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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P21-7 術 後 再 発 しながらも6 年 3ヶ 月 生 存 している 膵 体 尾 部 癌<br />

の1 例<br />

姫 路 聖 マリア 病 院 外 科<br />

○… 三 浦 奈 緒 子 , 横 山 伸 二<br />

【はじめに】 浸 潤 性 膵 管 癌 は 消 化 器 癌 のなかでも 極 めて 予 後 不 良 とさ<br />

れ、 切 除 率 は 約 40%、 切 除 例 ですら5 年 生 存 率 が 約 10%、 生 存 期 間 中<br />

央 値 は8.6ヶ 月 ともいわれている。 今 回 我 々は 膵 体 尾 部 癌 術 後 、 遅 発<br />

性 に 再 発 を 認 めるも、 化 学 療 法 を 施 行 し6 年 3ヶ 月 の 長 期 生 存 を 得 てい<br />

る1 例 を 経 験 したので、 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。【 症 例 】<br />

66 歳 男 性 。 膵 体 尾 部 癌 にて 平 成 17 年 9 月 膵 体 尾 部 切 除 術 (D1+α)、 脾<br />

臓 摘 出 術 を 施 行 し た。 術 後 病 理 結 果 よ りtubular…<br />

adenocarcinoma,moderately… differentiated.intermediate,INF<br />

β,ly0,v0,ne1,mpd(-),pPCM(-),pDPM(-),pS(-),pRP(-),pPV(-),pA(-),…<br />

Stage1(pT1,N0),R0と 診 断 。 以 後 外 来 にて 経 過 観 察 を 継 続 し、 画 像 上<br />

再 発 所 見 なく 経 過 したが、 平 成 23 年 1 月 の 腹 部 CTにて 腹 腔 動 脈 根 部 周<br />

囲 の 局 所 再 発 を 疑 われた。CA19-9の 上 昇 傾 向 も 認 めたため、PET-CT<br />

を 施 行 したところ、 同 部 に 取 り 込 みを 認 め、 膵 癌 腹 膜 播 種 による 後 腹<br />

膜 再 発 と 診 断 した。 平 成 23 年 2 月 よりジェムザール 単 剤 による 化 学 療<br />

法 を 開 始 、 貧 血 のために 薬 剤 減 量 も 余 儀 なくされたが、 平 成 23 年 12 月<br />

までに 計 10クール 終 了 した。 平 成 23 年 12 月 上 旬 、 突 然 の 右 腹 痛 が 出 現<br />

し 救 急 外 来 受 診 。 腹 膜 播 種 による 閉 塞 性 イレウスを 疑 い 保 存 的 加 療 を<br />

開 始 するも 軽 快 せず、 入 院 10 日 目 に 緊 急 手 術 を 施 行 した。 癒 着 が 原 因<br />

で 生 じた 索 状 物 による 絞 扼 性 イレウスと 診 断 し 小 腸 部 分 切 除 術 を 施 行 。<br />

トライツ 靭 帯 付 近 に 局 所 再 発 巣 を 認 め、 癌 性 腹 膜 炎 と 診 断 、 今 後 狭 窄<br />

症 状 の 出 現 が 予 想 されたため、 胃 空 腸 バイパス 術 も 追 加 した。 術 後 経<br />

過 良 好 にて 術 後 15 日 目 に 退 院 となり、 今 後 外 来 にて 化 学 療 法 継 続 予 定<br />

である。【まとめ】 今 回 我 々は 膵 体 尾 部 癌 術 後 5 年 3ヶ 月 目 と 遅 発 性 に<br />

再 発 をきたすも、 化 学 療 法 を 中 心 とした 集 学 的 治 療 により6 年 3ヶ 月 の<br />

長 期 生 存 を 得 ている1 例 を 経 験 したので、 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて<br />

