23.01.2015 Views

タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

SHOW MORE
SHOW LESS
  • No tags were found...

You also want an ePaper? Increase the reach of your titles

YUMPU automatically turns print PDFs into web optimized ePapers that Google loves.

P28-6 術 後 7 年 経 過 して 発 症 したSolid-pseudopapillary<br />

neoplasm 肝 転 移 の1 例<br />

国 立 がん 研 究 センター 東 病 院 上 腹 部 外 科<br />

○… 坂 本 照 尚 , 加 藤 祐 一 郎 , 後 藤 田 直 人 , 高 橋 進 一 郎 ,<br />

小 西 大 , 木 下 平<br />

SPN(solid-papillary…neoplasm)は 稀 な 膵 上 皮 性 腫 瘍 に 異 論 はなく、 膵<br />

外 分 泌 腫 瘍 のおよそ1-2%を 占 めるとされる。ほとんどの 場 合 で 切 除<br />

によって 治 癒 が 得 られるも、 再 発 をきたす 症 例 が 散 見 される。 今 回 我 々<br />

は、SPNに 対 し 膵 体 尾 部 切 除 施 行 後 7 年 経 過 したのちに 出 現 した 肝 転<br />

移 症 例 を 経 験 したので、 当 院 で 経 験 したSPNの 臨 床 病 理 学 的 検 討 を 含<br />

めて 報 告 する。【 症 例 】60 歳 女 性 【 現 病 歴 】2004 年 膵 体 部 に 発 生 した<br />

5cm 超 の 膵 腫 瘍 に 対 し 膵 体 尾 部 切 除 術 が 施 行 された。 病 理 組 織 学 所 見<br />

は 石 灰 化 を 伴 う 赤 褐 色 から 灰 白 調 を 呈 する 充 実 性 腫 瘍 で 異 型 核 と 好 酸<br />

性 胞 体 を 有 する 腫 瘍 細 胞 が 充 実 胞 巣 や 乳 頭 状 に 増 殖 を 示 しSPNと 病 理<br />

診 断 された。2011 年 経 過 CTにて 肝 S7に 腫 瘍 性 病 変 を 指 摘 され、 精 査<br />

加 療 目 的 に 当 科 入 院 となった。【 画 像 】 造 影 Dynamic…CTでは 肝 S7に<br />

多 発 する 最 大 40mmの 動 脈 相 から 平 衡 相 にかけて 内 部 不 均 一 に 淡 く 造<br />

影 される 類 円 形 腫 瘍 が 認 められた。MRIでも 同 様 の 所 見 を 呈 しEOB<br />

の 取 り 込 みは 認 めなかった。USでは 境 界 明 瞭 な 内 部 不 均 一 な 高 エコー<br />

腫 瘤 として 描 出 された。【 経 過 】 臨 床 経 過 よりSPNの 肝 転 移 に 矛 盾 し<br />

ないと 判 断 し、 肝 後 区 域 切 除 術 が 施 行 された。 術 後 18 日 目 に 軽 快 退 院<br />

した。【 病 理 】 暗 赤 色 調 を 主 体 とする38mm 大 の 充 実 性 腫 瘍 で 好 酸 性<br />

胞 体 に 富 む 多 稜 形 細 胞 が 偽 乳 頭 状 配 列 をなして 増 殖 する 形 態 をとり、<br />

SPNの 肝 転 移 と 最 終 診 断 された。【 考 察 】 当 院 開 院 から2011 年 11 月 ま<br />

での 膵 切 除 526 例 中 SPNと 診 断 されのは16 例 ( 約 3%)であった。 平 均 腫<br />

瘍 径 は41.2mmで、16 例 中 7 例 に 組 織 学 的 に 浸 潤 所 見 を 認 めた。いずれ<br />

の 症 例 もリンパ 節 転 移 は 認 めなかった。 全 例 生 存 しているが、 本 症 例<br />

を 含 め2 例 (12.5%)に 再 発 を 認 めた。 本 症 例 以 外 の 再 発 例 は 縮 小 手 術 と<br />

して 核 出 術 が 選 択 され、8 年 後 に 局 所 再 発 している。いずれの 症 例 も<br />

再 切 除 後 の 再 々 発 を 認 めずに 良 好 に 経 過 している。SPNは10 年 以 上 経<br />

ても 再 発 を 認 める 報 告 が 見 られることと、 当 院 の 再 発 した2 症 例 の 経<br />

過 から 長 期 followが 望 ましく、また 良 好 な 成 績 が 期 待 できるため、 再<br />

発 例 に 対 して 積 極 的 に 再 切 除 を 選 択 すべきと 考 えられた。<br />

P28-7 当 科 で 経 験 した 膵 soild-peudopapillarytumor(SPT)<br />

切 除 症 例 の 検 討<br />

市 立 札 幌 病 院 外 科<br />

○… 大 島 隆 宏 , 三 澤 一 仁 , 奥 田 耕 司<br />

膵 soild-peudopapillary…tumor…( 以 下 ,SPT)は, 若 年 女 性 に 発 症 す<br />

る 比 較 的 予 後 良 好 な 疾 患 とされてきたが, 近 年 , 他 臓 器 転 移 や 局 所 再<br />

発 などの 悪 性 の 経 過 を 示 す 報 告 例 が 増 加 しており, 厳 重 な 経 過 観 察 が<br />

必 要 である. 当 院 で 切 除 したSPT 症 例 5 例 について 検 討 した. 症 例 は,<br />

いずれも 女 性 で 年 齢 は21-49 歳 ( 平 均 41 歳 )であった. 発 生 部 位 は 膵 鈎<br />

部 / 膵 頭 部 が2 例 , 膵 体 部 が2 例 , 膵 尾 部 が1 例 であった. 自 覚 症 状 があっ<br />

たのは2 例 で, 黄 疸 1 例 と 背 部 痛 1 例 であった.…2 例 は 自 覚 症 状 なく 検<br />

診 等 で 発 見 された.1 例 は 症 状 の 有 無 が 不 明 であった. 術 前 診 断 し<br />

得 たのは1 例 で, 画 像 所 見 とFNAによるものであった.2 例 では 術 前<br />

に 膵 癌 を 強 く 疑 った.1 例 は 術 中 迅 速 病 理 で 確 定 診 断 し, 縮 小 手 術 が<br />

可 能 となった.1 例 は 大 網 転 移 摘 出 が 先 行 され, 大 網 転 移 の 病 理 組 織<br />

所 見 と 画 像 所 見 から 臨 床 的 に 診 断 された. 術 式 は 各 症 例 で 異 なり,<br />

核 出 術 ,PD,PpPD,DP, 膵 横 断 切 除 であった. 大 網 転 移 を 起 こした<br />

症 例 以 外 の4 例 で 転 移 再 発 はない. 観 察 期 間 は9~130ヶ 月 , 平 均 70ヶ<br />

月 で, 全 例 無 再 発 生 存 中 である. 膵 SPTに 対 しては, 確 実 な 切 除 が<br />

要 求 される 一 方 で, 症 例 に 応 じた 低 侵 襲 な 術 式 が 望 まれる.また, 厳<br />

重 な 術 後 経 過 観 察 が 必 要 である.<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P28-8 高 齢 女 性 のSolid-Pseudopapillaryneoplasmの1 例<br />

