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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P104-8 腹 腔 鏡 下 膵 尾 部 切 除 術 を 施 行 した 膵 内 副 脾 発 生<br />

epithelialcystの 一 例<br />

JA 尾 道 総 合 病 院 外 科<br />

○… 福 田 敏 勝 , 山 口 恵 美 , 高 橋 元 , 田 口 和 浩 , 浜 岡 道 則 ,<br />

住 谷 大 輔 , 山 木 実 , 中 原 雅 浩 , 則 行 敏 生 , 倉 西 文 仁 ,<br />

黒 田 義 則<br />

症 例 は、40 歳 代 、 女 性 。 当 院 婦 人 科 にて 子 宮 内 膜 症 の 術 後 フォロー<br />

目 的 で 施 行 したCT 検 査 にて 膵 尾 部 に 造 影 効 果 のある1.9cm 径 の 腫 瘤 を<br />

認 めた。MRIでは 膵 尾 部 腫 瘤 内 に 嚢 胞 成 分 を 含 み、 嚢 胞 内 に 隔 壁 を 認<br />

めた。 超 音 波 内 視 鏡 検 査 では 腫 瘤 は 充 実 成 分 と 嚢 胞 成 分 からなり、 充<br />

実 成 分 は 脾 臓 と 等 エコー 強 度 であった。 膵 内 副 脾 鑑 別 のためにスズコ<br />

ロイドシンチグラフィーを 行 ったが、 腫 瘤 には 集 積 を 認 めなかった。<br />

嚢 胞 性 膵 疾 患 、 充 実 性 膵 腫 瘍 の 嚢 胞 変 性 を 疑 い、 診 断 加 療 目 的 に 腹 腔<br />

鏡 下 膵 尾 部 切 除 術 を 施 行 した。 病 理 診 断 で、 多 房 性 の 嚢 胞 壁 は 線 維 性<br />

結 合 織 からなり、 内 腔 面 は 扁 平 上 皮 や 立 方 上 皮 によって 被 覆 されてい<br />

た。 嚢 胞 の 周 囲 には 脾 組 織 を 認 めることから、 膵 尾 部 の 膵 内 副 脾 に 発<br />

生 したepithelial…cystと 診 断 した。 術 後 経 過 は 良 好 で 術 後 10 日 目 に 軽<br />

快 退 院 した。<br />

… 副 脾 は 約 10%の 頻 度 で 認 められ、 存 在 部 位 としては 脾 門 部 付 近 が 最<br />

も 多 い。 膵 内 副 脾 も 比 較 的 多 いが、 嚢 胞 形 成 する 頻 度 は 低 い。 膵 内 副<br />

脾 に 嚢 胞 を 形 成 した 症 例 では、 嚢 胞 成 分 を 有 する 膵 腫 瘍 との 鑑 別 が 問<br />

題 となり、 術 前 に 確 定 診 断 をつけることは 困 難 な 症 例 が 多 い。 今 回 、<br />

われわれは 膵 尾 部 に 存 在 した 嚢 胞 性 腫 瘍 に 対 して、 腹 腔 鏡 下 膵 尾 部 切<br />

除 術 を 施 行 し、 膵 内 副 脾 に 発 生 したepithelial…cystと 診 断 した 症 例 を<br />

経 験 したので 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。<br />

P104-9 術 前 診 断 可 能 であった 膵 内 副 脾 に 発 生 した<br />

epidermoidcystの1 例<br />

山 梨 大 学 第 一 外 科<br />

○… 大 菊 正 人 , 細 村 直 弘 , 雨 宮 秀 武 , 川 井 田 博 充 , 河 野 寛 ,<br />

松 田 政 徳 , 板 倉 淳 , 藤 井 秀 樹<br />

症 例 は44 歳 女 性 。2007 年 の 人 間 ドッグにて 膵 尾 部 腫 瘤 を 指 摘 され、 当<br />