報 告 する。<br />

P21-8 3 回 の 根 治 的 膵 切 除 が 可 能 であった 浸 潤 性 膵 管 癌 の1 例<br />

昭 和 伊 南 総 合 病 院 外 科<br />

○… 宮 川 雄 輔 , 唐 澤 幸 彦 , 織 井 崇<br />

【 背 景 】 浸 潤 性 膵 管 癌 は 消 化 器 悪 性 腫 瘍 の 中 でも 予 後 不 良 な 癌 である。<br />

切 除 率 は 低 く、たとえ 切 除 出 来 た 場 合 でも 再 発 率 は 高 く、 再 発 後 の 治<br />

療 は 困 難 である。 今 回 我 々は、3 回 の 根 治 的 膵 切 除 が 可 能 であった 浸<br />

潤 性 膵 管 癌 の 一 例 を 経 験 したので 報 告 する。【 症 例 】…54 歳 女 性 。2008<br />

年 7 月 、 膵 鉤 部 原 発 の 膵 癌 に 対 し、 幽 門 輪 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除<br />

(PpPD)を 施 行 された。 術 後 はジェムシタビンを 用 いた 補 助 化 学 療 法<br />

を 施 行 された。2010 年 3 月 のCTで 残 膵 尾 部 に 直 径 9mmの 低 吸 収 域 を<br />

指 摘 された。MRIでは 同 部 位 はT1 強 調 画 像 でlow…intensity、T2 強 調<br />

画 像 でiso…intensityな 腫 瘤 影 として 描 出 された。 画 像 検 査 では 周 囲 臓<br />

器 浸 潤 やリンパ 節 転 移 を 疑 う 所 見 は 認 めず、 同 年 4 月 膵 尾 部 切 除 ( 膵 体<br />

部 、 胃 温 存 )を 施 行 した。 術 後 経 過 は 良 好 で、 患 者 本 人 の 希 望 により<br />

補 助 化 学 療 法 を 行 わずに 経 過 を 観 察 していた。2011 年 2 月 の 腹 部 造 影<br />

CTで 残 膵 体 部 に 嚢 状 構 造 を 伴 う 直 径 25mmの 腫 瘤 影 を 認 めた。FDG…<br />

PETでは 膵 頭 部 に 強 い 集 積 を 認 めたが、 他 臓 器 転 移 、リンパ 節 転 移<br />

は 認 めなかった。 手 術 適 応 と 判 断 し、 同 4 月 に 残 膵 全 摘 術 を 施 行 した。<br />

術 後 経 過 良 好 で39 病 日 退 院 。 現 在 、ジェムシタビンによる 補 助 化 学 療<br />

法 を 行 いながら 術 後 9カ 月 無 再 発 生 存 中 である。 病 理 組 織 学 検 索 では、<br />

初 回 手 術 時 標 本 、3 回 目 手 術 時 標 本 の 組 織 型 は 破 骨 細 胞 様 巨 細 胞 を 伴<br />

う 未 分 化 癌 、2 回 目 手 術 時 標 本 の 組 織 型 は 高 分 化 型 の 管 状 腺 癌 であった。<br />

いずれの 病 変 も 他 臓 器 浸 潤 やリンパ 節 転 移 は 認 めず、 切 除 断 端 は 陰 性<br />

(R0 切 除 )であった。2 回 目 手 術 時 ( 膵 尾 部 切 除 )の 病 変 は、 膵 断 端 と 病<br />

変 の 距 離 が 離 れていること、 膵 内 に 連 続 した 病 変 を 認 めないこと、 組<br />

織 型 が 異 なることより 新 規 発 癌 であると 考 えられる。3 回 目 手 術 時 ( 膵<br />

全 摘 )の 病 変 は 初 回 手 術 時 病 変 と 組 織 型 が 類 似 しており、 膵 内 転 移 も<br />

しくは 膵 管 内 播 種 の 可 能 性 が 高 いと 考 えている。【 結 論 】 浸 潤 性 膵 管<br />

癌 の 再 発 に 対 しても、 術 前 診 断 でR0 切 除 が 可 能 な 症 例 に 対 しては 積<br />

極 的 な 手 術 を 行 う 意 義 はあるものと 考 えられる。……<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P22-1 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 における 膵 胃 吻 合 , 膵 空 腸 吻 合 の 術<br />