JA 静 岡 厚 生 連 遠 州 病 院 外 科<br />

○… 田 畑 光 紀 , 鈴 木 正 彦 , 鷲 津 潤 爾 , 浅 羽 雄 太 郎 , 宇 治 誠 人 ,<br />

鳥 居 翔 , 水 上 泰 延<br />

症 例 は74 歳 女 性 。2 型 糖 尿 病 と 慢 性 腎 不 全 療 のため 当 院 内 科 に 通 院 中 、<br />

腹 部 腫 瘤 を 触 知 、 軽 度 圧 痛 を 認 めた。 腹 部 エコーにて 辺 縁 明 瞭 内 部 不<br />

均 一 な10cm 大 の 腫 瘍 を 認 めた。 腹 部 造 影 CTにて 上 腸 間 膜 動 脈 左 腹 側<br />

に113×90×104mmの 造 影 効 果 が 弱 い 腫 瘍 を 認 め、 内 部 は 大 部 分 が 壊<br />

死 様 、 一 部 に 出 血 壊 死 様 の 高 吸 収 域 であった。 内 部 隔 壁 と 充 実 性 部 分<br />

も 認 めた。 周 囲 臓 器 を 圧 排 性 に 増 殖 、 膵 体 部 との 境 界 も 明 瞭 であった。<br />

腹 部 MRIではT1で 高 信 号 の 出 血 壊 死 様 部 分 とT2で 軽 度 高 信 号 の 充 実<br />

性 領 域 を 認 めた。 主 膵 管 の 拡 張 は 認 めなかった。 腹 部 血 管 撮 影 では 腹<br />

腔 動 脈 から 腫 瘤 辺 縁 に 軽 度 の 造 影 を 認 めた。 非 機 能 性 膵 内 分 泌 腫 瘍 、<br />

Solid-Pseudopapillary…neoplasm(SPN)、またGISTや 血 管 肉 腫 などの<br />

後 腹 膜 腫 瘍 を 考 え、 開 腹 切 除 術 を 施 行 した。 術 中 所 見 で 腫 瘍 は 膵 体 部<br />

と 連 続 しており、 膵 体 尾 部 脾 臓 合 併 切 除 術 を 施 行 した。 腫 瘍 内 部 は 大<br />

部 分 が 血 液 成 分 で 腫 瘍 辺 縁 に 充 実 部 分 を 認 めた。 病 理 組 織 学 的 に 充 実<br />

性 部 分 では 不 整 のある 類 円 形 の 核 をもつ 低 円 柱 上 細 胞 からなり、 血 管<br />

を 芯 とした 偽 乳 頭 状 配 列 を 示 しておりSPNと 診 断 した。 術 後 経 過 良 好<br />

で2 年 間 再 発 無 く 経 過 している。SPNは 若 年 女 性 に 好 発 する 充 実 性 病<br />

変 に 嚢 胞 状 変 化 をきたす 膵 腫 瘍 として 一 般 的 に 認 知 されているが 男 性<br />

例 や 充 実 成 分 のみ 報 告 例 も 散 見 される。 本 症 例 は 高 齢 女 性 であり 術 前<br />

診 断 に 難 渋 した。 吉 田 らの302 例 の 報 告 では70 歳 以 上 の 女 性 のSPTは7<br />

例 (2.3%)と 比 較 的 まれである。 高 齢 であっても 嚢 胞 性 変 化 を 伴 う 腹<br />

部 腫 瘍 ではSPTも 鑑 別 診 断 として 重 要 である。<br />

P28-9 術 前 診 断 に 超 音 波 ガイド 下 生 検 を 要 した 膵 Solid<br />

PseudopapillaryTumor(SPC)の1 例<br />

横 浜 栄 共 済 病 院<br />

○… 渡 邊 透 , 内 田 恒 之 , 澤 田 幸 一 郎 , 平 沼 知 加 氏 , 加 藤 秀 明 ,<br />

