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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P81-3 PSCの 経 過 中 に 肝 門 部 胆 管 癌 と 術 前 診 断 し 手 術 を 施<br />

行 した1 例<br />

香 川 労 災 病 院 外 科<br />

○… 桑 田 和 也 , 國 土 泰 孝 , 貴 志 美 紀 , 谷 口 文 崇 , 渡 辺 信 之 ,<br />

小 林 正 彦 , 木 村 圭 吾 , 村 岡 篤 , 立 本 昭 彦 , 津 村 眞<br />

本 邦 では 欧 米 と 比 べると 頻 度 は 低 いものの 約 4% 程 度 PSCから 胆 管 癌<br />

が 生 じると 報 告 されている。 今 回 われわれは、PSCの 経 過 中 に 肝 門 部<br />

胆 管 癌 と 診 断 し、 手 術 を 行 った1 例 を 経 験 したため 報 告 する。 症 例 は、<br />

66 歳 女 性 。 主 訴 は 背 部 痛 であった。 某 年 7 月 主 訴 を 自 覚 し、 近 医 を 受 診 。<br />

腹 部 超 音 波 検 査 で 胆 嚢 結 石 症 を 指 摘 され、 手 術 目 的 に 当 科 紹 介 受 診 と<br />

なった。 術 前 精 査 の 腹 部 造 影 CT 検 査 で 胆 嚢 結 石 症 と 肝 左 葉 外 側 区 域<br />

の 胆 管 拡 張 を 認 めたため、 胆 管 拡 張 の 精 査 目 的 に 当 科 入 院 となった。<br />

入 院 後 、ERCPを 施 行 した。 左 肝 管 分 岐 部 付 近 で 狭 窄 していたため 右<br />

肝 管 にERBDチューブを 留 置 し 胆 道 ドレナージを 施 行 した。 後 日 精 査<br />

目 的 にPTCDを 左 葉 拡 張 胆 管 に 施 行 した。PTCD 挿 入 部 より 胆 道 鏡 を<br />

用 い、 左 肝 管 分 岐 部 の 生 検 を 行 ったが 悪 性 所 見 は 認 めなかった。<br />

UDCAの 内 服 により、 左 肝 管 根 部 の 狭 窄 も 改 善 したためPTCDチュー<br />

ブを 抜 去 後 退 院 となった。その 後 も 経 過 良 好 であり 翌 年 の2 月 に 胆 嚢<br />

結 石 症 に 対 して 開 腹 下 胆 嚢 摘 出 術 及 び 肝 生 検 を 施 行 した。 手 術 時 の 肝<br />

生 検 組 織 はPSCの 沈 静 期 を 疑 うものであったために 再 度 術 後 UDCAの<br />

内 服 で 経 過 観 察 を 行 った。 初 診 時 より3 年 後 の6 月 、フォローの 腹 部<br />

CT 検 査 で 再 度 著 名 な 肝 左 葉 の 胆 管 拡 張 を 認 めた。 内 科 入 院 後 ERCP<br />

を 施 行 するも 胆 嚢 摘 出 後 の 術 後 変 化 のため 内 視 鏡 下 胆 道 造 影 が 行 えな<br />

