タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P104-4 膵 頭 部 癌 に 合 併 した 膵 尾 部 炎 症 性 偽 腫 瘍 の1 切 除 例
大 阪 市 立 総 合 医 療 センター 肝 胆 膵 外 科
○… 中 島 隆 善 , 塚 本 忠 司 , 金 沢 景 繁 , 清 水 貞 利 , 高 台 真 太 郎 ,
山 添 定 明 , 森 本 純 也 , 大 平 豪
症 例 は60 歳 代 、 男 性 。 心 窩 部 痛 を 主 訴 に 前 医 受 診 、 血 液 検 査 にて 血 清
アミラーゼ 値 の 上 昇 、CTおよび 腹 部 超 音 波 検 査 にて 膵 頭 部 の 腫 瘍 性
病 変 および 主 膵 管 の 拡 張 を 指 摘 され、 精 査 加 療 目 的 に 当 院 を 紹 介 受 診
となった。 当 院 での 腹 部 超 音 波 検 査 にて 膵 頭 部 の3cm 大 の 腫 瘍 性 病 変
のほかに 膵 尾 部 に2.5cm 大 の 低 エコー 領 域 を 認 め、Dynamic…CT 検 査
では 膵 頭 部 の 腫 瘍 性 病 変 とその 末 梢 側 の 主 膵 管 の 拡 張 に 加 え、 膵 尾 部
に 主 膵 管 に 連 続 する 腫 瘍 性 病 変 を 認 めた。 膵 頭 部 の 病 変 に 対 して
EUS-FNAを 施 行 、 細 胞 診 にてadenocarcinomaと 診 断 された。PET-
CT 検 査 を 施 行 したところ、 膵 頭 部 とは 別 に、 尾 部 にも 有 意 な 異 常 集
積 が 認 められ、 膵 頭 部 癌 と 膵 尾 部 癌 の 重 複 癌 を 疑 って 手 術 を 施 行 した。
手 術 時 所 見 にて 膵 尾 部 の 腫 瘍 は 硬 い 腫 瘤 として 触 知 し、 脾 彎 曲 部 の 結
腸 間 膜 への 直 接 浸 潤 が 疑 われた。 一 方 、 膵 頭 部 の 腫 瘍 は 門 脈 浸 潤 が 疑
われ、 手 術 は 膵 全 摘 、 横 行 結 腸 部 分 切 除 および 門 脈 合 併 切 除 を 行 った。
病 理 組 織 学 検 査 にて、 膵 頭 部 の 腫 瘍 は 低 分 化 型 腺 癌 と 診 断 された。 一
方 、 膵 尾 部 では 拡 張 した 膵 管 とその 周 囲 には 炎 症 性 変 化 が 認 められた。
同 部 位 の 膵 実 質 では 萎 縮 が 目 立 ち、 外 分 泌 腺 は 脱 落 し、 繊 維 化 が 広 汎
に 認 められるものの、 悪 性 を 示 唆 する 所 見 は 認 められなった。 以 上 よ
り 膵 頭 部 癌 および 膵 尾 部 炎 症 性 偽 腫 瘍 と 診 断 された。 膵 における 炎 症
性 偽 腫 瘍 は 比 較 的 まれで、 自 験 例 は 膵 頭 部 癌 に 合 併 していた。 自 験 例
に 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。
P104-5 MRI 拡 散 強 調 画 像 とFDG-PETで 悪 性 も 示 唆 された、リ
ンパ 管 拡 張 を 伴 った 膵 の 限 局 性 炎 症 性 変 化 の1 例
名 古 屋 第 一 赤 十 字 病 院
○… 三 宅 秀 夫 , 永 井 英 雅 , 服 部 正 興
症 例 は80 歳 女 性 、 右 背 部 痛 を 主 訴 に 当 院 受 診 。 腹 部 に 腫 瘤 等 は 触 知 せ
ず、 血 液 検 査 上 CRP…1.4mg/dL、リパーゼ70…IU/L…と 軽 度 高 値 を 示 し
た 以 外 は 異 常 を 認 めず、 腫 瘍 マーカーの 上 昇 も 認 めなかった。CTで、
膵 鈎 部 に 最 大 7mmの 管 状 の 嚢 胞 性 構 造 が 連 なるような 病 変 が 描 出 さ
れ、 周 囲 に 早 期 相 で 膵 実 質 よりlow…densityの 充 実 性 の 領 域 を 認 め、
全 体 で25mm 大 の 腫 瘤 ととらえられた。 分 枝 型 のIPMNや 限 局 性 炎 症
性 変 化 が 考 えられた。 体 外 式 のUSでは 上 記 病 変 は 不 鮮 明 であった。
MRIでは 管 状 の 嚢 胞 性 構 造 の 周 囲 の 腫 瘤 はT1WIで 膵 実 質 よりも 低 侵
号 、T2WIで 等 侵 号 を 呈 した。DWIで 同 部 位 は 軽 度 なから 拡 散 の 低 下
を 認 めた。PETでは 膵 鈎 部 腫 瘤 にFDGの 集 積 を 認 め、 早 期 像 でMAX-
