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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P68-9 腹 腔 鏡 下 脾 動 静 脈 脾 温 存 尾 側 膵 切 除 術 の1 例<br />

福 井 県 立 病 院 外 科<br />

○… 西 田 洋 児 , 前 田 一 也<br />

【はじめに】 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 は 既 に 良 性 疾 患 に 対 する 低 侵 襲 手<br />

術 として 認 知 されており, 低 侵 襲 を 目 指 す 立 場 から 脾 臓 を 温 存 する 手<br />

術 も 多 く 行 われてきている. 当 院 でも2011 年 より 膵 良 性 疾 患 に 対 して<br />

腹 腔 鏡 下 手 術 を 導 入 し 良 好 な 結 果 を 得 ている. 今 回 , 我 々は 膵 尾 部 イ<br />

ンスリノーマに 対 して 脾 動 静 脈 及 び 脾 臓 を 温 存 する 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切<br />

除 術 を 施 行 し 良 好 な 結 果 を 得 たので 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 す<br />

る.【 症 例 】 症 例 は56 歳 , 女 性 .2011 年 10 月 低 血 糖 による 意 識 障 害 に<br />

て 当 院 へ 救 急 搬 送 され, 腹 部 造 影 CT 検 査 にて 膵 尾 部 に 多 血 性 腫 瘤 を<br />

指 摘 された. 精 査 の 結 果 , 膵 尾 部 インスリノーマが 疑 われたため2011<br />

年 11 月 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 を 施 行 した. 手 術 は 全 身 麻 酔 下 に 臍 部 に<br />

open…laparoscopyにて15mmポートを 挿 入 し 気 腹 , 左 右 季 肋 下 及 び 臍<br />

部 左 頭 側 に5mmポート, 臍 部 右 頭 側 に12mmポートを 挿 入 し 計 5ポー<br />

トにて 施 行 した. 脾 動 静 脈 ・ 脾 臓 を 温 存 し, 術 中 エコーにて 腫 瘍 を 確<br />

認 し 膵 尾 側 を 切 離 した. 切 離 標 本 はバッグに 収 納 し 臍 部 15mmポート<br />

部 より 体 外 に 摘 出 した. 手 術 時 間 は4 時 間 50 分 , 出 血 量 は 少 量 であった.<br />

術 後 経 過 は 良 好 で, 膵 液 瘻 なく 術 後 第 13 病 日 に 退 院 となった. 病 理 組<br />

織 学 的 には 膵 尾 部 に0.8cm 大 の 比 較 的 境 界 明 瞭 な 黄 白 色 結 節 を 認 め,<br />

組 織 では 一 部 でロゼット 形 成 を 認 めていた.また 免 疫 組 織 化 学 的 に 腫<br />

瘍 細 胞 はchromograninA(+),insulin(+),somatostatin( 一 部 +),<br />

glucagon(-),gastrin(-),serotonin(-),MIB1…index…0.1%でありイン<br />

スリノーマと 診 断 された. 現 在 , 低 血 糖 発 作 の 出 現 なく 外 来 経 過 観 察<br />

中 である.【 結 語 】 膵 尾 部 インスリノーマに 対 して 脾 動 静 脈 及 び 脾 臓<br />

を 温 存 する 腹 腔 鏡 下 尾 側 膵 切 除 術 を 施 行 し 良 好 な 結 果 を 得 た. 膵 良 性<br />

疾 患 に 対 する 腹 腔 鏡 下 脾 動 静 脈 脾 温 存 尾 側 膵 切 除 術 は 安 全 に 施 行 可 能<br />

であり, 整 容 性 および 機 能 温 存 , 低 侵 襲 性 の 面 で 有 用 な 術 式 と 思 われ<br />

た.<br />

P69-1 慢 性 膵 炎 に 対 する 外 科 的 治 療 (Frey 手 術 / 膵 切 除 )<br />

1<br />

社 会 医 療 法 人 千 代 田 病 院 外 科 、 2 福 岡 大 学 医 学 部 病 理 学 講<br />

座<br />

○… 緒 方 賢 司 1 2<br />

, 濱 田 義 浩<br />

【 背 景 】 慢 性 膵 炎 の 外 科 的 治 療 は 膵 管 減 圧 術 と 膵 切 除 に 大 別 され、 膵<br />

頭 部 に 病 変 の 主 座 を 認 めた 場 合 はFrey 手 術 、Beger 手 術 、( 亜 ) 全 胃 温<br />

存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 が 施 行 されている。これらの 手 術 では 術 後 の 除 痛<br />

