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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P90-6 十 二 指 腸 憩 室 内 乳 頭 開 口 症 例 について<br />

1<br />

日 本 歯 科 大 学 外 科 、 2 藤 崎 病 院 外 科 、 3 日 本 大 学 医 学 部 小<br />

児 ・ 乳 腺 内 分 泌 外 科 、 4 福 島 県 立 医 科 大 学 腫 瘍 生 体 治 療 学<br />

○… 富 田 凉 一 1<br />

, 藤 崎 滋 2<br />

, 杉 藤 公 信 3<br />

, 櫻 井 健 一 3<br />

, 越 永 従 道 3<br />

,<br />

4<br />

柴 田 昌 彦<br />

【 目 的 】 十 二 指 腸 憩 室 症 において 憩 室 内 乳 頭 開 口 症 例 は 少 ない。これ<br />

まで、 十 二 指 腸 憩 室 内 乳 頭 開 口 症 例 は、 傍 乳 頭 憩 室 症 例 として 報 告 さ<br />

れることが 多 い。 今 回 、 本 症 例 の 臨 床 的 特 徴 について 分 析 した。【 対<br />

象 と 方 法 】 十 二 指 腸 憩 室 症 において 憩 室 内 乳 頭 開 口 症 例 7 例 ( 男 性 5 例 、<br />

女 性 2 例 、53~89 歳 、 平 均 70.0 歳 )を 対 象 として、その 臨 床 的 特 徴 につ<br />

いて 検 討 した。【 成 績 】 性 別 は 男 性 が 女 性 の2.5 倍 を 占 めた。 入 院 時 症<br />

状 は、 黄 疸 が38.5%で 最 も 多 かった。 臨 床 検 査 所 見 は、GOT・GPT 高<br />

値 が36.4%で 最 も 多 かった。 総 胆 菅 径 は、0.8~2.1cmであり、 平 均 1.7cm<br />

であった。 結 石 の 存 在 部 位 は、 胆 嚢 ・ 総 胆 管 結 石 が57.2%で 最 も 多 かっ<br />

た。 結 石 の 種 類 は、ビリルビンCa 石 が57.2%で 最 も 多 かった。 胆 嚢 内<br />

細 菌 検 査 は5 例 に 行 われ、 全 例 が 陽 性 であった。 細 菌 の 種 類 は、 大 腸<br />

菌 が27.3%で 最 も 多 かった。【 結 論 】 十 二 指 腸 憩 室 内 乳 頭 開 口 症 例 は、<br />

男 性 で 黄 疸 や 肝 機 能 障 害 を 呈 することが 多 く、 総 胆 管 に 結 石 を 認 める<br />

症 例 が 半 数 以 上 に 認 められた。そして、 胆 道 感 染 によると 考 えられる<br />

ビリルビンCa 石 が 半 数 以 上 認 められた。<br />

P90-7 生 体 吸 収 性 素 材 を 用 いた 胆 管 再 生 療 法<br />

1<br />

埼 玉 医 科 大 学 国 際 医 療 センター、 2 奈 良 県 立 医 科 大 学 住 居 医 学<br />

○… 合 川 公 康 1<br />

, 宮 澤 光 男 1<br />

, 岡 田 克 也 1<br />

, 上 野 陽 介 1<br />

,<br />

利 光 靖 子 1<br />

, 岡 本 光 順 1<br />

, 山 口 茂 樹 1<br />

, 小 山 勇 1<br />

,<br />

2<br />

筏 義 人<br />

肝 胆 膵 領 域 の 外 科 治 療 は、 胆 道 の 切 除 再 建 が 必 要 となる 場 合 が 多 い。<br />

胆 道 再 建 は 胆 管 腸 吻 合 が 一 般 的 であるが、この 術 式 は、 乳 頭 部 のもつ<br />

逆 流 防 止 機 能 を 廃 絶 させるため、 術 後 に 様 々な 有 害 事 象 を 併 発 する。<br />

