タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P9-2 ベバシズマブ 併 用 化 学 療 法 に 肝 切 除 を 施 行 した 大 腸 癌 肝
転 移 症 例 の 検 討
1
東 住 吉 森 本 病 院 外 科 、 2 東 住 吉 森 本 病 院 病 理 診 断 科
○… 木 下 正 彦 1
, 清 田 誠 志 1
, 金 沢 源 一 1
, 酒 部 克 1
, 吉 田 佳 世 1
,
馬 場 由 香 里 1
, 伊 藤 得 路 1
, 小 林 晏 2 1
, 田 中 宏
【はじめに】 血 管 新 生 阻 害 薬 であるベバシズマブ( 以 下 Bv)は、 種 々
の 抗 癌 剤 と 併 用 することで 上 乗 せ 効 果 が 期 待 できるとともに、オキサ
リプラチンによる 肝 障 害 を 抑 制 する 可 能 性 も 報 告 されている。 今 回 、
我 々は、 当 院 にてBv 併 用 化 学 療 法 施 行 後 に 肝 切 除 された 大 腸 癌 肝 転
移 症 例 の 臨 床 像 について 検 討 した。【 患 者 と 方 法 】2007 年 6 月 から2011
年 11 月 に、 当 院 にて 肝 切 除 が 施 行 された 大 腸 癌 肝 転 移 41 例 中 、 術 前 に
Bv 併 用 化 学 療 法 が 施 行 された8 例 について 検 討 した。 年 齢 は55-74( 中
央 値 65) 才 、 男 4 例 、 女 4 例 。 原 発 巣 診 断 と 同 時 に 肝 転 移 診 断 されたの
が4 例 、 異 時 性 が4 例 で、 内 1 例 は 肝 切 除 後 の 再 発 であった。Bvに 併 用
された 化 学 療 法 はFOLFOX…6 例 、FOLFILI…1 例 、XEROX…1 例 で、 投
薬 回 数 は2~17( 中 央 値 7)コースであった。Bv 最 終 投 与 から 肝 切 除 ま
での 間 隔 は31-57( 中 央 値 48) 日 で、 併 用 抗 がん 剤 最 終 投 与 からは26-57
( 中 央 値 38) 日 であった。 肝 切 除 術 式 は 部 分 切 除 から 葉 切 除 まで 様 々で、
切 除 肝 重 量 は20-745( 中 央 値 253)gであった。【 結 果 】 術 前 画 像 による
効 果 判 定 はPR…6 例 、SD2 例 で、 切 除 不 能 例 からのconversion 例 はなかっ
た。 手 術 時 間 は159~627( 中 央 値 367) 分 、 術 中 出 血 量 は50~2362( 中 央
値 458)gで、 再 切 除 の1 例 のみに 輸 血 を 要 した。 切 除 された 結 節 数 は1
~10( 中 央 値 5) 個 、 結 節 の 最 大 径 8~48( 中 央 値 36)mmで、 病 理 組 織 像
上 ほとんどの 結 節 がviableな 腫 瘍 組 織 であったが、 壊 死 に 陥 った 結 節
も 散 見 された。 非 腫 瘍 部 は、5 例 に 軽 度 の 脂 肪 性 変 化 や 線 維 化 を 認 め、
1 例 に 類 洞 拡 張 所 見 を 認 めた。 術 後 は 麻 痺 性 イレウス…1 例 、 肝 切 離 面
膿 瘍 1 例 、 難 治 性 腹 水 1 例 に 合 併 したが、 術 10-29( 中 央 値 18) 日 後 に 軽
快 退 院 した。【まとめ】Bv 併 用 化 学 療 法 後 に 肝 切 除 が 施 行 された8 例
の 臨 床 像 を 検 討 したところ、 周 術 期 経 過 は 概 ね 良 好 であった。 今 後 は、
症 例 を 重 ねつつ、 肝 切 除 前 化 学 療 法 の 是 非 はもとより、Bvに 関 して
も 至 適 投 与 回 数 や 限 界 を 検 討 する 必 要 がある。
P9-3 XELOX+bevacizumab 療 法 でPD 後 ,FOLFIRI+
PanitumumabでPRとなり 肝 切 除 を 施 行 し 得 た 直 腸 癌
多 発 肝 転 移 の1 例
1
高 崎 総 合 医 療 センター 外 科 、 2 高 崎 総 合 医 療 センター 病 理 診
断 部 、 3 群 馬 大 学 大 学 院 臓 器 病 態 外 科 学
○… 清 水 尚 1
, 小 松 恵 1
, 山 崎 穂 高 1
, 佐 藤 弘 晃 1
, 坂 元 一 郎 1
,
饗 場 正 明 1
, 小 川 晃 2 3
, 竹 吉 泉
症 例 は59 歳 , 男 性 .2010 年 5 月 , 直 腸 癌 多 発 肝 転 移 (S2…3 個 ,S4…6 個 ,
S6…3 個 )の 診 断 で 当 科 に 紹 介 となった. 一 期 的 切 除 は 困 難 と 判 断 し,
まず 原 発 巣 切 除 の 方 針 とし, 低 位 前 方 切 除 ,D3 郭 清 術 を 施 行 した.