効 果 や 膵 機 能 に 差 はなく、 術 後 在 院 日 数 でFrey 手 術 に 優 位 性 があるが、<br />

長 期 予 後 では 変 わりなくFrey 術 後 の 再 手 術 例 も 報 告 され、 現 時 点 で<br />

は 各 施 設 で 術 式 を 選 択 している。 慢 性 膵 炎 の 外 科 的 治 療 例 は、ほとん<br />

どがアルコール 性 であり 年 齢 も 若 く 働 き 盛 りの 症 例 が 多 い。 今 回 の 提<br />

示 する 症 例 に 適 切 な 外 科 治 療 は 何 であったか 御 討 論 いただきたい。【 症<br />

例 】49 歳 、 男 性 。10 年 前 より 膵 炎 での 治 療 歴 あり。2008.11 月 に 慢 性<br />

膵 炎 の 急 性 増 悪 で 入 院 。CTで 膵 頭 部 に 著 明 な 石 灰 化 と 膵 石 、 膵 周 囲<br />

の 炎 症 像 、 膵 頭 部 に 限 局 した 造 影 効 果 の 低 下 と 総 胆 管 の 軽 度 拡 張 を 認<br />

めた。PET-CTでは 異 常 集 積 を 認 めず 内 科 的 治 療 にて 退 院 。 今 回 、 心<br />

窩 部 ・ 背 部 痛 と 発 熱 で 紹 介 。CTで 膵 頭 部 の 主 膵 管 内 に 数 珠 状 に 多 発<br />

する 膵 石 と 頭 部 に54mmの 仮 性 嚢 胞 を 認 めた。 体 部 の 主 膵 管 内 にも 膵<br />

石 が 存 在 し 体 尾 部 の 主 膵 管 は3.7mm。 総 胆 管 は 嚢 胞 に 圧 排 され 上 部 で<br />

拡 張 し 胆 嚢 も 腫 大 。 以 前 と 同 様 に 膵 頭 部 の 造 影 効 果 は 低 下 していた。<br />

血 管 系 は 圧 排 所 見 のみで 狭 窄 や 側 副 血 行 路 を 認 めなかった。 採 血 で 腫<br />

瘍 マーカーは 正 常 、 自 己 免 疫 生 膵 炎 も 否 定 的 であった。【 治 療 】 減 黄<br />

目 的 で 仮 性 膵 嚢 胞 に 対 しEUS 下 穿 刺 ドレナージを 施 行 。 細 胞 診 で 悪 性<br />

所 見 なく、 細 菌 も 検 出 されなかった。 経 口 摂 取 開 始 後 に 膵 内 ・ 外 分 泌<br />

機 能 検 査 を 施 行 。 膵 外 分 泌 機 能 は 正 常 であったがインスリン 分 泌 能 は<br />

やや 低 下 。 穿 刺 ドレナージ1ヶ 月 後 に 亜 全 胃 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 を<br />

