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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P98-9 嚢 胞 性 膵 腫 瘍 に 対 する 腹 腔 鏡 下 腫 瘍 核 出 術 の 有 用 性<br />

昭 和 大 学<br />

○… 古 泉 友 丈 , 村 上 雅 彦 , 青 木 武 士 , 榎 並 延 太 , 小 池 礼 子 ,<br />

藤 森 聡 , 伊 達 博 三 , 和 田 友 祐 , 加 藤 貴 史<br />

【はじめに】われわれは2009 年 6 月 より 腹 腔 鏡 下 膵 切 除 術 を 導 入 。 腹<br />

腔 鏡 下 膵 体 尾 部 切 除 を 中 心 に 現 在 まで19 例 経 験 、その 有 用 性 と 安 全 性<br />

について 報 告 してきた。 今 回 、 低 侵 襲 性 や 機 能 温 存 を 考 慮 した 腹 腔 鏡<br />

下 膵 腫 瘍 核 出 術 を2 例 経 験 したので 手 術 のコツとその 有 用 性 について<br />

報 告 したい。【 適 応 ・ 方 法 】 術 前 検 査 で 良 性 もしくは 低 悪 性 と 考 えら<br />

れる、 膵 外 突 出 型 の 腫 瘍 を 適 応 としている。また、 腫 瘍 が 主 膵 管 と 近<br />

接 している 場 合 は 適 応 外 とした。 仰 臥 位 、 基 本 は5ポートにて、 膵 被<br />

膜 ならびに 腫 瘍 壁 を 特 殊 鉗 子 で 把 持 し、 熱 凝 固 デバイスを 用 いて 腫 瘍<br />

壁 周 囲 に 沿 って 丹 念 で 繊 細 な 剥 離 ならびに 切 離 を 行 った。 腫 瘍 に 流 入<br />

していると 思 われる 索 状 物 に 関 してはcliping 処 理 し 切 離 した。 核 出 腫<br />

瘍 は 回 収 バックにて 取 出 し、 術 中 迅 速 病 理 診 断 を 行 い、 悪 性 所 見 のな<br />

いことを 確 認 している。【 症 例 1】60 歳 女 性 、 膵 体 部 2.5cmと 尾 部 3cm<br />

の 突 出 する 分 枝 型 IPMNを 認 め 腹 腔 鏡 下 膵 尾 部 切 除 + 核 出 術 を 施 行 。<br />

手 術 時 間 155 分 、 出 血 量 少 量 、 術 後 在 院 日 数 は9 日 、 膵 液 瘻 GradeA,B<br />

等 の 合 併 症 なく 退 院 。 病 理 診 断 は 分 枝 型 IPMAであった。【 症 例 2】59<br />

歳 女 性 、 膵 頭 部 前 面 3cmの 突 出 する 分 枝 型 IPMNを 認 め 腹 腔 鏡 下 膵 腫<br />

瘍 核 出 術 を 施 行 。 手 術 時 間 145 分 、 出 血 少 量 、 術 後 在 院 日 数 は11 日 、<br />

GradeAの 膵 液 瘻 を 認 めたが、 問 題 なく 退 院 。 病 理 診 断 は 分 枝 型<br />

IPMAであった。【 結 語 】 腹 腔 鏡 下 膵 腫 瘍 核 出 術 は 低 侵 襲 で 術 後 経 過<br />

も 良 好 であった。 適 応 が 限 定 される 術 式 であるが、 機 能 温 存 が 可 能 で<br />

あり 安 全 で 有 用 な 術 式 と 考 えられた。<br />

P99-1 外 傷 性 膵 損 傷 に 対 する 手 術 治 療 例 37 例 の 検 討 - 術 後 経<br />

過 に 寄 与 する 因 子 の 考 察<br />

旭 中 央 病 院 外 科<br />

○… 三 瀬 祥 弘 , 田 中 信 孝 , 古 屋 隆 俊 , 野 村 幸 博 , 永 井 元 樹 ,<br />

吉 田 幸 弘 , 加 賀 谷 英 生 , 松 本 尊 嗣 , 櫻 岡 佑 樹 , 村 山 智 紀 ,<br />

小 池 大 助 , 須 原 正 光 , 唐 崎 隆 弘 , 原 田 有 三 , 大 矢 周 一 郎 ,<br />

瀬 尾 明 彦 , 福 元 健 人<br />

【 背 景 と 対 象 】 外 傷 性 膵 損 傷 は 稀 な 病 態 であるため 症 例 の 蓄 積 が 難 し<br />

く、 治 療 成 績 についてまとまった 報 告 は 少 ない。1979 年 から2011 年 の<br />

間 に 当 院 で 外 傷 性 膵 損 傷 に 対 し 手 術 治 療 を 行 った37 例 ( 年 齢 中 央 値 :<br />

35 歳 、 男 性 :26 例 、 女 性 :11 例 )を 検 証 し、 術 後 経 過 に 寄 与 する 因 子<br />

について 考 察 した。【 結 果 】 日 本 外 傷 学 会 分 類 に 基 づくと、I 型 :13 例 、<br />

II 型 :9 例 、III 型 :15 例 であった。16 例 で 膵 外 臓 器 損 傷 を 合 併 していた。<br />

受 傷 から 手 術 までに 要 した 時 間 中 央 値 は14 時 間 で、 手 術 適 応 根 拠 は、<br />

画 像 診 断 :22 例 、 腹 膜 炎 症 状 :10 例 、shock…vital:5 例 であった。 術<br />

式 はドレナージ:12 例 、 損 傷 部 縫 合 閉 鎖 :6 例 、 膵 切 除 :18 例 ( 膵 頭<br />

十 二 指 腸 切 除 :2 例 、 膵 体 尾 部 切 除 〔DP〕:8 例 、Letton…&…Wilson〔L-<br />

W〕:8 例 )、ガーゼパッキング:1 例 であった。 死 亡 例 を2 例 認 めた。<br />

入 院 日 数 中 央 値 はI 型 :30 日 、II 型 :60 日 、III 型 :37 日 で、 損 傷 形 態<br />

による 差 を 認 めなかった。I・II 型 では 受 傷 から 手 術 の 時 間 と 入 院 日<br />

数 に 相 関 が 認 められた( 図 )。III 型 の 入 院 日 数 中 央 値 はDP 施 行 7 例 :33<br />

日 、L-W 施 行 7 例 :49 日 で 両 群 に 差 を 認 めなかった。【 結 語 】 膵 管 損 傷<br />

を 伴 わない 外 傷 性 膵 損 傷 では、 迅 速 な 診 断 による 手 術 適 応 が 経 過 を 左<br />

右 する。 膵 管 損 傷 例 に 対 する 膵 空 腸 吻 合 術 は、 術 後 入 院 日 数 を 延 長 せ<br />

ず 積 極 的 に 施 行 しうる。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P99-2 単 施 設 における 外 傷 性 膵 損 傷 の 検 討<br />

