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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P13-6 進 行 再 発 胆 道 癌 gemcitabine 治 療 症 例 における<br />

hENT1 発 現 の 検 討<br />

大 阪 市 立 大 学 大 学 院 腫 瘍 外 科<br />

○… 村 田 哲 洋 , 天 野 良 亮 , 木 村 健 二 郎 , 山 田 靖 哉 , 永 原 央 ,<br />

大 平 雅 一 , 石 川 哲 郎 , 平 川 弘 聖<br />

【 背 景 】 胆 道 癌 は 外 科 的 切 除 が 唯 一 の 根 治 的 治 療 とされているが、 切<br />

除 不 能 進 行 癌 や 切 除 後 の 再 発 例 に 対 しては 化 学 療 法 が 中 心 となり、 胆<br />

道 癌 診 療 ガイドラインでは、 切 除 不 能 進 行 癌 に 対 する 化 学 療 法 として<br />

gemcitabine(GEM)またはTS-1が 推 奨 されている。しかし、その 治 療<br />

成 績 は 未 だ 満 足 できるものではなく、 抗 癌 剤 治 療 の 有 効 性 を 探 ること<br />

が 重 要 課 題 の 一 つであると 考 える。GEMの 効 果 予 測 因 子 については<br />

膵 臓 癌 を 含 めた 他 癌 腫 においていくつかの 報 告 がみられる。 今 回 我 々<br />

はGEMの 細 胞 内 輸 送 蛋 白 であるhuman…equilibrative…nucleoside…<br />

transporter…1…(hENT1)に 着 目 し、 胆 道 癌 におけるhENT1の 発 現 と<br />

GEMの 効 果 との 関 係 について 検 討 を 行 った。【 対 象 と 方 法 】1996 年 5<br />

月 から2011 年 1 月 まで 当 科 にて 加 療 した 進 行 再 発 胆 道 癌 112 例 のうち、<br />

GEM 治 療 を 行 い 永 久 組 織 標 本 がある28 例 を 対 象 とした。 組 織 におけ<br />

るhENT1 発 現 と 予 後 との 関 連 をretrospectiveに 免 疫 組 織 学 的 検 討 を<br />

行 った。【 結 果 】GEM 治 療 を 行 った 進 行 再 発 胆 道 癌 28 例 ( 肝 外 胆 管 癌<br />

18 例 、 胆 嚢 癌 7 例 、 乳 頭 部 癌 3 例 )の 平 均 年 齢 は66.8 歳 、 男 性 17 例 、 女<br />

性 11 例 であった。28 例 中 、hENT1 陽 性 群 は18 例 (64.3%)であった。 生<br />

存 期 間 ではhENT1 陽 性 群 のMSTは11.4ヵ 月 で、 陰 性 群 の4.2ヶ 月 に 比<br />

べ 有 意 に 延 長 していた(p=0.0029)。また、hENT1 陽 性 群 の 無 増 悪 進<br />

行 生 存 期 間 の 中 央 値 は7.7カ 月 で、 陰 性 群 の2.5ヶ 月 に 比 べ 有 意 に 延 長<br />

していた(p=0.0001)。2 群 間 において 臨 床 病 理 学 的 背 景 因 子 に 有 意 差<br />

は 無 く、 生 存 期 間 の 単 変 量 解 析 ではhENT1 発 現 のみが 有 意 差 を 示 し<br />

た 予 後 規 定 因 子 であった。【 結 語 】 進 行 再 発 胆 道 癌 症 例 における<br />

hENT1 高 発 現 は、GEM 治 療 の 効 果 予 測 因 子 として 有 用 であることが<br />

示 唆 された。<br />

P14-1 進 行 胆 嚢 癌 の 浸 潤 先 端 部 におけるチオレドキシン 核 発<br />

