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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P2-4 病 理 組 織 学 的 に2mmと 診 断 された 肝 細 胞 癌 の 一 切 除 例<br />

日 本 大 学 医 学 部 消 化 器 外 科<br />

○… 吉 川 大 太 郎 , 梶 原 崇 弘 , 吉 田 直 樹 , 九 穂 明 子 , 三 塚 祐 介 ,<br />

岩 間 敦 子 , 青 木 優 , 山 崎 慎 太 郎 , 荒 牧 修 , 森 口 正 倫 ,<br />

緑 川 泰 , 檜 垣 時 夫 , 大 久 保 貴 生 , 中 山 壽 之 ,<br />

高 山 忠 利<br />

16mmの 肝 細 胞 癌 と 診 断 され 切 除 した 結 果 、 組 織 学 的 に2mmと 診 断 さ<br />

れた 肝 細 胞 癌 の 一 切 除 例 を 経 験 したので 報 告 する。【 症 例 】79 歳 、 男 性 。<br />

アルコール 性 肝 障 害 ・ 原 発 性 胆 汁 性 肝 硬 変 疑 いにて 当 院 内 科 で 経 過 観<br />

察 中 、 腹 部 超 音 波 検 査 にて 肝 S1に 高 エコー 腫 瘤 を 認 めたため 精 査 を<br />

施 行 した。CTでは 単 純 で 低 濃 度 、 動 脈 相 で 高 濃 度 、 門 脈 ・ 平 衡 相 で<br />

低 濃 度 となる16mmの 腫 瘍 で、 腹 部 血 管 造 影 では 早 期 濃 染 を 認 めた。<br />

以 上 より 肝 S1…16mmの 肝 細 胞 癌 の 診 断 となった。【 肝 予 備 能 】 血 清 総<br />

ビ リ ル ビ ン0.52mg/dl、 ア ル ブ ミ ン…4.3g/dl、PT %…100%、ICGR15…<br />

26%で、 肝 障 害 度 Aであった。【 手 術 】 肝 S8・S1 切 除 術 を 施 行 した。<br />

腫 瘍 はS8グリソン 背 側 枝 の 背 側 に 位 置 し、 右 肝 静 脈 枝 の 左 側 に 接 し<br />

ていた。S8 背 側 枝 領 域 とS1 下 大 静 脈 部 を 切 除 した。 摘 出 標 本 では、<br />

S8グリソンに 接 して11x6mmの 境 界 不 明 瞭 な 腫 瘍 を 認 めた。【 病 理 組<br />

織 検 査 】 肉 眼 的 に 腫 瘍 として 認 められた 部 分 のほとんどは 肉 芽 組 織 で、<br />

中 央 部 に2mmの 高 分 化 型 肝 細 胞 癌 を 認 めた。 肝 細 胞 癌 はまれに 自 然<br />

退 縮 を 認 めることが 報 告 されている。 本 症 例 においては、 腫 瘍 周 囲 の<br />

肉 芽 組 織 が 肝 細 胞 癌 の 変 性 によるものかは 不 明 であった。さらなる 病<br />

理 組 織 学 的 検 討 を 行 い 報 告 する。<br />

P2-5 進 行 胃 癌 の 術 後 経 過 観 察 中 に 発 症 、 切 除 した 肝 細 胞 癌 の2<br />

例<br />

1<br />

国 立 病 院 機 構 水 戸 医 療 センター 外 科 、 2 岩 手 県 立 大 船 渡 病<br />

院 外 科<br />

○… 小 山 田 尚 1<br />

, 中 野 達 也 2<br />

, 村 上 雅 彦 2 1<br />

, 小 泉 雅 典<br />

進 行 胃 癌 の 術 後 に 肝 腫 瘍 が 出 現 、 経 過 観 察 の 後 に 切 除 し、 肝 細 胞 癌 と<br />

判 明 した2 例 を 経 験 した。 症 例 1)75 歳 男 性 。 平 成 19 年 に 胃 癌 (T4,N1)<br />

