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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P95-2 術 前 診 断 に 難 渋 した 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 例<br />

久 留 米 大 学 外 科<br />

○… 川 原 隆 一 , 堀 内 彦 之 , 野 北 英 史 , 赤 司 昌 謙 , 北 里 雄 平 ,<br />

吉 富 宗 宏 , 赤 須 玄 , 御 鍵 和 弘 , 石 川 博 人 , 久 下 亨 ,<br />

木 下 壽 文<br />

【 症 例 】74 歳 男 性 、 直 腸 ポリープにて 腹 部 CTにて 主 膵 管 拡 張 認 め 精<br />

査 にて 膵 腫 瘍 と 診 断 され 紹 介 となった。 既 往 歴 に 高 血 圧 症 肺 気 腫 を 認<br />

める。 家 族 歴 に 特 記 事 項 なし。 腹 部 理 学 所 見 では 腫 瘤 は 触 知 困 難 であっ<br />

た。 血 液 生 化 学 所 見 ではAlb…3.91…g/dlと 低 値 を 示 した。 腫 瘍 マーカー<br />

はCEA…4.7ng/ml、CA19-9…37.6U/l、Dupan2…29U/ml、Span1…16U/ml<br />

であった。 腹 部 CTでは 膵 頭 体 部 移 行 部 に13mm 大 の 境 界 不 明 瞭 な 低<br />

吸 収 域 を 認 め 膵 癌 と 考 えられた、 尾 側 の 主 膵 管 は 拡 張 していた。 足 側<br />

に10mm 大 の 嚢 胞 性 病 変 を 認 め、 分 枝 膵 管 の 拡 張 やpseudocystも 考 え<br />

られた。ERCPでは 膵 体 部 に 不 正 な 閉 塞 部 位 を 認 め、 細 胞 診 、 組 織 診<br />

にて 悪 性 細 胞 は 認 めなかった。EUSでは 膵 体 部 に21.7×22mmの 辺 縁<br />

不 整 のlow…echoic…lessionを 認 めた。 主 膵 管 は 拡 張 していた。MRIでは<br />

腫 瘍 の 診 断 は 困 難 であったが、 尾 側 膵 管 の 拡 張 と、 嚢 胞 性 病 変 があり、<br />

閉 塞 起 点 があることは 考 えられた。PETでは 膵 体 部 にSUV…max:…2.6…<br />

→…2.5であった。【 手 術 所 見 】 病 変 は 門 脈 の 直 上 に3×2cmの 硬 い 腫 瘤<br />

を 触 知 した。 脾 臓 を 含 め 膵 尾 部 より 膵 を 脱 転 し、 門 脈 ・ 動 脈 の 確 認 を<br />

行 ったが、 原 因 不 明 の 血 圧 低 下 を 認 め、アナフィラキシーショックと<br />

考 えられ、 手 術 を 中 断 した。 一 時 間 後 手 術 を 再 開 するも 易 出 血 状 態 に<br />

なっていた。 断 端 が 陽 性 になる 可 能 性 もあり 膵 全 摘 も 考 慮 したが、<br />

ショック 状 態 であり、 膵 を 腫 瘍 辺 縁 より2cmの 胃 十 二 指 腸 動 脈 右 側 に<br />

て 切 離 し、 膵 体 尾 部 切 除 術 を 行 った。【 病 理 所 見 】 膵 体 部 を 主 体 に 白<br />

色 充 実 性 病 変 を 認 め、 病 変 は 拡 張 した 主 膵 管 内 を 尾 側 まで 進 展 してい<br />

た。 紡 錘 形 ,… 多 形 性 の 細 胞 がmyxomatousな 間 質 を 伴 い 増 殖 している<br />

sarcomatous…componentと、 大 小 不 同 の 腺 腔 形 成 を 呈 する 異 型 腺 管 の<br />

増 殖 しているtubular…adenocarcinoma…componentが 主 体 で、 巨 細 胞<br />

の 出 現 は 僅 か 認 めた。Vimentin・CK7・CAM5.2が 陽 性 であった。 術<br />

中 凍 結 標 本 では 明 らかな 病 変 はみられなかったが,…パラフィンにて 少<br />

量 のcancer…cellを 認 め、PCM(+)と な っ た。Carcinoma…of…the…<br />

pancreas,…anaplastic…carcinoma,…spindle…cell…type.……【まとめ】 術 前 診<br />

断 に 苦 慮 した 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 例 を 経 験 した。 文 献 的 考 察 を 加 え 報<br />

告 する。<br />

P95-3 急 激 な 転 帰 を 来 たした 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 切 除 例<br />

