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P44-4 肝 内 胆 管 癌 の 切 除 成 績 と 所 属 リンパ 節 郭 清 意 義 につい<br />
ての 検 討<br />
北 海 道 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 消 化 器 外 科 学 分 野 II<br />
○… 村 上 慶 洋 , 平 野 聡 , 田 中 栄 一 , 七 戸 俊 明 , 土 川 貴 裕 ,<br />
松 本 譲 , 加 藤 健 太 郎 , 野 路 武 寛 , 海 老 原 裕 麿 , 高 橋 亮 ,<br />
山 吹 匠 , 寺 村 紘 一 , 那 須 裕 也 , 楢 崎 肇 , 岡 村 国 茂<br />
【 緒 言 】 癌 取 扱 い 規 約 では 肝 内 胆 管 癌 における 所 属 リンパ 節 転 移 と 大<br />
動 脈 周 囲 リンパ 節 ( 以 下 PAN) 転 移 はいずれも 遠 隔 転 移 とみなされて<br />
いる。 当 科 では 所 属 リンパ 節 転 移 陽 性 例 でもPAN 陽 性 でなければ 郭<br />
清 を 伴 う 切 除 の 意 義 があるものと 考 え、 肝 転 移 、 腹 膜 播 種 、PAN 陽<br />
性 でないものを 根 治 手 術 の 適 応 としてきた。【 対 象 と 方 法 】1998 年 9 月<br />
~2009 年 10 月 に 根 治 手 術 を 施 行 した 肝 内 胆 管 癌 48 例 を 対 象 とした。 術<br />
中 16b1 領 域 の 徹 底 したサンプリングを 行 い、 迅 速 組 織 診 で 転 移 陰 性<br />
を 確 認 した 後 、 根 治 切 除 を 行 った。これらの 症 例 の 患 者 因 子 、 手 術 /<br />
治 療 因 子 、 腫 瘍 因 子 と 長 期 予 後 の 関 連 について 生 存 解 析 を 行 った。【 結<br />
果 】 根 治 切 除 を 施 行 した48 例 の3 生 および5 生 存 率 はそれぞれ53%,<br />
32%, 生 存 期 間 中 央 値 (MST)は38ヶ 月 であった。R0 切 除 を 目 的 とし<br />
て 肝 動 脈 合 併 切 除 を5 例 (17%)、 肝 静 脈 合 併 切 除 を8 例 (17%)、 門 脈 合<br />
併 切 除 を8 例 (17%)、 胆 管 切 除 を38 例 (79%)に 施 行 し、41 例 (85%)に<br />
R0 手 術 を 施 行 した。 多 変 量 解 析 では 術 中 輸 血 の 有 無 が 独 立 した 予 後<br />
規 定 因 子 として 抽 出 されたが、 所 属 リンパ 節 転 移 の 有 無 は 予 後 規 定 因<br />
子 とはならなかった。【 結 語 】 肝 内 胆 管 癌 においてはPAN 陰 性 であれば、<br />
所 属 リンパ 節 転 移 が 陽 性 であってもその 郭 清 を 含 めた 癌 遺 残 のない 積<br />
極 的 な 切 除 を 行 う 意 義 があるものと 考 えられた。<br />
P44-5 肝 内 胆 管 癌 切 除 例 の 予 後 因 子 の 検 討<br />
京 都 府 立 医 科 大 学 消 化 器 外 科<br />
○… 山 本 有 祐 , 生 駒 久 視 , 森 村 玲 , 村 山 康 利 , 塩 崎 敦 ,<br />
栗 生 宜 明 , 落 合 登 志 哉 , 大 辻 英 吾<br />
【はじめに】 近 年 、 肝 内 胆 管 癌 に 対 する 手 術 成 績 は 向 上 しているもの<br />
の、 必 ずしも 満 足 できる 成 績 ではない。 当 院 での 肝 内 胆 管 癌 切 除 例 に<br />
対 する 予 後 因 子 を 解 析 し 治 療 戦 略 を 検 討 した。【 対 象 と 方 法 】1995 年<br />
~2009 年 に 当 院 で 肝 内 胆 管 癌 に 対 し 手 術 を 施 行 し 肉 眼 的 治 癒 切 除 の 得<br />
られた41 例 を 対 象 とした。 背 景 因 子 ( 年 齢 、 性 別 )、 術 前 因 子 ( 術 前 腫<br />
瘍 マーカー 値 、 肝 炎 ウイルスマーカー)、 手 術 因 子 ( 肝 外 胆 管 切 除 の 有<br />
無 、リンパ 節 郭 清 の 有 無 )、 病 理 学 的 因 子 ( 肉 眼 型 、 分 化 度 、 腫 瘍 径 、<br />
