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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P108-8 胆 嚢 捻 転 症 の1 例<br />

関 西 労 災 病 院<br />

○… 浜 中 美 千 子 , 中 平 伸 , 武 田 裕 , 革 島 洋 志 , 向 井 洋 介 ,<br />

小 野 寿 子 , 内 山 千 恵 子 , 金 村 剛 志 , 竹 野 淳 , 鈴 木 玲 ,<br />

中 田 健 , 三 木 宏 文 , 加 藤 健 志 , 田 村 茂 行<br />

胆 嚢 捻 転 症 は 肝 床 部 との 固 定 が 不 十 分 な 遊 走 胆 嚢 が 胆 嚢 頸 部 、 胆 嚢 管<br />

で 捻 転 し 血 行 障 害 をきたし 胆 嚢 に 急 激 な 壊 死 性 変 化 を 来 す 比 較 的 稀 な<br />

疾 患 である。 今 回 、 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 で 治 療 し 得 た 胆 嚢 捻 転 症 の1<br />

例 を 経 験 したので 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。80 代 女 性 。 右 側 腹 部<br />

痛 を 主 訴 に 当 院 へ 救 急 搬 送 され、 精 査 加 療 目 的 に 同 日 緊 急 入 院 となっ<br />

た。 入 院 時 現 症 、 身 長 142cm、 体 重 35kg、 血 圧 153/64、 脈 拍 86/ 分 、<br />

体 温 37.9℃、 腹 部 所 見 では 右 側 腹 部 に 腫 瘤 を 触 知 し、 右 季 肋 部 から 右<br />

下 腹 部 にかけて 圧 痛 、 腹 部 全 体 に 筋 性 防 御 を 認 めた。 血 液 検 査 所 見 で<br />

は、WBC14800/μl、CRP10.9mg/dlと 炎 症 反 応 上 昇 を 認 め、 総 ビリ<br />

ルビン1.3mg/dlと 軽 度 上 昇 を 認 めたが、 肝 胆 道 系 酵 素 の 上 昇 は 認 めな<br />

かった。 腹 部 CT 所 見 では 胆 嚢 は 下 方 に 偏 位 し 著 明 な 胆 嚢 腫 大 と 壁 肥<br />

厚 を 認 めたが 胆 石 は 認 めなかった。また 肝 表 面 に 腹 水 貯 留 を 認 めた。<br />

以 前 施 行 されていたCTから 遊 走 胆 嚢 と 考 えられ、 胆 嚢 捻 転 症 が 疑 わ<br />

れた。 同 日 、 緊 急 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行 した。 腹 腔 内 は 右 腎 摘 後 、<br />

左 巨 大 卵 巣 嚢 腫 摘 出 術 後 の 影 響 もあり 肝 外 側 、 横 行 結 腸 の 頭 側 は 癒 着<br />

しており 肝 外 側 に 血 性 腹 水 の 貯 留 を 認 めた。 胆 嚢 は 暗 赤 色 で 著 明 に 腫<br />

大 しており、 頸 部 で 癒 着 による 索 状 物 により 捻 転 していた。 癒 着 を 剥<br />

離 し、 胆 嚢 管 の 時 計 回 り270℃の 捻 転 を 解 除 し 胆 嚢 を 摘 出 した。 胆 嚢<br />

は 肝 下 面 とわずかに 付 着 するのみでほとんど 遊 離 した 状 態 であった。<br />

病 理 組 織 学 的 所 見 は 出 血 を 伴 う 壊 疽 性 胆 嚢 炎 の 所 見 であった。 術 後 多<br />

発 脳 梗 塞 を 合 併 したが 保 存 的 に 軽 快 し 第 19 病 日 に 退 院 となった。 本 症<br />

の 解 剖 学 的 特 徴 から、 捻 転 を 解 除 すれば 胆 嚢 床 、 胆 嚢 管 の 剥 離 操 作 は<br />

ほとんど 必 要 とせず 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行 でき、 本 症 は 比 較 的 高 齢 女 性 に<br />