長 岡 中 央 綜 合 病 院 外 科<br />

○… 北 見 智 恵<br />

【はじめに】 退 形 成 性 膵 管 癌 は 膵 癌 の 中 では 比 較 的 まれで、 悪 性 度 が<br />

非 常 に 高 く 予 後 不 良 な 疾 患 である。 今 回 われわれは 多 形 細 胞 型 退 形 成<br />

性 膵 管 癌 の1 切 除 例 を 経 験 したので 報 告 する。【 症 例 】 症 例 は77 歳 女 性 。<br />

高 血 圧 で 通 院 中 の 近 医 にて 軽 度 の 貧 血 を 指 摘 され 精 査 となった。 自 覚<br />

症 状 は 認 めず、 左 上 腹 部 に 可 動 性 良 好 な 腫 瘤 を 触 知 した。 血 液 生 化 学<br />

検 査 ではRBC…379x104/ul,…Hb…11.1…g/dl,…Fe…28…ug/dlと 貧 血 を 認 める<br />

ほか 異 常 所 見 は 認 めなかった。 腫 瘍 マーカーはCEA…10.0…ng/<br />

ml, CA19-9…1215.5…U/mlと 上 昇 していた。 上 部 消 化 管 内 視 鏡 で 胃 体<br />

部 後 壁 の 壁 外 性 圧 排 を 認 めた。CTで 膵 体 部 に3cm 大 の 後 期 相 で 弱 く<br />

造 影 される 腫 瘤 を 認 め、その 尾 側 に6cm 超 の 嚢 胞 性 腫 瘤 を 認 めた。 嚢<br />

胞 内 部 濃 度 は 比 較 的 高 く、 腫 瘍 壊 死 、 出 血 が 疑 われた。 膨 張 性 発 育 を<br />

示 す 膵 体 部 癌 の 診 断 で、 手 術 の 方 針 とした。 開 腹 所 見 では 腫 瘍 が 胃 後<br />

壁 、 結 腸 間 膜 に 浸 潤 し、 脾 静 脈 は 完 全 に 閉 塞 していた。 膵 体 尾 部 切 除 、<br />

脾 摘 、 胃 全 摘 、 横 行 結 腸 部 分 切 除 、 左 副 腎 摘 出 にて 腫 瘍 を 切 除 した。<br />

切 除 標 本 は7.5x7cm、 境 界 不 明 瞭 な 腫 瘤 部 分 と、 被 膜 に 覆 われた 出 血<br />

壊 死 部 分 から 構 成 されていた。 病 理 組 織 学 的 所 見 は 腫 瘍 の 大 部 分 が 多<br />

形 細 胞 、 紡 錘 細 胞 、 巨 細 胞 からなる 未 分 化 な 肉 腫 瘍 成 分 で、 一 部 高 分<br />

化 型 の 管 状 腺 癌 が 混 在 していた。 多 形 細 胞 が 優 位 であることから 多 形<br />

細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 と 診 断 された。 一 旦 退 院 したものの、 術 後 1カ<br />

月 半 で 著 明 な 腹 水 が 出 現 、 癌 性 腹 膜 炎 で 術 後 72 日 目 に 死 亡 された。【 考<br />

察 】 退 形 成 性 膵 管 癌 は 一 般 的 に 化 学 療 法 や 放 射 線 治 療 は 効 果 が 低 いた<br />

め、 外 科 的 切 除 が 第 1 選 択 とされている。しかし 本 例 のように 切 除 後<br />

早 期 に 再 発 死 亡 する 症 例 が 多 く、 切 除 後 の 集 学 的 な 治 療 のStrategyが<br />

今 後 必 要 であると 考 えられた。<br />

P95-4 GEM/S-1 併 用 療 法 が 奏 功 しPRとなりPPPDを 施 行 し<br />

得 た 破 骨 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 例<br />

弘 前 大 学 消 化 器 外 科<br />

○… 室 谷 隆 裕 , 石 戸 圭 之 輔 , 豊 木 嘉 一 , 工 藤 大 輔 , 木 村 憲 央 ,<br />

鳴 海 俊 治 , 袴 田 健 一<br />

【はじめに】 退 形 成 性 膵 管 癌 (anaplastic…carcinoma)は 膵 癌 取 り 扱 い<br />

規 約 では 浸 潤 性 膵 管 癌 の1 型 として 分 類 され、その 発 生 頻 度 は 膵 癌 全<br />

体 の0.16%と 比 較 的 稀 な 腫 瘍 であり、 一 般 的 に 予 後 不 良 とされている。<br />

今 回 我 々はGEM/S-1 併 用 療 法 が 奏 功 しPRとなり 全 胃 幽 門 輪 温 存 膵 頭<br />

十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 し 得 た 破 骨 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 例 を 経 験<br />

したので 報 告 する。【 症 例 】60 歳 男 性 。 食 欲 不 振 と 体 重 減 少 を 主 訴 に<br />

前 医 を 受 診 。CA19-9:306.7U/mlと 高 値 を 示 し、CT、MRIにて 膵 頭<br />

部 に7cm 大 の 腫 瘍 を 指 摘 された。 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 にて 十 二 指 腸<br />

下 行 脚 に 露 出 する 腫 瘍 を 認 め、 同 部 位 からの 生 検 にてanaplastic…<br />

carcinomaの 診 断 を 得 て、 加 療 目 的 に 当 科 紹 介 となった。CT 上 上 腸<br />

間 膜 動 脈 への 浸 潤 を 認 めたため、 根 治 切 除 困 難 と 判 断 しGEM/S-1 療<br />

法 を 施 行 した。GEM/S-1 療 法 6コース 後 のCTにて 腫 瘍 は75mmから<br />

46mmへ 縮 小 し、SMAとの 境 界 は 明 瞭 となったことから、 治 療 効 果<br />

はPRと 判 断 。 根 治 切 除 可 能 と 判 断 し、 全 胃 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸<br />