院 消 化 器 内 科 紹 介 受 診 。 精 査 CTにて 膵 尾 部 に25mm 大 の 嚢 胞 性 病 変<br />

を 認 めた。 単 純 CTでは 境 界 明 瞭 で 高 濃 度 に 描 出 され 内 部 の 濃 度 は 均<br />

一 であり 高 粘 調 な 内 容 と 思 われた。 造 影 CTにおいては 嚢 胞 内 部 の 造<br />

影 効 果 は 全 くなく、 嚢 胞 周 囲 組 織 は 脾 臓 と 等 濃 度 の 造 影 効 果 を 示 した。<br />

MRIにおいてはT1W1で 淡 い 高 信 号 、T2W1で 著 明 な 高 信 号 を 呈 し、<br />

嚢 胞 周 囲 には 脾 臓 と 等 信 号 を 示 す 三 日 月 状 の 領 域 が 認 められた。<br />

SPIOによる 造 影 MRIでは 三 日 月 状 の 領 域 に 信 号 低 下 を 認 めた。 以 上<br />

より 膵 内 副 脾 に 発 生 したepidermoid…cystと 診 断 され、 経 過 観 察 の 方<br />

針 となった。 以 降 外 来 にてfollow…upされていたが、2008 年 より 自 己<br />

判 断 で 中 断 。2010 年 7 月 の 近 医 での 検 診 において 嚢 胞 の 増 大 を 指 摘 され、<br />

再 度 当 院 紹 介 。 嚢 胞 は45mm 大 に 増 大 しており、 悪 性 疾 患 の 可 能 性 も<br />

考 えられたため2011 年 2 月 膵 体 尾 部 切 除 を 施 行 された。 病 理 組 織 所 見<br />

では 嚢 胞 は 繊 維 性 の 厚 い 壁 構 造 を 有 し 内 腔 は 重 層 扁 平 上 皮 で 被 われて<br />

いた。 嚢 胞 の 背 景 組 織 には 脾 に 相 当 する 構 造 が 認 められ、 膵 内 副 脾 に<br />

発 生 したepidermoid…cystと 診 断 された。 副 脾 の 発 生 頻 度 は 人 口 の 約<br />

10%とされ、 本 症 例 のように 膵 尾 部 にみられる 頻 度 は 副 脾 症 例 のうち<br />

約 20%とされる。 脾 臓 組 織 は 管 腔 を 欠 くため 嚢 胞 の 発 生 は 稀 であり、<br />

副 脾 に 発 生 するepidermoid…cystは 非 常 に 稀 な 疾 患 で 術 前 に 正 確 に 診<br />

断 されることは 少 なく、 膵 嚢 胞 、 漿 液 性 嚢 胞 腺 腫 、 粘 液 性 嚢 胞 腺 腫 の<br />

診 断 で 切 除 され 病 理 所 見 にて 確 定 診 断 されることが 多 い。 画 像 診 断 で<br />

は 周 囲 に 脾 臓 組 織 の 存 在 を 確 認 することが 術 前 診 断 の 一 助 となり、<br />

SPIO 造 影 は 膵 内 副 脾 を 鑑 別 する 上 で 有 用 である。しかし、 副 脾 成 分<br />

が 少 ない 症 例 ではSPIO 造 影 でも 鑑 別 は 難 しく、 本 症 例 が 術 前 診 断 可<br />

能 であったのは 副 脾 成 分 が 多 かったことに 起 因 する。epidermoid…<br />

cystは 良 性 疾 患 であり 画 像 による 診 断 ができれば 経 過 観 察 とされるが<br />

本 症 例 のように 増 大 傾 向 を 示 す 症 例 もあるため 慎 重 に 経 過 を 追 うこと<br />

が 重 要 である。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P104-10 膵 腺 扁 平 上 皮 癌 症 例 の 経 験<br />

