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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P9-6 大 腸 癌 同 時 性 両 葉 多 発 肝 転 移 に 対 し 化 学 療 法 後 に 待 機 的<br />

肝 切 除 を 施 行 した2 例 。<br />

千 葉 市 立 海 浜 病 院 外 科<br />

○… 片 岡 雅 章 , 吉 岡 茂 , 若 月 一 雄 , 外 岡 亨 , 宮 澤 康 太 郎 ,<br />

橋 場 隆 裕 , 太 枝 良 夫<br />

大 腸 癌 同 時 性 肝 転 移 は 異 時 性 肝 転 移 に 比 べて 予 後 不 良 で、 手 術 のタイ<br />

ミングや 化 学 療 法 の 工 夫 が 行 われている。 当 院 では 切 除 可 能 な 大 腸 癌<br />

同 時 性 肝 転 移 症 例 に 対 しては、 肝 転 移 が 単 発 であれば 原 発 巣 と 同 時 切<br />

除 を 行 い、 複 数 であれば 原 発 巣 切 除 後 に 待 機 的 肝 切 除 を 行 っている。<br />

最 近 では 両 葉 におよぶ 多 発 肝 転 移 症 例 やグリソン、 肝 静 脈 に 近 接 する<br />

症 例 においては、 原 発 巣 切 除 後 の 待 機 期 間 中 に 術 前 化 学 療 法 を 行 う 方<br />

針 としている。 当 院 で 最 近 経 験 した 大 腸 癌 の 同 時 性 両 葉 多 発 肝 転 移 症<br />

例 で、 術 前 化 学 療 法 が 有 用 であった 症 例 と 有 用 でなかった 症 例 を 報 告<br />

する。 症 例 1は70 歳 、 男 性 。 肛 門 痛 と 排 便 障 害 を 主 訴 に 来 院 。 精 査 の<br />

結 果 、 直 腸 癌 (Ra)と 両 葉 多 発 肝 転 移 の 診 断 となった。 肝 転 移 巣 が 一<br />

部 肝 静 脈 根 部 と 下 大 静 脈 に 接 しており、 原 発 巣 切 除 後 にmFOLFOX6<br />

を5クール 施 行 し、 転 移 巣 縮 小 後 に 右 肝 切 除 +S2,S3 部 分 切 除 術 を 施 行<br />

した。 肝 切 除 術 後 10ヶ 月 、 無 再 発 生 存 中 である。 症 例 2は79 歳 、 男 性 。<br />

排 便 障 害 を 主 訴 に 来 院 。 精 査 の 結 果 、S 状 結 腸 癌 と 両 葉 多 発 肝 転 移 の<br />

診 断 となった。 肝 転 移 巣 は 切 除 可 能 であったが、 両 葉 多 発 であったた<br />

め 原 発 巣 切 除 後 に、modified…IRISを1クール 施 行 したところ、 副 作 用<br />

のため 以 後 長 期 間 治 療 継 続 が 困 難 となった。この 間 に 肝 転 移 巣 の 急 速<br />

な 増 大 を 認 めたが、 新 たな 転 移 巣 は 出 現 せず、 肝 中 央 2 区 域 切 除 +S3<br />

部 分 切 除 術 で 切 除 が 可 能 であった。 肝 切 除 術 後 、1 年 10ヶ 月 で 残 肝 再<br />

発 と 肺 転 移 で 死 亡 した。 大 腸 癌 の 同 時 性 両 葉 多 発 肝 転 移 症 例 に 対 する<br />

待 機 的 肝 切 除 では、 腫 瘍 の 大 きさや 部 位 により 待 機 期 間 中 に 主 要 脈 管<br />

やグリソンへの 浸 潤 が 危 惧 される 場 合 は 化 学 療 法 の 併 用 が 有 用 と 考 え<br />

られるが、そうでない 場 合 は 化 学 療 法 を 行 わずに 待 機 するという 選 択<br />

