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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P57-3 術 後 急 速 な 転 帰 をたどった 胆 管 充 実 腺 癌 の 一 例<br />

友 愛 会 豊 見 城 中 央 病 院 外 科<br />

○… 大 田 守 仁<br />

胆 道 癌 の 病 理 組 織 において 充 実 腺 癌 (solid…<br />

adenocaricinoma)は 比 較 的 稀 な 組 織 型 で、 胆 嚢 癌 症 例 でいくつか 報 告<br />

があるが 胆 管 癌 ではあまり 見 られない。 今 回 我 々は、 根 治 切 除 後 、 肝<br />

再 発 で 急 速 な 転 帰 をたどった 胆 管 充 実 腺 癌 の 一 例 を 経 験 したので 報 告<br />

する。< 症 例 >79 歳 男 性 。 狭 心 症 、Af、 糖 尿 病 、 脳 梗 塞 既 往 の 合 併<br />

症 あり。 発 熱 で 当 院 内 科 を 受 診 し、 閉 塞 性 黄 疸 による 胆 管 炎 と 診 断 。<br />

腹 部 造 影 CTにて 膵 内 胆 管 に 境 界 不 明 瞭 な 腫 瘍 性 病 変 を 認 め、ERCP<br />

時 の 細 胞 診 でclassVであり 下 部 胆 管 癌 と 診 断 した。MRI、PET 検 査 で<br />

明 らかな 遠 隔 転 移 、 播 種 病 変 認 めず 手 術 目 的 で 外 科 に 紹 介 となった。<br />

< 経 過 >T4(Panc2),N0のStageIVaの 術 前 診 断 で、PPPD―IIA―1 施<br />

行 した( 手 術 時 間 6’30、 出 血 980ml)。freshな 閉 塞 性 膵 炎 の 所 見 があ<br />

りやや 操 作 に 手 間 取 ったが、 大 動 脈 周 囲 リンパ 節 転 移 、 肝 転 移 、 播 種<br />

は 認 めずR0 手 術 を 施 行 した。 術 後 はPOD2からヘパリン 開 始 したが 出<br />

血 もなく、 低 Na 血 症 認 めた 以 外 、 膵 液 瘻 もなく 経 過 は 良 好 でPOD27<br />

に 退 院 となった。 病 理 検 査 では、 腫 瘍 細 胞 は 小 型 、 均 一 で 充 実 性 敷 石<br />

状 に 配 列 しており、 小 腺 管 構 造 が 散 見 されsolid…adenocaricinomaと 診<br />

断 。Panc3,Du3,ly1,v0で#13に1 個 のみLN… metaありN1,HM0,EM0,…<br />

pn0:pStageIVaで 根 治 術 を 施 行 しえた。< 退 院 後 > 本 人 、 家 族 の 希<br />

望 もあり 術 後 補 助 化 学 療 法 (GEM)をPOD60から 開 始 。1コース 施 行 後 、<br />

倦 怠 感 や 腫 瘍 マーカー 高 値 を 認 めたため 腹 部 CT 施 行 したところ 肝 両<br />

葉 に 大 小 無 数 の 転 移 病 巣 を 認 めた。 緩 和 外 来 に 紹 介 しBSCを 行 ったが、<br />

転 移 巣 はさらに 急 速 に 増 大 しPOD150に 肝 不 全 で 永 眠 された。 胆 道 癌 における 充 実 腺 癌 の 組 織 分 類 は 比 較 的 新 しく、 臨 床 的 な 特<br />

徴 についての 報 告 はまだ 少 ない。 本 例 のように 急 速 な 経 過 をとるケー<br />

スもあり、 今 後 も 症 例 の 積 み 重 ねを 望 みたい。<br />

P57-4 長 期 無 再 発 後 10 年 目 に 肝 転 移 を 認 めた 胆 管 癌 の1 例<br />

北 里 大 学 外 科<br />

○… 河 野 蓉 子 , 石 井 健 一 郎 , 田 島 弘 , 鎌 田 弘 樹 , 片 桐 寛 之 ,<br />

隈 元 雄 介 , 渡 邊 昌 彦<br />

長 期 無 再 発 後 10 年 目 に 肝 転 移 を 認 めた 胆 管 癌 の1 例 を 経 験 したので 報<br />

告 する. 現 病 歴 :2000 年 , 健 診 で 肝 機 能 障 害 を 指 摘 されたことをきっか<br />

けに 精 査 したところ 胆 管 癌 を 認 め 全 胃 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 (PpPD)<br />

