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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P87-2 左 胃 動 脈 を 用 いて 左 肝 動 脈 再 建 を 行 った 胆 嚢 癌 に 対 す<br />

る 肝 膵 切 除 の1 例<br />

滋 賀 県 立 成 人 病 センター 外 科<br />

○… 中 村 直 彦 , 尾 川 諒 太 郎 , 木 田 裕 也 , 本 庄 真 彦 , 中 川 淳 ,<br />

矢 澤 武 史 , 川 村 純 一 郎 , 原 田 英 樹 , 山 本 秀 和 ,<br />

財 間 正 純<br />

「はじめに」 右 肝 切 除 + 左 肝 動 脈 再 建 の 適 応 は 限 定 的 であるが、 進 行<br />

胆 嚢 癌 において 適 応 となることがある。しかし、 十 二 指 腸 側 への 進 展<br />

のため、 時 に 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 併 施 せざるを 得 ないことがある。<br />

このような 際 には、 左 肝 動 脈 再 建 方 法 が 困 難 である。 我 々は 左 胃 動 脈<br />

- 左 肝 動 脈 の 端 々 吻 合 を 行 った 肝 膵 切 除 症 例 を 経 験 したので 供 覧 する。<br />

「 症 例 」40 代 女 性 。 閉 塞 性 黄 疸 を 主 訴 に 受 診 。 高 度 の 局 所 進 行 胆 嚢 癌<br />

で 手 術 適 応 なしと 判 断 され、Gemcitabineによる 化 学 療 法 を 施 行 。 一<br />

時 PRであったが、12か 月 後 にPDとなりTS-1に 変 更 となる。 再 び、 一<br />

時 PRであったが、6か 月 目 に 増 悪 傾 向 がみられ、 手 術 目 的 で 外 科 紹 介<br />

となった。「 手 術 所 見 」 高 度 の 肝 十 二 指 腸 間 膜 進 展 を 伴 う 胆 嚢 癌 に 対 し、<br />

肝 右 3 区 域 切 除 + 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 。リンパ 節 転 移 のため 総<br />

肝 動 脈 は 根 部 で 切 離 を 余 儀 なくされ、 左 肝 動 脈 は 左 胃 動 脈 と 端 々 吻 合 。<br />

門 脈 再 建 は 手 術 手 技 上 、 肝 切 除 に 先 行 させる 必 要 があり、 端 々 吻 合 は<br />

不 可 能 で、 左 腎 静 脈 グラフト 再 建 を 施 行 した。「 結 果 」 術 後 経 過 は 良<br />

好 で、 現 在 術 後 8か 月 で 外 来 にてTS-1による 化 学 療 法 を 続 行 中 である。<br />

「 考 察 」 通 常 の 血 管 分 岐 であれば、 左 肝 動 脈 再 建 を 要 する 胆 嚢 癌 手 術<br />

において、 左 胃 動 脈 の 切 除 をも 要 する 手 術 適 応 症 例 は 想 定 し 得 ないの<br />

で、 左 胃 動 脈 との 端 々 吻 合 は 有 用 な 再 建 術 式 と 考 えられる。また、 有<br />

効 な 化 学 療 法 が 開 発 されるに 従 って、 当 初 切 除 適 応 外 と 判 断 された 化<br />

学 療 法 のresponderが、いわゆるadjuvant…surgeryとして 外 科 に 紹 介<br />

されてくる 症 例 も 想 定 され、 従 来 極 めて 限 局 的 であった 右 肝 切 除 + 左<br />

肝 動 脈 再 建 術 式 についても、 十 分 に 検 討 しておく 必 要 があると 考 えら<br />

れる。<br />

P87-3 巨 大 リンパ 節 転 移 郭 清 のための 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 と 術<br />

後 補 助 化 学 療 法 にて6 年 超 無 再 発 生 存 中 の 進 行 胆 嚢 癌<br />

の1 例<br />

独 立 行 政 法 人 国 立 病 院 機 構 九 州 医 療 センター 外 科<br />

○… 立 石 昌 樹 , 高 見 裕 子 , 龍 知 記 , 和 田 幸 之 , 才 津 秀 樹<br />

今 回 我 々は13aリンパ 節 転 移 を 伴 う 胆 嚢 癌 に 対 して 肝 床 部 肝 切 除 兼<br />

膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 し、 術 後 Gemcitabineによる 補 助 化 学 療 法<br />