乳 頭 部 機 能 を 温 存 した 理 想 的 な 治 療 法 とは、 胆 管 病 変 部 を 切 除 し、そ<br />

の 部 分 の 胆 管 を 何 らかの 代 用 素 材 で 置 換 する 方 法 である。 現 在 まで<br />

に、 肝 外 胆 管 を 置 換 、 再 建 する 代 用 素 材 は、Gore-Texなど 人 工 血 管<br />

用 の 非 吸 収 性 素 材 や、ブタ 小 腸 の 粘 膜 下 組 織 (SIS)などの 吸 収 性 素 材<br />

が 報 告 されているが、これらの 素 材 は、 様 々な 問 題 があり 理 想 的 では<br />

ない。 そこで 我 々は、 人 工 的 に 合 成 された 吸 収 性 素 材 の 生 体 吸 収 性<br />

ポリマー(Bioabsorbable…polymer…;…BAP)により 胆 管 を 置 換 できない<br />

かを 検 討 した。 このBAPは、ポリ 乳 酸 とポリカプロラクトンの<br />

50:50 共 重 合 体 で 作 製 した 繊 維 をポリグリコール 酸 の 繊 維 で 補 強 した<br />

ものであり、 生 体 内 において 約 8 週 間 で 完 全 に 加 水 分 解 されるように<br />

設 計 されている。BAPのAir…porosityは95% 以 上 となっていて、 細 胞<br />

が 素 材 内 に 入 りやすく、 再 生 の 足 場 に 適 した 構 造 となっている。 本<br />

BAPは 胆 管 再 建 に 利 用 されている 他 の 代 用 素 材 と 比 較 して、 裂 けに<br />

くく、 操 作 性 に 優 れていて、 完 全 な 人 工 物 であり 人 畜 共 通 感 染 症 の 問<br />

題 はない。 胆 管 欠 損 部 にパッチ 状 、もしくは 環 状 に 間 置 移 植 した 場<br />

合 、 約 3-4ヶ 月 でnative 同 様 の 胆 管 組 織 を 再 生 させることが 可 能 であ<br />

る。 外 部 より 細 胞 を 播 種 する 必 要 もなく、 様 々な 形 状 に 加 工 できる 理<br />

想 的 な 素 材 である。 我 々が 開 発 した 生 体 吸 収 性 ポリマーによる 胆 管<br />

再 生 療 法 の 詳 細 とその 臨 床 応 用 の 可 能 性 を 紹 介 したい。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P90-8 磁 石 圧 迫 吻 合 により 閉 塞 解 除 を 行 った 胆 管 空 腸 吻 合 術<br />

後 吻 合 部 狭 窄 の1 例<br />

1<br />

久 留 米 大 学 外 科 、 2 佐 賀 社 会 保 険 病 院 外 科<br />

○… 丸 山 祐 一 郎 1<br />

, 清 松 和 光 2<br />

, 吉 富 宗 宏 1<br />

, 川 原 隆 一 1<br />

,<br />

1<br />

木 下 壽 文<br />

磁 石 圧 迫 吻 合 術 ( 山 内 法 )は 低 侵 襲 な 消 化 管 吻 合 術 とし<br />

て 徐 々に 認 知 されつつある。 胆 管 系 に 関 しては 近 年 、 肝 移 植 後 の 胆 管<br />

狭 窄 に 対 しての 報 告 例 が 散 見 される。 今 回 われわれは 胆 管 空 腸 吻 合 術<br />

後 の 良 性 胆 管 狭 窄 に 対 し 本 法 による 胆 管 空 腸 吻 合 術 を 行 い 良 好 な 経 過<br />

を 得 た 症 例 を 経 験 したので 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する。 < 症 例<br />

> 47 歳 、 男 性 .… 胆 石 胆 のう 炎 の 診 断 にて 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行<br />