切 除 術 、D2、 門 脈 合 併 切 除 を 施 行 した。 病 理 組 織 学 的 検 査 では 腫 瘍<br />

は 大 小 不 同 の 不 整 形 核 を 有 する 非 常 に 低 分 化 な 癌 細 胞 からなり、 破 骨<br />

細 胞 に 類 似 した 多 核 巨 細 胞 を 多 数 伴 っていた。 免 疫 組 織 染 色 にて<br />

CD68 陽 性 であり、 破 骨 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 と 診 断 された。 膵 癌 取<br />

り 扱 い 規 約 第 6 版 に 従 うとPh,TS2(32mm),…int,…INFβ,ly1…,v1,…ne1,…CH<br />

(-),… DU(+),… S( + ),… RP(+),… PV(-),… A( - ), … PL(-),… OO(-),… pPCM(-),…<br />

pBCM(-),…pDPM(+),…mpd(-),…pT3pN2cM0,…fstage…IVa,…D2,…R1という<br />

所 見 であった。【まとめ】 退 形 成 性 膵 管 癌 は 急 速 な 膨 張 性 発 育 を 特 徴<br />

とし、 診 断 時 にはすでに 巨 大 な 腫 瘤 となっていることも 多 く、その 予<br />

後 は 不 良 とされている。 一 方 で 組 織 型 によっては 長 期 生 存 例 の 報 告 も<br />

散 見 される。 退 形 成 性 膵 管 癌 に 対 する 化 学 療 法 は 通 常 型 膵 管 癌 に 準 じ<br />

てgemcitabineを 用 いたという 報 告 例 が 散 見 されるが、 奏 功 例 が 少 な<br />

いのが 現 状 であり、また 退 形 成 性 膵 管 癌 に 対 して 術 前 化 学 療 法 を 施 行<br />

したという 報 告 例 はない。 今 回 術 前 GEM/S-1 併 用 療 法 が 奏 功 しPPPD<br />

を 施 行 し 得 た 破 骨 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 を 経 験 したので、 文 献 的 考 察<br />

を 加 えて 報 告 する。<br />

P95-5 多 形 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 例<br />

岩 手 県 立 磐 井 病 院<br />

○… 中 西 史<br />

退 形 成 性 膵 管 癌 は 浸 潤 性 膵 管 癌 の1 型 であり、2007 年 膵 癌 全 国 登 録 調<br />

査 において 膵 腫 瘍 27,335 例 中 38 例 (0.1%)と 稀 な 疾 患 であり、 平 均 生 存<br />

期 間 3.3ヶ 月 、1 年 生 存 率 14.1%と 予 後 不 良 である。 今 回 、 閉 塞 性 黄 疸<br />

と 糖 尿 病 の 悪 化 を 契 機 に 発 見 された 多 形 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 の1 例<br />

を 経 験 したので 報 告 する。 症 例 は71 歳 、 女 性 。 高 血 圧 と 糖 尿 病 で 近 医<br />

通 院 中 であったが、 糖 尿 病 の 増 悪 と 黄 疸 の 出 現 、 腹 部 超 音 波 検 査 で 胆<br />

管 および 主 膵 管 の 拡 張 を 認 め、 当 院 紹 介 受 診 。 造 影 CT 検 査 では 膵 頭<br />

部 に、 辺 縁 が 不 整 に 増 強 され、 内 部 に 低 吸 収 域 を 伴 う3cm 大 の 腫 瘤 を<br />

認 めた。 上 部 消 化 管 内 視 鏡 検 査 では 十 二 指 腸 乳 頭 は 著 明 に 発 赤 腫 大 し<br />

ており、ERCで 下 部 胆 管 の 狭 窄 を 認 め、ENBDを 留 置 。この 際 、 十 二<br />

指 腸 乳 頭 部 の 生 検 および 胆 汁 細 胞 診 を 施 行 したが、いずれも 悪 性 所 見<br />

を 認 めなかった。 膵 管 造 影 および 膵 液 細 胞 診 は 施 行 されていなかった。<br />

確 定 診 断 には 至 らなかったものの、 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 もしくは 膵 頭 部<br />

癌 が 強 く 疑 われ、 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 した。 病 理 組 織 では 多 形<br />

細 胞 、 巨 細 胞 、 紡 錘 細 胞 が 混 在 しており、 一 部 に 低 分 化 腺 癌 の 成 分 も<br />

認 め、 多 形 細 胞 型 退 形 成 性 膵 管 癌 と 診 断 された。pT3,pN1<br />

(17b),sM0,StageIIIで あ っ た。 術 後 は 通 常 型 膵 管 癌 と 同 様 に<br />

Gemcitabineによる 補 助 化 学 療 法 を6Cycles 施 行 、 術 後 6ヶ 月 現 在 無 再<br />

発 生 存 中 である。<br />

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