かった。PTCDを 施 行 し、 胆 汁 細 胞 診 でclass4を 認 めた。 肝 門 部 胆 管<br />

癌 と 術 前 診 断 し 同 年 10 月 28 日 肝 左 葉 切 除 術 及 ぶ 胆 管 空 腸 吻 合 術 を 施 行<br />

した。 病 理 結 果 は、 結 節 浸 潤 型 , 高 分 化 腺 癌 ,INF:β,ly2,v1,pn2,ss,<br />

pHinf0,pGinf0,pPanc0,pDu0,pHM0,pDM0,pEM1,pT4pN2M(-),fstage4a<br />

であった。 術 後 経 過 は 良 好 であり、 第 30 病 日 軽 快 退 院 となった。 今 回<br />

われわれはPSCの 経 過 中 に 胆 管 癌 が 生 じこれを 術 前 診 断 し 手 術 を 施 行<br />

した1 例 を 経 験 した。PSCの 経 過 中 に 胆 管 癌 が 生 じることは 比 較 的 ま<br />

れであり、また 術 前 に 診 断 し 手 術 を 行 った1 例 を 経 験 したためこれを<br />

報 告 する。<br />

P81-4 肝 吸 虫 症 に 合 併 した 肝 内 胆 管 癌 の1 例<br />

大 津 赤 十 字 病 院 外 科<br />

○… 松 林 潤 , 平 良 薫 , 伊 藤 孝 , 余 語 覚 匡 , 鬼 頭 祥 吾 ,<br />

花 本 浩 一 , 中 山 雄 介 , 大 江 秀 明 , 光 吉 明 ,<br />

土 井 隆 一 郎<br />

症 例 は62 歳 , 男 性 . 健 診 にて 胆 道 系 酵 素 上 昇 を 指 摘 され, 精 査 加 療 目<br />

的 にて 当 院 を 受 診 . 腹 部 超 音 波 検 査 や 造 影 CT 検 査 の 結 果 , 肝 左 葉 に<br />

径 3cmの 造 影 効 果 不 良 な 腫 瘤 性 病 変 と,その 近 傍 に 拡 張 した 肝 内 胆 管<br />

が 見 られ, 肝 内 胆 管 癌 が 疑 われた.ERCP 検 査 では 総 胆 管 は 細 く、さ<br />

らに 腫 瘤 による 左 肝 管 の 途 絶 が 見 られた. 胆 汁 細 胞 診 検 査 ではClass…<br />

2であったが, 多 くの 肝 吸 虫 の 虫 卵 が 認 められた.そのため 駆 虫 薬 で<br />

あるPraziquantelを2 日 間 内 服 した. 肝 吸 虫 症 に 合 併 した 肝 内 胆 管 癌<br />

と 考 え 肝 左 葉 切 除 術 を 施 行 した. 切 除 標 本 では 左 葉 のほとんどを 白 色<br />

の 腫 瘍 組 織 が 占 め, 病 理 組 織 学 的 検 査 では 低 分 化 型 腺 癌 であった. 肝<br />

吸 虫 や 虫 卵 そのものの 所 見 は 認 められなかったが, 胆 管 内 の 壊 死 物 資<br />

や 虫 卵 の 結 晶 化 を 思 わせる 所 見 などが 確 認 された.また 腫 瘍 周 囲 には<br />

リンパ 球 浸 潤 や 線 維 性 架 橋 を 伴 う 線 維 化 が 生 じており, 慢 性 胆 管 炎 後<br />

