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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P45-2 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 の 治 療 成 績<br />

近 畿 大 学 医 学 部 付 属 病 院 外 科<br />

○… 石 川 原 , 中 多 靖 幸 , 山 崎 満 夫 , 安 田 武 生 , 中 居 卓 也 ,<br />

竹 山 宜 典<br />

腹 腔 鏡 下 手 術 は 低 侵 襲 手 術 とされ、 術 後 の 管 理 や 入 院 日 数 の 短 縮 など<br />

開 腹 手 術 に 比 べ 優 位 な 点 は 多 い。 肝 臓 手 術 は 出 血 のコントロールなど<br />

特 殊 性 が 高 い 手 術 であることから、 安 全 性 を 確 保 することは 他 臓 器 の<br />

手 術 と 比 べて 重 要 な 要 素 であり、 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 は 通 常 の 手 術 と 言<br />

えるに 至 っていない。また、 肝 臓 は 実 質 臓 器 であることから、 切 除 標<br />

本 を 取 り 出 すときにそれ 相 応 の 切 開 を 加 える 必 要 がある。 肝 臓 の 腹 腔<br />

鏡 手 術 には、ポート 操 作 のみで 行 うもの、 片 手 を 腹 腔 内 に 入 れて 補 助<br />

するのも、 腹 腔 鏡 操 作 をした 後 に 開 腹 し 創 を 最 小 限 にするものなどが<br />

含 まれている。 新 しいデバイスが 登 場 するようになり、ポート 操 作 の<br />

みで 手 術 を 行 うことが 容 易 になってきた。しかし、 完 全 腹 腔 鏡 手 術 を<br />

目 指 す 必 要 性 は 十 分 に 検 討 されていない。 完 全 腹 腔 鏡 手 術 の 優 位 性 を<br />

中 心 に 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 について 検 討 する。 過 去 五 年 に 腹 腔 鏡 を 用 い<br />

た 肝 切 除 は52 例 であった。その 内 手 術 中 に 肝 切 以 外 の 処 置 をしていな<br />

い41 例 を 対 称 に 検 討 した。 完 全 腹 腔 鏡 手 術 11 例 ( 手 が 入 らない 手 術 創<br />

部 は5cm 以 下 )、HALS 下 手 術 23 例 ( 片 手 のみを 入 れる 手 術 創 は7cm)、<br />

腹 腔 鏡 補 助 下 手 術 8 例 (7cm 以 上 で 気 腹 をせずに 肝 切 したもの)に 分 け<br />

て、その 手 術 成 績 を 比 較 検 討 した。それぞれの 選 択 は 術 者 にゆだねら<br />

れ、 手 術 中 に 術 式 を 変 更 したものもある。 手 術 の 結 果 としての 検 討 項<br />

目 は、 手 術 時 間 ・ 出 血 ・ 輸 血 の 有 無 ・ 第 1 病 日 CRP・ 術 後 在 院 日 数 ・<br />

合 併 症 の 有 無 を 上 げた。 完 全 腹 腔 鏡 で 行 った 手 術 は 第 1 病 日 CRPが 低<br />

い 傾 向 にあった。CRPは 手 術 侵 襲 の 評 価 項 目 として 報 告 されており、<br />

完 全 腹 腔 鏡 で 行 うことが 侵 襲 を 軽 減 している 可 能 性 がある。しかし、<br />

他 の 項 目 に 有 意 差 を 認 めないことから、 今 回 の 検 討 ではその 優 位 性 は<br />

不 確 定 である。 今 後 、 更 に 症 例 を 積 み 重 ねた 上 でより 詳 細 な 検 討 が 必<br />

要 と 思 われた。<br />

P45-3 これまで 経 験 した 腹 腔 鏡 ( 補 助 ) 下 肝 切 除 術 の 治 療 成 績<br />

と 合 併 症<br />

JA 広 島 総 合 病 院 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 大 下 彰 彦 , 佐 々 木 秀 , 中 光 篤 志 , 山 口 拓 朗 , 垰 越 宏 幸 ,<br />

藤 解 邦 生 , 中 村 浩 之 , 加 納 幹 浩 , 香 山 茂 平 , 今 村 祐 司 ,<br />

福 田 康 彦<br />

【はじめに】2010 年 4 月 より 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 は 一 部 保 険 収 載 され、<br />