後 長 期 栄 養 評 価<br />

東 京 医 科 大 学 外 科 学 第 3 講 座<br />

○… 高 橋 恒 輔 , 永 川 裕 一 , 粕 谷 和 彦 , 鈴 木 芳 明 , 菊 池 哲 ,<br />

許 文 聰 , 松 土 尊 映 , 土 方 陽 介 , 土 田 明 彦<br />

【 目 的 】 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 における 膵 胃 吻 合 、 膵 空 腸 吻 合 の 遠 隔 時<br />

栄 養 状 態 を 比 較 検 討 した.【 対 象 と 方 法 】 当 院 における 膵 頭 十 二 指 腸<br />

切 除 術 症 例 81 例 を 対 象 とした. 当 科 では 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 施 行 例 にお<br />

いて,2006 年 までは 嵌 入 法 による 膵 胃 吻 合 を 行 い( 膵 胃 吻 合 群 :34 例 ),<br />

2007 年 からは 膵 管 空 腸 全 層 吻 合 + 膵 貫 通 密 着 縫 合 を 行 っている( 膵 管<br />

空 腸 吻 合 群 :47 例 ). 遠 隔 時 の 栄 養 評 価 として 術 後 半 年 後 の 体 重 減 少 率 ,<br />

血 中 TP,Alb,T-cho,TG 値 , 糖 尿 病 発 症 および 膵 管 拡 張 の 有 無 について<br />

検 討 した.なお 術 後 半 年 後 の 膵 管 径 が 術 前 CTと 比 較 し1.3 倍 以 上 と<br />

なったものを 膵 管 拡 張 例 とした.【 結 果 】 疾 患 の 内 訳 は 膵 胃 吻 合 群 :( 浸<br />

潤 性 膵 癌 19 例 ,IPMN2 例 , 胆 管 癌 3 例 , 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 9 例 ,SPT1 例 )<br />

膵 管 空 腸 吻 合 群 ( 浸 潤 性 膵 癌 20 例 ,IPMN8 例 , 胆 管 癌 8 例 , 十 二 指 腸<br />

乳 頭 部 癌 7 例 , 膵 内 分 泌 腫 瘍 1 例 ,その 他 3 例 )であった. 術 後 半 年 後 の<br />

体 重 減 少 率 は, 膵 胃 吻 合 群 :12.6±6.9%, 膵 管 空 腸 吻 合 群 :13.9±8.2%<br />

と 明 らかな 差 はなく, 血 中 TPは 膵 胃 吻 合 群 :7.1±0.5,… 膵 管 空 腸 吻 合<br />

群 :6.6±0.8, 血 中 Albは 膵 胃 吻 合 群 :3.9±0.9, 膵 管 空 腸 吻 合 群 :3.4<br />

±0.6,… 血 中 T-choは 膵 胃 吻 合 群 :163.2±29.7,… 膵 管 空 腸 吻 合 群 :128.5±<br />

32.7, 血 中 TG 値 は 膵 胃 吻 合 群 :98.2±28.4, 膵 管 空 腸 吻 合 群 :84.5±<br />

28.3と 有 意 な 差 はなかった.しかし 血 糖 値 は 膵 胃 吻 合 群 :134.5±59.3,<br />

膵 管 空 腸 吻 合 群 :114.7±31.3で,HbA1cは 膵 胃 吻 合 群 :6.8±2.1, 膵<br />

管 空 腸 吻 合 群 :5.9±0.5であり, 糖 尿 病 発 症 率 は 膵 胃 吻 合 群 (16.7%)と,<br />

膵 管 空 腸 吻 合 群 (2.5%)と 比 較 し 膵 胃 吻 合 郡 でやや 高 率 であった.ま<br />

た 主 膵 管 拡 張 率 も 膵 胃 吻 合 :45.4%と 膵 管 空 腸 吻 合 群 :14.2%と 比 較 し<br />

高 率 であった.【 結 語 】 遠 隔 時 栄 養 状 態 の 評 価 から, 嵌 入 法 による 膵<br />

胃 吻 合 は 膵 空 腸 吻 合 と 比 較 し, 膵 機 能 をやや 低 下 させることが 示 唆 さ<br />

れた.<br />

P22-2 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 における 膵 胃 吻 合 後 の 栄 養 状 態 の 評<br />