変 化 が 見 られた. 胆 管 内 には 結 石 などその 他 慢 性 炎 症 の 原 因 となるも<br />

のはなく, 本 症 例 は 肝 吸 虫 症 による 慢 性 炎 症 が 胆 管 癌 発 生 に 関 連 した<br />

と 考 えられた. 本 邦 では 肝 吸 虫 症 に 合 併 した 胆 管 癌 の 報 告 は5 例 だが,<br />

タイに 生 息 するタイ 肝 吸 虫 は 胆 管 癌 との 関 連 が 疫 学 的 に 証 明 されてお<br />

り, 胆 管 癌 に 対 する 第 一 群 の 発 癌 因 子 として 分 類 されている. 肝 吸 虫<br />

は 世 界 的 には 東 南 アジアに 多 く, 日 本 では 琵 琶 湖 湖 畔 , 利 根 川 などの<br />

淡 水 魚 を 宿 主 としており, 淡 水 魚 の 生 食 で 人 に 侵 入 し, 胆 管 , 胆 嚢 に<br />

寄 生 する. 成 虫 の 寿 命 は10 年 から20 年 で, 産 卵 された 虫 卵 は 糞 便 に 混<br />

じり 排 出 される. 虫 体 数 が 増 えると 胆 管 閉 塞 や 胆 汁 鬱 滞 を 引 き 起 こし,<br />

胆 管 周 囲 の 慢 性 炎 症 を 伴 い, 黄 疸 などの 症 状 が 出 現 する.この 慢 性 炎<br />

症 が 癌 化 につながるとされている. 治 療 法 としては 駆 虫 薬 の 内 服 であ<br />

る. 本 患 者 は 滋 賀 県 在 住 で, 幼 少 期 から20 年 程 前 までフナの 生 食 の 嗜<br />

好 歴 があった.このように 淡 水 魚 の 生 食 歴 などがあれば 糞 便 検 査 や<br />

十 二 指 腸 液 検 査 などを 行 い, 虫 卵 や 肝 吸 虫 の 寄 生 を 認 めた 場 合 , 駆 虫<br />

すると 共 に 胆 管 癌 合 併 の 可 能 性 を 考 慮 する 必 要 があると 考 えられる.<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P81-5 病 理 組 織 学 的 に 肝 細 胞 癌 との 鑑 別 が 問 題 となった 肝 内<br />

胆 管 癌 の1 例<br />

名 古 屋 第 二 赤 十 字 病 院 外 科<br />

○… 永 井 英 雅 , 宮 田 完 志 , 湯 浅 典 博 , 竹 内 英 司 , 後 藤 康 友 ,<br />

三 宅 秀 夫 , 服 部 正 興 , 井 村 仁 郎 , 川 上 次 郎 , 河 合 奈 津 子 ,<br />

青 山 広 希 , 植 木 美 穂 , 浅 井 宗 一 郎 , 工 野 玲 美 , 張 丹 ,<br />

岩 瀬 まどか, 山 下 浩 正<br />

症 例 は61 歳 男 性 . 他 院 から 急 性 膵 炎 のため 当 院 に 紹 介 され, 外 来 で 経<br />

過 観 察 中 に 肝 機 能 障 害 を 認 めた。 精 査 の 結 果 、 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 され<br />