も 考 慮 してよいと 思 われた。<br />

P9-7 肝 転 移 巣 切 除 後 の 補 助 化 学 療 法 としてのFOLFOX4 療 法<br />

変 法<br />

三 井 記 念 病 院 消 化 器 外 科<br />

○… 南 村 圭 亮 , 阿 部 勇 人 , 真 船 健 一<br />

(はじめに) 大 腸 癌 の 肝 転 移 は 積 極 的 な 外 科 切 除 の 有 用 性 が 報 告 されて<br />

いる。 欧 米 ではstageIII 大 腸 癌 術 後 のFOLFOX4による 術 後 補 助 化 学<br />

療 法 の 有 用 性 が 報 告 されているが、 一 方 、 同 時 性 および 異 時 性 肝 転 移<br />

巣 切 除 後 の 補 助 化 学 療 法 としてのFOLFOX4 療 法 の 効 果 は 明 らかでな<br />

い。( 症 例 および 方 法 )2006 年 4 月 から2011 年 7 月 までに 同 時 性<br />

(stageIV)および 異 時 性 肝 転 移 をきたしR0 手 術 を 行 うことができた 症<br />

例 に 対 し、FOLFOX4 変 法 (L-OHP100mg/body,…6サイクル)を 基 本 と<br />

した 術 後 補 助 化 学 療 法 を 施 行 した8 症 例 の 臨 床 経 過 を 追 跡 し、 安 全 性<br />

および 効 果 の 検 討 を 行 った。 症 例 は 男 性 4 例 、 女 性 4 例 、 平 均 年 齢 67.6(53<br />

~84) 歳 , 結 腸 癌 7 例 , 直 腸 癌 1 例 であった. 同 時 性 5 例 、 異 時 性 3 例 で<br />

あり、 異 時 性 では 原 発 巣 切 除 から 肝 切 除 までの 期 間 は(8,9,…22ヶ 月 )で<br />

あ っ た。Grade…A.4 例 ,…B.4 例 で あ っ た。FOLFOX4は、6 例 (75%)が<br />

L-OHP100mg/body,…2 例 (25%)が75~80…mg/bodyで 開 始 し、 平 均 5.8<br />

サイクルを 行 った。( 結 果 )Grade…3 以 上 の 有 害 事 象 は 好 中 球 減 少 1 例<br />

(12.5%)のみで 容 量 減 量 を 行 った. 末 梢 神 経 障 害 は 認 められなかった。<br />

再 発 をきたした4 例 (50%)の 無 病 再 発 期 間 は 平 均 19.3ヶ 月 (12~30)であ<br />

り、 再 発 部 位 は 残 肝 1, 肺 1, 原 発 巣 局 所 1,リンパ 節 転 移 1 例 であった。<br />

再 発 死 亡 例 は 異 時 性 肝 転 移 の1 例 のみで 術 後 51ヶ 月 であった。1 年 無 病<br />

生 存 率 は66.7%であり、2 年 無 病 生 存 率 は44%であった。4 年 全 生 存 率<br />

は100%であった。また、Grade…Aの 無 病 再 発 率 は100%でGrade…Bで<br />

は25%であった。…( 結 論 ) 肝 転 移 巣 切 除 後 のFOLFOX4 療 法 変 法 による<br />

補 助 化 学 療 法 はL-OHP(100mg/body)6サイクルで 再 発 予 防 効 果 が 得<br />

られ、 安 全 性 に 問 題 はなかった。 今 後 、さらなる 症 例 の 蓄 積 に 検 討 が<br />

必 要 と 考 えられた。…<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P9-8 同 時 性 H3 大 腸 癌 に 対 する 段 階 的 手 術 後 に 残 肝 再 発 を 繰<br />