にて 幽 門 側 胃 切 除 を 施 行 。 術 後 補 助 化 学 療 法 にTS-1を 投 与 されてい<br />

たが、 血 小 板 減 少 が 顕 著 となり 中 止 していた。2 年 目 のフォローアッ<br />

プCTにて、 肝 右 葉 のに3cm 大 の 腫 瘍 を 指 摘 された。 経 過 観 察 を 行 っ<br />

ていたが、 腫 瘍 は 少 しずつ 腫 大 し、 血 小 板 減 少 により 化 学 療 法 の 継 続<br />

も 難 しいことから 肝 右 葉 切 除 を 施 行 した。 腫 瘍 は 病 理 診 断 で 肝 細 胞 癌<br />

と 判 明 した。 術 後 1 年 で 残 肝 に 再 発 しRFA 施 行 したが、 術 後 2 年 目 ま<br />

再 々 発 なく 生 存 中 である。 症 例 2)71 歳 男 性 。 平 成 14 年 に 胃 癌 (T3,N1)<br />

により 幽 門 側 胃 切 除 。 総 肝 動 脈 周 囲 のリンパ 節 に 遺 残 があるとのこと<br />

で 長 期 にTS-1を 投 与 されていた。4 年 半 後 に 残 胃 に 腫 瘍 が 見 つかり、<br />

残 胃 全 摘 術 を 施 行 した。 術 中 所 見 で 総 肝 動 脈 周 囲 には 腫 瘍 がないこと<br />

を 確 認 し、 残 胃 の 腫 瘍 はT1,N0であったため、 術 後 にTS-1を 中 止 した。<br />

さらに1 年 半 後 、 膵 体 部 に 腫 瘍 が 出 現 し、 膵 部 分 切 除 、 総 肝 動 脈 、 脾<br />

動 脈 周 囲 リンパ 節 切 除 をしたところ、 胃 癌 のリンパ 節 転 移 の 診 断 で<br />

あった。この 後 もTS-1の 内 服 を 再 開 していたが、この2 年 半 後 のCTに<br />

て1.5cm 大 の 肝 腫 瘍 が 出 現 、 経 過 観 察 するも 腫 大 するため、 肝 S6+S7<br />

部 分 切 除 を 行 った。 病 理 診 断 にて 肝 細 胞 癌 と 判 明 した。 術 後 6か 月 に<br />

て 無 再 発 生 存 中 である。 いずれの2 例 も、 術 前 には 肝 細 胞 癌 の 診 断<br />

ができなかったが、 単 発 であること、 経 過 観 察 で 腫 大 を 認 めること、<br />

化 学 療 法 の 治 療 が 困 難 もしくは 効 果 がなかったため 肝 切 除 を 行 った 症<br />

例 である。ともに、B 型 C 型 の 肝 炎 ウイルス 陰 性 、 糖 尿 病 などの 代 謝<br />

異 常 もなかった。TS-1との 関 連 は2 例 のみであり 不 明 である。 進 行<br />

胃 癌 のフォロー 中 に 肝 腫 瘍 を 認 めることは 時 に 経 験 する。 胃 癌 肝 転 移<br />

に 対 する 手 術 適 応 は 極 めて 限 られると 考 えるが、 安 易 に 胃 癌 の 転 移 と<br />

診 断 することなく、 原 発 性 肝 癌 などの 他 疾 患 の 鑑 別 を 考 慮 すべきと 考<br />

える。 我 々は 同 様 に、 進 行 胃 癌 術 後 の 肝 内 胆 管 細 胞 癌 も1 例 経 験 して<br />

いる。また、 非 B 非 C 肝 癌 発 生 のリスクファクターとして、 糖 尿 病 な<br />

どの 代 謝 異 常 は 知 られているが、 化 学 療 法 剤 投 与 によるリスクは 検 討<br />

の 余 地 があると 考 える。<br />

P2-6 早 期 胃 癌 に 対 する 腹 腔 鏡 下 幽 門 側 胃 切 除 後 早 期 に 発 症 し<br />

たVp3 肝 細 胞 癌 の1 例<br />

姫 路 聖 マリア 病 院<br />

○… 横 山 伸 二 , 三 浦 奈 緒 子<br />