1<br />

東 邦 大 学 医 療 センター 大 森 病 院 一 般 ・ 消 化 器 外 科 、 2 東 邦 大 学<br />

医 療 センター 大 森 病 院 総 合 診 療 ・ 急 病 センター 外 科 、 3 東 邦 大<br />

学 医 療 センター 大 森 病 院 救 命 救 急 センター<br />

○… 鏡 哲 1<br />

, 田 村 晃 1<br />

, 大 塚 由 一 郎 1<br />

, 土 屋 勝 1<br />

, 久 保 田 嘉 久 1<br />

,<br />

石 井 淳 1<br />

, 前 田 徹 也 1<br />

, 片 桐 敏 雄 1<br />

, 本 田 喜 子 2<br />

, 島 田 長 人 2<br />

,<br />

吉 原 克 則 3<br />

, 島 田 英 昭 1 1<br />

, 金 子 弘 真<br />

膵 損 傷 は 腹 部 外 傷 の 中 で 比 較 的 稀 な 疾 患 であり、1 施 設 で 経 験 する 症<br />

例 数 はごく 少 ない。また、 他 臓 器 損 傷 を 伴 っていることが 多 く、 診 断 ・<br />

治 療 に 苦 慮 することが 多 い。… 当 院 における 過 去 5 年 間 で 経 験 した 外 傷<br />

性 膵 損 傷 5 例 の 治 療 方 針 、 術 式 などにつきretrospectiveに 検 討 した。…<br />

平 均 年 齢 は39.6 歳 で 全 例 が 男 性 であった。 受 傷 機 転 は 鈍 的 外 傷 4 例 、<br />

鋭 的 外 傷 1 例 であった。3 例 が 来 院 時 ショックを 呈 していた。 内 視 鏡 的<br />

逆 行 性 膵 管 造 影 (ERP)は 来 院 時 ショック 状 態 でなかった2 例 に 施 行 し、<br />

2 例 ともに 主 膵 管 損 傷 を 認 めた。 腹 腔 内 臓 器 に 限 れば 単 独 損 傷 は1 例 で、<br />

そのほかの4 例 は 他 の 腹 腔 内 臓 器 損 傷 を 合 併 していた。その 内 訳 は、<br />

十 二 指 腸 1 例 、 肝 2 例 、 結 腸 1 例 、 腎 2 例 、 大 動 脈 1 例 、( 症 例 重 複 あり)で<br />

あった。 膵 損 傷 分 類 2008は、I 型 1 例 、II 型 1 例 、IIIb 型 3 例 であった。<br />

開 腹 手 術 は、 出 血 性 ショック3 例 、 腹 膜 炎 1 例 に 行 った。そのうちの1<br />

例 に 術 前 TAEを 施 行 した。 開 腹 手 術 4 例 のうち、 膵 損 傷 分 類 I 型 の1 例<br />

はドレナージのみ、II 型 の1 例 には 単 純 縫 合 のみ、IIIb 型 2 例 には 膵 尾<br />

部 切 除 とドレナージ 術 を 施 行 した。ドレナージ 術 のIIIb 型 はその 後 4<br />

回 の 開 腹 手 術 を 行 ったが、 敗 血 症 のため 死 亡 した。その 他 の3 例 は、<br />

特 に 合 併 症 なく 退 院 された。また、 非 開 腹 症 例 のIIIb 型 1 例 は 内 視 鏡<br />

的 経 鼻 膵 管 ドレナージ(ENPD)を 施 行 し 保 存 的 に 改 善 し 退 院 された。<br />

外 傷 性 膵 損 傷 治 療 の 鍵 となるのは、 主 膵 管 損 傷 の 有 無 にあるとされる<br />

が、その 正 確 な 診 断 にはERPが 最 適 と 考 える。また、 他 臓 器 損 傷 の 把<br />

握 も 生 命 予 後 を 考 えた 治 療 方 針 を 決 定 する 上 で 重 要 な 要 因 であり、 全<br />

身 状 態 とのバランスを 考 えた 治 療 方 針 が 必 要 である。<br />