り 返 し 集 学 的 治 療 で 長 期 生 存 を 得 た1 例<br />

1<br />

石 巻 赤 十 字 病 院 外 科 、 2 石 巻 市 立 病 院 外 科 、 3 東 北 大 学 大 学<br />

院 医 学 系 研 究 科 外 科 病 態 学 消 化 器 外 科 分 野 東 北 大 学 病 院 肝 胆 膵<br />

外 科<br />

1,2 1,2 1,2<br />

○… 内 山 哲 之 , 兒 玉 英 謙 , 村 田 幸 生 , 伊 勢 秀 雄 2<br />

,<br />

力 山 敏 樹 3<br />

, 吉 田 寛 3<br />

, 海 野 倫 明 3 1<br />

, 金 田 巖<br />

症 例 は33 才 女 性 で 腹 痛 を 主 訴 に 石 巻 市 立 病 院 を 受 診 し、 精 査 にて 下 行<br />

結 腸 癌 と 肝 両 葉 に 存 在 する 肝 転 移 (H3)の 診 断 となった。まずは 原 発<br />

巣 に 対 して2007 年 7 月 に 左 半 結 腸 切 除 術 を 施 行 した。【D,…circ,…type2,…<br />

pSS,…pN1,…cH3(GradeC),…sP0,…cM0,…pPM0,…pDM0,…pRM0,…fStageIV】<br />

肝 転 移 巣 は 両 葉 最 大 径 6cmで 計 9 個 に 及 んでいたが、 初 回 手 術 後 に<br />

FOLFOX-4 療 法 を6サイクル 行 った。 肝 病 巣 はPRが 得 られ、 新 たな 他<br />

臓 器 転 移 などはなく 肝 切 除 を 施 行 することとした。 転 移 は 肝 各 区 域 に<br />

多 発 性 に 認 められていたので 段 階 的 切 除 を 計 画 し、2007 年 11 月 に 肝 右<br />

3 区 域 切 除 術 を 施 行 し、その 後 同 年 12 月 にS2,S3の 転 移 巣 に 対 して 肝 部<br />

分 切 除 術 を 行 いR0とした。その 後 まもなく 異 時 性 の 肺 転 移 が 出 現 し<br />

たため、FOLFOX 療 法 を 再 び11サイクル 施 行 し 経 過 をみたが、SDが<br />

維 持 されたので、2008 年 9 月 に 右 肺 上 葉 切 除 を 施 行 した。その 後 補 助<br />

化 学 療 法 として5-FU+LV 療 法 を 施 行 したが、2009 年 3 月 残 肝 再 発 を 認<br />

め、これを 再 度 切 除 した。 可 及 的 完 全 切 除 を 試 みたが、 切 除 後 の 病 理<br />

組 織 検 索 でグリソン 枝 断 端 陽 性 と 診 断 され 完 全 切 除 とは 言 い 難 く、 病<br />

理 学 的 には 癌 遺 残 の 可 能 性 が 高 いと 考 えられた。そこで 手 術 後 十 分 な<br />

説 明 を 経 た 上 で、 治 療 的 化 学 療 法 としてBmab+FOLFOX 治 療 を 行 い<br />

厳 重 経 過 観 察 としたが、SDが 維 持 できた。2010 年 7 月 に17,18サイクル<br />

目 でアレルギー 反 応 が 出 現 したため、 治 療 計 画 の 再 立 案 目 的 に 施 行 し<br />

た 同 年 8 月 のEOB-MRIで 局 所 再 発 顕 在 化 を 確 認 した。 同 年 9 月 に4 度 目<br />

の 肝 切 除 を 施 行 しR0を 得 た。 同 年 10 月 より 補 助 療 法 としてFOLFIRI<br />

療 法 を 開 始 したが、5サイクル 目 施 行 時 に 震 災 被 災 で 続 行 不 能 となり、<br />

東 北 大 学 病 院 肝 胆 膵 外 科 に 引 き 継 いだ。2011 年 7 月 に 残 肝 再 発 し 別 施<br />

設 でCmab+CPT-11での 化 学 療 法 を 開 始 したが、アレルギー 反 応 が 出<br />

現 し、 本 人 の 希 望 で 現 在 は 被 災 後 担 当 医 の 異 動 先 である 当 院 で 経 過 観<br />

察 を 施 行 している。 全 身 状 態 とリスクを 考 慮 しつつ 集 学 的 治 療 を 行 い、<br />

状 況 に 応 じて 可 能 な 限 り 根 治 的 切 除 を 目 指 したことで、 初 回 手 術 から<br />

4 年 半 ほどの 長 期 生 存 が 得 られた。<br />

P10-1 肝 細 胞 癌 の 手 術 を 契 機 に 自 然 経 過 を 観 察 しえた 遺 残 肝<br />

類 上 皮 血 管 内 皮 腫 の1 例<br />

清 水 厚 生 病 院 外 科<br />

○… 成 島 道 樹 , 岡 上 能 斗 竜<br />

症 例 は82 歳 、 男 性 。2002 年 に 肝 類 上 皮 血 管 内 皮 腫 (ETE)に 対 して 肝<br />

右 葉 切 除 術 を 施 行 された 既 往 がある。 肝 左 葉 にはこのときの 主 病 変 以<br />

外 に 小 結 節 3 個 が 認 められており、ETEの 遺 残 の 可 能 性 があったため<br />

外 来 で 経 過 観 察 中 であった。<br />

今 回 術 後 9 年 目 に 腹 部 USで 肝 腫 瘍 を 指 摘 されたため 精 査 するとHCC<br />

( 肝 S2,…3cm)と 診 断 された。このHCCに 対 して 肝 部 分 切 除 を 施 行 する<br />

際 に、 遺 残 小 結 節 も2 個 含 める 形 で 切 除 した。 病 理 検 査 の 結 果 、この<br />

遺 残 小 結 節 はEHEと 診 断 された。<br />

肝 類 上 皮 血 管 内 皮 腫 は 比 較 的 まれな 疾 患 であり、 今 回 自 然 経 過 を 観 察<br />

しえた 遺 残 病 変 を 経 験 したので 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。<br />

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