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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P41-4 ソラフェニブを 含 む 各 種 治 療 が 著 効 した 切 除 不 能 進 行<br />

肝 細 胞 癌 の1 例<br />

慶 應 義 塾 大 学 外 科<br />

○… 永 滋 教 , 篠 田 昌 宏 , 田 邉 稔 , 河 地 茂 行 , 板 野 理 ,<br />

北 郷 実 , 八 木 洋 , 西 山 亮 , 藤 崎 洋 人 , 三 原 規 奨 ,<br />

門 多 由 恵 , 藤 村 知 賢 , 大 平 正 典 , 香 月 優 亮 , 田 中 真 之 ,<br />

筒 井 りな, 北 川 雄 光<br />

症 例 は83 歳 、 男 性 。2007 年 に 膵 体 部 癌 (T2N1M0,…stageIII)に 対 して 膵<br />

体 尾 側 切 除 を 施 行 。2010 年 4 月 、 定 期 検 査 にて 肝 細 胞 癌 (Image…Mt(2)<br />

-A(2)13mm,…23mm,…T3N0M0,…stageIII)を 指 摘 された。 生 検 において<br />

低 分 化 型 肝 細 胞 癌 、 一 部 CK19 陽 性 であり、EtiologyはHBV(-),…HCV(-)<br />

であった。 腫 瘍 の 局 在 から 根 治 切 除 には 拡 大 右 葉 切 除 が 必 要 であった<br />

が、ICG21%であり、 年 齢 、 残 肝 容 積 から 切 除 不 能 と 判 断 した。 主 腫<br />

瘍 は 右 主 グリソン 枝 腹 側 に 接 し、 造 影 MRI 上 グリソン 枝 側 に 腫 瘍 濃 染<br />

を 認 めたが、 腹 側 領 域 に 濃 染 は 乏 しかった。そこでまず 濃 染 部 分 の 塞<br />

栓 を 目 的 に 肝 動 脈 塞 栓 術 (TACE)を 施 行 の 上 、 引 き 続 き 非 塞 栓 部 分 に<br />

経 皮 ラジオ 波 焼 灼 術 を 施 行 した。しかしviable…HCCの 出 現 は 防 げず、<br />

その 後 肝 動 注 療 法 …(5FU…250mg/body…24h…5 日 間 , CDDP…10mg/body…<br />

iv,… 計 2Kr)も 試 みたが 肺 転 移 出 現 、 門 脈 腫 瘍 栓 出 現 (PV3,…PV5)の 高 度<br />

進 行 状 態 となった。また、 血 小 板 減 少 などの 副 作 用 が 強 いため 動 注 化<br />

学 療 法 を 断 念 した。 肝 外 病 変 、Vp3のため2011 年 1 月 よりソラフェニ<br />

ブ400…mg/ 日 、2011 年 2 月 より800…mg/ 日 を 開 始 したところ、 腫 瘍 マー<br />

カーが 激 減 し(AFP…41,948…ng/ml→1…ng/ml)、 画 像 上 も 腫 瘍 性 病 変 を<br />

指 摘 できなくなった。 軽 度 の 高 血 圧 や 下 痢 症 状 程 度 しか 目 立 った 副 作<br />

用 は 出 現 しておらず、 降 圧 剤 投 与 や 内 服 量 減 量 などにて 対 処 可 能 で<br />

あった。 現 在 もソラフェニブ 投 与 中 であり、 明 らかな 再 燃 所 見 を 認 め<br />

ていない。 本 例 においては 進 行 肝 癌 に 各 種 の 治 療 を 行 ったことで 良 好<br />

な 成 績 が 得 られた 可 能 性 がある。ソラフェニブの 効 果 は 一 般 にSD…<br />

(disease…stabilization)と 認 識 されているが、 他 の 治 療 と 併 用 すること<br />

でPR、CR 等 の 奏 功 例 が 得 られるか 今 後 検 討 する 必 要 がある。<br />

P41-5 術 後 急 速 に 再 発 進 行 したVv3 肉 腫 様 肝 細 胞 癌 にソラ<br />

フェニブを 投 与 した 一 例<br />

大 分 赤 十 字 病 院 外 科<br />

○… 實 藤 健 作 , 福 澤 謙 吾 , 岩 城 堅 太 郎 , 岡 本 正 博 ,<br />

甲 斐 成 一 郎 , 若 杉 健 三<br />

【はじめに】 肝 細 胞 癌 に 於 いて 肉 腫 様 変 化 は 従 来 稀 であると 考 えられ<br />

ていたが、IVR 治 療 の 普 及 と 共 に 散 見 されるようになった。 肉 腫 様 変<br />