及 び2 群 リンパ 節 郭 清 を 施 行 された. 病 理 結 果 ではtubular…<br />

adenocarcinomaであった(ly1…v1…pn3…d0…panc1…n0).また 肝 側 の 胆 管 は<br />

左 右 の 肝 管 で 切 離 したがその 断 端 には 異 型 腺 管 を 認 めた. 術 後 は 補 助<br />

化 学 療 法 は 行 わなかったが 腫 瘍 マーカーの 上 昇 や 画 像 上 の 再 発 徴 候 は<br />

認 めなかった. 術 後 10 年 9ヶ 月 後 のフォローの 採 血 ・CTにてCA19-9の<br />

軽 度 上 昇 (67.3U/mL) 及 び 肝 S4の 転 移 を 思 わせる 占 拠 性 病 変 を 認 め<br />

た.MRI-EOB 上 でも 転 移 性 肝 癌 を 疑 う 所 見 であった. 消 化 管 精 査 でも 悪<br />

性 病 変 は 認 めなかったため 肝 生 検 を 施 行 したところ 胆 管 癌 の 肝 転 移 と<br />

して 矛 盾 しない 所 見 であった.そのため 化 学 療 法 を 予 定 したが 肝 転 移<br />

巣 の 急 速 な 増 大 による 閉 塞 性 黄 疸 となりPTBDを 挿 入 した 後 に 塩 酸 ゲ<br />

ムシタビンとTS-1を 導 入 したものの2コース 後 に 状 態 が 悪 化 し 永 眠 と<br />

なった. 結 語 : 長 期 無 再 発 後 10 年 目 に 肝 転 移 を 認 めた 胆 管 癌 の1 例 を 経<br />

験 した. 診 断 後 は 急 速 な 進 行 を 認 め 再 発 に 対 する 十 分 な 加 療 がしえな<br />

かった. 胆 管 癌 患 者 が 術 後 5 年 以 上 無 再 発 生 存 している 場 合 にも 十 分 な<br />

長 期 にわたる 経 過 観 察 を 必 要 とし,また 迅 速 な 対 応 が 必 要 であること<br />

が 示 唆 された.<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P57-5 同 時 多 発 性 に 広 範 囲 胆 管 癌 および 胆 嚢 癌 を 合 併 した1<br />

例<br />

島 根 大 学 医 学 部 消 化 器 総 合 外 科<br />

○… 藤 井 雄 介 , 比 良 英 司 , 川 畑 康 成 , 矢 野 誠 司 ,<br />

田 島 義 証<br />

症 例 は75 歳 男 性 。 高 血 圧 にて 近 医 通 院 加 療 中 、 血 液 検 査 で 胆 道 系 酵 素<br />

の 上 昇 を 認 め、 精 査 にて 胆 管 腫 瘍 疑 われ 当 科 紹 介 となる。 血 液 生 化 学<br />

検 査 ではAlP(307IU/L)とLAP(48IU/L)のみ 異 常 高 値 を 示 した。CT<br />

およびMRIで 胆 管 内 部 (Bi~m)の 隆 起 性 病 変 と、 末 梢 側 胆 管 の 拡 張 を<br />

認 めた。 胆 嚢 壁 は 軽 度 に 不 整 肥 厚 し 内 部 に 小 結 石 を 多 数 認 め、 総 肝 動<br />

脈 周 囲 リンパ 節 腫 大 を 認 めた。EUSでは、Biを 中 心 にBmsまで 乳 頭 状<br />

隆 起 性 病 変 を 認 めるも 壁 外 進 展 なし(fm)。 胆 嚢 内 部 には 明 らかな 隆<br />

起 性 病 変 を 認 めなかった。ERCPにて 膵 胆 管 合 流 異 常 なし。 以 上 から<br />

中 部 胆 管 癌 (Bi-ms,T1,N2,cStageIII)と 診 断 。 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸<br />

