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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P37-6 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 の 安 全 性 向 上 を 目 指 した 術 中 ドッ<br />

プラー 血 流 計 による 血 管 同 定<br />

1<br />

鹿 児 島 大 学 消 化 器 外 科 、 2 鹿 児 島 大 学 保 健 学 科 、 3 鹿 児 島 大 学<br />

フロンティアサイエンス 研 究 推 進 センター<br />

○… 前 村 公 成 1<br />

, 新 地 洋 之 2<br />

, 又 木 雄 弘 1<br />

, 蔵 原 弘 1<br />

, 桑 畑 太 作 1<br />

,<br />

前 田 光 喜 1<br />

, 飯 野 聡 1<br />

, 迫 田 雅 彦 1<br />

, 上 野 真 一 1<br />

, 高 尾 尊 身 3<br />

,<br />

1<br />

夏 越 祥 次<br />

【 目 的 】 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 は 最 も 一 般 的 に 行 われている 内 視 鏡 下 手<br />

術 の 一 つである。ほぼ 定 型 化 された 術 式 だが、 特 にCalot 三 角 周 囲 の<br />

血 管 ならびに 胆 嚢 管 を 切 離 前 に 明 確 にすることは、 本 術 式 における 重<br />

要 なポイントである。 我 々は 胆 道 ・ 膵 の 開 腹 手 術 時 にドップラー 血 流<br />

計 を 用 いて 血 管 の 術 中 リアルタイム 同 定 を 導 入 し、 安 全 な 手 法 につい<br />

て 検 討 しているが、 今 回 その 手 技 を 応 用 して 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 時 にお<br />

けるCalot 三 角 周 囲 の 術 中 血 管 同 定 を 試 みた3 例 について 報 告 する。【 症<br />

例 と 方 法 】 症 例 1は61 歳 女 性 、 症 例 2は93 歳 女 性 、 症 例 3は61 歳 男 性 で<br />

いずれも 胆 嚢 結 石 症 であり、 全 例 術 前 造 影 CTにて 肝 動 脈 系 および 胆<br />

嚢 動 脈 の 同 定 を 行 い、 胆 道 系 の 走 行 はMRCPにて 確 認 した。 症 例 1お<br />

よび2は4ポートのアメリカンスタイルで、 症 例 3は3ポートでそれぞれ<br />

腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 行 った。 胆 嚢 頚 部 からCalot 三 角 の 処 理 の 際 、<br />

腹 腔 鏡 用 専 用 プローブを 上 腹 部 正 中 のポートより 挿 入 し、 接 続 した 血<br />

流 計 を 用 いて 術 中 の 血 管 同 定 を 行 った。Critical…view…of…safetyの 確 認<br />

とともに 胆 嚢 動 脈 、 胆 嚢 管 の 処 理 を 行 い、 胆 嚢 を 摘 出 した。【 結 果 】<br />

術 前 CTでは3 例 とも 胆 嚢 周 囲 における 右 肝 動 脈 を 確 認 したが、 胆 嚢 動<br />

脈 を 確 実 に 同 定 し 得 たのは1 例 のみであった。いずれも 腹 腔 内 に 高 度<br />

な 癒 着 や 胆 嚢 の 慢 性 炎 症 所 見 等 はみられなかった。ドップラー 血 流 計<br />

による 術 中 の 脈 管 検 索 では、 全 例 で 右 肝 動 脈 の 走 行 位 置 を 確 認 できた。<br />

胆 嚢 動 脈 は 術 前 CTで 指 摘 し 得 た1 例 を 含 む2 例 で 同 定 が 可 能 であった。<br />

胆 嚢 管 と 動 脈 は 明 瞭 に 判 別 することができた。 全 例 確 実 に 血 管 の 処 理<br />

と 胆 嚢 管 の 処 理 が 行 え、 安 全 に 手 術 は 終 了 した。3 例 とも 術 後 5 日 以 内<br />

に 退 院 となり、 術 後 合 併 症 は 認 めていない。【 結 論 】 腹 腔 鏡 用 専 用 の<br />

細 径 プローブを 用 いたドップラー 血 流 計 によりCalot 三 角 周 囲 の 右 肝<br />

動 脈 や 胆 嚢 動 脈 を 術 中 リアルタイムに 安 全 に 同 定 することが 可 能 で<br />

あった。 本 手 技 は 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 における 術 中 の 胆 道 損 傷 や 予 期<br />

せぬ 出 血 を 回 避 する 上 で 大 変 有 用 な 方 法 であると 思 われ、 今 後 さらに<br />

症 例 を 重 ねて 精 度 を 高 めてゆく 価 値 があると 考 えられた。<br />

P37-7 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 における 術 前 臍 部 処 置 の 意 義<br />