胃 癌 に 伴 い 同 時 性 異 時 性 に 他 臓 器 の 重 複 癌 を 発 症 することは 稀 ではな<br />

いが、ウィルス 性 肝 炎 を 背 景 とする 肝 細 胞 癌 を 合 併 することは 比 較 的<br />

まれである。 今 回 、 我 々は 早 期 胃 癌 に 対 し 腹 腔 鏡 下 幽 門 側 切 除 を 施 行 、<br />

経 過 中 早 期 に 発 症 し 急 速 に 発 育 した 肝 細 胞 癌 症 例 を 経 験 したので 文 献<br />

的 考 察 を 加 え 報 告 する。 症 例 は61 歳 男 性 。 貧 血 を 主 訴 に 精 査 にて 胃 内<br />

視 鏡 検 査 が 施 行 され 幽 門 前 庭 部 後 壁 の0-2c+2aを 指 摘 された。 術 前<br />

cT1b(SM)…cN0……cM0……cStage1Aと 診 断 、 平 成 19 年 9 月 に 腹 腔 鏡 下 幽 門<br />

側 切 除 術 を 施 行 、 再 建 は 体 腔 内 機 能 的 端 々 吻 合 を 施 行 した。 術 中 、 肝<br />

臓 はやや 高 度 を 増 していたため 術 前 の 血 液 検 査 でC 型 肝 炎 抗 体 が 陽 性<br />

であったことと 合 わせ 慢 性 肝 炎 と 診 断 した。 病 理 組 織 学 的 には<br />

R0 深 達 度 pm…pn0…pStage1A…… 経 過 良 好 、 再 発 もなく 外 来 にて 経 過 観<br />

察 していた。 特 に 訴 えはなかったが、 胃 癌 術 後 1 年 3か 月 の 平 成 20 年 12<br />

月 定 期 のCTにて 後 区 域 を 中 心 とした 多 結 節 癒 合 型 の 肝 細 胞 癌 が 指 摘<br />

された。すでにVp3であったため、 同 年 12 月 TACEをこころみたが、<br />

右 葉 はAP…shuntが 大 きいため、 十 分 な 塞 栓 ができないと 判 断 、 塞 栓<br />

療 法 を 断 念 した。 肝 障 害 度 A、ICG15…14%であったため 平 成 21 年 2 月<br />

右 葉 切 除 を 施 行 した。 病 理 組 織 学 的 にはmoderately…diffentiated…<br />

hepatocellular… carcinoma,trabecular… type.eg.fc(-),fc-inf<br />

(-),Sf,S0,Vp3,Vv0,Va0,b0,p0,SM(-),CH,F2,T3,Stage3 根 治 度 Cとなっ<br />

た。 現 在 、 無 再 発 生 存 中 である。 早 期 胃 癌 術 後 であっても、 絶 えず<br />

細 かい 注 意 を 払 いながら 重 複 癌 の 併 発 に 注 意 しなければならない。と<br />

くに 肝 炎 ウィルスの 陽 性 肝 疾 患 症 例 においては 急 速 に 発 症 、 発 育 する<br />

肝 細 胞 癌 もあることに 念 頭 におかなければならない。このような 症 例<br />

について 文 献 的 検 討 も 加 え 報 告 する。<br />

P2-7 右 胃 大 網 動 脈 を 用 いた 冠 動 脈 バイパス 術 後 の 肝 細 胞 癌 症<br />

例 に 対 する 肝 左 葉 切 除 術 の 経 験<br />

1<br />

岐 阜 大 学 腫 瘍 外 科 、 2 岐 阜 大 学 高 度 先 進 外 科<br />

○… 今 井 寿 1<br />

, 長 田 真 二 1<br />

, 棚 橋 利 行 1<br />

, 佐 々 木 義 之 1<br />

,<br />

竹 村 博 文 2<br />

, 吉 田 和 弘<br />

1<br />

【はじめに】 冠 動 脈 バイパス 術 には 右 胃 大 網 動 脈 グラフトが 選 択 肢 の<br />