現 と 予 後 の 検 討<br />

宮 崎 大 学 医 学 部 腫 瘍 機 能 制 御 外 科 学<br />

○… 永 野 元 章 , 甲 斐 真 弘 , 矢 野 公 一 , 今 村 直 哉 , 旭 吉 雅 秀 ,<br />

大 内 田 次 郎 , 大 谷 和 広 , 藤 井 義 郎 , 近 藤 千 博 ,<br />

千 々 岩 一 男<br />

【 目 的 】チオレドキシン…(TRX)…はチオレドキシン 還 元 酵 素 …(TRX-R)…<br />

で 還 元 され, 生 体 内 のレドックス 制 御 を 行 う 蛋 白 質 である.アポトー<br />

シス 抑 制 , 転 写 因 子 の 活 性 化 制 御 や 発 癌 との 関 連 性 も 示 唆 されている.<br />

今 回 , 胆 嚢 癌 におけるTRX 発 現 を 免 疫 組 織 化 学 的 に 検 索 し,その 予<br />

後 因 子 としての 意 義 を 検 討 した.【 対 象 と 方 法 】 当 科 において1990 年<br />

から2006 年 5 月 までに 経 験 した 深 達 度 ss 以 上 の 切 除 進 行 胆 嚢 癌 38 症 例<br />

を 対 象 にTRXとTRX-Rを 免 疫 組 織 化 学 的 に 検 索 し,その 発 現 形 式 や<br />

臨 床 病 理 学 的 因 子 と2011 年 3 月 時 点 での 予 後 について 検 討 した.【 結 果 】<br />

切 除 進 行 胆 嚢 癌 38 例 の 病 理 学 的 因 子 は,1) 胆 嚢 周 囲 進 展 度 (T):T2;<br />

17 例 ,T3;3 例 ,T4;18 例 ,2) 組 織 型 :pap;8 例 ,tub1;7 例 ,<br />

tub2;14 例 ,tub3;6 例 ,その 他 3 例 ,3)stage:II;11 例 ,III;7 例 ,<br />

IVa;8 例 ,IVb;12 例 であった. 全 症 例 において 腫 瘍 細 胞 の 細 胞 質 に<br />

TRXは 発 現 し, 内 29 例 (76%)で 核 にも 発 現 を 認 めた。 核 にTRX 発 現<br />

を 認 めた29 例 のうち13 例 では 腫 瘍 の 浸 潤 先 端 部 においても 核 発 現 を 認<br />

めた.TRX-Rは36 例 で 細 胞 質 のみに 発 現 し 腫 瘍 細 胞 の 核 発 現 は 認 め<br />

なかった。 浸 潤 先 端 部 の 細 胞 質 にTRX-Rの 発 現 を28 例 に 認 めた.TRX<br />

核 発 現 群 において, 浸 潤 先 端 部 での 発 現 群 はそれ 以 外 の 群 と 比 較 して<br />

有 意 に 予 後 不 良 であった(ppN 群 で 予 後 が 良 好 にみえるが, 転 移 陽 性 例 で<br />

は 郭 清 度 合 いに 差 はなかった. 再 発 は19 例 にみられた. 初 回 再 発 部 位<br />

は, 重 複 含 めて, 腹 膜 が7 例 , 肝 臓 が6 例 ,リンパ 節 が5 例 , 局 所 4 例 ,<br />

骨 2 例 であった. 肝 再 発 および 局 所 再 発 は 肝 内 直 接 浸 潤 の 程 度 (pHinf)<br />

とは 相 関 しておらず, 肝 再 発 もすべて 両 葉 多 発 再 発 であった.リンパ<br />

節 再 発 例 もリンパ 節 転 移 がひどい 症 例 ばかりではなかった. 多 変 量 解<br />

析 では, 根 治 度 とpnのみが 独 立 した 予 後 規 定 因 子 であった.pnは 術 前 ,<br />

術 中 にはわからないため, 結 局 根 治 度 A,Bを 目 指 した 手 術 を 行 うこと<br />

のみが 予 後 の 改 善 につながると 思 われた.<br />

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