病 理 診 断 はRa,…Type2,…pSE,…tub2,…ly2,…v2,…pN2,…H2,…P0,…M0,…pStageIV,…
Kras…wild…typeで あ っ た.2010 年 6 月 よ り, 一 次 治 療 と し て
XELOX+Bevacizumab(Bmab) 療 法 を 開 始 した.8コース 終 了 後 のCT
でPDとなったため,2010 年 12 月 より, 二 次 治 療 として
FOLFIRI+Panitumumab(Pmab)に 変 更 した. 計 12コース 施 行 後 の
CTおよびMRIでPRを 継 続 していたため, 切 除 可 能 と 判 断 し,4 週 間
休 薬 の 後 ,2011 年 7 月 , 肝 左 葉 切 除 (S2…3 個 ,S4…6 個 ), 肝 右 葉 部 分 切
除 術 (S5…1 個 ,S6…5 個 ,S7…1 個 )を 施 行 した. 術 中 USでS7 深 部 に 小 転
移 巣 を 認 めたため… ラジオ 波 焼 灼 術 を 施 行 した. 病 理 診 断 は 直 腸 癌 肝
転 移 で, 計 16 個 の 腫 瘍 を 認 めた. 治 療 効 果 判 定 はGrade1bであった.
術 後 経 過 は 良 好 で,14 病 日 に 軽 快 退 院 した.2011 年 8 月 より
FOLFIRI+Pmabを 再 開 し,2012 年 1 月 現 在 ,10コースを 施 行 した. 現
在 のところ 再 発 を 認 めておらず, 化 療 継 続 中 であるが,12コース 施 行
後 , 画 像 評 価 を 行 い, 再 発 がなければ 化 療 を 一 時 中 止 する 予 定 である.
P9-4 初 回 切 除 不 能 S 状 結 腸 癌 同 時 性 多 発 肝 転 移 に 対 し
FOLFOX+セツキシマブ 療 法 と 門 脈 塞 栓 術 を 併 用 し 治 療
した 一 例
1
都 立 広 尾 病 院 外 科 、 2 公 立 昭 和 病 院 外 科 ・ 消 化 器 外 科 、 3 公 立 昭
和 病 院 病 理 科
○… 小 林 隆 1
, 照 屋 正 則 2
, 出 嶋 仁 2
, 國 土 貴 嗣 2
, 茂 内 康 友 2
,
松 井 郁 一 2
, 森 田 恒 治 2 3
, 清 水 誠 一 郎
症 例 は57 歳 の 女 性 。 初 回 切 除 不 能 両 葉 多 発 肝 転 移 を 伴 うS 状 結 腸 癌 に
対 しS 状 結 腸 切 除 術 を 施 行 した。 術 後 全 身 化 学 療 法 により 肝 転 移 巣 が
縮 小 すれば 肝 転 移 巣 の 完 全 切 除 が 期 待 できると 判 断 し、S 状 結 腸 癌 術
後 からmFOLFOX6+cetuximab 療 法 を4コース 施 行 した。その 結 果 、
肝 転 移 巣 の 縮 小 化 がはかられたものの、 肝 転 移 巣 の 完 全 切 除 を 行 うた
めには 肝 右 葉 切 除 と 肝 S2 切 除 が 必 要 と 考 えられたが、ICG15 分 値 が
21.3%と 中 等 度 肝 障 害 を 認 めたため、まず 肝 S2 亜 区 域 切 除 と 門 脈 塞 栓
術 を 同 時 に 施 行 し 予 定 残 肝 の 代 償 性 肥 大 を 図 ることとした。 肝 S2 亜
区 域 切 除 術 後 5 週 間 目 のCT 検 査 の 結 果 、 新 出 病 変 がないことと、ICG…
15 分 値 が10.1%とほぼ 正 常 値 に 回 復 したことと、 肝 右 葉 切 除 を 施 行 し
た 場 合 の 予 定 残 肝 の 代 償 性 肥 大 ( 約 6.5%の 肥 大 率 )が 得 られたことから、
肝 右 葉 切 除 術 を 施 行 しすべての 肝 転 移 巣 をに 切 除 しえた。 新 規 分 子 標
的 薬 の 登 場 による 大 腸 癌 化 学 療 法 の 目 覚 ましい 進 歩 に 伴 い、 今 後 は 本