ひとつとなるが, 後 に 胃 切 除 術 などの 開 腹 手 術 が 必 要 になった 場 合 に<br />

は, 大 きな 障 害 となる。 今 回 , 右 胃 大 網 動 脈 を 用 いた 冠 動 脈 バイパス<br />

術 後 症 例 に 発 生 した 肝 細 胞 癌 に 対 し, 肝 左 葉 ・ 尾 状 葉 切 除 術 を 施 行 し<br />

たため 供 覧 する.【 症 例 】64 歳 , 男 性 .50 歳 時 に 冠 動 脈 疾 患 に 対 して3<br />

本 の 冠 動 脈 バイパス 術 が 施 行 され,うち1 本 には 右 胃 大 網 動 脈 グラフ<br />

トが 使 用 された.55 歳 時 にB 型 肝 炎 を 指 摘 され,59 歳 時 と62 歳 時 に 診<br />

断 された 肝 細 胞 癌 に 対 しては,ラジオ 波 凝 固 療 法 と 肝 動 脈 塞 栓 術 にて<br />

加 療 されたが, 外 側 区 域 の 直 径 5cmの 腫 瘍 制 御 が 困 難 と 判 断 され, 外<br />

科 切 除 を 目 的 として 紹 介 となった. 画 像 所 見 上 , 腫 瘍 はS2/4に 存 在 し,<br />

頭 側 は 中 肝 静 脈 と 左 肝 静 脈 を 圧 排 し, 腹 側 から 尾 状 葉 を 圧 排 する 肝 細<br />

胞 癌 であった. 冠 動 脈 造 影 検 査 では, 右 冠 動 脈 は 完 全 に 閉 塞 し, 外 側<br />

区 域 腹 側 を 走 行 する 右 胃 大 網 動 脈 からの 血 流 に 完 全 に 依 存 していた.<br />

ICG15Rは2.5%, 肝 障 害 度 A,Child-Pugh…grade…Aで, 肝 左 葉 ・ 尾 状 葉<br />

切 除 術 を 予 定 した.【 手 術 】 手 術 に 先 立 ち, 体 外 式 ペースメーカーと<br />

経 食 道 超 音 波 を 留 置 し, 右 大 腿 動 脈 からの 緊 急 処 置 を 念 頭 に, 同 部 に<br />

も 術 野 を 確 保 した.ドップラー 超 音 波 検 査 にて, 右 胃 大 網 動 脈 の 位 置<br />

を 確 認 しつつ, 逆 T 時 切 開 で 開 腹 . 肝 外 側 区 域 に 埋 没 して 走 行 する 右<br />

胃 大 網 動 脈 を 確 認 し, 肝 臓 との 癒 着 を 慎 重 に 剥 離 した. 心 嚢 流 入 部 ま<br />

で 完 全 に 剥 離 した 後 , 外 側 区 域 を 脱 転 し, 右 胃 大 網 動 脈 を 左 側 腹 部 に<br />

愛 護 的 に 圧 排 した 上 で, 肝 左 葉 , 尾 状 葉 切 除 術 を 開 始 した. 中 肝 静 脈<br />

を 広 範 囲 で 圧 排 する 腫 瘍 を 左 肝 静 脈 合 流 部 まで 追 求 するように 肝 切 離<br />

を 進 め, 左 肝 静 脈 を 根 部 で 切 離 した. 手 術 時 間 は6 時 間 16 分 , 出 血 量<br />

は1200mL. 腫 瘍 は, 被 膜 を 有 する5.0×4.4cmの 中 分 化 型 肝 細 胞 癌 で,<br />

一 部 , 肝 動 脈 塞 栓 術 の 影 響 で 壊 死 がみられた. 術 後 経 過 は 良 好 で, 術<br />

後 15 病 日 に 退 院 となった.【 結 語 】 右 胃 大 網 動 脈 を 用 いた 冠 動 脈 バイ<br />

パスグラフト 症 例 に 対 する 肝 切 除 術 は, 麻 酔 科 ・ 心 臓 血 管 外 科 のバッ<br />

クアップを 受 け, 安 全 に 施 行 可 能 であった.<br />

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