機 器 の 進 歩 や 手 技 の 工 夫 などにより 急 速 に 拡 大 傾 向 にある。これまで<br />

に17 症 例 経 験 したので、その 治 療 成 績 と 合 併 症 について 報 告 する。【 対<br />

象 と 方 法 】2007 年 3 月 から2011 年 12 月 までに 腹 腔 鏡 ( 補 助 ) 下 に 肝 切 除<br />

を 施 行 した17 例 。 前 任 の 広 島 大 学 病 院 で15 例 、 当 院 で2 例 経 験 し、そ<br />

の 術 式 、 手 術 時 間 、 出 血 量 、 在 院 日 数 、 合 併 症 などについて 検 討 した。<br />

【 結 果 】 患 者 は 平 均 62.5 歳 、 男 性 8 例 、 女 性 9 例 。 原 疾 患 は、 肝 細 胞 癌<br />

11 例 、 転 移 性 肝 腫 瘍 4 例 、 良 性 肝 腫 瘍 2 例 であった。 肝 切 除 術 式 は、 部<br />

分 切 除 11 例 、 外 側 区 域 切 除 6 例 で、 部 分 切 除 の2 例 を 完 全 腹 腔 鏡 下 (1 例<br />

はSingle-incision…laparoscopic…surgery)で 行 った。 腫 瘍 占 拠 部 位 はS2<br />

からS8まで 様 々で、 従 来 腹 腔 鏡 下 手 術 が 困 難 と 思 われていたS7、S8、<br />

S4aの 症 例 は4 例 であった。 術 前 の 肝 障 害 度 はAが13 例 、Bが4 例 で、<br />

ICG-R15の 平 均 は11.1%であった。また、 中 下 腹 部 に 開 腹 の 既 往 があっ<br />

たのは8 例 であった。 平 均 手 術 時 間 は276 分 、 出 血 量 は156ml、 術 後 在<br />

院 日 数 は8.1 日 であった。 切 除 標 本 の 平 均 腫 瘍 径 は21.2mm、surgical…<br />

margin…11.9mm、 肝 切 除 重 量 は105gであった。 術 後 合 併 症 を2 例 ( 難<br />

治 性 腹 水 1 例 、 胆 汁 漏 1 例 )に 認 めた。 胆 汁 漏 合 併 症 例 は、 深 部 の<br />

Glissonを 前 凝 固 の 後 LCSで 処 理 したことが 原 因 と 考 えられた。それ<br />

以 降 の 症 例 では、 深 部 のGlissonに 対 して 開 腹 下 と 同 様 の 結 紮 もしく<br />

はHem-o-lockで 処 理 することにより 胆 汁 漏 を 認 めていない。【 結 語 】<br />

これまでの 経 験 より、 腹 腔 鏡 ( 補 助 ) 下 肝 切 除 術 は 安 全 に 施 行 可 能 と 考<br />

えられた。 速 やかな 社 会 復 帰 などメリットも 多 く、 手 技 の 改 善 により<br />

合 併 症 の 少 ない 有 用 な 術 式 と 考 える。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P45-4 当 院 における 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 の 導 入<br />

福 井 県 立 病 院 外 科<br />

○… 前 田 一 也 , 西 田 洋 児<br />

(はじめに) 近 年 , 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 を 施 行 する 施 設 が 徐 々に 増 えつつあ<br />

る. 当 院 でも 肝 疾 患 に 対 する 低 侵 襲 治 療 として 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 を 導 入<br />

したので,その 適 応 , 手 技 に 関 して 報 告 する.( 適 応 ) 本 術 式 の 導 入 に<br />

あたり, 安 全 性 を 最 優 先 とし 適 応 を 以 下 に 限 定 して 行 っている. 当 院<br />

での 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 の 適 応 は 腫 瘍 径 が5cm 以 下 で, 腫 瘍 の 局 在 が 肝 の<br />

辺 縁 , 肝 表 面 ,または 外 側 区 域 , 肝 予 備 能 良 好 例 としている.また 術<br />

式 は, 左 葉 系 に 対 してはCUSA,バイポーラを 使 用 しながら 完 全 鏡 視<br />

下 に 行 っている. 右 葉 系 に 対 しては 腹 腔 鏡 下 に 肝 授 動 を 行 い, 肝 切 除<br />

は 小 開 腹 下 に 行 う 方 法 を 標 準 として 行 っている.( 成 績 )2010 年 12 月 か<br />

ら 現 在 までに7 例 ( 完 全 腹 腔 鏡 下 4 例 , 腹 腔 鏡 補 助 下 3 例 )に 施 行 した.<br />

症 例 内 訳 は, 男 性 3 例 , 女 性 4 例 で 平 均 年 齢 64 歳 であった. 腫 瘍 側 因 子<br />

としては, 原 発 性 肝 癌 が3 例 , 転 移 性 肝 癌 が4 例 で, 部 位 はS2/3が4 例 ,<br />

S4/8が2 例 ,S6が1 例 であった. 平 均 手 術 時 間 は205±50 分 , 平 均 出 血<br />

量 は190±67mL, 術 後 平 均 在 院 日 数 は9±3.4 日 で, 現 在 まで 術 中 , 術<br />

後 に 大 きな 合 併 症 はなく 安 全 に 施 行 できている.( 結 語 ) 当 院 では 現 在<br />

のところ 適 応 を 限 定 した 範 囲 で 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 を 施 行 している. 少 な<br />

