23.01.2015 Views

タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

SHOW MORE
SHOW LESS
  • No tags were found...

You also want an ePaper? Increase the reach of your titles

YUMPU automatically turns print PDFs into web optimized ePapers that Google loves.

P105-2 肝 臓 外 科 における 肝 胆 膵 高 度 技 能 医 の 教 育 と 評 価 にお<br />

ける 検 討<br />

1<br />

関 西 医 科 大 学 外 科 、 2 大 阪 医 科 大 学 消 化 器 外 科 、 3 近 畿 大<br />

学 外 科 、 4 大 阪 大 学 大 学 院 消 化 器 外 科 学 、 5 大 阪 市 立 大 学 大<br />

学 院 肝 胆 膵 外 科 学<br />

○… 松 井 康 輔 1<br />

, 海 堀 昌 樹 1<br />

, 權 雅 憲 1<br />

, 林 道 廣 2<br />

, 内 山 和 久 2<br />

,<br />

中 居 卓 也 3<br />

, 永 野 浩 昭 4 5<br />

, 久 保 正 二<br />

【 目 的 】 肝 臓 外 科 における 肝 胆 膵 高 度 技 能 医 に 必 要 な 技 術 の 習 得 にあ<br />

たり、 手 術 手 技 レベルの 客 観 的 な 評 価 方 法 はなく、 指 導 医 間 および 施<br />

設 間 での 格 差 が 存 在 するのが 現 状 である。 今 回 、 肝 臓 外 科 に 必 要 な 技<br />

術 に 対 する 評 価 表 を 作 成 し、 施 設 間 の 習 得 技 術 の 統 一 を 図 ることを 目<br />

的 とした。【 方 法 】Winckelらの 提 唱 する、 手 術 の 各 ステップを 細 か<br />

く 分 類 し 指 導 者 がそれぞれのステップを 具 体 的 に 評 価 するシステム、<br />

STSAF(Structured…Technical…Skills…Assessment…Form)をもとに、<br />

肝 臓 外 科 における 肝 胆 膵 高 度 技 能 医 に 必 要 な 技 術 に 対 する 評 価 表 を 作<br />

成 した。 評 価 項 目 は、 大 項 目 として(A) 肝 切 除 術 ( 全 般 的 評 価 )、(B) 手<br />

術 評 価 表 、(C) 解 剖 学 的 理 解 度 、(D)Traineeの4 項 目 に 分 け、その 項 目<br />

に 対 する 小 項 目 を 作 成 した。 評 価 基 準 として1 点 : 未 熟 ( 専 修 医 )、2 点 :<br />

許 容 ( 外 科 専 門 医 )、3 点 : 平 均 点 ( 消 化 器 外 科 専 門 医 )、4 点 : 良 好 ( 消<br />

化 器 外 科 指 導 医 )、5 点 : 優 秀 ( 肝 胆 膵 高 度 技 能 指 導 医 )の5 段 階 に 設 定<br />

した。 評 価 は5 大 学 において 自 己 および 指 導 者 でそれぞれ 評 価 を 行 い、<br />

その 評 価 の 関 係 と 経 時 的 推 移 について 検 討 した。【 結 果 】 自 己 指 導 者<br />

間 評 価 の 関 係 および 経 時 的 推 移 には3パターンが 存 在 した。(1)… 評 価 初<br />

期 における 自 己 と 指 導 医 との 評 価 に 乖 離 を 認 めるものの、 経 時 的 推 移<br />

において 自 己 と 指 導 医 との 評 価 が 近 似 。(2) 自 己 と 指 導 医 の 評 価 が 乖 離<br />

しているが、いずれも 指 導 医 評 価 が 上 方 へ 同 様 の 推 移 が 見 られる。こ<br />

