タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P80-2 当 科 における10cm 以 上 の 巨 大 肝 細 胞 癌 切 除 例 の 検 討
東 京 医 科 歯 科 大 学 肝 胆 膵 ・ 総 合 外 科
○… 入 江 工 , 中 村 典 明 , 藍 原 有 弘 , 伴 大 輔 , 落 合 高 徳 ,
工 藤 篤 , 田 中 真 二 , 有 井 滋 樹
【 対 象 と 方 法 】2000 年 4 月 から2011 年 10 月 までに, 当 科 における 肝 細
胞 癌 初 回 切 除 508 例 のうち 大 きさが10cm 以 上 の 巨 大 肝 細 胞 癌 47 例 につ
いて 臨 床 病 理 学 的 特 徴 と 予 後 について 検 討 した.【 結 果 】 年 齢 :68
(35-84) 歳 , 男 / 女 :37/10 例 ,HBV/HCV:14/13 例 ,Child-PughA/B:
43/4,ICG15R:13.1(4-67.4)%, 背 景 肝 NL/CH/LC:10/26/11, 単 発 /
複 数 :28/19, 最 大 径 :11.0(10.0-26.0)cm,AFP:92.8(2.3-430300),
PIVKAII:9430(1-427940), 切 除 範 囲 Hr0/S/1/2:2/1/9/29/6,vp+vv
(+):40 例 (85.1%),pSM(+):13 例 (27.7%), 全 例 MST:45.5ヶ 月 ,
3/5 年 生 存 率 :50.2/37.6%であった.AFP400 以 上 /400 未 満 でMST:
21.1/85.5ヶ 月 (p=0.08), 顕 微 鏡 的 脈 管 浸 潤 (+)/(-)でMST:45.3/10.6
カ 月 (p=0.50), 単 発 / 複 数 でMST:85.5/45.3ヶ 月 (p=0.51),pSM(+)/
(-)でのみMST:17.6/85.5ヶ 月 (p=0.02)と 有 意 差 を 認 めた.【 結 語 】
10cm 以 上 の 巨 大 HCC 切 除 例 の 大 多 数 に 顕 微 鏡 的 脈 管 浸 潤 を 認 めたが,
十 分 なSMが 確 保 されていれば 予 後 が 期 待 できる.
P80-3 巨 大 肝 腫 瘍 に 対 する 肝 切 除 の 工 夫
1
遠 賀 中 間 医 師 会 おんが 病 院 救 急 総 合 診 療 科 、 2 遠 賀 中 間 医 師 会
おんが 病 院 外 科
○… 末 廣 剛 敏 1
, 皆 川 亮 介 2 2
, 杉 町 圭 蔵
【はじめに】 肝 臓 は 沈 黙 の 臓 器 といわれ、 巨 大 化 して 初 めて 発 見 され
る 肝 腫 瘍 も 少 なくない。 今 回 、われわれが 通 常 行 っている 巨 大 肝 腫 瘍
に 対 する 肝 切 除 の 工 夫 について 症 例 を 提 示 し 報 告 する。【 方 法 】われ
われが 行 っている 肝 切 除 時 の 皮 膚 切 開 は 剣 状 突 起 から 臍 上 部 まで 上 腹
部 正 中 切 開 を 長 くおき、そこより 右 へ 肋 骨 と 腸 骨 の 中 間 まで 延 ばす 逆
L 字 切 開 である。 左 方 へは 皮 膚 切 開 は 伸 ばさず 開 胸 も 併 用 しない。また、
吊 り 上 げ 法 は 術 中 に 肝 臓 と 下 大 静 脈 の 間 に 幅 5mmの 布 テープを2 本 通
して 行 っており、 状 況 に 応 じて 脱 転 を 先 行 させる 場 合 と 脱 転 に 先 行 し
てテープを 通 す 場 合 とがある。 切 除 は 虚 血 15 分 開 放 5 分 の 繰 り 返 しで、
CUSAもしくはペアンにて 施 行 している。【 症 例 1】80 歳 女 性 。HCV 陽
性 。 肝 右 葉 全 体 を 占 める12x17cmの 肝 細 胞 癌 に 対 し 拡 大 右 葉 切 除 を 施
行 。 逆 L 字 切 開 で 開 腹 し 左 方 への 切 開 ならびに 開 胸 は 行 なわなかった。
右 葉 を 十 分 に 脱 転 し 下 大 静 脈 前 面 の 短 肝 静 脈 を 半 周 以 上 に 渡 り 処 理 し
た 後 にテープを 通 し 吊 り 上 げ 切 除 を 行 った。 手 術 時 間 235 分 、 出 血 量
250g。【 症 例 2】82 歳 男 性 。HCV 陽 性 。 下 大 静 脈 への 腫 瘍 栓 を 伴 う 肝
右 葉 に 径 10cmの 肝 細 胞 癌 。リピオドリゼーション 施 行 し 腫 瘍 栓 縮 小
