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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P81-7 肝 血 管 腫 との 鑑 別 が 困 難 でフォローされた、 肝 内 胆 管 癌<br />

の2 症 例<br />

琉 球 大 学 第 一 外 科<br />

○… 赤 松 道 成 , 白 石 祐 之 , 長 濱 正 吉 , 西 巻 正<br />

一 般 的 に 肝 血 管 腫 と 肝 内 胆 管 癌 はエコー、CTなどの 画 像 所 見 にて 鑑<br />

別 可 能 で、 術 前 診 断 に 難 渋 することは 少 ない。 今 回 我 々は 画 像 所 見 上<br />

肝 血 管 腫 が 疑 われてフォローされた、 肝 内 胆 管 癌 の2 症 例 を 経 験 した<br />

ので 報 告 する。 症 例 1は50 代 男 性 。 検 診 の 腹 部 超 音 波 検 査 で 肝 左 葉 外<br />

側 区 に 約 4~5cmの 腫 瘍 を 指 摘 され、 血 管 腫 が 疑 われた。 以 後 毎 年 腹<br />

部 超 音 波 検 査 でフォローされたが、 著 変 を 認 めなかった。17 年 目 、フォ<br />

ローの 腹 部 超 音 波 検 査 で 腫 瘍 の 増 大 傾 向 を 認 めた。 精 査 目 的 で 施 行 し<br />

た 腹 部 超 音 波 、CTで 約 7~8cmと 増 大 傾 向 を 認 めた。ダイナミック<br />

CTでは 動 脈 相 で 腫 瘍 は 造 影 され、 門 脈 相 で 造 影 剤 の 排 出 遅 延 を 認 めた。<br />

肝 内 胆 管 癌 、 肝 細 胞 癌 、 血 管 腫 、 限 局 性 結 節 性 過 形 成 、 炎 症 性 偽 腫 瘍<br />

が 考 えられたが 臨 床 経 過 、 画 像 所 見 からは 術 前 確 定 診 断 にはいたらな<br />

かった。しかしPETで 同 部 に 明 瞭 な 異 常 集 積 を 認 め、 悪 性 を 否 定 で<br />

きなかったため 手 術 を 施 行 した。 手 術 は 拡 大 肝 左 葉 切 除 、リンパ 節 郭<br />

清 術 を 施 行 した。 病 理 結 果 で 肝 内 胆 管 癌 の 診 断 となった。 症 例 2は50<br />

代 男 性 。 検 診 の 超 音 波 検 査 にて 肝 S5に 腫 瘤 を 認 め、 肝 血 管 腫 疑 いで<br />

紹 介 となった。 当 院 にて 施 行 した 造 影 CTでは 早 期 相 にて 辺 縁 の 強 い<br />

増 強 効 果 を 認 め、 遅 延 性 濃 染 を 示 した。そのため 当 院 でも 肝 血 管 腫 と<br />

診 断 し 外 来 フォローとなった。しかし1 年 後 のフォローのCTにて 腫 瘍<br />

の 増 大 傾 向 を 認 め、 悪 性 が 否 定 できないことから 腹 腔 鏡 補 助 下 肝 右 葉<br />

切 除 術 を 施 行 した。 病 理 結 果 で 肝 内 胆 管 癌 の 診 断 となった。 肝 血 管 腫<br />

をフォローする 際 には、 肝 内 胆 管 癌 の 可 能 性 も 念 頭 に 置 く 必 要 がある。<br />

P81-8 根 治 術 後 , 急 速 な 進 行 を 認 めたAFP 高 値 の 肝 内 胆 管 癌 の<br />

1 例<br />

北 里 大 学 外 科<br />

○… 牛 久 秀 樹 , 石 井 健 一 郎 , 田 島 弘 , 鎌 田 弘 樹 , 片 桐 寛 之 ,<br />

隈 元 雄 介 , 渡 邊 昌 彦<br />

【 症 例 】…70 歳 … 男 性 【 主 訴 】 発 熱 , 右 季 肋 部 痛 【 現 病 歴 】 右 季 肋 部 痛 が<br />

出 現 し 放 置 していたが3ヶ 月 後 増 強 したため 右 季 肋 部 痛 と 発 熱 を 主 訴<br />

に 近 医 を 受 診 した. 腹 部 CTにて 肝 右 葉 に 径 10cm 大 の 腫 瘤 を 認 めさらに<br />

腫 瘍 マーカーの 高 値 も 認 めていたため 当 院 を 紹 介 受 診 となった. 画 像<br />

所 見 や 腫 瘍 マーカー(AFP1800…CEA81.3…PIVKAII…1800)より 混 合 性<br />

肝 癌 が 疑 われまた 前 医 の 画 像 所 見 に 比 べ 比 較 的 急 速 に 進 行 している 所<br />

