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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P59-7 当 センターにおける 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 に 対 する 外 科 切<br />

除 の 長 期 成 績<br />

栃 木 県 立 がんセンター 外 科<br />

○… 齋 藤 智 明 , 白 川 博 文 , 富 川 盛 啓 , 尾 澤 巌 , 尾 形 芳 朗 ,<br />

菱 沼 正 一<br />

目 的 : 栃 木 県 立 がんセンターにおける 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 の 切 除 成 績 を<br />

明 らかにする. 対 象 :1988 年 ~2010 年 に 当 センターで 切 除 された 十 二<br />

指 腸 乳 頭 部 癌 29 例 を 対 象 とした. 全 例 に 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除<br />

術 および 今 永 再 建 が 施 行 されていた. 結 果 : 男 : 女 =14 例 :15 例 , 年<br />

齢 は 平 均 66 歳 (45-85 歳 ), 術 前 CEA 値 は 平 均 2.8ng/ml(0.7-15ng/<br />

ml),CA19-9 値 4771U/ml(0.5 以 下 -136919U/ml). 平 均 手 術 時 間 455<br />

分 (255-851 分 ), 術 中 出 血 量 908ml(311-2129ml).pStageは,I…/…II…<br />

/…III…/…IV:6 例 /…9 例 /…13 例 /…1 例 であった. 術 後 成 績 において,3/5 年<br />

生 存 率 は70.6%…/…52.2%, 中 央 値 101ヶ 月 であり,Disease…specificで 検<br />

討 すると,3/5 年 生 存 率 は,76.2%…/…60.6%,そして 術 後 無 再 発 生 存 期<br />

間 中 央 値 は109ヶ 月 と 良 好 な 切 除 成 績 であった. 術 後 再 発 は9 例 に 認 め,<br />

初 回 再 発 形 式 は 肝 転 移 が6 例 (66.7%)と 最 も 多 く,さらにそのうち5 例<br />

は 多 発 性 であった. 腹 膜 播 種 再 発 も5 例 あり,このうち 肝 転 移 伴 う 症<br />

例 とSMA 周 囲 リンパ 節 転 移 を 伴 う 症 例 を3 例 に 認 め,うち1 例 は 肝 転 移 ,<br />

腹 膜 播 種 およびSMA 周 囲 リンパ 節 転 移 を 併 存 していた. 再 発 治 療 は<br />

化 学 療 法 が3 例 に 施 行 されていたが 奏 功 は 不 良 で, 再 発 からの 平 均 生<br />

存 期 間 は11ヶ 月 , 中 央 値 は7ヶ 月 であった.まとめ: 十 二 指 腸 乳 頭 部<br />

癌 は 切 除 により 長 期 生 存 も 期 待 しうる 一 方 , 再 発 時 には 病 変 が 全 身 性<br />

に 広 範 に 広 がっている 状 態 で 発 見 される 頻 度 が 高 く 有 効 な 治 療 法 も 乏<br />

しい. 今 後 , 進 行 再 発 症 例 での 治 療 成 績 向 上 が 求 められる.<br />

P59-8 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 の 術 後 再 発 危 険 因 子 を 考 慮 した 治 療<br />

戦 略<br />

独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 呉 医 療 センター 中 国 がんセン<br />

ター<br />

○… 伊 禮 俊 充 , 種 村 匡 弘 , 本 明 慈 彦 , 若 原 誠 , 朴 美 和 ,<br />

井 上 雅 史 , 文 正 浩 , 平 岡 和 也 , 木 下 尚 弘 , 西 谷 暁 子 ,<br />

清 水 洋 祐 , 富 永 春 海 , 畑 中 信 良 , 吉 川 幸 伸 , 上 池 渉<br />

【 背 景 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 ( 以 下 VK)は、 胆 道 癌 のなかでは 比 較 的 予<br />

後 良 好 とされる。しかし、 根 治 切 除 を 施 行 し 得 た 症 例 でも 再 発 例 を 散<br />

見 し、 有 効 な 術 後 補 助 療 法 の 確 立 が 急 務 である。 同 時 に 再 発 リスクの<br />

高 い 症 例 を 効 率 的 に 選 択 しクローズフォローアップを 行 う 必 要 がある。<br />

本 研 究 では、VKの 術 後 再 発 危 険 因 子 を 探 求 し、 治 療 戦 略 について 検<br />

討 した。【 対 象 と 症 例 】1995 年 1 月 から2011 年 6 月 までに 当 院 で 根 治 度<br />

AもしくはB 手 術 を 施 行 し 得 たVK…14 例 ( 平 均 年 齢 67.1 歳 、 男 性 7 人 、 女<br />

性 7 人 )を 対 象 とした。 平 均 観 察 期 間 は52.3カ 月 (6-161カ 月 )。 術 式 は 膵<br />

頭 十 二 指 腸 切 除 (PD)9 例 、 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 (PpPD)5 例 で<br />