SUVが5.7で、 遅 延 像 では7.0と 集 積 が 上 昇 した。 確 定 診 断 は 困 難 であっ
たが、MRI-DWIとFDG-PETの 所 見 からは 悪 性 も 否 定 できず、また、
患 者 さんの 希 望 があり、 亜 全 胃 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 した。
リンパ 節 郭 清 は1 群 のみ 施 行 した。 切 除 標 本 では、 肉 眼 的 に 病 変 は、
やや 小 葉 構 造 の 委 縮 した 褐 色 調 の 領 域 としてとらえられ、 内 部 に 小 嚢
胞 状 構 造 を 認 めた。 組 織 学 的 には、 同 部 位 はリンパ 管 拡 張 を 伴 った 軽
度 の 炎 症 性 変 化 で、 炎 症 細 胞 浸 潤 は 血 管 周 囲 性 で、IgG4 陽 性 細 胞 は
認 めなかった。 術 後 経 過 は 良 好 で、 術 後 18 日 目 に 退 院 された。
P104-6 急 性 腹 症 で 発 症 し 嚢 胞 性 膵 疾 患 との 鑑 別 が 必 要 であっ
たが 腹 腔 鏡 下 手 術 が 奏 効 したlymphangiomaの 一 例
1
神 戸 赤 十 字 病 院 外 科 、 2 神 戸 赤 十 字 病 院 病 理 部
○… 石 堂 展 宏 1
, 大 鶴 徹 1
, 西 村 健 1
, 湯 浅 壮 司 1
, 田 村 竜 二 1
,
岡 本 貴 大 1
, 門 脇 嘉 彦 1
, 森 隆 1 2
, 高 橋 卓 也
症 例 は21 歳 、 女 性 。2011 年 9 月 初 旬 、 激 しい 上 腹 部 痛 を 主 訴 に 当 院 外
来 を 受 診 された。 腹 部 超 音 波 検 査 で 左 上 腹 部 に58x40x33mmの 多 房 性
嚢 胞 性 腫 瘤 を 指 摘 され、MRIではT2WIでhigh…intensity,…T1WIでlow…
intensityであった。 特 記 すべき 既 往 歴 はなく、 血 液 検 査 上 も 著 変 を 認
めず、 一 旦 は 経 過 観 察 となったが、 腹 痛 が 軽 減 しないため、 手 術 目 的
に 入 院 となった。 腹 腔 鏡 下 腫 瘍 摘 出 術 が 施 行 された。 嚢 胞 性 腫 瘍 は 約
6cmでTreiz 靭 帯 部 の 十 二 指 腸 水 平 脚 ~ 空 腸 起 始 部 の 腸 間 膜 に 存 在 し、
内 容 腋 は 漿 液 性 ・ 透 明 であった。 嚢 胞 壁 は 十 二 指 腸 漿 膜 の 一 部 と 膵 鉤
部 下 縁 に 固 着 しており、 膵 鉤 部 との 切 離 にはend-cutterを 使 用 した。
術 後 は 上 腹 部 痛 は 消 失 し、 術 後 9 日 目 に 退 院 となった。 摘 出 標 本 は、
隔 壁 を 伴 う 多 房 性 嚢 胞 で、 充 実 部 分 や 腫 瘍 性 病 変 は 認 められなかった。
D2-40 及 びCD31が 陽 性 であり、lymphangiomaと 診 断 された。 多 房 性
嚢 胞 内 腔 の 裏 打 ち 上 皮 の 破 綻 が 一 部 に 認 められ、 何 らかの 機 転 による
小 嚢 胞 の 嚢 包 内 破 裂 が 原 因 であったと 推 測 された。 激 しい 上 腹 部 痛 で
発 症 したlymphangiomaの 症 例 を 経 験 したので、 若 干 の 文 献 的 考 察 を
加 え、 報 告 する。
P104-7 膵 リンパ 上 皮 嚢 胞 の1 例
大 分 県 立 病 院 外 科
○… 小 川 聡 , 梅 田 健 二 , 米 村 祐 輔 , 小 西 晃 造 , 足 立 英 輔
膵 リンパ 上 皮 嚢 胞 は 主 に 中 年 男 性 に 発 生 する 比 較 的 稀 な 良 性 嚢 胞 性 疾
患 であり、 絶 対 的 手 術 適 応 はない。しかし、 術 前 に 悪 性 腫 瘍 を 否 定 で
きずに 切 除 されることも 少 なくない。 今 回 われわれは、 術 前 に 確 定 診
断 が 得 られず 手 術 を 施 行 した 膵 リンパ 上 皮 嚢 胞 の1 例 を 経 験 したので
報 告 する。 症 例 は67 歳 、 男 性 。 主 訴 は 右 下 腹 部 痛 。 消 化 器 内 科 初 診 時
の 腹 部 所 見 では 圧 痛 なく 腫 瘤 は 触 知 しなかった。 血 液 生 化 学 検 査 では、
炎 症 反 応 や 肝 ・ 胆 道 系 ・ 膵 酵 素 などの 上 昇 はなく、CEA:6.7ng/ml、…
CA19-9