見 も 認 められたため 来 院 後 9 日 目 に 準 緊 急 的 に 肝 右 葉 切 除 術 +リンパ<br />

節 郭 清 を 施 行 した. 一 部 横 隔 膜 浸 潤 が 疑 われ 合 併 切 除 とした。 病 理 で<br />

は 一 部 hepatoid…patternを 呈 する 部 位 は 認 めるものの 免 疫 染 色 で<br />

hepatocytoは 陰 性 であり 大 部 分 は 未 分 化 ~ 低 分 化 のICCであったため<br />

cholangiocarcinoma(ly0…Vp1…Vv1…b0)と 診 断 された. 術 後 経 過 は 良 好<br />

で 術 後 13 日 目 に 退 院 となった.…adjuvant…chemotherapyの 方 針 であっ<br />

たが、2011 年 2 月 2 日 の 胸 部 X 線 上 著 明 な 右 胸 水 貯 留 を 認 めたため、 同<br />

日 緊 急 入 院 となった.【 入 院 後 経 過 】 入 院 後 、 胸 腔 ドレーンを 挿 入 し<br />

たところ 血 性 胸 水 を 約 1000ml 認 め, 細 胞 診 ではclass…4であった. 手 術 時<br />

のドレーン 挿 入 部 や 胸 腔 ドレーン 挿 入 部 の 皮 下 に 腫 瘤 形 成 を 認 め 生 検<br />

を 施 行 したところ 腹 壁 転 移 の 所 見 であった.その 後 状 態 は 急 速 に 悪 化<br />

し 生 検 施 行 後 10 日 目 に 永 眠 となった.【 剖 検 】 肝 臓 内 、 肺 実 質 、リン<br />

パ 節 には 明 らかな 転 移 は 認 めなかった. 肝 切 離 部 及 び 右 胸 腔 内 は 壊 死<br />

性 の 脆 い 腫 瘤 で 充 満 しており 腫 瘍 内 出 血 が 認 められた. 右 胸 腔 内 に 充<br />

満 した 腫 瘍 により、 右 肺 は 圧 排 されていた.【 考 察 】 手 術 時 , 根 治 的 な<br />

切 除 術 を 施 行 しえたにもかかわらずその 後 急 速 な 進 行 を 認 めた 肝 内 胆<br />

管 癌 の 一 例 を 経 験 した. 臨 床 的 には 混 合 性 肝 癌 が 疑 われたものの 腫 瘍<br />

内 にhepatocytoは 陰 性 であり 病 理 学 的 には 肝 内 胆 管 癌 の 診 断 であっ<br />

た.<br />

P81-9 間 質 性 肺 炎 加 療 中 にみつかった 細 胆 管 細 胞 癌 の1 例<br />

那 覇 市 立 病 院<br />

○… 友 利 寛 文 , 山 城 和 也 , 宮 国 孝 男 , 比 嘉 宇 郎<br />

細 胆 管 細 胞 癌 は,Hering 管 または 細 胆 管 から 発 生 する 稀 な 腫 瘍 である。<br />

今 回 間 質 性 肺 炎 治 療 中 に 細 胆 管 細 胞 癌 を 指 摘 された 症 例 を 経 験 したの<br />

で 報 告 する。 症 例 は,70 代 男 性 で 間 質 性 肺 炎 加 療 中 に 胸 部 CT 検 査 に<br />

て 肝 腫 瘍 を 指 摘 された。 当 初 血 管 腫 と 診 断 していたが, 徐 々に 大 きく<br />

なることMRI 検 査 を 追 加 することで 細 胆 管 細 胞 癌 を 疑 われ 外 科 紹 介 と<br />

なった。 腫 瘍 はS4に 主 座 のある6cm 大 の 腫 瘤 であった。 肝 機 能 , 肝 予<br />

備 能 に 異 常 なく 細 胆 管 細 胞 癌 の 術 前 診 断 にて 拡 大 肝 左 葉 切 除 とリンパ<br />

節 廓 清 を 行 なった。 摘 出 標 本 では6×4cm 大 の 灰 白 色 で 充 実 性 の 腫 瘤<br />

を 認 めた。 組 織 学 的 には 粘 液 を 認 めず 免 疫 染 色 のEMA 染 色 にて 細 胆<br />

管 細 胞 癌 に 特 徴 的 な 所 見 を 示 したため 細 胆 管 細 胞 癌 と 診 断 した。 術 後<br />

は 経 過 良 好 にて 術 後 15 日 目 に 退 院 となった。 細 胆 管 細 胞 癌 は, 術 前 に<br />

肝 細 胞 癌 や 胆 管 細 胞 癌 と 診 断 されることも 多 い 腫 瘍 として 報 告 されて<br />

いる。まれな 細 胆 管 細 胞 癌 を 経 験 したので 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する。<br />

