タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P3-3 初 回 手 術 時 に 同 時 性 リンパ 節 転 移 を 伴 った 肝 細 胞 癌 の1
例
横 浜 労 災 病 院 外 科
○… 篠 藤 浩 一 , 大 島 郁 也 , 松 村 聡 , 尾 崎 正 彦
( 症 例 )73 歳 、 男 性 .( 主 訴 ) 上 腹 部 痛 .( 既 往 歴 ) 糖 尿 病 で 内 服 加 療 中 .( 現
病 歴 ) 平 成 22 年 年 8 月 上 旬 に 突 然 の 上 腹 部 痛 が 出 現 し 当 院 消 化 器 科 受 診
しCT 検 査 で 肝 腫 瘍 よりの 出 血 が 疑 われ 精 査 加 療 目 的 で 入 院 となった.
( 来 院 時 血 液 生 化 学 検 査 )WBC…9900/μl、Hb…12.8g/dl、PLT…20.3×
104/μl…、GOT…48…IU/l、GPT…47…IU/l、ALP…285…IU/l、LDH…368…IU/
l、T-Bil…1.24mg/dl、D-Bil…0.65mg/dl、TP…7.3…g/dl、ALB…4.1g/dl、
BUN…11.2…mg/dl、CRE…0.73mg/dl、CRP…4.21mg/dlと 炎 症 反 応 の 上 昇
を 認 めた.また, 腫 瘍 マーカーは,…AFP…462.1ng/ml,PIVKA764mAU/
mllと 上 昇 していた. 肝 炎 ウイルスマーカーは、HBs…Ag(-)、HBsAb(-)、
HCVAb(-)でいずれも 陰 性 であった. 腹 部 超 音 波 検 査 では、 肝 外 側 区
域 S3に 肝 外 に 突 出 するように 最 大 径 85mm 蜂 巣 様 腫 瘤 を 認 めた. 腹 部
CT 検 査 では、 肝 外 側 区 域 S3に 肝 外 に 突 出 する 内 部 不 均 一 に 造 影 され
る 腫 瘤 が 存 在 し, 単 純 CT…で 内 部 が 高 吸 収 域 に 描 出 される 出 血 を 思 わ
せる 所 見 を 認 めた.また 腹 腔 動 脈 沿 いにリンパ 節 腫 脹 を 思 わせる 低 吸
収 域 が 存 在 し 少 量 の 腹 水 も 認 めた. 以 上 より 肝 細 胞 癌 の 破 裂 が 破 裂 が
疑 われ 血 管 造 影 検 査 を 行 った. 明 らかなextravasationは 認 めなかっ
たがA3をfeederとする 腫 瘍 濃 染 および 血 腫 様 変 化 を 認 め 同 部 位 に 対
してTAEを 行 った.その 後 全 身 状 態 の 改 善 を 待 ち8 月 中 旬 に 手 術 を
行 った.( 手 術 所 見 ) 腹 腔 内 に 中 等 量 の 陳 旧 性 出 血 を 認 め 肝 外 に 突 出 す
る 腫 瘍 は 十 二 指 腸 および 横 行 結 腸 間 膜 に 強 固 に 癒 着 しておりさらに 腹
腔 動 脈 周 囲 に15mm 大 の 白 色 調 の 弾 性 軟 なリンパ 節 を 数 個 認 めた.
よって 癒 着 部 位 の 合 併 切 除 および 腹 腔 動 脈 周 囲 のリンパ 節 に 対 する
sampling 郭 清 を 併 施 した 肝 S3 部 分 切 除 術 を 施 行 した.( 切 除 標 本 病 理
組 織 学 的 所 見 ) 腫 瘍 は、 被 膜 を 有 し 結 節 中 心 部 に 破 裂 を 伴 った 出 血 を
有 した 単 結 節 周 囲 増 殖 型 の 中 分 化 型 肝 細 胞 癌 であった.eg,fc(+),sf
(+),s0,vp0,vv0,va0,b0,im0,sm(-),,LC,T4,N1,M0…StageIVで あ っ た.( 術
後 経 過 ) 合 併 症 なく 経 過 し 術 後 第 9 病 日 で 軽 快 退 院 となり 現 在 まで 明 ら
かな 再 発 なく 外 来 観 察 中 である. 今 回 、われわれは 初 回 手 術 時 に 同 時
性 リンパ 節 転 移 を 伴 った 肝 細 胞 癌 の1 例 を 経 験 したので 報 告 する.…
P3-4 孤 立 性 縦 隔 リンパ 節 転 移 を 切 除 した 肝 細 胞 癌 の 一 例
福 井 赤 十 字 病 院 外 科
○… 土 居 幸 司 , 白 井 久 也 , 広 瀬 由 紀
肝 細 胞 癌 の 孤 立 性 縦 隔 リンパ 節 転 移 は 比 較 的 稀 であり, 治 療 法 も 確 立
していない.… 今 回 , 肝 細 胞 癌 に 対 する 肝 切 除 後 に 出 現 した 孤 立 性 縦