切 除 術 (PPPD-IIA1,D2+)を 施 行 した。 腫 瘍 は 肝 門 部 胆 管 (Br~l)まで<br />

進 展 を 認 め、2 回 の 追 加 切 除 で 断 端 陰 性 を 確 保 (Bmisp,T1,N2,sStageIII)。<br />

胆 嚢 内 には 胆 泥 および 小 結 石 が 充 満 し、 小 隆 起 性 病 変 が 多 発 するも 壁<br />

外 への 浸 潤 を 認 めず(Gbf,T1,N0,sStageI)、 拡 大 胆 嚢 摘 出 術 とした。 病<br />

理 組 織 診 断 では 広 範 囲 胆 管 癌 (Bims,pap,fm,N0,fStage…I)および 多 発 胆<br />

嚢 癌 (Gbf,pap,m,N0,fStage…I)で、 両 者 に 連 続 性 はなく 多 発 胆 道 癌 と 診<br />

断 された。 術 後 、SSIを 合 併 するも 保 存 的 に 軽 快 し、 術 後 40 日 目 に 自<br />

宅 退 院 。 補 助 化 学 療 法 は 行 うことなく、 術 後 5カ 月 無 再 発 生 存 中 である。<br />

本 例 は 胆 管 ・ 胆 嚢 の 胆 道 系 同 一 臓 器 内 に 同 じ 組 織 型 の 癌 の 重 複 を 認 め<br />

たため 胆 道 多 発 癌 と 診 断 した。 胆 道 重 複 癌 は 現 在 まで 約 50 例 が 本 邦 で<br />

報 告 され、その 多 くが 胆 嚢 ・ 胆 管 多 発 癌 症 例 であった。 本 例 は 術 前 に<br />

胆 嚢 壁 肥 厚 は 指 摘 されていたが 胆 泥 ・ 胆 石 充 満 により 多 発 癌 の 確 定 診<br />

断 に 至 らなかった。 胆 道 系 の 重 複 ・ 多 発 癌 の 頻 度 は19~22%と 他 臓 器<br />

重 複 癌 と 変 わりないが、 胆 道 悪 性 腫 瘍 の 外 科 的 治 療 法 は 腫 瘍 の 存 在 部<br />

位 ・ 進 展 度 に 大 きく 左 右 され、 術 中 にその 治 療 方 針 を 変 更 することは<br />

困 難 と 考 えられる。この 事 から 胆 道 系 の 悪 性 腫 瘍 の 場 合 は 多 発 癌 も 考<br />

慮 した 詳 細 な 術 前 精 査 が 必 要 と 考 えられた。 以 上 より 我 々が 経 験 した<br />

同 時 多 発 胆 道 癌 症 例 を 含 めて、 胆 道 系 悪 性 腫 瘍 における 多 発 癌 も 考 慮<br />

した 詳 細 な 術 前 精 査 の 必 要 性 、その 治 療 法 について、 文 献 的 考 察 を 加<br />

えて 報 告 する。<br />

P57-6 胆 管 小 細 胞 癌 の1 例<br />

1<br />

宇 都 宮 社 会 保 険 病 院 外 科 、 2 自 治 医 科 大 学 附 属 病 院<br />

○… 谷 口 理 丈 1<br />

, 佐 久 間 康 成 2<br />

, 藤 原 岳 人 1<br />

, 太 田 学 1<br />

,<br />

安 田 寿 彦 1<br />

, 佐 田 尚 宏 2<br />

, 安 田 是 和<br />

2<br />

症 例 は66 歳 の 女 性 。ネフローゼ 症 候 群 にて 当 院 腎 臓 内 科 フォロー 中 に<br />

黄 疸 を 指 摘 され 当 院 消 化 器 内 科 受 診 。 腹 部 CTで 肝 内 胆 管 の 拡 張 と 下<br />

部 胆 管 に 腫 瘤 像 を 認 めた。また 膵 頭 部 背 側 に1cm 大 のリンパ 節 腫 脹 が<br />

認 められた。ERCPでは 下 部 胆 管 の 全 周 性 狭 窄 を 認 め、 生 検 後 に<br />

ENBDチューブを 留 置 した。 胆 管 生 検 では 異 型 は 軽 度 であったが、<br />

P53がびまん 性 に 陽 性 となる 上 皮 片 があり 低 異 型 度 の 腺 癌 をみている<br />

と 考 えられた。ERBDに 交 換 する 際 、 再 度 胆 管 生 検 を 行 ったところ、<br />

小 細 胞 癌 と 診 断 された。リンパ 節 転 移 を 伴 う 下 部 胆 管 癌 の 診 断 のもと、<br />

手 術 は 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 行 った。 病 理 組 織 学 的 には 腫<br />

瘤 の 大 部 分 が 小 細 胞 癌 の 浸 潤 性 増 殖 像 を 示 し、 上 皮 の 一 部 に 高 分 化 腺<br />

癌 の 像 が 認 められた。 術 後 合 併 症 なく、 第 18 病 日 に 退 院 した。 術 後 4<br />

カ 月 現 在 も 健 在 であるが、 多 発 リンパ 節 腫 脹 を 認 め 再 発 が 疑 われてい<br />

る。 胆 管 小 細 胞 癌 の 報 告 例 は 極 めてまれであるため、 経 験 した1 例 を<br />

報 告 する。<br />

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