P81-10 胆 嚢 出 血 と 胆 管 炎 を 伴 う 胆 管 細 胞 癌 の 肝 切 除 後 に 生 検<br />

部 胸 壁 再 発 を 切 除 し 得 えた 一 例<br />

1<br />

千 葉 市 立 海 浜 病 院 外 科 、 2 同 内 科<br />

○… 宮 澤 康 太 郎 1<br />

, 吉 岡 茂 1<br />

, 若 月 一 雄 1<br />

, 片 岡 雅 彰 1<br />

, 外 岡 亨 1<br />

,<br />

橋 場 隆 裕 1<br />

, 太 枝 良 夫 1<br />

, 北 和 彦 2<br />

, 齋 藤 博 文 2<br />

,<br />

野 本 裕 正<br />

2<br />

( 初 めに)これまで 肝 細 胞 癌 の 生 検 部 再 発 の 切 除 報 告 はあるものの、 肝<br />

内 胆 管 癌 に 関 しての 生 検 後 再 発 の 切 除 報 告 は 少 ない。 今 回 、 胆 管 炎 ・<br />

胆 嚢 出 血 を 併 発 した 胆 管 細 胞 癌 に 対 して 内 視 鏡 的 逆 行 性 胆 管 ドレナー<br />

ジにて 経 皮 的 ドレナージ 治 療 を 回 避 し、 主 腫 瘍 と 生 検 部 再 発 に 対 し2<br />

度 の 手 術 にわたり 切 除 し 得 えた 胆 管 細 胞 癌 胸 壁 再 発 の 一 例 を 経 験 した<br />

ため 報 告 する。( 症 例 )77 歳 男 性 。 既 往 として2 型 糖 尿 病 を 長 期 患 い4 年<br />

前 に 心 筋 梗 塞 にてPCI 施 行 。3 年 前 に 脳 梗 塞 による 右 不 全 麻 痺 を 持 つ。<br />

( 現 病 歴 )2 月 より 便 秘 と 腹 痛 を 自 覚 し 加 療 受 けるも 悪 化 傾 向 を 認 め 近<br />

医 入 院 。 発 熱 ・ 胆 管 炎 ・ 肝 膿 瘍 ・DIC 診 断 にて 当 院 紹 介 搬 送 。CTで<br />

は 胆 石 、 胆 嚢 出 血 と 総 胆 管 拡 張 を 認 めた。 抗 凝 固 剤 内 服 中 であったた<br />

め、 内 科 より 内 視 鏡 的 逆 行 性 胆 管 ドレナージにて 救 命 し 得 た。 治 療 中<br />

に 胸 椎 骨 髄 炎 を 合 併 し、 長 期 臥 床 ・ 抗 生 剤 投 与 を 行 い 改 善 したが、1ヵ<br />

月 後 のCTにて 胆 嚢 を 巻 き 込 む 肝 発 育 性 腫 瘍 を 認 め、 肝 生 検 にて 低 分<br />

化 型 腺 癌 の 診 断 となった。 腫 瘍 マーカーはCA19-9…2900…IU/mLに 上<br />

昇 した。( 手 術 ) 胆 嚢 と 横 行 結 腸 に 浸 潤 する 肝 S5を 主 座 とした8cm 大 の<br />

胆 管 細 胞 癌 に 対 して 緊 急 入 院 2ヶ 月 後 に 肝 中 央 2 区 域 切 除 + 横 行 結 腸 部<br />

分 切 除 を 施 行 し、 長 期 臥 床 のための 筋 力 低 下 に 対 してリハビリ 後 に59<br />

病 日 に 転 院 となり、 転 院 先 より 退 院 となった。( 病 理 結 果 ) 壊 死 ・ 出 血<br />

を 伴 い、 胆 嚢 壁 ・ 結 腸 壁 に 高 度 な 連 続 性 浸 潤 を 認 める 低 分 化 型 管 状 腺<br />

癌 であった。( 術 後 経 過 ) 外 来 にて 心 筋 梗 塞 ・ 脳 梗 塞 合 併 にて 日 常 生 活<br />

動 作 も 低 く、 本 人 は 強 く 化 学 療 法 を 拒 否 したため、 外 来 にて 経 過 観 察<br />

行 っていたが、 手 術 後 4ヶ 月 が 経 過 した 後 、CA19-9…172…IU/mLと 腫<br />

瘍 マーカーの 再 上 昇 を 認 めた。 画 像 上 、 第 8 肋 間 からの 生 検 部 と 一 致<br />

した 腫 瘤 性 病 変 を 認 め、 生 検 部 再 発 と 診 断 した。( 手 術 )4.5cm 大 の 胸 壁<br />

再 発 に 対 して 右 開 胸 第 8 肋 骨 合 併 腫 瘤 切 除 施 行 。 経 過 好 にて 退 院 となっ<br />

た。( 病 理 結 果 ) 低 分 化 型 管 状 腺 癌 であり、 転 移 として 矛 盾 しない 結 果<br />

であった。( 再 手 術 後 経 過 ) 初 回 手 術 から8か 月 経 過 する 現 在 、 画 像 上 腹<br />

腔 内 ・ 胸 壁 の 再 発 を 認 めず、 腫 瘍 マーカーも 正 常 の 状 態 である。<br />

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