化 をきたした 肝 細 胞 癌 は 血 行 性 転 移 ・リンパ 行 性 転 移 の 頻 度 が 高 く 急<br />

速 に 浸 潤 性 に 増 大 する 特 徴 を 持 ち、 非 常 に 予 後 不 良 な 形 態 である。 今<br />

回 我 々は 術 後 急 速 に 再 発 進 行 したVv3 肉 腫 様 肝 細 胞 癌 に 対 し、ソラ<br />

フェニブを 投 与 した 一 例 を 経 験 したので 報 告 する。【 症 例 】80 歳 女 性 、<br />

かかりつけ 医 にて 胆 道 系 酵 素 異 常 を 指 摘 され、USにて 肝 腫 瘤 を 認 め<br />

精 査 目 的 に 紹 介 。 受 診 時 検 査 所 見 ではB 型 肝 炎 既 感 染 パターンで、<br />

AFP/PIVKAII:16.46ng/dl/880mAU/mlと 上 昇 を 認 めた。 画 像 上 、<br />

右 肝 静 脈 腫 瘍 栓 を 伴 うS4,S5,S8を 中 心 とした 最 大 径 11.2cmの 腫 瘍 と 右<br />

肺 S10に13mmの 結 節 を 認 め、 原 発 性 肝 細 胞 癌 T4N0M1stageIVbと 診<br />

断 した。 以 上 よりIAcall 水 溶 液 によるTAIを 施 行 したが、 主 腫 瘍 は 増<br />

大 傾 向 にあった。 新 たな 遠 隔 転 移 を 認 めなかったため、 拡 大 肝 中 央 二<br />

区 域 切 除 術 (S4,S5,S7,S8, 尾 状 葉 全 切 )+B6 胆 道 再 建 + 下 大 静 脈 腫 瘍 栓<br />

除 去 術 施 行 した。 切 除 標 本 の 大 部 分 でspindle…cellを 認 め、 肉 腫 様 肝 細<br />

胞 癌 と 診 断 した。 術 後 経 過 良 好 であったが、46POD 腹 腔 内 播 種 再 発 、<br />

肝 内 多 発 転 移 、 下 大 静 脈 腫 瘍 栓 を 認 めた。ネクサバール400mg/body<br />

の 投 与 を 開 始 したが、 腫 瘍 進 展 による 閉 塞 性 黄 疸 を 来 したためERBD<br />

留 置 し 減 黄 後 、ソラフェニブの 投 与 再 開 。ソラフェニブ 投 与 にて 腫 瘍<br />

マーカーは 低 下 したが、 主 腫 瘍 は+25%の 増 大 を 認 めPDの 評 価 であっ<br />

た。 次 第 に 全 身 倦 怠 感 ・ 食 思 不 振 が 出 現 し、 術 後 99 日 目 に 原 疾 患 にて<br />

死 亡 退 院 した。【 結 語 】 術 後 急 速 に 再 発 進 行 したVv3 肉 腫 様 肝 細 胞 癌<br />

に 対 しソラフェニブを 投 与 した 一 例 を 経 験 した。 肉 腫 様 肝 細 胞 癌 に 対<br />

するソラフェニブ 投 与 の 報 告 は 無 くここに 報 告 する。<br />

P41-6 肝 内 胆 管 癌 に 対 する 肝 切 除 術 とゲムシタビンによる 抗<br />

がん 剤 治 療 の 成 績<br />

1<br />

日 本 医 科 大 学 外 科 、 2 日 本 医 科 大 学 多 摩 永 山 病 院 外 科<br />

○… 谷 合 信 彦 1<br />

, 吉 田 寛 2<br />

, 川 野 陽 一 1<br />

, 水 口 義 昭 1<br />

, 吉 岡 正 人 1<br />

,<br />

清 水 哲 也 1<br />

, 上 田 純 志 1<br />

, 真 々 田 裕 宏 1 1<br />

, 内 田 英 二<br />

【 目 的 】 肝 内 胆 管 癌 はその 乏 血 性 、リンパ 行 性 転 移 形 態 、さらに 胆 管<br />

浸 潤 などから 肝 細 胞 癌 と 違 い、 手 術 療 法 が 唯 一 の 治 療 とされてきた。<br />

しかし、 背 景 肝 が 障 害 肝 ではないにもかかわらず、 進 行 例 が 多 く 手 術<br />

適 応 外 であることも 少 なくない。 今 回 、 当 院 における 肝 内 胆 管 癌 に 対<br />

する 治 療 戦 略 を 検 討 した。【 方 法 】1997~2011 年 の15 年 間 における 当 院<br />

で 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 された128 例 を 対 象 とした。その 内 訳 は 手 術 例 43 例 、<br />