隔 リンパ 節 転 移 を 切 除 した 症 例 を 経 験 したので 報 告 する.… 症 例 は65
歳 男 性 .2009 年 7 月 ,S 状 結 腸 癌 と 肝 腫 瘍 で 当 院 紹 介 . 精 査 の 結 果 , 肝
腫 瘍 は 肝 細 胞 癌 と 診 断 . 肝 腫 瘍 は 約 7cmで 右 肝 静 脈 に 接 しており, 肝
は 右 肝 円 索 と 思 われる 門 脈 分 岐 異 常 を 伴 っていた. 同 時 切 除 は 困 難 と
判 断 し, 同 月 ,S 状 結 腸 癌 に 対 して 腹 腔 鏡 下 切 除 を 行 い,8 月 , 肝 腫
瘍 に 対 してTACEを 行 った.その 後 PIVKA-IIの 漸 増 を 認 め,2010 年 3 月 ,
肝 前 区 域 切 除 を 施 行 . 病 理 診 断 はwell…differentiated…hepatocellular…
carcinomaであった.しかしその 後 PIVKA-IIの 再 上 昇 を 認 め,2010 年
10 月 , 縦 隔 リンパ 節 に 約 3cmの 孤 立 性 転 移 を 認 めた. 周 囲 組 織 への 明
らかな 浸 潤 所 見 がなく,PETなどの 検 査 で 他 に 再 発 病 巣 を 認 めない
ため,2010 年 12 月 , 開 胸 してリンパ 節 切 除 を 行 った.その 後 は
PIVKA-II 正 常 化 し, 術 後 1 年 の 現 在 まで 再 発 兆 候 を 認 めていない. 肝
細 胞 癌 のリンパ 節 転 移 に 対 する 治 療 は 外 科 的 切 除 , 化 学 療 法 , 放 射 線
療 法 などの 報 告 があるが, 外 科 的 治 療 以 外 での 完 全 消 失 は 望 み 難 く,
また 縦 隔 リンパ 節 転 移 は 破 裂 による 血 胸 や 食 道 穿 破 などの 報 告 もある.
肝 細 胞 癌 は 転 移 巣 も 被 膜 を 有 する 膨 張 性 発 育 を 示 す 事 が 多 いため, 病
巣 が 完 全 に 切 除 できること, 肝 内 病 変 がコントロールされていること,
3ヶ 月 の 経 過 観 察 で 急 速 な 増 悪 がないことなどの 条 件 があえば 外 科 的
切 除 は 考 慮 すべき 治 療 法 と 思 われた.
P3-5 早 期 肝 細 胞 癌 にリンパ 節 転 移 を 伴 った1 切 除 例
久 留 米 大 学 外 科
○… 四 方 田 隆 任 , 安 永 昌 史 , 川 嶋 裕 資 , 後 藤 祐 一 , 吉 富 宗 宏 ,
御 鍵 和 弘 , 丸 山 祐 一 郎 , 酒 井 久 宗 , 緒 方 俊 郎 , 石 川 博 人 ,
久 下 亨 , 堀 内 彦 之 , 奥 田 康 司 , 木 下 壽 文 , 白 水 和 雄
【はじめに】 肝 細 胞 癌 (HCC)の 転 移 形 式 で、リンパ 節 転 移 は 肝 再 発
や 血 行 性 転 移 と 比 べると 少 なく、 傍 大 動 脈 リンパ 節 転 移 はリンパ 節 転
移 の 中 で 約 9.2%と 報 告 されている。 今 回 、 小 肝 細 胞 癌 の 同 時 性 大 動 脈
周 囲 孤 立 性 リンパ 節 転 移 症 例 に 対 し、 肝 切 除 +リンパ 節 摘 出 を 行 った
症 例 を 経 験 したので、 当 院 での 肝 細 胞 癌 リンパ 節 転 移 症 例 における 検
討 を 含 め 報 告 する。【 症 例 】75 歳 男 性 C 型 肝 炎 経 過 観 察 中 に、 肝 外
側 区 域 に17mm 大 のHCCを 認 め、 更 に 腹 部 大 動 脈 左 側 に 約 3cmの 孤 立
性 の 腫 瘤 を 認 めた。 腫 瘍 マーカーPIVKA2の 上 昇 を 認 め、PET 検 査 で
は 腹 部 大 動 脈 左 側 の 腫 瘤 のみ 陽 性 所 見 を 認 めた。 既 往 歴 で 糖 尿 病 、
2008 年 早 期 胃 癌 にて 幽 門 側 胃 切 除 されている。 小 肝 細 胞 癌 の 同 時 性 大
動 脈 周 囲 孤 立 性 リンパ 節 転 移 を 疑 い、 肝 機 能 、 全 身 状 態 を 検 討 の 上 、
2011 年 9 月 肝 外 側 区 域 切 除 + 大 動 脈 周 囲 孤 立 性 リンパ 節 摘 出 を 行 っ
た。 術 後 病 理 結 果 は 中 ~ 低 分 化 の 脈 管 浸 潤 を 伴 ったHCCで 大 動 脈 周