症 例 のように 初 回 切 除 不 能 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 であっても 肝 切 除 を 期 待
した 化 学 療 法 と 門 脈 塞 栓 術 を 組 み 合 わせた 集 学 的 治 療 の 対 象 となる 患
者 が 増 えることが 予 想 される。 本 論 文 では、 全 身 化 学 療 法 による 肝 障
害 の 推 移 と 門 脈 塞 栓 術 の 効 果 を 中 心 に 提 示 する。
P9-5 切 除 不 能 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 に 対 するPanitumumabの 使
用 経 験
岐 北 厚 生 病 院 外 科
○… 徳 山 泰 治 , 伊 藤 元 博 , 石 原 和 浩 , 高 橋 治 海 , 山 本 悟
【 目 的 】2010 年 に 改 許 された 大 腸 がん 治 療 ガイドラインにおいて 抗
EGFR 阻 害 剤 は1 次 、2 次 、3 次 治 療 のいずれにも 位 置 付 けられ、 飛 躍
的 に 治 療 選 択 肢 が 増 えた。そのため 患 者 個 々の 病 態 に 応 じた 治 療 選 択
が 益 々 重 要 となった。 当 院 での 切 除 不 能 な 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 に 対 する
panitumumabの 使 用 状 況 と 短 期 成 績 ・ 副 作 用 につき 検 討 した。【 対 象 ・
期 間 】2010 年 10 月 以 降 、 当 院 で 切 除 不 能 ・ 大 腸 癌 肝 転 移 症 例 に 対 し
panitumumabを 継 続 使 用 した4 症 例 を 対 象 とした。 全 例 K-ras…wild…
typeであることを 確 認 し、 皮 疹 対 策 として 開 始 時 から 保 湿 剤 やミノマ
イシンを 処 方 し、 皮 疹 が 出 現 したらに 早 期 にステロイド 外 用 薬 を 処 方
し 副 作 用 の 軽 減 を 図 っている。【 結 果 】 年 齢 は58-78 歳 ( 平 均 68.3 歳 )す
べて 男 性 であり、 結 腸 癌 3 例 、 直 腸 癌 1 例 で1 次 治 療 での 使 用 は2 例 、3
次 治 療 が2 例 であった。 施 行 コース 数 は4-16( 平 均 9.7)コースで、 併 用
治 療 は1 次 治 療 の2 例 がFOLFOXとの 併 用 、3 次 治 療 の2 例 が 単 剤 での
使 用 であった。 副 作 用 はざ 瘡 様 皮 疹 がGrade2が1 例 、Grade3が1 例 で
あり、 出 現 時 期 は3-7コース 目 であった。またGrade2の 爪 囲 炎 を2 例 認
めた。Infusion…reactionを 起 こした 症 例 はなかった。 最 良 総 合 効 果 は
PR2 例 (いずれも1 次 治 療 )、SD1 例 、PD1 例 であった。 使 用 を 中 止 した
症 例 はすべてPDにより 中 止 となっていた。 特 に1 次 治 療 で 選 択 した2
症 例 はいずれも4コース 後 の 初 回 の 効 果 判 定 で30% 以 上 、8コース 後 の
2 回 目 の 効 果 判 定 で50% 以 上 の 縮 小 率 を 認 め、 著 効 を 示 した。また、3
次 治 療 のSD 症 例 も、 最 大 23.1%の 縮 小 効 果 を 認 めた。【 結 語 】
Panitumumabの 短 期 成 績 について 検 討 した。 特 に1 次 治 療 でFOLFOX
との 併 用 で 期 待 どおりの 速 やかでかつ 大 きな 治 療 効 果 を 認 めた。また、
ざ 瘡 様 皮 疹 の 頻 度 が 高 く 副 作 用 対 策 として 重 要 であると 思 われた。
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