全 例 D2リンパ 節 郭 清 が 実 施 されていた。【 結 果 】 病 理 組 織 学 的 検 討 では、<br />

平 均 腫 瘍 径 は25.3mm(8-50mm)。 分 化 度 はwell/papillary/<br />

moderately/poorly:…5/4/4/1 例 。T 因 子 ( 胆 道 癌 取 扱 規 約 第 5 版 )は<br />

T1/2/3/4:…4/3/6/1 例 。14 例 中 5 例 に 所 属 リンパ 節 転 移 を 認 めた(N1/2:…<br />

2/3 例 )。pStage…1/2/3/4a/4b:…4/3/4/2/1 例 。 術 後 補 助 化 学 療 法 を 追<br />

加 した 症 例 はなかった。3 年 、5 年 生 存 率 は 共 に67.7%。5 例 に 術 後 再 発<br />

を 認 めた( 肝 転 移 再 発 :5 例 、 肝 + 肺 転 移 再 発 :2 例 )。 再 発 2 例 に 対 し<br />

gemcitabineによる 化 学 療 法 を 追 加 したが 無 効 で、 再 発 5 例 全 員 癌 死 し<br />

た( 術 後 9-50カ 月 で 死 亡 )。 危 険 因 子 の 解 析 では、リンパ 節 転 移 の 存 在<br />

のみが 生 存 期 間 、 再 発 に 対 し 有 意 な 危 険 因 子 であり(p=0.002)、 同 じ<br />

Stage3 症 例 であってもリンパ 節 転 移 を 認 めた 症 例 は 全 例 再 発 し、リン<br />

パ 節 転 移 のない2 症 例 では 術 後 7,52ヶ 月 の 現 在 無 再 発 生 存 中 である。<br />

その 他 の 臨 床 病 理 学 的 因 子 ( 腫 瘍 径 、 腫 瘍 分 化 度 、 肉 眼 形 態 、ly/v 因 子 、<br />

術 式 など)は 生 存 、 再 発 の 有 意 な 危 険 因 子 とはなっていなかった。【 結<br />

語 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 切 除 例 の 検 討 では、リンパ 節 転 移 の 有 無 が 無 再<br />

発 生 存 に 寄 与 する 危 険 因 子 であり、リンパ 節 転 移 のある 症 例 では、ク<br />

ローズフォローアップだけでなく、 術 後 補 助 療 法 を 積 極 的 に 追 加 すべ<br />

きであり、 現 在 進 行 中 の 臨 床 試 験 により、エビデンスの 高 い 術 後 補 助<br />

療 法 の 確 立 が 熱 望 される。<br />

P59-9 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 した 十 二 指 乳 頭 部 癌 、 十 二 指<br />

腸 癌 40 例 の 検 討<br />

仙 台 オープン 病 院 消 化 器 外 科<br />

○… 佐 藤 龍 一 郎 , 及 川 昌 也 , 矢 澤 貴 , 小 山 淳 , 柿 田 徹 也 ,<br />

本 多 博 , 土 屋 誉<br />

【 背 景 ・ 目 的 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 および 十 二 指 腸 癌 は、 解 剖 学 的 な 特<br />

徴 から 比 較 的 早 期 から 症 状 が 出 やすく、 上 部 内 視 鏡 検 査 で 発 見 できる<br />

という 特 徴 がある。ともに 十 二 指 腸 に 発 生 する 悪 性 腫 瘍 であるが、 比<br />

較 的 稀 な 疾 患 であることから 治 療 成 績 、 予 後 因 子 の 差 異 は 明 らかでは<br />

ない。そこで 当 院 にて 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 (PD)を 施 行 した40 例 の 臨<br />