1<br />

大 津 赤 十 字 病 院 外 科 、 2 大 津 赤 十 字 病 院 病 理<br />

○… 平 良 薫 1<br />

, 余 語 覚 匡 1<br />

, 松 村 潤 1<br />

, 花 本 浩 一 1<br />

, 鬼 頭 祥 悟 1<br />

,<br />

中 山 雄 介 1<br />

, 大 江 秀 明 1<br />

, 光 吉 明 1<br />

, 白 瀬 智 之 2<br />

,<br />

1<br />

土 井 隆 一 郎<br />

膵 腺 扁 平 上 皮 癌 は 組 織 学 的 に 腺 癌 成 分 と 扁 平 上 皮 成 分 が 相 接 あるいは<br />

混 在 しており、 扁 平 上 皮 成 分 が 全 体 の30% 以 上 を 占 める 腫 瘍 と 定 義 さ<br />

れている。 膵 腫 瘍 の 中 でも 稀 な 腫 瘍 であり、 報 告 では 膵 腫 瘍 の1~2%<br />

前 後 される。また、 腫 瘍 増 大 も 早 く、 進 行 例 で 見 つかるケースも 多 い。<br />

今 回 我 々は、 膵 腺 扁 平 上 皮 癌 症 例 を 経 験 したので 報 告 する。【 症 例 1】<br />

64 歳 男 性 。1カ 月 前 から 心 窩 部 の 不 快 感 を 自 覚 していた 腹 部 満 感 も 加<br />

わり 近 医 受 診 した。エコー、CTでの 精 査 にて 膵 尾 部 に 腫 瘍 指 摘 され、<br />

肝 には 多 発 する 腫 瘍 を 認 め、 中 等 量 の 腹 水 も 認 めた。 治 療 目 的 に 紹 介<br />

受 診 となったが、 急 速 に 全 身 状 態 悪 化 し、 初 発 症 状 から2カ 月 未 満 で<br />

死 亡 となった。【 症 例 2】70 歳 女 性 。 右 季 肋 部 痛 を 主 訴 に 近 医 受 診 。エ<br />

コーにて 肝 内 腫 瘍 指 摘 され、 精 査 加 療 目 的 に 紹 介 受 診 となる。CTでは、<br />

膵 尾 部 に 多 血 性 で 内 部 壊 死 を 伴 う30mm 大 腫 瘍 を 認 め、 多 発 する 肝 転<br />

移 、 肺 転 移 を 伴 っていた。 初 発 症 状 から 約 1カ 月 で 死 亡 となった。【 症<br />

例 3】77 歳 男 性 。 発 熱 を 主 訴 に 近 医 受 診 した。エコーで 肝 膿 瘍 を 指 摘<br />

されたため、 治 療 目 的 に 当 院 紹 介 受 診 された。 抗 生 剤 投 与 で 肝 膿 瘍 は<br />

軽 快 したが、 初 発 症 状 から 約 2カ 月 後 のフォローCTで 膵 頭 部 に 腫 瘍 を<br />

指 摘 された。 内 部 には 小 嚢 胞 成 分 を 含 み、low…densityな 腫 瘍 であった。<br />

術 前 の 膵 液 細 胞 診 では、ClassIIであった。 増 大 傾 向 である 膵 頭 部 腫<br />

瘍 であり、 膵 癌 を 疑 い、 亜 胃 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 施 行 した。 全<br />