江 東 病 院 消 化 器 センター 外 科<br />

○… 清 水 喜 徳 , 加 藤 博 久 , 大 橋 直 樹 , 松 井 伸 朗 , 佐 藤 篤 ,<br />

仁 科 晴 弘<br />

はじめに】 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 は 胆 石 症 手 術 のstandard…methodとし<br />

て 広 く 認 知 ・ 施 行 されている 術 式 である。しかし、 小 切 開 創 で 施 行 さ<br />

れる 手 術 手 技 であるにもかかわらず 臍 部 創 にSSIが 発 生 することが 稀<br />

にあり、 創 傷 治 癒 の 過 程 で 瘢 痕 化 やケロイドなどへ 進 展 する 症 例 も 時<br />

としてみうけられる。この 臍 部 創 にSSIが 発 生 する 原 因 としては 併 存<br />

する 胆 嚢 炎 の 程 度 や 胆 嚢 の 摘 出 方 法 などにも 左 右 されるが、 臍 自 体 の<br />

汚 れ( 汚 染 )もその 発 生 原 因 の 一 因 となる 可 能 性 がある。そこで、 今 回 、<br />

腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 症 例 の 臍 創 部 のSSI 発 生 について、 術 前 のイソジ<br />

ンゲルによる 臍 部 処 置 が 臍 創 部 のSSI 発 生 防 止 に 有 用 であるか 否 かを<br />

検 討 したので 報 告 する。【 対 象 と 方 法 】2011 年 5 月 から2011 年 10 月 まで<br />

の6ヵ 月 間 に 当 科 で 施 行 された 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 症 例 37 例 を 対 象 と<br />

した。 術 前 のイソジンゲルによる 臍 部 処 置 施 行 の 有 無 をrandomizeに<br />

2 群 にふり 分 け、 処 置 を 行 った 群 を 処 置 群 (16 例 )、 処 置 を 行 わなかっ<br />

た 群 を 非 処 置 群 (21 例 )とし、この2 郡 間 での 臍 創 部 のSSI 発 生 について<br />

prospectiveに 検 討 した。 臍 処 置 は 手 術 の12 時 間 前 にイソジンゲルを<br />

臍 部 に 塗 布 し 透 明 被 覆 材 (OPSITE…FLEXIFIX)でカバーして 臍 部 を<br />

イソジンゲルで 浸 漬 し、 手 術 直 前 にこれを 除 去 した。【 結 果 】 両 群 間 ( 処<br />

置 群 …vs… 非 処 置 群 )での 患 者 背 景 は、 年 齢 ( 歳 ):57.8±19.0…vs…63.2±<br />

13.5、 性 別 比 ( 男 / 女 ):6/10…vs…8/13、 糖 尿 病 合 併 例 :2/16…vs…2/21、<br />

BMI:24.0±5.8…vs…24.3±3.3といずれも 差 は 認 められなかった。 臍 創<br />

部 のSSI 発 生 数 は 処 置 群 …vs… 非 処 置 群 :1/16…vs…0/21と 両 群 間 で 有 意 差<br />

は 認 められなかった(p=0.868)。【 結 語 】 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 において<br />

は、 臍 創 部 のSSI 発 生 防 止 を 目 的 とした 術 前 のイソジンゲルによる 臍<br />

部 処 置 の 有 用 性 は 認 められなかった。したがって、 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出<br />

