【 目 的 】 膵 体 尾 部 切 除 後 の 膵 液 瘻 は 未 だに 解 決 できない 問 題 である。<br />

膵 断 端 の 閉 鎖 方 法 に 関 してこれまで 様 々な 手 術 手 技 的 工 夫 が 報 告 され<br />

てきたが、 我 々は 膵 液 漏 を 減 らすための 工 夫 として 膵 断 端 にネオベー<br />

ルとFibrin-glueを 塗 布 して 膵 断 端 の 被 覆 を 行 ってきた。その 成 績 と 膵<br />

液 漏 のリスク 因 子 を 検 討 する。<br />

【 方 法 】2006 年 1 月 ~2011 年 10 月 に 行 われた 開 腹 膵 体 尾 部 切 除 55 症 例<br />

( 男 / 女 =28/27、 原 疾 患 : 膵 管 癌 28 例 /IPMN9 例 / 内 分 泌 腫 瘍 8 例<br />

/その 他 10 例 、 術 式 :DP/SPDP/Appleby=37/6/1)を 検 討 した。<br />

全 例 、 膵 離 断 はメスで 鋭 的 に 切 離 し、 主 膵 管 を 閉 鎖 、 膵 断 端 をFishmouse<br />

様 に 手 縫 いで 縫 合 閉 鎖 するという 古 典 的 な 方 法 で 行 った。 上 記<br />

膵 断 端 の 処 理 を 行 った 後 に 断 端 にFibrin-glueを 塗 布 してネオベールを<br />

貼 付 した(Neo 群 ,…n=17) 症 例 と、 特 に 処 置 を 行 わなかった 症 例 ( 非 Neo<br />

群 ,…n=38)を 比 較 検 討 した。 膵 液 漏 はISGPF 分 類 に 従 って 評 価 した。<br />

【 結 果 】 非 Neo 群 の 膵 液 漏 はGrade…A…/…B…/…C…が5/…14…/…1 例 、Neo 群<br />

は5…/…2…/…0 例 であった。Grade…BCを 臨 床 的 膵 液 漏 とすると 非 Neo 群 の<br />

膵 液 漏 率 は39.5%、Neo 群 は11.8%であり(p=0.04)、 術 後 在 院 日 数 の 中<br />

央 値 は 非 Neo 群 18.5 日 、Neo 群 は14.0 日 (p=0.024)でNeo 群 は 有 意 に 良<br />

好 な 成 績 を 示 した。 全 症 例 で 年 齢 、 性 別 、 原 疾 患 、BMI(≧22)、 術 式 、<br />

手 術 時 間 (≧5 時 間 )、 出 血 量 (≧1000ml)、 輸 血 、 主 膵 管 閉 鎖 方 法 ( 縫<br />

合 / 結 紮 )、 断 端 ネオベール 処 置 の 項 目 で 臨 床 的 膵 液 瘻 に 対 するリスク<br />

因 子 解 析 を 行 うと、 断 端 ネオベール 処 置 (OR…0.204,…95%C.I.…0.041~<br />

1.026)が 有 意 であった。<br />

【 結 論 】 膵 体 尾 部 切 除 後 の 断 端 閉 鎖 にネオベール 貼 付 とFibrin-glueを<br />

塗 布 することは 膵 液 漏 の 防 止 に 有 用 であると 思 われる。<br />

P26-6 膵 断 端 非 閉 鎖 法 とネオベールとボルヒールによる 断 端<br />

被 覆 法 を 併 用 した 尾 側 膵 切 除 症 例 の 検 討<br />

岐 阜 市 民 病 院 外 科<br />

○… 松 井 聡 , 足 立 尊 仁 , 田 島 ジェシー 雄<br />

【 目 的 】 当 院 では2007 年 以 降 、 尾 側 膵 切 除 の 際 の 膵 液 漏 発 生 率 の 低 下<br />

を 目 指 し、その 確 実 性 と 簡 便 さから、 膵 切 離 はメスで 鋭 的 に 行 い、 主<br />

膵 管 を 結 紮 後 、 断 端 は 非 閉 鎖 とし( 膵 断 端 非 閉 鎖 法 )、ネオベール(ポ<br />

リグリコール 酸 フェルト)とボルヒール(フィブリン 糊 )で 被 覆 する 方<br />

法 を 試 みている。 今 回 その 成 績 について 検 討 した。【 方 法 】 対 象 は<br />

2007 年 から2011 年 に、 膵 断 端 非 閉 鎖 にてネオベールとボルヒールによ<br />

る 残 膵 断 端 被 覆 を 施 行 されている 尾 側 膵 切 除 症 例 21 例 で、 全 例 ブレイ<br />

クタイプのドレーンを 膵 断 端 と 左 横 隔 膜 下 に 留 置 して 低 圧 持 続 吸 引<br />

バックに 接 続 している。これらの 術 前 診 断 、 術 式 、 手 術 成 績 、 膵 液 漏<br />

の 有 無 について 検 討 した。【 結 果 】 尾 側 膵 切 除 を 行 われた21 症 例 の 年<br />