れらの2つのパターンは 何 れも 手 術 手 技 評 価 が 良 好 に 行 われている 結<br />

果 と 考 えられた。(3) 評 価 に 乖 離 の 見 られる 場 合 は、 指 導 医 の 評 価 の 乖<br />

離 が 増 大 する、もしくは 自 己 および 指 導 者 評 価 が 低 下 傾 向 であり、こ<br />

のパターンは 評 価 に 問 題 がある 場 合 もしくは 手 術 手 技 の 習 得 が 見 られ<br />

ない 場 合 と 考 えられた。【 結 語 】 今 回 、 手 術 手 技 評 価 表 を 使 用 するこ<br />

とにより、 手 術 手 技 の 修 得 度 の 客 観 的 な 評 価 が 可 能 であったものの、<br />

手 術 手 技 の 難 易 度 や 評 価 時 期 によるばらつきが 存 在 し、 更 なる 検 討 が<br />

必 要 であると 考 えられた。しかしながら、 評 価 表 を 使 用 することによ<br />

り 多 施 設 間 において 肝 臓 外 科 における 肝 胆 膵 高 度 技 能 医 に 必 要 な 統 一<br />

した 技 術 の 習 得 が 可 能 になると 考 えられた。<br />

P105-3 実 験 用 ミニブタを 用 いた 臓 器 移 植 技 術 トレーニング<br />

1<br />

自 治 医 科 大 学 移 植 外 科 、 2 自 治 医 科 大 学 先 端 医 療 技 術 開 発 セ<br />

ンター 医 療 技 術 トレーニング 部 門<br />

○… 眞 田 幸 弘 1<br />

, 浦 橋 泰 然 1<br />

, 脇 屋 太 一 1<br />

, 梅 原 実 1<br />

, 井 原 欣 幸 1<br />

,<br />

岡 田 憲 樹 1<br />

, 山 田 直 也 1<br />

, 水 田 耕 一 1 2<br />

, 菱 川 修 司<br />

【 背 景 】 臓 器 移 植 は、 若 手 外 科 医 が 執 刀 医 として 経 験 するのは 難 しい<br />

手 術 である。しかし、 臓 器 摘 出 から 血 行 再 建 まで 幅 広 い 手 術 手 技 を 網<br />

羅 する 臓 器 移 植 手 術 は、 様 々な 消 化 器 外 科 手 術 に 応 用 できるため、そ<br />

の 習 得 は 若 手 外 科 医 であって 極 めて 有 用 と 考 えられる。 当 施 設 では<br />

2010 年 6 月 より、 大 型 実 験 動 物 (ミニブタ)を 用 いて 小 腸 移 植 と 多 内 臓<br />

移 植 を 施 行 してきた。 臨 床 を 前 提 とした 手 術 手 技 トレーニングや 臓 器<br />

移 植 シミュレーションとしての 有 用 性 について 検 討 したので 報 告 する。<br />

【 対 象 と 方 法 】2010 年 6 月 より2011 年 6 月 までに 自 治 医 科 大 学 先 端 医 療<br />

技 術 開 発 センターにて、ブタを 用 いて 異 所 性 自 己 小 腸 移 植 9 回 と 多 内<br />

臓 移 植 2 回 を 施 行 した。 異 所 性 自 己 小 腸 移 植 はグラフト 小 腸 として<br />

100-150cmの 回 腸 を 摘 出 し、 灌 流 後 、 腹 部 大 動 脈 と 下 大 静 脈 に 端 側 吻<br />

合 し、 再 灌 流 した。 多 内 臓 移 植 は2 頭 のブタを 用 いて、グラフトとし<br />

て 胃 、 十 二 指 腸 、 小 腸 、 大 腸 、 肝 臓 、 胆 嚢 、 膵 臓 を 摘 出 し、 灌 流 後 、<br />

臓 器 摘 出 されたレシピエントの 腹 部 大 動 脈 に 端 側 吻 合 、 下 大 静 脈 に<br />

端 々 吻 合 し、 再 灌 流 した。【 結 果 】グラフト 臓 器 摘 出 や 臓 器 移 植 時 の<br />

血 行 再 建 は 卒 後 7-12 年 目 医 師 が 行 った。 異 所 性 自 己 小 腸 移 植 のグラフ<br />

