タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

MVW10-4
生 体 肝 移 植 ドナーおよびレシピエント 手 術 手 技 の
工 夫
藤 田 保 健 衛 生 大 学 肝 脾 外 科
○… 加 藤 悠 太 郎 , 所 隆 昌 , 棚 橋 義 直 , 吉 田 淳 一 , 古 田 晋 平 ,
香 川 幹 , 竹 浦 千 夏 , 杉 岡 篤
【 緒 言 】 生 体 肝 移 植 の 手 術 手 技 は 定 型 化 した 感 があるが、さらなる 安
全 性 の 追 求 とバラエティへの 対 応 が 必 要 である。われわれはドナー 手
術 において 肝 門 グリソン 一 括 処 理 を 応 用 し、またレシピエント 手 術 に
おいては、 自 己 肝 から 肝 静 脈 あるいは 門 脈 をautograftとして 採 取 し、
各 種 肝 静 脈 再 建 に 利 用 している。【 手 術 手 技 】1) 外 側
区 域 および 左 葉 グラフト 採 取 。 胆 摘 に 続 いて 左 枝 グリソンとアランチ
ウス 板 を 確 保 して 両 者 を 腹 側 に 牽 引 することで 両 者 の 間 をほぼ 垂 直 背
側 方 向 に 走 行 する 左 尾 状 葉 グリソンを 確 保 する。 左 尾 状 葉 グリソンを
一 括 で 処 理 することで 左 枝 グリソンは 肝 左 葉 への 唯 一 の 流 入 血 行 路 と
なり、またアランチウス 板 を 含 めた 肝 切 離 が 可 能 であり、 尾 状 葉 胆 管
枝 関 連 の 胆 管 損 傷 の 危 険 が 回 避 できる。2) 肝 門 でのグリソン 一 括 確 保 。
肝 門 において、 胆 摘 に 続 いて 左 あるいは 右 グリソンを 先 行 確 保 し、そ
の 中 で 門 脈 、 肝 動 脈 を 分 離 したのち、 引 き 算 方 式 で 胆 管 と 周 囲 結 合 織
を 確 保 する。 胆 管 と 周 囲 結 合 織 を 一 括 確 保 するため、 胆 管 血 流 障 害 が
低 減 でき、また 胆 管 先 行 処 理 を 行 う 場 合 には 胆 管 周 囲 の 盲 目 的 な 剥 離
による 胆 管 損 傷 が 回 避 できる。 右 葉 グラ
フトにおけるV5,…V8 再 建 および 右 肝 静 脈 吻 合 での 前 壁 パッチを 行 う
ため、 自 己 肝 から 門 脈 右 ~UPおよび 肝 静 脈 を 必 要 な 長 さ、 分 岐 形 態
に 応 じてautograftとして 採 取 する。 採 取 は 自 己 肝 摘 出 後 にex…situで、
また 摘 出 前 にin…situで 行 うことも 可 能 である。Ex…situ 採 取 では 最 終
的 なleakageの 確 認 は 生 食 の 注 入 で 行 うが、 一 方 in…situ 採 取 では 肝 静
脈 採 取 の 際 、 出 血 の 有 無 によりleakageの 確 認 が 容 易 である。いずれ
の 方 法 でも、 肝 静 脈 採 取 においては 肝 固 有 被 膜 であるLaennec 被 膜 を
肝 静 脈 壁 に 付 着 させる 層 で 採 取 することがleakageや 静 脈 壁 損 傷 の 予
防 に 重 要 である。ドナーからの 血 管 採 取 はできるだけ 行 わず、donor…
safetyにも 有 用 である。【 結 語 】これらの 工 夫 は、donor…safetyおよび
血 管 再 建 の 各 種 バラエティに 対 応 しうる 有 用 な 方 法 である。
MVW10-5
内 頚 静 脈 を 用 いた 生 体 肝 移 植 右 葉 グラフトの 中 肝
静 脈 分 枝 再 建
九 州 大 学 大 学 院 消 化 器 ・ 総 合 外 科
○… 宮 田 辰 徳 , 調 憲 , 池 上 徹 , 吉 屋 匠 平 , 武 藤 純 ,
間 野 洋 平 , 戸 島 剛 男 , 増 田 稔 郎 , 橋 本 直 隆 , 森 田 和 豊 ,
萱 島 寛 人 , 吉 住 朋 晴 , 前 原 喜 彦
【はじめに】 右 葉 グラフトを 用 いた 生 体 肝 移 植 では、 中 肝 静 脈 分 枝 の
再 建 がしばしば 必 要 であるが、 再 建 に 用 いる 血 管 グラフトの 選 択 には
議 論 があるところである。われわれは 再 建 グラフトとしては 摘 出 肝 門
脈 を 用 いてきたが、(1)… 門 脈 血 栓 や 肝 門 部 付 近 の 肝 癌 が 存 在 する 場 合
使 用 し 難 い 症 例 が 存 在 すること、(2)… グラフト 採 取 が 比 較 的 容 易 で、
分 枝 の 少 ないストレートなグラフト 採 取 が 可 能 であること、(3)… 肝 硬
変 の 門 脈 に 比 べ、 伸 展 性 に 富 み、 良 好 な 開 存 が 望 めること、(3) 門 脈 グ
ラフトでは 肝 全 摘 後 に 門 脈 採 取 を 行 うため、 無 肝 期 が 延 長 すること、
などから2008 年 9 月 以 降 現 在 はレシピエント 内 頚 静 脈 グラフトを 第 一
選 択 としている。そこで、 内 頚 静 脈 グラフトの 優 位 性 について 検 証 し
た。【 対 象 】 中 肝 静 脈 分 枝 の 再 建 を 伴 う 右 葉 グラフトを 用 いた 生 体 肝
移 植 患 者 45 名 のうち、 内 頚 静 脈 で 再 建 を 行 った14 例 (IJ 群 、internal…
jugular)と 摘 出 肝 門 脈 で 再 建 を 行 った31 例 (EPV 群 、explanted…portal…
vein)を 対 象 とした。【 手 術 】まず 頚 部 に 斜 切 開 をおき、 約 7cmの 片 側
内 頚 静 脈 を 採 取 ・ 保 存 する。ドナーより 右 葉 グラフトを 摘 出 、 早 速 保
存 していた 内 頚 静 脈 の 片 側 をグラフトV5に 端 々 吻 合 し、 対 側 端 はグ
ラフト 右 肝 静 脈 と 側 々に 吻 合 する。 十 分 な 吻 合 口 を 確 保 するためパッ
チグラフトを 静 脈 吻 合 口 周 囲 に 追 加 する 場 合 や、 右 下 肝 静 脈 との 間 に
パッチグラフトをおく 場 合 もある。 肝 全 摘 は 下 大 静 脈 クランプ 下 に 行
い、 肝 静 脈 吻 合 はバックテーブルで 一 体 化 したグラフト 静 脈 と 下 大 静
脈 の 間 で 行 う。 門 脈 吻 合 を 行 った 後 、 再 還 流 を 行 う。これらパッチ 再
建 には 摘 出 肝 門 脈 を 用 いることが 多 い。【 結 果 】EPV 群 に 比 し、IJ 群
で 無 肝 期 …(223 分 vs…143 分 、p