価<br />

京 都 府 立 医 科 大 学 消 化 器 外 科<br />

○… 生 駒 久 視 , 山 本 有 祐 , 森 村 玲 , 村 山 康 利 , 塩 崎 敦 ,<br />

栗 生 宜 明 , 落 合 登 志 哉 , 大 辻 英 吾<br />

【はじめに】2008 年 より 膵 消 化 管 吻 合 を 膵 胃 吻 合 で 行 い、 以 前 の 膵 腸<br />

吻 合 と 比 較 し 有 意 に 膵 液 瘻 の 発 生 を 減 少 させたことを 報 告 してきた。<br />

しかし、 膵 胃 吻 合 は 中 長 期 的 に 膵 機 能 の 低 下 が 懸 念 されている。そこ<br />

で、 膵 胃 吻 合 再 建 症 例 の 中 期 的 栄 養 状 態 の 評 価 を 行 った。【 方 法 と 対 象 】<br />

2008 年 4 月 から2010 年 12 月 までに 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 膵 胃 吻 合 再 建 を<br />

30 例 に 施 行 した。 原 疾 患 の 再 発 の 有 無 が 栄 養 状 態 に 関 与 すると 考 えら<br />

れるため、そのうちの 原 疾 患 無 再 発 症 例 である18 例 を 対 象 とした。 手<br />

術 成 績 及 び 手 術 施 行 6ヶ 月 後 と 一 年 後 の 栄 養 状 態 、 体 重 減 少 、 脂 肪 肝<br />

の 有 無 、 糖 尿 病 の 有 無 を 含 めた 中 期 的 栄 養 状 態 の 評 価 を 行 った。 単 純<br />

CTにおけるL/S 比 (CT 値 の 肝 臓 / 脾 臓 比 率 )1.1 未 満 を 脂 肪 肝 とした。<br />

【 結 果 】18 例 の 内 訳 は 男 / 女 比 12/6、 平 均 年 齢 68.5(60-81) 歳 、 原 疾 患<br />

は 中 下 部 胆 管 癌 5 例 、 乳 頭 部 癌 4 例 、IPMN4 例 、 膵 癌 3 例 、インスリノー<br />

マ1 例 、SCN1 例 であり、 術 中 所 見 で 正 常 膵 と 評 価 した 症 例 は13 例 (72%)<br />

であった。ISGPF…Grade…B…or…Cの 膵 液 瘻 は2 例 (11%)で 認 めた。 術 後<br />

/ 術 前 体 重 比 の 平 均 は0.92で、 術 後 に 脂 肪 肝 を 発 症 したのは3 例 (17%)<br />

であった。 術 前 非 糖 尿 病 症 例 14 例 は 全 例 術 後 糖 尿 病 発 症 を 認 めなかっ<br />

た。 術 前 糖 尿 病 合 併 症 例 4 例 中 2 例 でインスリン 使 用 量 の 増 加 を 認 めた。<br />

術 後 6ヶ 月 後 と 術 後 1 年 目 の 間 に 体 重 減 少 が 進 んだ 症 例 、 脂 肪 肝 進 行 症<br />

例 、 糖 尿 病 悪 化 症 例 はいずれも 存 在 しなかった。【 考 察 】 膵 胃 吻 合 再<br />

建 後 の 膵 液 瘻 の 発 生 率 は 低 く、 周 術 期 成 績 は 安 定 していた。 一 方 、 膵<br />

胃 吻 合 再 建 後 に 劇 的 な 糖 尿 病 悪 化 や 栄 養 状 態 悪 化 を 来 した 症 例 は 存 在<br />

しなかった。 中 期 的 栄 養 評 価 からも 膵 胃 吻 合 再 建 は 許 容 される 方 法 で<br />

あると 考 えられた。<br />

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