くとも 手 術 創 を 縮 小 して 侵 襲 を 小 さくするという 面 では 有 用 であった<br />

と 考 えている.また 症 例 によっては, 従 来 の 開 腹 手 術 と 比 較 して, 鏡<br />

視 下 , 気 腹 下 での 手 術 操 作 にメリットがあると 実 感 できている. 今 後<br />

は 腹 腔 鏡 補 助 下 と 併 せて 完 全 鏡 視 下 の 肝 切 除 についても 適 応 を 拡 げて<br />

いきたいと 考 えている.<br />

P45-5 当 科 における 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 の 手 技 と 成 績<br />

埼 玉 県 立 がんセンター 消 化 器 外 科<br />

○… 小 倉 俊 郎 , 岸 真 也 , 網 倉 克 己 , 坂 本 裕 彦<br />

【 背 景 】 近 年 、 内 視 鏡 技 術 の 進 歩 や 各 種 デバイスの 発 展 により、 肝 腫<br />

瘍 に 対 する 腹 腔 鏡 下 手 術 が 増 加 傾 向 にある。 当 院 においても2009 年 か<br />

ら 本 格 的 に 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 術 を 導 入 しており、その 基 本 術 式 と 成 績 に<br />

ついて 述 べる。【 対 象 と 方 法 】2009 年 2 月 から2011 年 9 月 までに 経 験 し<br />

た 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 12 例 について 検 討 した。【 手 術 手 技 】 肝 切 除 につい<br />

ては 全 例 、 完 全 腹 腔 鏡 下 に 部 分 切 除 を 行 った。 腫 瘍 が 主 に 右 葉 に 位 置<br />

する 場 合 は 左 半 側 臥 位 とし、 主 に 左 葉 に 位 置 する 場 合 は 仰 臥 位 とした。<br />

3~5ポートを 用 いて 手 術 操 作 を 施 行 。 術 中 超 音 波 にて 病 変 を 確 認 し<br />

マーキング、 授 動 は 必 要 に 応 じて 施 行 した。Pringle 法 は 行 わずに<br />

Energy…device(EnsealまたはHarmonicなど)を 用 いて 肝 切 離 を 施 行 し<br />

た。【 結 果 】 原 疾 患 は 肝 細 胞 癌 が6 例 、 原 発 を 大 腸 癌 とする 転 移 性 肝 腫<br />

瘍 が6 例 であった。 転 移 性 肝 腫 瘍 のうち、 同 時 性 が3 例 、 異 時 性 が3 例<br />

であり、 同 時 性 の 症 例 はすべて 一 期 的 切 除 を 行 い、 同 時 性 大 腸 病 変 に<br />

対 しては1 例 を 腹 腔 鏡 下 、2 例 を 開 腹 で 施 行 。 平 均 年 齢 :61.9 歳 (30-77 歳 )、<br />

男 女 比 …8:4、 平 均 腫 瘍 数 :1.2 個 (1-2 個 )、 平 均 腫 瘍 径 :1.9cm(0.5-4.4cm)、<br />

平 均 手 術 時 間 :152 分 (60-355 分 )、surgical…marginは12 例 中 1 例 で 病 理<br />

学 的 にpositive 疑 いで 他 はnegative、 平 均 出 血 量 :173ml(1-713ml)、<br />

術 後 平 均 在 院 日 数 :10.8 日 (6-18 日 )であった。 術 後 合 併 症 は 全 症 例 に<br />

おいて 認 めなかった。【 考 察 】 腹 腔 鏡 下 肝 切 除 により 手 術 侵 襲 の 軽 減<br />

が 図 られ、 合 併 症 なく 在 院 日 数 の 短 縮 が 可 能 となった。 腹 腔 鏡 手 術 の<br />

導 入 にあたってはまず、アプローチが 容 易 である 肝 表 の 小 病 変 を 対 象<br />

とすることで 安 全 に 施 行 することが 可 能 であり、 以 後 の 適 応 拡 大 へと<br />

つながると 考 えられる。<br />

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