を 追 加 することで 術 後 6 年 3ヶ 月 無 再 発 生 存 中 である1 例 を 経 験 したの<br />

で 報 告 する。【 症 例 】59 歳 女 性 。 上 腹 部 痛 を 主 訴 に 近 医 を 受 診 しエコー<br />

にて 膵 頭 部 に 腫 瘤 を 認 め 精 査 を 施 行 。 診 断 は12b2リンパ 節 転 移 (3cm<br />

大 )、13aリンパ 節 転 移 (6cm 大 )を 伴 う 胆 嚢 癌 ( 肝 床 部 浸 潤 疑 い)であっ<br />

た。 明 らかな 遠 隔 転 移 や 腹 膜 播 種 、 門 脈 ・ 動 脈 浸 潤 の 所 見 がなく 根 治<br />

術 の 可 能 性 があると 判 断 し、2005 年 8 月 に 手 術 を 施 行 した。 腹 膜 播 種 ・<br />

肝 転 移 の 所 見 は 認 めなかったが 胆 嚢 底 部 腹 側 の 漿 膜 には 癌 の 露 出 を 認<br />

めた。16 番 リンパ 節 をサンプリングし 術 中 迅 速 診 にて 陰 性 を 確 認 した<br />

後 、 肝 床 部 を1cm 合 併 切 除 し、また13aリンパ 節 転 移 郭 清 のために 膵<br />

頭 十 二 指 腸 切 除 術 D2 郭 清 を 施 行 した。なお12b2リンパ 節 が 門 脈 に 強<br />

固 に 癒 着 しており 門 脈 を 一 部 合 併 切 除 した。 最 終 診 断 は 胆 嚢 癌 pT4(se…<br />

Hinf1a…Binf0…PV1…A0)…pN2…H0…P0…M(-)…fStageIVaであった。 術 後 補<br />

助 化 学 療 法 としてGemcitabine850mg/m2、1~3 週 投 与 1 週 休 薬 を 術 後<br />

3 年 10ヶ 月 施 行 した。 現 在 術 後 6 年 3ヶ 月 無 再 発 生 存 中 。【 考 察 】 胆 嚢 癌<br />

は 肝 床 部 から 肝 実 質 への 浸 潤 、 肝 十 二 指 腸 間 膜 への 浸 潤 、 肝 門 部 から<br />

膵 頭 部 リンパ 節 転 移 など 多 彩 な 病 態 を 示 すために 進 行 胆 嚢 癌 に 対 する<br />

根 治 手 術 は 非 常 にリスクが 高 く、このためリンパ 節 転 移 郭 清 を 目 的 と<br />

した 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 の 適 応 についてもいまだ 意 見 の 統 一 が 無 い。さ<br />

らに 外 科 的 治 療 だけでは 胆 嚢 癌 治 療 成 績 の 改 善 には 限 界 があり、<br />

Gemcitabine 登 場 以 前 の 全 国 集 計 において2 群 リンパ 節 転 移 を 伴 う 胆<br />

嚢 癌 の5 年 生 存 率 は10~13%と 比 較 的 不 良 である。この 予 後 の 改 善 に、<br />

進 行 再 発 胆 道 癌 において2005 年 保 険 収 載 されたGemcitabineの 有 用 性<br />

が 期 待 できる。【 結 語 】 進 行 した 胆 嚢 癌 でもR0を 目 指 した 手 術 を 施 行 し、<br />

これにGemcitabineによる 術 後 補 助 化 学 療 法 を 加 えるという 集 学 的 治<br />

療 により、 長 期 生 存 が 期 待 できる 可 能 性 がある。<br />

P87-4 胆 嚢 腺 扁 平 上 皮 癌 の1 切 除 例<br />

東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 肝 胆 膵 外 科 、 消 化 器 外 科<br />

○… 北 村 博 顕 , 柴 浩 明 , 鈴 木 文 武 , 伊 藤 隆 介 , 後 町 武 志 ,<br />

二 川 康 郎 , 脇 山 茂 樹 , 三 澤 健 之 , 石 田 祐 一 ,<br />

矢 永 勝 彦<br />

【はじめに】 胆 嚢 腺 扁 平 上 皮 癌 は、 発 生 頻 度 1~7%と 比 較 的 稀 な 疾 患<br />

である。また 浸 潤 傾 向 も 強 く 切 除 不 能 な 事 も 多 く 予 後 不 良 とされてい<br />

る。【 症 例 】72 歳 女 性 で、 上 腹 部 痛 の 精 査 中 に 胆 嚢 腫 瘍 を 指 摘 され、<br />

加 療 目 的 で 当 院 受 診 した。 前 医 にて 定 期 的 に 腹 部 USが 施 行 されており、<br />

半 年 前 の 検 査 では 少 量 の 胆 泥 を 認 めるのみであった。 来 院 時 の 腹 部 造<br />

影 CT・…MRI 検 査 では 胆 嚢 底 部 を 中 心 とする 壁 肥 厚 及 び 一 部 壁 の 不 整<br />

を 認 めた。 術 前 画 像 検 査 から 胆 嚢 癌 と 診 断 、 鑑 別 診 断 として 黄 色 肉 芽<br />

腫 性 胆 嚢 炎 が 挙 げられた。 進 行 胆 嚢 癌 の 診 断 で 開 腹 手 術 を 施 行 、 開 腹<br />

所 見 は 周 囲 臓 器 への 炎 症 性 癒 着 を 認 めたが 術 中 迅 速 病 理 診 断 で、 胆 嚢<br />

管 断 端 陰 性 ・ 胆 のう 管 リンパ 節 陰 性 であり 拡 大 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行 した。<br />