施 行 した。 再 建 はSSPPD-IIで 行 い、 術 中 に 膵 体 部 の 主 膵 管 を 長 軸 方<br />

向 に 切 開 し 膵 石 を 除 去 後 に 吻 合 した。 腹 腔 内 ドレーンは5 日 後 に 抜 去<br />

し7 日 目 から 水 分 、 経 口 摂 取 を 開 始 した。 退 院 までは4 週 間 程 度 要 した<br />

が、 合 併 症 なく 糖 尿 病 薬 の 使 用 もなく 社 会 復 帰 可 能 であった。 病 理 組<br />

織 では 膵 実 質 は 広 範 囲 に 破 壊 され、 膵 石 が 嵌 頓 していた 主 膵 管 は 炎 症<br />

性 細 胞 を 伴 う 肉 芽 組 織 に 取 り 囲 まれており、 膵 管 上 皮 には 軽 度 の 再 生<br />

異 型 を 認 めた。<br />

P69-2 当 科 における 慢 性 膵 炎 手 術 症 例 の 臨 床 的 検 討<br />

飯 塚 病 院 外 科<br />

○… 梶 山 潔 , 播 本 憲 史 , 由 茅 隆 文 , 永 田 茂 行 , 長 家 尚<br />

【 背 景 ・ 目 的 】 慢 性 膵 炎 に 対 しては、 保 存 的 治 療 や 内 視 鏡 的 治 療 が 第<br />

一 選 択 とされている。しかしながら、これらの 治 療 が 無 効 あるいは 不<br />

能 な 場 合 、 外 科 的 治 療 が 選 択 される。 今 回 、 我 々は 当 科 における 慢 性<br />

膵 炎 外 科 手 術 症 例 を 解 析 し、 術 式 選 択 について 検 討 した。【 対 象 ・ 方 法 】<br />

2008 年 1 月 から2011 年 12 月 までに、 慢 性 膵 炎 のため 当 科 にて 外 科 手 術<br />

を 施 行 した6 例 を 対 象 とし、 臨 床 的 検 討 を 行 なった。【 結 果 】 患 者 平 均<br />

年 齢 は55.2 歳 (41~68 歳 )。 男 性 6 例 、 女 性 0 例 であった。 成 因 は、アルコー<br />

ル 性 5 例 、 膵 嚢 胞 性 病 変 1 例 。 外 科 手 術 前 に 内 視 鏡 的 治 療 を 施 行 しえた<br />

のは2 例 のみであった。 手 術 術 式 は、 亜 全 胃 温 存 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術<br />