齢 は 中 央 値 70 歳 (28-81 歳 )、 男 女 比 は 男 性 9 例 、 女 性 12 例 で、 膵 体 部 病<br />

変 が15 例 、 膵 尾 部 病 変 が14 例 ( 重 腹 あり)で、 病 変 は1-2 個 、 大 きさは<br />

中 央 値 2.9cm(1.0-11.7cm)、 術 前 診 断 は 原 発 性 膵 癌 が13 例 、IPMN…3 例 、<br />

MCN…2 例 、 内 分 泌 腫 瘍 …2 例 、 脾 臓 動 脈 瘤 1 例 であった。 術 式 は 膵 体 尾 部 ・<br />

脾 切 除 が19 例 、 脾 温 存 の 膵 体 尾 部 切 除 が2 例 、DP-CARが1 例 で、 他 臓<br />

器 合 併 切 除 を6 例 に 施 行 した。 手 術 時 間 中 央 値 299 分 (105-754 分 )、 出<br />

血 量 は 中 央 値 405ml(143-6158ml)であった。 術 後 のドレーンアミラー<br />

ゼ 最 高 値 は 中 央 値 4364IU/l…(217-159111…IU/l)で 最 高 値 計 測 時 点 が<br />

術 後 2 日 目 以 内 が19 例 で、3 日 目 以 降 の 症 例 は2 例 であった。ISGPF 基<br />

準 で 膵 液 漏 なしに 該 当 する 症 例 は8 例 (38.1%)、Grade…A 症 例 は6 例<br />

(28.6%)は、Grade…B 症 例 が7 例 (33.3%)で、Grade…Cは 認 めなかった<br />

(0%)。 術 後 在 院 日 数 は 中 央 値 19 日 (11-146 日 )で 術 死 ・ 在 院 死 は 認 め<br />

なかった。【 結 語 】21 例 中 14 例 (66.6%)は、ISGPF 基 準 で 膵 液 漏 なし、<br />

あるいはGrade…Aに 該 当 し、 膵 液 漏 に 伴 う 有 害 事 象 を 認 めなかった。<br />

鋭 的 な 膵 切 離 による 主 膵 管 の 確 実 な 同 定 と 結 紮 、 膵 断 端 非 閉 鎖 法 によ<br />

る 膵 断 端 の 血 流 障 害 の 回 避 、 非 閉 鎖 膵 断 端 に 対 するネオベールとボル<br />

ヒールによる 断 端 被 覆 が 尾 側 膵 切 除 の 膵 液 漏 予 防 に 有 効 である 可 能 性<br />

が 示 唆 された。<br />

P26-7 尾 側 膵 切 除 術 における 頭 側 膵 断 端 胃 密 着 縫 合<br />

明 和 病 院 外 科<br />

○… 生 田 真 一 , 相 原 司 , 飯 田 洋 也 , 吉 江 秀 範 , 岡 本 亮 ,<br />

別 府 直 仁 , 柳 秀 憲 , 山 中 若 樹<br />

【 目 的 】 一 般 に 尾 側 膵 切 除 は 膵 頭 切 除 に 比 し 膵 液 瘻 (PF)の 頻 度 が 高<br />

いが、 前 者 は 膵 消 化 管 吻 合 を 要 しない 点 で 後 者 と 異 なる。 今 回 、 尾 側<br />

膵 切 除 におけるPF 予 防 策 としての 頭 側 膵 断 端 胃 密 着 縫 合 の 手 技 と 成<br />

績 について 報 告 する。【 方 法 】 膵 は 原 則 メスにて 鋭 的 に 切 離 し、 極 力<br />

新 鮮 で 平 面 的 な 断 面 を 残 す。 節 付 き 膵 管 チューブを 膵 管 内 に 挿 入 固 定<br />

し、チューブ 対 側 を 胃 後 壁 より 貫 通 させたのち 膵 切 離 面 と 胃 後 壁 漿 膜<br />

筋 層 を4-0モノフィラメント 非 吸 収 糸 で2 層 ( 断 端 の 厚 さによっては1<br />

層 )に 結 節 縫 合 し 密 着 させる。 膵 管 チューブはLost…stentとする。【 成<br />

績 】2005 年 9 月 からの 尾 側 膵 切 除 32 例 中 8 例 ( 膵 癌 4 例 、 粘 液 性 腫 瘍 4 例 )<br />

に 本 法 を 行 った。PFはGrade…Bを1 例 (13%)に 認 めたのみであり、 本<br />

法 を 行 わなかった24 例 (Grade…B…8 例 ,…C…2 例 ;…42%)に 比 べ 低 率 であっ<br />

た。【 結 論 】 本 法 は 手 技 的 にも 簡 便 であり、 膵 管 ドレナージに 加 え 膵<br />

断 面 を 胃 後 壁 で 被 覆 し 死 腔 を 残 さず 密 着 させることでPF 発 生 率 を 低<br />

減 させる 可 能 性 がある。<br />

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