囲 腫 瘍 もHCCのリンパ 節 転 移 であった。 術 後 経 過 は 良 好 で、 上 昇 し
ていた 腫 瘍 マーカーも 正 常 化 した。 術 後 補 助 療 法 としてソラフェニブ
を 検 討 している。【 考 察 】HCCは 早 期 にリンパ 節 転 移 を 来 す 頻 度 は 少
ない。なお 肝 切 除 時 にリンパ 節 を 伴 う 頻 度 はさらに 低 く、 本 症 例 の 様
に 小 HCCがリンパ 節 を 伴 うことは 稀 である。 本 症 例 は、 小 HCCであっ
たが、 中 ~ 低 分 化 で 脈 管 浸 潤 をともなっており、 更 に 背 景 肝 は 慢 性 肝
炎 で、 既 往 歴 の 胃 癌 術 後 であることから、 系 統 的 近 位 所 属 リンパ 節 転
移 ではなく、skip…metastasisを 来 したと 考 えられた。しかも 孤 立 性 の
リンパ 節 転 移 であれば、 切 除 することにより 予 後 良 好 との 報 告 もある。
本 症 例 は、HCC、 孤 立 性 リンパ 節 転 移 部 位 摘 出 後 腫 瘍 マーカーが 正
常 化 していることこからも、 術 後 補 助 療 法 が 必 要 と 考 えられ、 患 者 へ
のICの 上 、ソラフェニブを 検 討 している。なお 外 来 での 定 期 的 なCT、
腫 瘍 マーカー、PETにて 厳 重 な 経 過 観 察 が 必 要 と 考 えられる。 当 科
でのHCCリンパ 節 転 移 症 例 を 検 討 し、 文 献 的 考 察 を 踏 まえ 報 告 する。
P3-6 切 除 後 3 年 で 腹 直 筋 転 移 を 認 めた 肝 細 胞 癌 の1 例
亀 岡 市 立 病 院 外 科
○… 天 池 寿
【 症 例 】67 歳 男 性 . 糖 尿 病 の 加 療 中 平 成 17 年 1 月 に 肝 腫 瘍 を 指 摘 さ
れ 精 査 目 的 で 当 院 紹 介 .HCC…(S4)… の 診 断 でRFA 治 療 が 行 われた.
平 成 19 年 になりPIVKA-IIの 上 昇 を 認 め、 画 像 上 局 所 再 発 を 認 め 左
Glisson 鞘 の 損 傷 も 合 併 したためH19 年 8 月 拡 大 左 葉 切 除 を 施 行 した.
この 際 左 肝 管 は 右 肝 管 合 流 部 までRFAによる 変 成 を 受 け 縫 合 不 可 能
であったためTチューブドレナージとした.Tチューブは20PODに 抜
去 し、22POD 退 院 となった。しかし 術 後 胆 汁 瘻 を 認 め、10 月 下 旬 再
入 院 となりドレナージによる 治 療 を 行 った. 尚 胆 汁 瘻 の 部 位 は 尾 状 葉
枝 と 思 われた. 術 後 経 過 観 察 中 H23 年 1 月 よりPIVKA-IIの 不 安 定 な 変
動 を 認 めるようになり、8 月 には 腹 壁 ( 右 腹 直 筋 )に 腫 瘍 の 存 在 が 明 ら
かとなった.PETにて 単 独 再 発 と 考 えられたが 急 速 に 増 大 するため、
8 月 下 旬 にまず 栄 養 血 管 と 思 われた 内 胸 動 脈 終 末 の 上 腹 壁 動 脈 の 結 紮
術 を 施 行 した. 各 種 画 像 診 断 上 腹 腔 内 への 交 通 は 無 いと 判 断 された
ため9 月 初 めに 切 除 した. 体 表 上 腫 瘍 の 中 心 にTチューブ 貫 通 部 の 瘢
痕 が 存 在 していたため 同 部 を 含 めて 切 除 したが、 腫 瘍 は 腹 直 筋 内 に 限
局 しており 開 腹 にはならなかった. 再 発 形 式 よりTチューブを 通 じ
て 腹 直 筋 内 に 播 種 転 移 したものと 判 断 した.【 結 語 】 肝 細 胞 癌 (HCC)
の 診 断 ・ 治 療 目 的 で 経 皮 的 穿 刺 を 行 った 後 腹 壁 転 移 を 来 す 場 合 があ
ることは 広 く 知 られている. 今 回 経 験 した1 例 は 肝 切 除 時 胆 管 断 端 処
理 困 難 のためTチューブ 処 置 としたが、その 結 果 チューブ 貫 通 部 位 で
あった 右 腹 直 筋 内 に 転 移 を 来 したと 思 われる. 比 較 的 まれな 転 移 再 発
形 式 であり, 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する.
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