当 科 に 紹 介 となった。 血 液 生 学 検 査 ではT.Bil1.5と 顕 著 な 黄 疸 は 認 め<br />

なかった。 腫 瘍 マーカーはCEA…1.3,CA19-9…10.1。HBV,…HCVともに<br />

感 染 は 認 めなかった。 腹 部 造 影 CTでは 肝 左 尾 状 葉 を 占 める 大 きさ 約<br />

4cmの 腫 瘤 を 認 めた。 造 影 早 期 にはlow…density, 遅 延 相 で 軽 度 に 造<br />

影 される 腫 瘍 であった。また、この 腫 瘍 から 連 続 して 左 肝 管 , 総 肝 管<br />

内 に 進 展 する 腫 瘍 像 を 認 め, 左 葉 の 肝 内 胆 管 は 拡 張 していた。 遠 隔 転<br />

移 、リンパ 節 転 移 は 認 めなかった。MRIで 腫 瘍 はT1 強 調 で 軽 度 low…<br />

intensity、…T2 強 調 では 軽 度 high…intensityであった。ERCPでは 右 肝 管<br />

から 三 管 合 流 部 の 上 流 に 陰 影 欠 損 をみとめ、 左 肝 管 は 描 出 されなかっ<br />

た。 以 上 より、 肝 門 部 胆 管 へ 胆 管 内 に 進 展 する 肝 左 尾 状 葉 に 発 生 した<br />

肝 内 胆 管 癌 と 診 断 した。 肝 拡 大 左 葉 , 尾 状 葉 , 肝 外 胆 管 切 除 再 建 を 施<br />

行 した。 切 除 標 本 の 肉 眼 所 見 では、 腫 瘍 の 割 面 は 白 色 で 左 尾 状 葉 を 占<br />

拠 するように 発 育 しており、 左 肝 管 から 左 右 肝 管 合 流 部 の 胆 管 内 には<br />

腫 瘍 栓 が 充 満 していた。 病 理 組 織 学 的 には 胞 巣 を 形 成 する 異 型 上 皮 が、<br />

尾 状 様 を 占 拠 するように 増 殖 していた。 異 型 上 皮 は 好 酸 性 の 胞 体 が 豊<br />

かで、 胞 体 内 に 球 状 硝 子 体 に 類 似 した 封 入 体 様 構 造 が 散 見 された。 核<br />

は 明 瞭 な 核 小 体 を1 個 含 み 類 縁 形 で、 一 部 に 大 型 異 型 核 が 混 在 し、 多<br />

くが 封 入 体 様 構 造 のため 偏 在 していた。 腫 瘍 の 主 座 および 細 胞 形 態 か<br />

ら 肝 細 胞 癌 が 疑 われた。しかし、 免 疫 染 色 では、 肝 細 胞 特 異 抗 原 であ<br />

るHepPar1(-)、CK7(+)であることから 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 した。 腺<br />

管 形 成 がなく 低 分 化 で、 最 終 診 断 はIntrahepatic…cholangiocarcinoma,…<br />

,… im(-),… ig,… fc(-),… fc-inf(-),… sf(-),… s1,n0,vp0,vv1,va0,b3,p0,sm(-),… f0,…<br />

pT3N0M0,stageIIIとした。 本 症 例 は 病 理 組 織 学 的 に 肝 細 胞 癌 の 特 徴<br />

とされる 球 状 硝 子 体 様 の 細 胞 質 内 封 入 体 を 認 め、 非 常 に 肝 細 胞 癌 に 類<br />

似 した 形 態 を 示 したが、 免 疫 染 色 から 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 した。<br />

P81-6 転 移 性 肝 癌 と 鑑 別 が 困 難 であった 肝 内 胆 管 癌 の 一 例<br />

済 生 会 唐 津 病 院 外 科<br />

○… 力 丸 竜 也 , 山 懸 基 維 , 園 田 孝 志<br />

肝 腫 瘍 の 術 前 診 断 において、 肝 内 胆 管 癌 と 転 移 性 肝 癌 や 硬 化 性 血 管 腫<br />

などとの 鑑 別 は 画 像 上 困 難 である。 今 回 上 行 結 腸 癌 術 後 約 11 年 目 に 肝<br />

腫 瘤 を 認 め、 手 術 を 施 行 し、 術 後 病 理 検 査 にて 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 され<br />

た 一 例 を 経 験 したので 報 告 する。 症 例 は84 歳 男 性 。2000 年 8 月 8 日 に 上<br />

行 結 腸 癌 ・ 肝 転 移 (S7)に 対 して、 右 半 結 腸 切 除 術 ・ 肝 部 分 切 除 術 を<br />

施 行 した。2001 年 1 月 30 日 に 肝 再 発 (S5)に 対 し、 肝 部 分 切 除 施 行 した。<br />

2005 年 6 月 18 日 に、 左 肺 癌 に 対 し 左 肺 下 葉 切 除 術 施 行 した(Stage…IA)。<br />

2009 年 3 月 より 前 立 腺 癌 にてホルモン 療 法 施 行 され、 外 来 経 過 観 察 中<br />

であった。2011 年 1 月 18 日 のフォローアップの 胸 腹 部 CTにて、 肝 外 側<br />

区 域 に1.5cm 大 の 濃 染 腫 瘤 を 認 めた。 肝 内 胆 管 癌 の 可 能 性 もあり、 同<br />

年 2 月 7 日 に 肝 外 側 区 域 切 除 術 を 施 行 した。 術 後 病 理 検 査 では、 腫 瘤 形<br />

成 型 の 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 された。 現 在 のところ 再 発 所 見 は 認 めていな<br />

い。 以 上 、 転 移 性 肝 癌 と 鑑 別 が 困 難 であった 肝 内 胆 管 癌 の 一 例 を 経 験<br />

したので、 文 献 的 考 察 を 含 めて 報 告 する。<br />

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