病 理 組 織 学 診 断 では 胆 嚢 の 大 部 分 でシート 状 に 増 生 した 角 化 した 異 型<br />

細 胞 を 認 め 胆 嚢 腺 扁 平 上 皮 癌 と 診 断 した。90×45mm,Gfbn, 慢 性 炎 症 型 ,<br />

結 節 浸 潤 型 ,ss,pHinf0,pH0,pBinf0,pV0,pA0,pT2N0M0…Stage2。 術 後 経<br />

過 は 良 好 で 術 後 第 14 病 日 に 軽 快 退 院 した。 術 後 の 補 助 化 学 療 法 として、<br />

外 来 にてTS-1(100mg/day)を 施 行 しているが、 術 後 4.5ヵ 月 の 時 点 で<br />

再 発 は 認 めていない。【まとめ】 今 回 、 急 性 胆 嚢 炎 の 症 状 があったため、<br />

早 期 に 診 断 し 拡 大 胆 嚢 摘 出 術 にて 切 除 し 得 た 胆 嚢 腺 扁 平 上 皮 癌 の1 例<br />

を 経 験 したので 報 告 する。<br />

P87-5 急 速 な 進 行 を 来 した 胆 嚢 腺 扁 平 上 皮 癌 の1 切 除 例<br />

国 立 病 院 機 構 嬉 野 医 療 センター 外 科<br />

○… 柴 崎 信 一 , 荒 木 政 人 , 古 川 克 郎 , 岡 忠 之<br />

胆 嚢 腺 扁 平 上 皮 癌 は 全 胆 嚢 癌 の5-10%と 報 告 されている。 外 科 的 切 除<br />

による 長 期 生 存 例 も 報 告 されているが、 局 所 浸 潤 傾 向 が 強 く、その 切<br />

除 後 の 予 後 は 不 良 とされている。 今 回 、 急 速 な 進 行 を 示 した 胆 嚢 腺 扁<br />

平 上 皮 癌 の1 切 除 例 を 経 験 したので 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する。<br />

症 例 は62 歳 女 性 、 右 季 肋 部 痛 を 主 訴 に 近 医 を 受 診 し、 腹 部 超 音 波 、 腹<br />

部 CT 検 査 にて 胆 嚢 の 腫 大 、 不 整 な 壁 肥 厚 がみられ、 急 性 胆 嚢 炎 を 伴<br />

う 胆 嚢 癌 を 疑 い、 精 査 加 療 目 的 にて 当 院 紹 介 となった。 腹 部 造 影 CT<br />

にて 胆 嚢 頸 部 に 造 影 効 果 を 有 する 不 整 な 腫 瘤 を 認 め、また 腫 瘍 に 隣 接<br />

する 肝 床 部 は 不 整 に 造 影 され、 肝 浸 潤 を 伴 う 胆 嚢 癌 と 診 断 した。 腫 瘍<br />

は 総 肝 管 および 右 肝 動 脈 に 近 接 しており 肝 門 浸 潤 が 疑 われ、 手 術 術 式<br />

は 拡 大 肝 右 葉 切 除 以 上 が 妥 当 と 判 断 し、 術 前 門 脈 右 枝 塞 栓 術 を 実 施 し<br />

た。2 週 間 後 の 腹 部 CTにて 門 脈 塞 栓 術 の 効 果 が 得 られ、 右 三 区 域 切 除<br />

を 実 施 した 場 合 の 残 肝 容 積 は23.6%から29.1%と 増 加 していた。また、<br />

肝 浸 潤 部 の 腫 瘍 は 著 明 に 増 大 していたが、 肝 予 備 能 は 保 たれており、<br />

切 除 可 能 と 判 断 し、 手 術 を 実 施 した。 術 式 は 拡 大 肝 右 葉 切 除 、 肝 外 胆<br />

管 切 除 とした。 病 理 診 断 はAdenosquamous…carcinoma,…ly2,…v2,…pn1,…<br />

pHinf3γ,…pN2,…H0,P0,M(-),Stage4bであった。<br />

-492-

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