ト 小 腸 摘 出 時 間 は 平 均 90 分 であった。グラフト 血 管 の 動 脈 径 、 静 脈 径<br />

は 平 均 4.2mm、9.8mmであり、 吻 合 時 間 は 平 均 16 分 、13 分 であった。<br />

多 内 臓 移 植 のグラフト 多 臓 器 摘 出 時 間 は 平 均 129 分 であり、グラフト<br />

灌 流 時 間 、バックテーブル 時 間 は 平 均 33 分 、17 分 であった。グラフト<br />

血 管 の 動 脈 、 静 脈 吻 合 時 間 は 平 均 12 分 、7 分 であった。 全 例 で 再 灌 流<br />

後 に 良 好 な 臓 器 血 流 が 得 られた。【 結 語 】 実 験 用 ミニブタを 用 いた 小<br />

腸 移 植 と 多 内 臓 移 植 は、 臓 器 移 植 の 技 術 トレーニングとして 有 用 であ<br />

ると 思 われた。また、 将 来 的 な 多 内 臓 移 植 の 準 備 や 脳 死 ドナー 臓 器 摘<br />

出 シミュレーションの 役 割 も 果 たせるため、 有 用 なトレーニングと 思<br />

われた。<br />

P105-4 フィンランドの 肝 胆 膵 外 科 医 トレーニング<br />

1<br />

熊 本 大 学 消 化 器 外 科 、 2 熊 本 市 医 師 会 熊 本 地 域 医 療 センター<br />

○… 橋 本 大 輔 1<br />

, 高 森 啓 史 1<br />

, 広 田 昌 彦 2 1<br />

, 馬 場 秀 夫<br />

背 景 : 筆 頭 演 者 は2011 年 4 月 から2012 年 3 月 の 間 、 北 欧 フィンランドで<br />

第 二 の 規 模 を 誇 るTampere…University…Hospital(TUH)の 肝 胆 膵 外 科<br />

グループに 留 学 した。フィンランドは 膵 疾 患 が 多 く 発 生 し、 急 性 膵 炎<br />

の 罹 患 率 は 日 本 の3 倍 である。また 膵 癌 の 罹 患 率 は 日 本 と 同 等 であるが、<br />

悪 性 疾 患 による 死 亡 の 第 3 位 であり 消 化 器 癌 の 中 ではトップである。<br />

つまりフィンランドでは 消 化 器 外 科 の 中 でも 肝 胆 膵 外 科 医 は 重 要 な 位<br />

置 を 占 め、 若 手 の 教 育 も 日 本 同 様 に 重 要 である。 目 的 と 方 法 :フィン<br />

ランドの 肝 胆 膵 外 科 の 教 育 制 度 、 医 療 制 度 、 勤 務 医 の 現 状 について、<br />

アンケート 結 果 など 共 に 述 べ、 我 が 国 において 工 夫 すべきことを 考 察<br />

する。 結 果 :フィンランドの 基 礎 教 育 はOECD( 経 済 協 力 開 発 機 構 )の<br />

評 価 で 世 界 トップレベルであり、とくに 読 解 力 、 数 学 、 科 学 などの 学<br />

力 が 優 れている。 医 学 部 は6 年 制 でMD/PhDプログラムを 採 用 してお<br />

り、 卒 後 臨 床 のキャリアが 途 切 れることはない。 国 家 資 格 としての 消<br />

化 器 外 科 専 門 医 制 度 が 整 備 されており、 外 科 レジデントとしての6 年<br />

間 の 規 定 のトレーニングと 試 験 が 課 せられている。 医 療 機 関 はセン<br />

ター 化 されており、 継 続 的 かつ 効 率 的 な 教 育 が 行 われている。TUH<br />

は 人 口 47 万 人 の 地 域 をカバーしており、 肝 胆 膵 領 域 の 癌 手 術 はほぼ 全<br />

例 ここで 行 われる。2009 年 は 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 35 件 、 膵 尾 側 切 除 術<br />