床 病 理 学 的 特 徴 を 解 析 した。【 対 象 】2000~2011 年 に 当 科 でPDが 施 行<br />

された 乳 頭 部 癌 35 例 および 十 二 指 腸 癌 5 例 。【 結 果 】 乳 頭 部 癌 症 例 は 男<br />

性 : 女 性 =19:16 名 、 平 均 年 齢 70.3 歳 (56-83)で 平 均 観 察 期 間 が44.4か<br />

月 (4-128)。 最 大 腫 瘍 径 は 平 均 22mm(9-44mm)、Stage…I/II/III/IV…<br />

10/6/9/10であった。 初 発 症 状 としては 黄 疸 / 肝 機 能 異 常 が12 例 、 腹<br />

痛 11 例 、 急 性 膵 炎 3 例 、 体 重 減 少 3 例 、 発 熱 1 例 、 無 症 状 5 例 で、86%で<br />

何 らかの 症 状 を 認 めていた。 組 織 深 達 度 の 進 行 に 伴 いリンパ 節 転 移 が<br />

有 意 に 増 加 しT1:…1/11…(9%),…T2:…5/10(50%),…T3:…8/11(72%),…T4:…<br />

2/3(66%)であった。 腫 瘍 最 大 径 とリンパ 節 転 移 の 有 無 には 有 意 差 は<br />

認 められなかった。 進 行 症 例 中 の6 例 に 再 発 を 認 め、 全 症 例 の 無 再 発<br />

生 存 期 間 はそれぞれ1:3:5 年 生 存 率 で97%:80%:80%であった。 一<br />

方 、 十 二 指 腸 癌 は5 例 。 男 性 : 女 性 =3:2 名 、 平 均 年 齢 64.6 歳 (51-76)、<br />

平 均 観 察 期 間 28.8か 月 (1-71)。 最 大 腫 瘍 径 は 平 均 53(20-110)mmと 乳 頭<br />

部 癌 より 大 型 であった。 初 発 症 状 としては 心 窩 部 痛 4 例 、 無 症 状 1 例 で<br />

あった。2 例 に 再 発 を 認 め、 局 所 再 発 (8ヶ 月 ),… 肝 転 移 再 発 (48ヶ 月 )そ<br />

れぞれ15ヶ 月 、71ヶ 月 で 死 亡 した。【 考 察 】 乳 頭 部 癌 は 胆 道 閉 塞 を 主<br />

とした 症 状 が 比 較 的 早 期 に 顕 性 化 しやすく、 早 期 で 発 見 された 症 例 で<br />

は 再 発 の 危 険 は 低 かった。 一 方 、 十 二 指 腸 癌 は 進 行 しての 発 見 が 多 い<br />

ことを 反 映 して 予 後 不 良 である 可 能 性 が 示 唆 された。<br />

P60-1 Intraductalpapillaryneoplasmofthebileduct<br />

(IPNB) 切 除 例 の 検 討<br />

山 口 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 消 化 器 ・ 腫 瘍 外 科 学<br />

○… 橋 本 憲 輝 , 為 佐 卓 夫 , 前 田 祥 成 , 坂 本 和 彦 , 岡 正 朗<br />

【はじめに】 近 年 、 胆 管 内 に 乳 頭 状 増 殖 を 示 す 腫 瘍 はIPNBと 称 され、<br />

膵 管 内 乳 頭 粘 液 性 腫 瘍 、 粘 液 性 嚢 胞 膵 腫 瘍 と 類 似 したものとして 注 目<br />

されているが、 疾 患 概 念 や 分 類 を 含 め 不 明 な 点 が 多 い。 従 来 の 粘 液 産<br />

生 胆 管 腫 瘍 や 肝 内 胆 管 癌 の 胆 管 内 発 育 型 腫 瘍 、 胆 管 嚢 胞 腺 腫 ・ 癌 など<br />

がIPNBに 含 まれる。【 対 象 】 当 科 にて2001 年 以 降 に 経 験 したIPNB7 例<br />

の 臨 床 的 病 理 学 的 特 徴 について 検 討 した。【 結 果 】 平 均 年 齢 は74.5 歳 で、<br />

男 : 女 は5:2であった。 肉 眼 所 見 では 嚢 胞 内 乳 頭 状 腫 瘍 が5 例 、 胆 管<br />

拡 張 を 伴 う 腫 瘤 性 病 変 が2 例 であった。 術 式 は 拡 大 右 葉 切 除 が2 例 、 拡<br />

大 左 葉 切 除 が2 例 、 拡 大 左 葉 切 除 + 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 が1 例 、 左 葉 切 除<br />

+ 胃 部 分 切 除 が1 例 、 右 3 区 域 切 除 が1 例 で、リンパ 節 郭 清 は 全 例 で 施<br />

行 した。 病 理 組 織 学 的 検 査 では 高 分 化 型 腺 癌 が5 例 、 中 ~ 低 分 化 型 腺<br />

癌 が2 例 、 粘 液 腺 癌 が1 例 で、 粘 液 産 生 は3 例 に 認 めた。 周 囲 への 進 展<br />

度 はt1が2 例 、t2が4 例 (ss:3 例 、Panc1a:1 例 )、t4が1 例 (si)であった。<br />

リンパ 節 転 移 は1 例 のみに 認 めた。 全 例 で 広 範 な 胆 管 内 水 平 進 展 を 認<br />

めたが、 胆 管 断 端 は 陰 性 であった。 治 癒 切 除 を 施 行 した6 例 は 無 再 発 ( 平<br />

均 無 再 発 期 間 63.8カ 月 )であった。 再 発 した1 例 は、 初 回 手 術 時 に 近 接<br />

臓 器 浸 潤 ( 胃 、 小 網 )を 認 め、 組 織 型 が 粘 液 腺 癌 で、 切 除 脂 肪 織 断 端 が<br />

陽 性 であった。 術 後 3カ 月 目 に 肝 内 再 発 および 播 種 再 発 を 生 じ、 術 後 1<br />

年 5カ 月 で 死 亡 した。【まとめ】IPNBに 対 し 治 癒 切 除 が 可 能 であった<br />

症 例 では 再 発 を 認 めず、 長 期 予 後 が 良 好 であることが 示 唆 された。<br />

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