中 、 総 肝 管 離 断 .… 胆 管 空 腸 吻 合 術 、Roux-Y 再 建 施 行 .… 術 後 縫 合 不 全 、<br />

胆 管 狭 窄 から 閉 塞 性 黄 疸 を 発 症 した.… 経 皮 経 肝 胆 道 ドレナージ<br />

(PTBD)を 施 行 し、 後 日 透 視 下 内 瘻 化 を 試 みるも 不 可 能 であった.… そ<br />

の 後 、 胆 道 鏡 や 経 口 的 シングルバルーン 小 腸 内 視 鏡 などあらゆる 方 法<br />

を 用 いて 内 瘻 化 を 試 みたが 不 可 能 であった. 十 分 インフォームドコ<br />

ンセントを 行 った 後 に 既 報 のごとく(Hepatogastroenterology…2009;…<br />

56) 山 内 法 にて 胆 管 空 腸 吻 合 術 を 施 行 した.…PTBDルートから 子 磁 石 を<br />

肝 門 部 まで 進 め, 続 いて 小 腸 内 視 鏡 を 用 いて 親 磁 石 を 胆 管 空 腸 吻 合 部<br />

まで 誘 導 した.… 磁 石 が 引 き 合 うことを 確 認 し 手 技 を 終 了 した.… 翌 日 に<br />

は 両 磁 石 が 密 着 していることを 確 認 、4 週 目 に 内 瘻 化 に 成 功 した.……<<br />

考 察 > 術 後 良 性 胆 管 狭 窄 に 対 し、 瘢 痕 性 癒 着 は 必 至 であり、 難 易 度<br />

の 高 い 手 術 になることも 多 く、 開 腹 再 手 術 を 選 択 する 際 は 慎 重 になら<br />

ざるを 得 ない.… 内 瘻 化 困 難 症 例 に 対 して 本 法 は 低 侵 襲 かつ 有 用 な 方 法<br />

であると 考 えられる.… 聖 マリアンナ 医 科 大 学 横 浜 市 西 部 病 院 放 射 線 科<br />

の 山 内 栄 五 郎 先 生 との 共 同 症 例 報 告 である。<br />

P90-9 術 後 胆 道 狭 窄 に 対 するステント 留 置 の 有 用 性 について<br />

NTT 西 日 本 大 阪 病 院 外 科<br />

○… 東 野 健 , 金 致 完 , 今 岡 真 義<br />

術 後 の 良 性 胆 道 狭 窄 及 び 合 併 症 の 治 療 には 難 渋 することが 多 い。 当 科<br />

でステント 留 置 術 を 施 行 した5 症 例 を 検 討 した。 原 疾 患 / 手 術 はHCC/<br />

肝 切 除 3 例 、 自 己 免 疫 性 膵 炎 / 経 皮 的 肝 膿 瘍 ドレナージ1 例 、 胆 管 癌 / 膵<br />

頭 十 二 指 腸 切 除 1 例 であった。HCCの3 例 は、(1) 肝 切 除 と 肝 動 注 、さ<br />

らに 再 発 への5 回 のTACE 後 に 中 部 胆 管 狭 窄 と 肝 機 能 障 害 、(2)3 回 目 の<br />

肝 切 除 後 に 胆 管 狭 窄 と 胆 汁 漏 出 、(3)TACE8 回 後 に 肝 切 除 を 施 行 した<br />

後 に 中 部 胆 管 の 狭 窄 と 胆 汁 漏 、をそれぞれ 来 たした 症 例 であった。 症<br />

例 (1)(2)には 内 視 鏡 にERBDチューブを 留 置 し、 症 状 の 改 善 を 得 た。<br />

症 例 (3)はPTCD 施 行 後 にEMSを 留 置 し、 残 肝 再 発 で 現 病 死 するまで<br />

QOLは 保 たれた。 自 己 免 疫 性 膵 炎 例 (4)は、 肝 膿 瘍 を 発 症 し、 経 皮 的<br />

ドレナージを 施 行 したが 難 治 性 で、 下 部 胆 管 の 狭 窄 を 認 めたため、 胆<br />

汁 うっ 滞 の 関 連 を 考 えてERBDチューブを 留 置 したところ 膿 瘍 は 消 失<br />

した。 胆 管 癌 例 (5)は 術 後 3 年 10ヶ 月 目 に 肝 右 葉 の 多 発 性 膿 瘍 を 発 症 し、<br />

抗 生 剤 で 改 善 せず、 拡 張 した 右 肝 内 胆 管 がDIC-CTで 描 出 されないた<br />

めPTCDを 施 行 した。 膿 瘍 は 消 退 したが、 肝 門 部 胆 管 の 広 汎 な 狭 窄 を<br />

認 めたため、EMSを 前 ・ 後 区 域 胆 管 枝 - 吻 合 部 にそれぞれ 留 置 した。<br />

1 年 6ヶ 月 後 に 左 葉 に 膿 瘍 の 再 燃 、 左 肝 管 の 糸 状 狭 窄 を 認 めたため3 本<br />

目 のEMSを 留 置 した。その 後 も 胆 管 炎 は 再 燃 し、 結 局 術 後 5 年 11ヶ 月<br />

に 肝 不 全 で 死 亡 した。 術 後 の 胆 道 狭 窄 は 病 態 が 多 岐 にわたっているが、<br />

症 状 の 改 善 のためステントの 留 置 を 要 する 場 合 がある。 良 性 狭 窄 に 対<br />

するEMSの 有 用 性 は 議 論 のある 所 で、 短 期 予 後 は 良 いものの、 長 期<br />

成 績 は 良 好 でない。 自 検 例 でも 短 命 に 終 わった(3)はQOLが 維 持 され<br />

たが、(5)は 十 分 な 成 果 が 得 られなかった。 近 年 は 内 視 鏡 的 手 法 が 発 達<br />

し、 多 様 な 対 応 が 可 能 となっている。 自 検 例 (1)(2)(4)はチューブス<br />

テントで 良 好 な 結 果 が 得 られた。 定 期 的 な 交 換 や 抜 去 後 の 再 燃 などの<br />

問 題 点 はあるが、できるだけチューブステントの 適 用 を 図 るべきであ<br />

ると 考 える。<br />

-501-

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