抗 癌 剤 治 療 (GEM)17 例 、 無 治 療 ( 胆 道 ドレナージなど 姑 息 的 治 療 のみ)<br />

46 例 であった。それぞれの 生 存 率 を 比 較 するとともに、 術 後 再 発 後 抗<br />

癌 剤 治 療 例 10 例 を 含 む 抗 癌 剤 治 療 例 27 例 の 治 療 効 果 を 検 討 した。【 成<br />

績 】それぞれの 内 訳 は 平 均 年 齢 67 歳 、65 歳 、71 歳 。 男 女 比 は23:21、<br />

10:7、36:29であった。 手 術 例 の3、5 生 存 率 はともに40.7%。 抗 癌 剤<br />

治 療 例 、 無 治 療 例 は6ヵ 月 、1 年 生 存 率 がそれぞれ67.5%、67.5%、<br />

30.5%、10.2%と 有 意 に 治 療 例 が 高 かった(P=0.0003)。 術 後 再 発 後 抗 癌<br />

剤 治 療 例 と 初 回 抗 癌 剤 治 療 例 の1 年 、2 年 生 存 率 はそれぞれ70.0%、<br />

46.7%、67.5%、45.0%と 差 はなかった。 手 術 例 の 内 訳 は、 腫 瘤 形 成 型<br />

27 例 、 胆 管 浸 潤 型 13 例 、 胆 管 内 発 育 型 3 例 で、 術 式 は 右 葉 切 除 以 上 11 例 、<br />

左 葉 切 除 以 上 19 例 、 左 3 区 域 切 除 3 例 、その 他 10 例 で、 肝 管 空 腸 吻 合 を<br />

22 例 に 併 施 した。 年 齢 、 性 別 、Stage 分 類 、 肉 眼 分 類 、 肝 管 空 腸 吻 合<br />

の 有 無 、 手 術 時 間 、 術 中 出 血 量 など 有 意 な 予 後 因 子 はなかった。【 結 論 】<br />

肝 内 胆 管 癌 は 手 術 により 満 足 できる 生 存 率 を 得 れる。さらにゲムシタ<br />

ビンによる 化 学 療 法 は 有 意 に 予 後 を 改 善 していた。 術 後 再 発 例 の 投 与<br />

により 生 存 率 をより 改 善 可 能 と 考 える。<br />

P41-7 GEM+CDDP 療 法 が 奏 功 し 切 除 が 可 能 となった 局 所 進<br />

行 肝 内 胆 管 癌 の1 例<br />

1<br />

福 井 県 済 生 会 病 院 外 科 、 2 福 井 県 済 生 会 病 院 内 科 、 3 福 井 県<br />

済 生 会 病 院 病 理 部<br />

○… 石 田 誠 1<br />

, 三 井 毅 1<br />

, 寺 田 卓 郎 1<br />

, 宗 本 義 則 1<br />

, 藤 澤 克 憲 1<br />

,<br />

三 浦 将 司 1<br />

, 渡 邊 弘 之 2 3<br />

, 須 藤 嘉 子<br />

【はじめに】 切 除 不 能 肝 内 胆 管 癌 に 対 し 欧 米 ではGEM+CDDP 併 用<br />

療 法 が 標 準 治 療 となりつつある。 今 回 われわれはGEM+CDDP 併 用<br />