術 施 行 予 定 症 例 では 術 前 の 臍 部 処 置 は 不 要 であると 考 えられた。<br />

P37-8 臍 部 ジグザグ 切 開 による 単 孔 式 胆 嚢 摘 出 術 の 試 み<br />

独 立 行 政 法 人 労 働 者 健 康 福 祉 機 構 長 崎 労 災 病 院 外 科<br />

○… 川 下 雄 丈 , 岩 田 亨 , 森 内 俊 紀 , 平 山 昂 仙<br />

【はじめに】 単 孔 式 胆 嚢 摘 出 術 は 優 れた 整 容 性 から 注 目 を 集 めている。<br />

しかし、 狭 い 操 作 領 域 のため 手 技 に 一 定 の 困 難 性 があり、さらに 施 設<br />

毎 に 術 式 の 多 様 性 があるのが 現 状 と 思 われる。 我 々は 蜂 須 賀 らの 開 発<br />

した 臍 部 ジグザグ 切 開 による 単 孔 式 手 術 を 胆 嚢 摘 出 術 に 導 入 するに<br />

至 った。 本 法 は 臍 部 陥 凹 領 域 にZ 型 切 開 を 加 え、 広 い 術 野 空 間 を 確 保<br />

する 術 式 である。 今 回 本 法 を 応 用 した 単 孔 式 胆 嚢 摘 出 術 を 経 験 し 良 好<br />

な 結 果 を 得 たので、 手 術 手 技 を 供 覧 する。【 症 例 】 経 臍 的 腹 腔 鏡 手 術<br />

を 施 行 した 最 近 の 胆 嚢 摘 出 術 5 例 。 臍 部 にジグザグ 切 開 を 施 し4cmの<br />

筋 膜 切 開 の 後 にプラットフォームとしてEZアクセスないし<br />

GelPOINTを 装 着 し3ポートを 留 置 。5mm 硬 性 鏡 にて 腹 腔 内 を 観 察 し<br />

つつ 操 作 はパラレル 法 にて 施 行 。 特 に 屈 曲 鉗 子 も 必 要 としない。<br />

GelPOINT 使 用 時 には1cm 筋 膜 切 開 を 延 長 すれば4ポート 法 によるほ<br />

ぼ 従 来 型 の 手 術 操 作 が 可 能 であった。 術 中 造 影 施 行 例 を 含 め 手 術 時 間<br />

は 平 均 95 分 であり、 創 痛 も 比 較 的 軽 微 でジグザグ 切 開 部 は 経 時 的 に 臍<br />

中 心 に 嵌 入 していき 整 容 性 は 極 めて 良 好 であった。【 結 語 】 臍 部 ジグ<br />

ザグ 切 開 を 応 用 した 経 臍 的 胆 嚢 摘 出 術 は、 最 小 の 皮 切 長 で 大 きな 開 創<br />

力 および 術 野 空 間 が 得 られ、かつ 高 い 整 容 性 が 得 られる 有 用 なアプ<br />

ローチと 考 えられた。<br />

P38-1 術 前 3D-CTに 基 づいた 右 肝 静 脈 灌 流 域 切 除 の 安 全 性 と<br />

有 用 性 の 検 討<br />

九 州 大 学 消 化 器 ・ 総 合 外 科<br />

○… 増 田 稔 郎 , 調 憲 , 吉 屋 匠 平 , 武 藤 純 , 的 野 る 美 ,<br />

間 野 洋 平 , 戸 島 剛 男 , 橋 本 直 隆 , 森 田 和 豊 , 萱 島 寛 人 ,<br />

池 上 徹 , 吉 住 朋 晴 , 前 原 喜 彦<br />

【はじめに】 右 肝 静 脈 を 圧 排 、または 浸 潤 した 肝 腫 瘍 に 対 する 術 式 と<br />

して、 肝 静 脈 うっ 血 を 回 避 しつつ 根 治 性 を 得 るため、われわれは<br />

3D-CTによる 術 前 計 画 に 基 づいた 右 肝 静 脈 灌 流 域 切 除 を 行 っている。<br />

今 回 、3D-CTに 基 づいた 右 肝 静 脈 灌 流 域 切 除 の 安 全 性 と 有 用 性 を 検 討<br />

した。【 対 象 】3D-CTによる 術 前 計 画 を 行 い、 右 肝 静 脈 潅 流 域 切 除 を<br />

施 行 した 肝 癌 7 例 。【 方 法 】1. 術 前 計 画 における、 右 肝 静 脈 潅 流 域 切<br />

除 の 残 肝 量 を 肝 右 葉 切 除 の 残 肝 量 と 比 較 した。2. 右 肝 静 脈 潅 流 域 切<br />

除 後 の 術 後 短 期 成 績 を 検 討 した。【 結 果 】1) 平 均 年 齢 は59.6±15.4 歳 、<br />

平 均 腫 瘍 径 は3.5±1.0…cmであった。2)3D-CTによる 右 肝 静 脈 潅 流 域 切<br />

除 の 予 測 残 肝 量 は614±196g、 予 測 残 肝 率 は57.8±10.4%で、 右 葉 切 除<br />

と 比 較 して 平 均 178…ml…(16.7%)… の 残 肝 量 が 増 加 した。3) 平 均 手 術 時<br />

間 は387.4±88.7 分 、 平 均 出 血 量 は668±428…mlで、 輸 血 は 行 わなかった。<br />

4)7 例 全 例 で 切 除 断 端 は 陰 性 であった。5) 術 前 予 測 の 平 均 切 除 肝 重 量<br />

は446.3±158g、 実 際 の 平 均 切 除 肝 重 量 は502±157gで、 術 前 予 測 との<br />

誤 差 率 は5.0±5.4%であった。6) 術 後 の 総 ビリルビンの 最 高 値 は1.8±0.7…<br />

mg/dl…(0.8-3.1…mg/dl)、ASTは404±91.3…IU/L(247-495…IU/L)、ALT<br />

は391±158.7…IU/L(96-579…IU/L)で、 術 後 平 均 在 院 日 数 は14±7 日 …<br />

(8-25 日 )… であった。【まとめ】 術 前 3D-CTシミュレーションに 基 づい<br />

た 右 肝 静 脈 灌 流 域 肝 切 除 は、 右 肝 静 脈 に 接 する 腫 瘍 に 対 して、 腫 瘍 根<br />

治 性 と 肝 機 能 温 存 の 両 面 を 満 足 させうる 術 式 である。<br />

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