細 川 治<br />

膵 Solid…Pseudopappilary…Tumor( 以 下 SPT)は 比 較 的 まれで 若 年 女 性<br />

に 多 い、 膵 腫 瘍 で 低 悪 性 度 な 腫 瘍 と 考 えられている。 術 前 に 画 像 診 断<br />

で 難 渋 し、 超 音 波 下 生 検 で 診 断 した 膵 頭 部 SPT 症 例 を 報 告 する。 症 例<br />

は20 歳 代 , 女 性 . 既 往 にてんかん,パニック 障 害 あり 内 服 中 .2011 年<br />

6 月 中 旬 より 食 欲 不 振 を 認 めた、 嘔 吐 なし, 体 重 減 少 なし. 前 医 受 診<br />

時 し 腹 部 超 音 波 検 査 で 膵 に 腫 瘤 性 病 変 を 認 め, 精 査 加 療 目 的 に 当 院 紹<br />

介 となった. 来 院 時 の 身 体 所 見 では 右 季 肋 部 中 心 に 手 拳 大 の 腫 瘤 を 触<br />

知 した、 圧 痛 なし. 表 在 リンパ 節 の 腫 脹 触 知 はなかった。 血 液 検 査 デー<br />

タでは、 貧 血 なく 肝 腎 機 能 等 の 異 常 はなく、 各 腫 瘍 マーカーみ 正 常 範<br />

囲 内 であった。 腹 部 造 影 CT 検 査 所 見 : 膵 頭 部 に 境 界 明 瞭 な 径 76mm<br />

大 の 充 実 性 腫 瘤 を 認 めた、 造 影 効 果 は 均 一 でなく、 周 囲 への 浸 潤 傾 向<br />

はなかった. 肝 肺 などへの 転 移 や 周 囲 リンパ 節 の 腫 大 の 所 見 はなかっ<br />

た。 腹 部 MRIではT1 脂 肪 抑 制 像 では 境 界 明 瞭 なやや 分 葉 状 の 低 信 号<br />

腫 瘤 がみられ 内 部 は 比 較 的 均 一 であった。T2では 比 較 的 均 一 高 信 号<br />

な 腫 瘤 であった。MRCPでは 膵 管 、 胆 管 の 圧 迫 所 見 がみられた。Ga<br />

シンチでは 著 明 な 集 積 像 を 示 した。 悪 性 リンパ 腫 との 鑑 別 が 問 題 とな<br />

り、 超 音 波 ガイド 下 腫 瘍 生 検 を 行 い、SPTと 診 断 した。 手 術 は 腫 瘍 は<br />

大 きく、 膵 実 質 と 強 固 に 癒 合 し 核 出 術 はできず. 亜 全 胃 温 存 膵 頭 十 二<br />

指 腸 切 除 術 を 施 行 した. 病 理 組 織 学 的 には 小 型 立 方 状 の 均 一 な 腫 瘍 細<br />

胞 が 充 実 性 , 偽 乳 頭 状 増 殖 を 示 し, 腫 瘍 は 膵 実 質 への 浸 潤 傾 向 を 認 め<br />

た. 免 疫 染 色 の 結 果 とあわせSPT… の 診 断 であった. 術 後 は 順 調 に 経<br />

過 し、 第 29 病 日 に 退 院 となった.… 本 症 例 では 術 前 画 像 所 見 がSPTと<br />

しては 典 型 的 でなく、 腫 瘍 占 拠 部 位 も 膵 頭 部 のため 術 前 診 断 をより 正<br />

確 に 行 うために 生 検 が 有 効 であった。<br />

-365-

Hooray! Your file is uploaded and ready to be published.

Saved successfully!

Ooh no, something went wrong!