好 発 するとされていることから、 低 侵 襲 な 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 が 有 用<br />

であると 考 えられた。<br />

P108-9 ExpressLDステントの 一 期 的 挿 入 - 肝 胆 膵 外 科 医 に<br />

よる 経 皮 経 肝 胆 道 ステント 挿 入<br />

埼 玉 医 大 総 合 医 療 センター 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 赤 松 延 久 , 辛 宣 廣 , 駒 込 昌 彦 , 石 田 隆 志 , 小 沢 文 明<br />

【 背 景 】 近 年 、 手 術 不 能 悪 性 腫 瘍 による 閉 塞 性 黄 疸 に 対 しては 消 化 器<br />

内 科 医 による 内 視 鏡 的 なself-expanding…metallic…stentが 主 流 となりつ<br />

つ あ る。 当 科 で はballoon-expanding…metallic…stent…(Express…LD…<br />

stent)を 用 いた 経 皮 一 期 的 挿 入 を 積 極 的 に 行 っており 良 好 な 成 績 を 得<br />

ているので 報 告 する【 方 法 】 型 のごとく 超 音 波 、X 線 透 視 ガイド 下 に<br />

胆 管 にガイドワイヤー 挿 入 後 8Frシースを 挿 入 し、シースを 通 して<br />

Express…LDステントを 挿 入 後 、バルーン 拡 張 を 施 行 する。ポイント<br />

はシェファードフックカテーテルなどを 駆 使 して 狭 窄 部 を 確 実 にパス<br />

する、ガイドワイヤーをextra…stiffワイヤーに 置 換 する、シースを 確<br />

実 に 狭 窄 部 を 超 えるまで 挿 入 する、 狭 窄 部 を 正 確 にマーキングするこ<br />

と。 実 際 の 手 技 をビデオで 供 覧 する。【 結 果 】 手 術 不 能 悪 性 腫 瘍 によ<br />

る 閉 塞 性 黄 疸 症 例 計 71 例 に 対 し、 一 期 的 に 経 皮 胆 道 ステント(Express…<br />

LD…stent)の 挿 入 を 施 行 した。ステントは 全 例 で 適 切 に 挿 入 され( 一 期<br />

成 功 率 94%)、 出 血 、 誤 留 置 、 逸 脱 な 手 技 に 関 連 した 合 併 症 は 認 めなかっ<br />

た。 手 技 に 要 した 時 間 は43±16 分 であった。 肝 門 部 閉 塞 20 例 で、 内 11<br />

例 はY 字 ステントによる 全 肝 、9 例 は 片 葉 ドレナージ、 残 る51 例 は 遠<br />

位 胆 管 閉 塞 であった。67 例 97%において 良 好 な 減 黄 を 得 た。ステント<br />

閉 塞 を18 例 (13%)に 認 め、 合 併 症 を16 例 に 認 めた( 胆 管 炎 12 例 、 胆 嚢<br />

炎 2 例 、 膵 炎 2 例 )。 平 均 ステント 開 存 期 間 165±144 日 、 平 均 生 存 期 間<br />

180±156 日 、6ヶ 月 、12ヶ 月 の 開 存 率 は80%、66%、 生 存 率 は38%、<br />

16% で あ っ た。【 結 語 】Express…LD…stentを 用 い た 一 期 的 balloonexpanding…metallic…stent<br />

挿 入 法 は、 内 視 鏡 的 ステントに 比 して、カ<br />

ニュレーション 困 難 、 消 化 管 再 建 後 などの 理 由 による 留 置 不 能 がなく<br />

簡 便 、 確 実 に 施 行 可 能 である。 一 期 的 挿 入 により 患 者 負 担 面 からも 何<br />

ら 遜 色 なく、 誤 留 置 、 逸 脱 を 認 めない 点 で 優 れている。<br />

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