(SSPPD)2 例 、 膵 体 尾 部 切 除 術 (DP)2 例 、 膵 管 減 圧 術 (Frey 手 術 )2 例<br />

であった。SSPPDについては、 慢 性 炎 症 による 癒 着 のため、 特 に 門<br />

脈 および 上 腸 間 膜 静 脈 から 膵 頭 部 を 剥 離 する 際 、 慎 重 は 操 作 が 必 要 で<br />

あった。ISGPF…グレードB 以 上 の 術 後 膵 液 瘻 はなかった。 術 後 平 均 観<br />

察 期 間 が24.6ヶ 月 と 短 いが、 全 例 、 膵 炎 の 再 燃 あるいは 疼 痛 の 出 現 は<br />

なかった。 術 後 内 分 泌 機 能 障 害 ( 糖 尿 病 )については、 術 前 よりあった<br />

糖 尿 病 の 軽 度 悪 化 が1 例 、 新 たな 糖 尿 病 ( 軽 度 )の 出 現 が1 例 、 術 前 と 変<br />

らず 糖 尿 病 なしが4 例 。 外 分 泌 機 能 障 害 ( 慢 性 下 痢 )は0 例 であった。【 結<br />

語 】 慢 性 膵 炎 に 対 しては、 病 変 の 主 座 、 主 膵 管 拡 張 の 程 度 、 基 礎 疾 患<br />

等 をふまえ、 安 全 性 を 十 分 考 慮 した 術 式 選 択 が 重 要 と 思 われた。 治 療<br />

効 果 と 安 全 性 からは、 膵 管 減 圧 術 は 非 常 に 有 用 な 術 式 と 考 えられた。<br />

P69-3 慢 性 膵 炎 に 対 する 膵 管 ドレナージ 手 術 の 治 療 成 績 と 術<br />

後 膵 機 能 の 検 討<br />

1<br />

広 島 大 学 病 態 制 御 医 科 学 外 科 、 2 千 葉 県 地 方 独 立 行 政 法 人 さんむ<br />

医 療 センター、 3 安 芸 市 民 病 院 外 科<br />

○… 中 川 直 哉 1<br />

, 村 上 義 昭 1<br />

, 上 村 健 一 郎 1<br />

, 首 藤 毅 1<br />

,<br />

橋 本 泰 司 1<br />

, 中 島 亨 1<br />

, 森 藤 雅 彦 2<br />

, 中 村 浩 之 1<br />

, 湯 浅 吉 夫 3<br />

,<br />

三 好 信 和 3<br />

, 大 毛 宏 喜 1<br />

, 末 田 泰 二 郎<br />

1<br />

【 背 景 】 慢 性 膵 炎 は 代 償 期 の 持 続 疼 痛 や 繰 り 返 す 急 性 膵 炎 発 作 ととも<br />

に 進 行 性 に 膵 内 外 分 泌 機 能 低 下 を 来 たし 非 代 償 期 の 膵 機 能 荒 廃 に 至 る<br />

難 治 性 疾 患 である。 近 年 、 慢 性 膵 炎 に 対 し 膵 機 能 荒 廃 前 の 早 期 外 科 的<br />

治 療 による 膵 機 能 保 持 効 果 が 期 待 されているが、その 術 後 膵 機 能 につ<br />

いては 未 だ 議 論 の 余 地 がある。【 対 象 と 方 法 】 代 償 期 ・ 慢 性 膵 炎 に 対<br />

する 膵 管 ドレナージ 手 術 49 例 を 対 象 ( 観 察 期 間 中 央 値 26ヶ 月 )。 平 均 年<br />

齢 52 歳 、 男 女 比 43:6、アルコール 性 32 例 (65%)、 膵 頭 部 に 炎 症 性 腫<br />

瘤 を 認 める19 例 にFrey 手 術 、 認 めない30 例 にPartington 手 術 を 施 行 。<br />

膵 外 分 泌 機 能 はクロレラ 産 生 13C 標 識 混 合 中 性 脂 肪 呼 気 試 験 の7 時 間<br />

13C 累 積 回 収 率 で 評 価 し、 回 収 率 5% 未 満 を 膵 外 分 泌 機 能 障 害 (EPI)<br />

(Surgery…2009)、 膵 内 分 泌 機 能 はHbA1c≧6.1%または 糖 尿 病 治 療 例<br />

を 耐 糖 能 異 常 ありとした。 膵 管 ドレナージ 手 術 の 短 期 手 術 成 績 および<br />

術 後 長 期 の 除 痛 、 急 性 膵 炎 抑 制 効 果 、 術 後 膵 内 外 分 泌 機 能 を 検 討 。【 結<br />

果 】 手 術 時 間 中 央 値 235 分 、 出 血 量 中 央 値 350ml、mortality…0%、<br />

morbidity…37%、Clavien 分 類 3 以 上 22%、 膵 液 瘻 (ISGPF…grade…B,C)<br />

16%、 再 手 術 例 なく 術 後 入 院 期 間 中 央 値 18 日 。 術 前 疼 痛 症 例 の 除 痛 率<br />

89%、 急 性 膵 炎 抑 制 率 94%。 術 後 膵 外 分 泌 機 能 についてEPIは 遠 隔 期<br />

に56%。 術 前 耐 糖 能 異 常 群 (32%)は 術 前 耐 糖 能 正 常 群 と 比 較 し、 有 意<br />

に 術 後 7 時 間 13C 累 積 回 収 率 が 低 下 (3.5±0.9%vs6.8±0.8%,P=.010)、 術<br />

前 耐 糖 能 異 常 群 では 有 意 に 術 後 EPI 発 症 率 が 高 率 …(83%vs39%,P=.016)。<br />

術 後 糖 尿 病 治 療 を 要 したのは39%。 術 前 耐 糖 能 正 常 群 では87%が 術 後<br />

遠 隔 期 に 糖 尿 病 治 療 を 要 さず、 術 前 耐 糖 能 異 常 群 では 全 例 遠 隔 期 に 糖<br />

尿 病 治 療 を 要 した。 術 後 EPI、 術 後 糖 尿 病 治 療 について 術 前 ・ 周 術 期<br />

因 子 の 単 変 量 解 析 を 行 うと、いずれも 術 前 耐 糖 能 異 常 のみが 有 意 な 因<br />

子 ( 術 後 EPI:P=.016、 術 後 糖 尿 病 治 療 :P

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