療 法 が 著 効 し 切 除 が 可 能 となった 局 所 進 行 肝 内 胆 管 癌 の1 例 を 経 験 し<br />

たため 報 告 する。【 症 例 】71 歳 、 女 性 。 会 社 の 検 診 にて 肝 機 能 異 常 を<br />

指 摘 され 近 医 受 診 し 肝 腫 瘍 を 指 摘 され 当 院 紹 介 された。 血 液 検 査 では<br />

胆 道 系 酵 素 の 異 常 高 値 と、 腫 瘍 マーカーの 異 常 高 値 (CA19-9;2667、<br />

DUPAN2;12722)を 認 めた。 腹 部 CTにて 肝 左 葉 外 側 区 域 と 内 側 区 域 、<br />

尾 状 葉 にまたがる 最 大 径 9.5cm 大 の 乏 血 性 の 腫 瘍 を 認 め、 末 梢 の 肝 内<br />

胆 管 の 拡 張 を 認 めた。 下 大 静 脈 を 強 く 背 側 に 圧 排 し 浸 潤 が 疑 われ、 同<br />

時 に 肝 十 二 指 腸 間 膜 内 リンパ 節 への 明 らかな 転 移 を 認 めたことから<br />

StageIVBの 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 、 手 術 適 応 外 と 判 断 しGEM+CDDP 併<br />

用 療 法 を 開 始 した。 治 療 開 始 5ヶ 月 後 、 腫 瘍 径 は5cm 大 まで 縮 小 しリ<br />

ンパ 節 転 移 は 残 るものの 下 大 静 脈 への 圧 排 はほぼ 消 失 した。 腫 瘍 マー<br />

カーもCA19-9;32、DUPAN2;238まで 低 下 し、 治 療 効 果 PRと 判 断<br />

した。しかしながらその 後 腫 瘍 マーカー 値 は 徐 々に 上 昇 傾 向 を 示 し、<br />

画 像 上 も 増 悪 傾 向 を 示 したため 外 科 的 切 除 を 行 った。 左 尾 状 葉 を 含 め<br />

て 拡 大 肝 左 葉 切 除 、リンパ 節 郭 清 を 施 行 した。 術 中 、 腫 瘍 背 側 にて 一<br />

部 下 大 静 脈 壁 への 浸 潤 を 認 めたため 楔 状 に 合 併 切 除 した。 病 理 学 的 検<br />

索 にて 腫 瘤 形 成 型 の 肝 内 胆 管 癌 、 中 分 化 型 腺 癌 、リンパ 節 転 移 陽 性<br />

(12p,…1/9)、T3N1M0、StageIVBと 診 断 した。 術 後 腫 瘍 マーカーは 正<br />

常 域 に 下 降 したが、 難 治 性 の 胆 汁 漏 を 併 発 しドレナージ 治 療 中 である。<br />

【 考 察 】 局 所 進 行 肝 内 胆 管 癌 に 対 してGEM+CDDP 併 用 療 法 は 忍 容<br />

性 が 高 く、 外 科 切 除 の 介 入 によりさらなる 予 後 向 上 が 期 待 できると 考<br />

えられた。<br />

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