P99-3 当 院 における 外 傷 性 膵 損 傷 症 例 の 検 討<br />

都 立 広 尾 病 院 外 科<br />

○… 原 義 明 , 中 島 康 , 中 野 智 継 , 川 上 雅 代 , 塩 入 貞 明 ,<br />

小 林 隆 , 安 野 正 道 , 南 智 仁<br />

(はじめに) 外 傷 性 膵 損 傷 に 対 する 治 療 方 針 、 術 式 は、 特 に 重 症 例 につ<br />

いてはいまだ 確 立 されておらず、 施 設 により、また 症 例 ごとにより 様 々<br />

である。 当 院 における、 今 までの 膵 損 傷 症 例 の 治 療 方 法 、 経 過 につき<br />

検 討 した。( 対 象 と 方 法 )2001 年 から2011 年 までに 当 院 で 経 験 した 膵 外<br />

傷 15 例 ( 男 性 7 例 、 女 性 8 例 )につき、 術 式 、 経 過 などにつき 検 討 した。( 結<br />

果 ) 平 均 年 齢 40.1 歳 。 鈍 的 外 傷 12 例 、 鋭 的 外 傷 3 例 。 膵 損 傷 分 類 はI 型 4 例 、<br />

II 型 5 例 、IIIa 型 2 例 、IIIb 型 4 例 。 腹 腔 内 単 独 膵 外 傷 は7 例 (46.7%)で、4<br />

例 (26.7%)で 骨 折 、 血 気 胸 など 腹 腔 外 外 傷 を、また8 例 (53.3%)で 肝 、 脾 、<br />

胃 、 十 二 指 腸 、 門 脈 など 腹 腔 内 他 臓 器 損 傷 を 同 時 に 認 めた。 他 臓 器 損<br />

傷 では 十 二 指 腸 が5 例 (33.3%)と 最 も 多 かった。 手 術 は12 例 (80%;I 型<br />

2 例 、II 型 4 例 、IIIa 型 2 例 、IIIb4 例 )で 施 行 し、I 型 2 例 、II 型 1 例 は 保 存<br />

的 治 療 のみで 治 癒 した。 手 術 例 のうち、I 型 の2 例 は 膵 損 傷 に 対 しては<br />

特 に 処 置 せず。II 型 の4 例 、およびIIIa 型 の1 例 で 膵 縫 合 を 行 った。IIIa<br />

型 のもう1 例 は 腹 腔 内 出 血 に 対 してガーゼパッキングを 行 ったが、 術<br />

直 後 に 死 亡 。IIIb 型 の4 例 は 十 二 指 腸 損 傷 を 伴 う 膵 頭 部 断 裂 の2 例 に 対<br />

して2 期 的 にPD(2 例 )を 施 行 、 膵 頭 部 断 裂 のみの1 例 に2 期 的 にLetton<br />

&Wilson 手 術 を 施 行 、 体 部 断 裂 の1 例 に 対 して 体 尾 部 切 除 を 行 った。<br />

転 帰 については、 腹 腔 内 多 臓 器 損 傷 を 伴 う2 例 (いずれもIIIa 型 )でそ<br />

れぞれ 術 直 後 、 術 後 10 日 目 で 死 亡 したほかは、IIIb 型 の4 例 を 含 め 生<br />

存 退 院 した。( 結 論 ) 膵 外 傷 では 他 臓 器 損 傷 を 伴 っていることが 多 く、<br />

当 院 での 経 験 症 例 では 約 半 数 に 腹 腔 内 多 臓 器 損 傷 を 認 めた。 他 臓 器 の<br />

損 傷 修 復 のため 開 腹 手 術 となる 症 例 が 多 いが、I 型 に 対 しては 特 に 処<br />

置 せず、II 型 は 膵 縫 合 あるいは 無 処 置 でいずれも 軽 快 している。 膵 管<br />

断 裂 を 伴 う 重 症 例 は 再 建 を2 期 的 に 行 うことでいずれも 良 好 な 経 過 を<br />

得 ている。<br />

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