タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P70-4 膵 切 除 術 における 周 術 期 感 染 対 策
新 潟 県 立 がんセンター 新 潟 病 院 外 科
○… 野 村 達 也 , 土 屋 嘉 昭
【 目 的 】 膵 切 除 術 においてはSSIが 高 率 に 発 症 し 重 篤 となる 可 能 性 が
ある。 当 科 で 行 ってきた 膵 切 除 における 周 術 期 感 染 対 策 とその 成 績 を
検 討 する。【 手 術 方 法 】 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 (PD) 後 の 再 建 方 法 は 膵 管
空 腸 粘 膜 吻 合 を 全 例 にno-stent 法 で 行 っている。 消 化 管 の 再 建 は
Billroth…II 法 再 建 からRoux-en-Y 法 をとりいれて、 膵 癌 症 例 ではすべ
て 前 結 腸 ルートとしている。 膵 体 尾 部 切 除 術 (DP)は 自 動 縫 合 器 によ
る 膵 切 離 を 基 本 としている。【 周 術 期 感 染 対 策 】 腹 腔 内 に 異 物 を 残 さ
ないために 吸 収 糸 を 用 いる。 開 腹 後 に 創 縁 に 密 着 するリングドレープ
を 用 いて 創 の 汚 染 を 防 ぐ。 手 術 前 に 胆 汁 培 養 を 提 出 する、または 手 術
時 に 胆 汁 培 養 を 提 出 する。 予 防 的 抗 生 剤 は、 従 来 は 術 当 日 のみの 投 与
としてきたが、4 日 間 投 与 としている。 縫 合 には 抗 菌 縫 合 糸 を 用 いる。
閉 腹 前 腹 腔 内 洗 浄 は 従 来 の2L 程 度 から5L 以 上 へ 増 量 。ドレーンは 持
続 吸 引 式 のドレーンを 採 用 し、 術 後 早 期 に 抜 去 する。 閉 創 前 に
syringe…pressureにて 創 洗 浄 施 行 。 抗 菌 縫 合 糸 にて 真 皮 縫 合 にて 創 閉
鎖 。 皮 下 脂 肪 の 多 い 症 例 には 皮 下 へ 持 続 吸 引 ドレーン 留 置 。【 結 果 】
2007 年 から2011 年 までのPD145 例 、DP61 例 を 対 象 とした。PD 症 例 で
はSSIは63 例 (43%)。ISGPF…gradeB、Cの 膵 液 瘻 は21 例 (14%)。 前 期
77 例 と 後 期 68 例 で 手 術 成 績 を 比 較 。 膵 液 漏 は 前 期 14 例 (18%)、 後 期 7
例 (10%)と 差 はなかった。SSIは 前 期 40 例 52%、 後 期 23 例 34%と 有 意 に
減 少 した(P=0.03)。 切 開 部 SSIは 前 期 18 例 23%、 後 期 8 例 12%と 減 少 し
た(P=0.08)。DP 症 例 ではSSIは17 例 (28%)。 膵 液 瘻 は10 例 (16%)。 前
期 27 例 と 後 期 34 例 で 手 術 成 績 を 比 較 。 膵 液 漏 は 前 期 3 例 (11%)、 後 期 7
例 (20%)と 差 はなかった。SSIは 前 期 7 例 26%、 後 期 10 例 29%と 差 はな
かった。【 結 語 】 膵 切 除 における 我 々の 行 ってきた 周 術 期 感 染 対 策 は、
従 来 からSSIが 高 頻 度 であるPDにおいて 有 効 であった。
P70-5 膵 頭 切 除 例 での 予 防 的 抗 菌 薬 と 感 染 性 合 併 症 、 分 離 菌 と
の 関 係 ―FMOX 数 日 投 与 とCEZ1 日 投 与 の 比 較 ―
1
東 海 大 学 消 化 器 外 科 、 2 東 海 大 学 八 王 子 病 院 外 科 、 3 東 海 大
学 東 京 病 院 外 科
○… 古 川 大 輔 1
, 中 郡 聡 夫 1
, 矢 澤 直 樹 1
, 加 藤 加 藤 1
,
村 上 健 太 郎 1
, 松 山 正 浩 1
, 山 田 美 鈴 1
, 和 泉 秀 樹 2
,
飛 田 浩 輔 2 3
, 今 泉 俊 秀
【 目 的 】 膵 頭 部 癌 の 膵 頭 切 除 の 予 防 的 抗 菌 薬 としてFMOXの 数 日 投
与 とCEZの1 日 投 与 での 術 後 感 染 性 合 併 症 の 頻 度 、 分 離 菌 の 種 類 、 感
受 性 について 検 討 する。【 対 象 と 方 法 】2007 年 1 月 ~2011 年 9 月 までの
膵 頭 部 癌 に 対 して 膵 頭 切 除 または 膵 全 摘 を 施 行 した120 例 を 対 象 とし
た。 内 訳 は 予 防 的 抗 菌 薬 にFMOXを 投 与 した83 例 ( 膵 頭 切 除 81 例 、 膵
全 摘 2 例 )と、CEZを 投 与 した37 例 ( 膵 頭 切 除 33 例 、 膵 全 摘 4 例 )ついて、
術 後 感 染 性 合 併 症 の 頻 度 、 分 離 菌 の 種 類 、 抗 菌 薬 感 受 性 について 検 討
した。FMOXは 平 均 4.0 日 (1~5 日 ) 投 与 され、CEZは 術 前 1 回 投 与 と 術
中 3 時 間 毎 の 追 加 投 与 のみで 術 後 には 投 与 しなかった。【 結 果 】 術 後 感
染 性 合 併 症 はFMOX 群 で38 例 (45.7%)、CEZ 群 で12 例 (32.4%)に 発 生 し、
SSIはFMOX 群 で27 例 (32.5%)、CEZ 群 で15 例 (43.2%)であったが、 臓
器 SSIに 限 ると25 例 (30%)と10 例 (27%)と 同 程 度 であった。 術 野 外 感
染 はFMOX 群 で14 例 (16%)、CEZ 群 で7 例 (19%)であった。Grade…B 以
上 の 膵 液 ろうは14 例 (16%)と12 例 (32%)であった。 主 な 術 後 分 離 菌 は
FMOX 群 で69 菌 種 、CEZ 群 で83 菌 種 が 検 出 され、FMOX 群 とCEZ 群
でのそれぞれの 内 訳 はEnterococcus 属 が24%と14%、Enterobacter 属
が11%と12%、CNSが20%と8%、Staphyrococcus…aereusが7%と4%、
Pseudomonas…aeruginosaが11% と3%、Cornebacterium 属 が7% と4%、
Bacteroides 属 が3%と6%であった。MRSAはそれぞれ5%と3%に 検 出
された。FMOX 群 とCEZ 群 での 分 離 菌 の 各 種 抗 菌 薬 に 対 する 耐 性 の
割 合 はIPMで は32% と13%(p=0.001)、PCGは62% と49%(p=0.06)、
ABPCは66% と57%(p=0.19)、PIPCは41% と21%(p=0.002)、CEZは
71%と54%(p=0.013)、CTMは80%と38%(p