16 件 、 肝 切 除 術 14 件 などが 行 われた。 女 性 医 師 が 活 躍 しており、 特 に<br />

TUHでは 肝 胆 膵 外 科 手 術 は 主 に2 名 の 女 性 外 科 医 により 行 われていた。<br />

また5 名 の 外 科 医 ( 専 門 医 2 名 、レジデント3 名 )にアンケートを 行 い、<br />

一 日 の 就 業 時 間 は 平 均 7 時 間 40 分 、 年 間 の 休 暇 は 平 均 6.5 週 間 であった。<br />

また 男 性 にも 認 められる9ヶ 月 間 の 産 前 産 後 休 業 など、 子 育 ての 支 援<br />

も 手 厚 い。 結 語 :フィンランドではレベルの 高 い 基 礎 教 育 、 効 率 的 医<br />

学 教 育 が 専 門 医 教 育 にまで 生 きていると 思 われる。 一 方 フィンランド<br />

と 比 較 して、 高 度 技 能 専 門 医 制 度 など 日 本 の 肝 胆 膵 外 科 教 育 システム<br />

はよく 整 備 されている。 我 が 国 でも 女 性 医 師 の 割 合 は 増 えており、 女<br />

性 にも 働 きやすい 環 境 を 整 えることで 肝 胆 膵 外 科 を 志 望 しやすくなる<br />

のではないだろうか。<br />

P105-5 新 規 開 発 した 手 術 用 マイクロ 波 凝 固 切 開 装 置<br />

(MWCX)の 肝 胆 膵 外 科 領 域 への 応 用<br />

1<br />

滋 賀 医 科 大 学 外 科 、 2 滋 賀 医 科 大 学 総 合 外 科 学 講 座<br />

○… 塩 見 尚 礼 1<br />

, 仲 成 幸 1<br />

, 赤 堀 浩 也 1<br />

, 来 見 良 誠 2<br />

, 谷 徹<br />

1<br />

【はじめに】 我 々は 第 三 のエネルギーデバイスであるマイクロ 波 を 用<br />

いた 新 しい 手 術 器 具 (マイクロ 波 凝 固 切 開 装 置 、 以 下 MWCX)の 試 作 ,<br />

開 発 を 行 ってきた。 肝 胆 膵 外 科 手 術 では 栄 養 血 管 の 切 離 、リンパ 節 廓<br />

清 のみならず 肝 臓 や 膵 臓 など 実 質 臓 器 切 離 などの 手 術 手 技 が 必 要 とな<br />

る。これらの 肝 胆 膵 外 科 手 術 手 技 に 対 するMWCXの 有 用 性 について<br />

報 告 する。【 方 法 】スライディング 型 、ハサミ 型 の 開 腹 手 術 用 MWCX<br />

を 用 いて 以 下 の 実 験 を 行 った。(1) 血 管 のシーリング 能 :ブタより26 本<br />

の 動 静 脈 をMWCXで 切 離 し、 生 体 での 止 血 能 とバースト 圧 を 測 定 した。<br />

(2)リンパ 管 のシーリング 能 :ブタを 用 い, 電 気 メス,ハーモニック<br />

スカルペル,リガシュア,MWCXを 使 ってリンパ 漏 の 有 無 をPDE( 浜<br />

松 ホトニクス 社 )によるICG 蛍 光 染 色 法 で 検 討 した。 鼠 径 部 リンパ 管<br />

を 採 取 、シーリングし、そのバースト 圧 を 測 定 した。(3) 生 体 での 肝 臓 、<br />

膵 臓 の 切 離 能 :ブタやビーグル 犬 を 全 身 麻 酔 下 に 開 腹 して 肝 部 分 切 除<br />

術 、 脾 臓 合 併 切 除 を 伴 う 膵 体 尾 部 切 除 、 胆 嚢 摘 出 術 を 行 った。【 結 果 】<br />

(1) 血 管 のシーリング 能 : 動 脈 のバースト 圧 は 平 均 957.8…mmHg、 静<br />

脈 のバースト 圧 は 平 均 691.9…mmHgであった。(2)リンパ 管 のシーリン<br />

グ 能 :…MWCXは 他 のエネルギーデバイス 同 様 電 気 メスに 比 べて 有 意<br />

にリンパ 管 漏 が 少 なかった。シーリングしたリンパ 管 のバースト 圧 は<br />

平 均 300…mmHgであった。(3) 生 体 での 肝 臓 、 膵 臓 の 切 離 能 : 他 のデバ<br />

イスを 用 いることなく、 肝 切 除 、 膵 切 除 、 主 要 血 管 の 切 離 が 可 能 であっ<br />

た。 術 後 1 週 間 目 に 再 開 腹 したが、 腹 腔 内 出 血 , 膵 炎 などの 所 見 を 認<br />

めなかった。 膵 管 のシーリング 圧 は 平 均 320cmH2Oであった。【 考 察 】<br />

我 々が 作 成 したハサミ 型 MWCXはブタ、ビーグル 犬 において 安 全 に<br />

肝 胆 膵 外 科 手 術 を 行 うことが 可 能 であり、 次 世 代 の 手 術 機 器 として 期<br />

待 される。<br />

-536-

Hooray! Your file is uploaded and ready to be published.

Saved successfully!

Ooh no, something went wrong!