症 例 とも 腺 癌 成 分 と 扁 平 上 皮 成 分 を 含 む 腺 扁 平 上 皮 癌 と 診 断 された。<br />

術 後 経 過 は 良 好 であった。【 考 察 】 膵 腺 扁 平 上 皮 癌 例 は 腫 瘍 増 大 が 早 く、<br />

浸 潤 性 膵 管 癌 と 比 較 しても 予 後 不 良 な 疾 患 である。 平 均 生 存 期 間 は 切<br />

除 例 で6カ 月 、 非 切 除 例 では1.5カ 月 と 報 告 されている。 治 療 法 としては、<br />

外 科 切 除 が 第 一 であるが、 来 院 時 に 既 に 高 度 進 行 していることも 少 な<br />

くなく、 手 術 可 能 例 であれば 早 めの 治 療 を 行 うことが 望 ましい。 貴 重<br />

な 症 例 を 経 験 したので、 臨 床 所 見 、 画 像 所 見 、 病 理 所 見 を 供 覧 する。<br />

P105-1 高 度 技 能 専 門 医 制 度 下 における 高 度 技 能 医 修 練 施 設 と<br />

外 科 修 練 者<br />

九 州 がんセンター 消 化 器 外 科<br />

○… 池 田 泰 治 , 前 原 伸 一 郎<br />

【はじめに】 高 度 技 能 専 門 医 制 度 のもと、 高 度 技 能 医 修 練 施 設 と 高 度<br />

技 能 指 導 医 が 認 定 開 始 され、4 年 が 経 過 しようとしている。また、 昨<br />

年 は 初 めて 高 度 技 能 専 門 医 も 誕 生 し、 肝 胆 膵 外 科 を 目 指 す 若 手 医 師 に<br />

とっては 魅 力 ある 資 格 になっている。しかしながら、その 一 方 で、 高<br />

度 技 能 専 門 医 を 目 指 しても 施 設 や 指 導 医 などの 事 情 で 望 みが 叶 わない<br />

若 手 外 科 医 も 多 数 存 在 する。【 目 的 】 福 岡 市 民 病 院 (2008 年 6 月 より 高<br />

度 技 能 医 修 練 施 設 B)および 九 州 がんセンター( 高 度 技 能 医 修 練 施 設 申<br />

請 中 )での4 年 間 の 経 緯 を 振 り 返 り、 肝 胆 膵 の 外 科 の 向 上 発 展 に 対 して、<br />

高 度 技 能 専 門 医 制 度 が 若 手 外 科 医 にどのような 影 響 を 及 ぼしたかにつ<br />

いて 検 討 する。【 結 果 】2005 年 より2011 年 3 月 までの 福 岡 市 民 病 院 在 職<br />

中 の 若 手 外 科 医 (4 人 )と2011 年 4 月 から 九 州 がんセンター 在 職 中 の 若 手<br />

外 科 医 (1 人 )が 高 度 技 能 専 門 医 制 度 と 関 わっており、5 人 中 、 肝 胆 膵 外<br />

科 医 を 志 している 若 手 外 科 医 は4 人 であった。 福 岡 市 民 病 院 では 年 間<br />

30~60 例 の 高 難 度 肝 胆 膵 外 科 手 術 がおこなわれた。また 九 州 がんセン<br />

ターにおいては2011 年 に 高 難 度 肝 胆 膵 外 科 手 術 を50 例 以 上 施 行 、 現 在<br />

高 度 技 能 医 修 練 施 設 に 申 請 中 である。 高 度 技 能 専 門 医 制 度 が 始 まった<br />

年 の2008 年 4 月 以 降 は3 人 の 肝 胆 膵 外 科 医 を 目 指 す 若 手 外 科 医 が 肝 胆 膵<br />

外 科 診 療 を 中 心 に 行 なっている。 高 度 技 能 専 門 医 制 度 開 始 前 後 5 人 の<br />

若 手 外 科 医 は 現 在 1: 消 化 器 外 科 医 として 診 療 、2: 指 導 医 取 得 、3:<br />

指 導 医 取 得 を 目 指 し 他 病 院 で 修 練 中 、4: 専 門 医 取 得 申 請 中 、5: 指 導<br />

医 を 目 指 し 当 院 で 修 練 中 である。 肝 胆 膵 外 科 を 志 す 若 手 外 科 医 が 高 度<br />

技 能 専 門 医 制 度 とどのように 関 わってきたか 解 明 し、 今 後 の 制 度 のあ<br />

り 方 についても 検 討 する。<br />

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