後 に 拡 大 右 葉 切 除 術 施 行 。 逆 L 字 切 開 で 開 腹 し 左 方 への 切 開 ならびに
開 胸 は 行 なわなかった。ある 程 度 脱 転 しテープを 通 し 短 肝 静 脈 処 理 後
吊 り 上 げ 切 除 施 行 。 手 術 時 間 305 分 …、 出 血 量 :460g【 症 例 3】70 歳 女 性 。
門 脈 、 下 大 静 脈 を 巻 き 込 む 肝 内 胆 管 癌 と 診 断 し 右 三 区 域 切 除 門 脈 下 大
静 脈 合 併 切 除 人 口 血 管 再 建 施 行 。 逆 L 字 切 開 に 左 方 への 切 開 を 加 えた
が 開 胸 は 行 なわなかった。テープで 吊 り 上 げ 切 除 後 に 右 葉 を 脱 転 し 下
大 静 脈 とともに 切 除 した。 手 術 時 間 716 分 、 出 血 量 820g。【 症 例 4】49
歳 男 性 。HCV 陽 性 。 肝 右 葉 の 径 16cmの 肝 細 胞 癌 に 対 し 肝 拡 大 右 葉 切
除 術 施 行 。 逆 L 字 切 開 で 開 腹 し 左 方 への 切 開 ならびに 開 胸 は 行 なわな
かった。 右 葉 を 十 分 に 脱 転 後 テープを 通 し 吊 り 上 げ 切 除 施 行 。 手 術 時
間 485 分 、 出 血 量 960g。【まとめ】われわれの 巨 大 腫 瘍 に 対 する 肝 切
除 時 に 行 っている 工 夫 をビデオを 含 めて 紹 介 する。
P80-4 巨 大 肝 腫 瘍 に 対 する 肝 切 除 におけるhanging
maneuverの 有 用 性 について
札 幌 医 科 大 学 第 一 外 科
○… 目 黒 誠 , 水 口 徹 , 川 本 雅 樹 , 中 村 幸 雄 , 太 田 盛 道 ,
今 村 将 史 , 西 舘 敏 彦 , 木 村 康 利 , 古 畑 智 久 ,
平 田 公 一
【 背 景 】 巨 大 肝 腫 瘍 では 腫 瘍 への 栄 養 血 管 の 発 達 から 肝 切 離 中 の 出 血
量 増 大 や 肝 脱 転 操 作 の 手 技 的 困 難 性 などが 問 題 となる。 巨 大 肝 腫 瘍 に
対 する 肝 切 除 術 において 肝 切 離 を 先 行 させる 前 方 アプローチ 法 は 腫 瘍
からの 揉 み 出 しによる 腫 瘍 散 布 を 低 減 できるメリットが 期 待 されてい
る.われわれは 以 前 より 前 方 アプローチ 法 に 際 し 可 能 な 症 例 には
hanging…maneuver 法 を 用 いて 肝 離 断 をしている.【 目 的 】 巨 大 肝 腫 瘍
に 対 する 肝 切 除 症 例 の 特 徴 と 手 術 手 技 を 検 討 する.【 対 象 と 方 法 】
2003 年 4 月 から2011 年 6 月 までに 当 科 で 施 行 した 巨 大 肝 腫 瘍 ( 径 10cm 以
上 ) 切 除 症 例 29 例 ( 男 性 20 例 )と 腫 瘍 径 10cm 未 満 296 例 について 検 討 し
た.【 結 果 】10cm 以 上 群 の 平 均 年 齢 は61.3±12.8 歳 であった.…HCC17 例 ,
転 移 性 肝 癌 3 例 , 肝 血 管 腫 3 例 , 肝 エキノコックス 症 3 例 ,CCC1 例 , 血 管 筋 脂
肪 腫 1 例 ,embryonal…sarcoma1 例 で, 平 均 最 大 腫 瘍 径 は127±24mmで
あった. 平 均 手 術 時 間 は503±248 分 ,… 平 均 出 血 量 は1,253±1,148…gであっ
た.…10cm 未 満 ( 平 均 最 大 腫 瘍 径 35±19…mm) 群 では 有 意 に, 平 均 手 術 時
間 は373±154 分 と 短 く, 出 血 量 は536±563…gと 少 なかった(p<
0.001).10cm 以 上 群 の 術 式 の 内 訳 はHr1=8 例 ,Hr2=19 例 ,Hr3=2 例 であっ
た.…10cm 以 上 群 で 肝 離 断 時 にhanging…maneuver(modifiedを 含 む)を
用 いた 症 例 は15/29(52%)であった. 術 後 合 併 症 は 術 後 胆 汁 瘻 2 例 , 創 離
開 2 例 , 胸 水 貯 留 4 例 .10cm 以 上 群 のHr2 症 例 19 例 中 ,hanging…maneuver
を 用 いた 症 例 13 例 (68%)と 未 施 行 群 6 例 とで 出 血 量 の 比 較 をすると
1,017±556…vs.…2,358±2,275…gで 有 意 にhanging…maneuver 施 行 群 で 少
なかった(p