発 育 様 式 、 漿 膜 浸 潤 、 血 管 侵 襲 、 胆 管 侵 襲 、 切 除 断 端 、リンパ 節 転 移 、<br />
肝 内 転 移 、 肝 硬 変 の 有 無 )について 予 後 との 関 連 を 検 討 した。 全 生 存<br />
率 の 算 出 はKaplan-Meier 法 、 比 較 はlog…rank…test、 多 変 量 解 析 はCox<br />
比 例 ハザードモデルを 使 用 した。【 結 果 】 腫 瘤 形 成 (MF) 型 が26 例 、<br />
腫 瘤 形 成 + 胆 管 周 囲 浸 潤 (MF+PI) 型 が13 例 、 胆 管 周 囲 浸 潤 (PI) 型 が1 例 、<br />
胆 管 内 発 育 (IG) 型 が1 例 であった。13 例 でHCV 抗 体 陽 性 であり、6 例<br />
は 硬 変 肝 であった。21 例 に 肝 外 胆 管 切 除 を 施 行 し、30 例 にリンパ 節 郭<br />
清 を 併 施 した。5 年 生 存 率 は39.5%、 生 存 期 間 中 央 値 は51.2か 月 であった。<br />
多 変 量 解 析 ではMF+PI 型 (p=0.001)、 腫 瘍 径 60mm 以 上 (p=0.021)、<br />
HCV 抗 体 陽 性 (p=0.038)が 独 立 した 予 後 規 定 因 子 であった。【 考 察 】<br />
MF+PI 型 、 腫 瘍 径 60mm 以 上 、HCV 抗 体 陽 性 例 は 切 除 だけでは 長 期<br />
生 存 を 期 待 できない 可 能 性 が 示 唆 された。<br />
P44-6 当 院 における 肝 内 胆 管 癌 の 治 療 成 績 および 予 後 因 子 の<br />
検 討<br />
1<br />
横 浜 市 立 大 学 消 化 器 ・ 肝 移 植 外 科 、 2 横 浜 市 大 附 属 市 民 総 合 医<br />
療 センター 消 化 器 病 センター 外 科<br />
○… 平 谷 清 吾 1<br />
, 松 山 隆 生 1<br />
, 谷 口 浩 一 1<br />
, 森 隆 太 郎 1<br />
,<br />
野 尻 和 典 1<br />
, 熊 本 宜 文 1<br />
, 武 田 和 永 1<br />
, 上 田 倫 夫 2<br />
,<br />
杉 田 光 隆 2<br />
, 田 中 邦 也 1 1<br />
, 遠 藤 格<br />
【 背 景 ・ 目 的 】 肝 内 胆 管 癌 の 最 も 有 効 な 治 療 法 は 外 科 切 除 であるが,<br />
発 見 時 には 進 行 例 が 多 く, 外 科 切 除 成 績 は 依 然 不 良 である. 当 院 で 経 験<br />
した 肝 内 胆 管 癌 切 除 例 の 臨 床 病 理 学 的 因 子 を 検 討 し 治 療 方 針 を 検 討 す<br />
る.【 対 象 と 方 法 】1992 年 4 月 から2011 年 12 月 までに 当 科 で 経 験 した 肝<br />
内 胆 管 癌 129 例 中 , 切 除 75 例 ,そのうち 胆 管 内 発 育 型 …(IG)… 症 例 , 在 院 死 亡<br />
症 例 , 腹 膜 播 種 症 例 , 遠 隔 転 移 症 例 を 除 いた60 例 を 対 象 とし, 臨 床 病 理 学<br />
的 因 子 を 用 いて 単 変 量 , 多 変 量 解 析 による 予 後 因 子 解 析 を 行 った.【 結<br />
果 】 対 象 の 肉 眼 型 分 類 は 腫 瘤 形 成 型 …(MF)…32 例 , 腫 瘤 形 成 型 + 胆 管 浸<br />
潤 型 …(MF+PI)…22 例 , 胆 管 浸 潤 型 (PI)6 例 であった.リンパ 節 転 移 を24 例<br />
(40%)に 認 めた. 全 症 例 の5 年 生 存 率 は39.6%で 生 存 期 間 中 央 値 ( 以 下<br />
MST)は…36.5ヶ 月 であった. 肉 眼 型 別 の3 年 生 存 率 は 腫 瘤 形 成 型 (MF)<br />
で64.8%, 腫 瘤 形 成 型 + 胆 管 浸 潤 型 (MF+PI)で38.6%, 胆 管 浸 潤 型 (PI)で<br />
0%であった. 単 変 量 解 析 では, 肝 門 浸 潤 の 有 無 (5 生 率 : 肝 門 浸 潤 (+)<br />
=8.4%, 肝 門 浸 潤 …( - )=51.4%,P=0.005), 癌 の 存 在 範 囲 (Hr)(5 生 率 :<br />
Hr4=0%,Hr3 以 下 =43.7%,P