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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P92-3 BorderlineResectable 膵 癌 に 対 する 長 期 集 学 的 術 前<br />

治 療 法 の 意 義 の 検 討<br />

大 阪 大 学 消 化 器 外 科<br />

○… 江 口 英 利 , 丸 橋 繁 , 小 林 省 吾 , 川 本 弘 一 , 和 田 浩 志 ,<br />

種 村 匡 弘 , 森 正 樹 , 土 岐 祐 一 郎 , 永 野 浩 昭<br />

膵 癌 治 療 の 目 的 は 予 後 改 善 であることは 言 うまでもないが、NCCNに<br />

よるBorderline…Resectable 膵 癌 は「 半 数 の 症 例 が 外 科 切 除 出 来 る 程 度<br />

の 画 像 所 見 」との 意 味 合 いで 定 義 されており、 切 除 不 可 能 な 症 例 や 切<br />

除 可 能 であっても 切 除 が 予 後 改 善 に 寄 与 しない 症 例 をも 包 含 している。<br />

膵 癌 に 対 する 化 学 療 法 の 選 択 肢 が 増 えつつある 今 日 、 切 除 が 予 後 改 善<br />

に 本 当 に 寄 与 する 症 例 を 選 別 することは 重 要 である。 我 々は<br />

Resectable 膵 癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射 線 療 法 (CRT)の 豊 富 な 経 験 を 活<br />

かし、Borderline…Resectable 症 例 にも 積 極 的 にCRTを 行 い、さらに 半<br />

年 ~1 年 の 長 期 化 学 療 法 を 継 続 した 上 で 根 治 切 除 を 行 う 長 期 集 学 的 治<br />

療 を 行 ってきた。【 対 象 と 方 法 】07 年 1 月 から11 年 10 月 までに 大 阪 大 学<br />

附 属 病 院 にてBorderline…Resectable 膵 癌 と 診 断 された 症 例 で、40~<br />

50Gyの 放 射 線 治 療 とGEMまたはGEM+S-1によるCRTを 施 行 した 症<br />

例 を 対 象 とした。Borderlineの 定 義 は、CTにて 腫 瘍 が 主 要 動 脈 ( 上 腸<br />

間 膜 動 脈 、 腹 腔 動 脈 、 肝 動 脈 、ただし 体 尾 部 腫 瘍 の 場 合 は 胃 十 二 指 腸<br />

動 脈 を 含 む)に 明 らかに 接 しているものの180 度 未 満 の 症 例 で 遠 隔 転 移<br />

の 無 いものとし、DP-CAR、 門 脈 切 除 再 建 、 下 大 静 脈 切 除 再 建 で 切 除<br />

出 来 る 症 例 はResectableと 診 断 し 除 外 した。【 切 除 適 応 の 判 定 】CRT<br />

終 了 後 に 化 学 療 法 を 継 続 しながら 定 期 的 にCTを 行 い、Resectableと<br />

判 定 ( 動 脈 浸 潤 が 陰 性 化 )またはCRT 終 了 後 6ヶ 月 以 上 にわたって 主 病<br />

変 に 増 大 傾 向 が 無 く 遠 隔 転 移 も 認 めない 場 合 は 根 治 術 を 施 行 した。【 結<br />

果 】 対 象 症 例 は13 例 で、 男 : 女 =9:4、 平 均 年 齢 は67.0±10.7 歳 であっ<br />

た。Borderlineと 診 断 した 理 由 は 腹 腔 動 脈 ~ 肝 動 脈 浸 潤 2 例 、 上 腸 間<br />

膜 動 脈 浸 潤 9 例 、 両 方 の 浸 潤 2 例 であった。13 例 中 2 例 はCRT 終 了 後 に<br />

遠 隔 転 移 を 認 め、6 例 はCRT 終 了 後 6ヶ 月 以 内 に 主 病 巣 の 増 大 を 認 め<br />

たため 切 除 不 適 応 と 判 定 されたが、5 例 には 切 除 術 を 施 行 しえた。 切<br />

除 症 例 の 治 療 開 始 から 切 除 までの 期 間 は11.6±5.8ヶ 月 であった。 切 除<br />

症 例 に 周 術 期 合 併 症 はなかった。13 例 の3 年 生 存 率 は48.9%、 切 除 例 で<br />

は100%であった。【 考 察 】Borderline…Resectable 膵 癌 に 対 して 長 期 集<br />

学 的 治 療 を 行 い、 切 除 適 応 症 例 を 正 確 に 選 ぶことが 予 後 改 善 に 繋 がる<br />

可 能 性 が 示 唆 された。<br />

P92-4 Borderlineresectable 膵 癌 に 対 する 術 前 S-1 併 用 放<br />

射 線 療 法 ・ 臨 床 試 験 における 課 題<br />

国 立 がん 研 究 センター 東 病 院 肝 胆 膵 外 科<br />

○… 高 橋 進 一 郎 , 小 西 大 , 木 下 敬 弘 , 後 藤 田 直 人 ,<br />

加 藤 祐 一 郎 , 木 下 平<br />

【 目 的 】Borderline…resectable 膵 癌 (BR 膵 癌 )に 対 する 術 前 S-1 併 用 放<br />

射 線 療 法 (S-1/RT)pilot…studyの 現 状 を 検 証 し 多 施 設 共 同 臨 床 試 験 の<br />

課 題 を 検 討 する。【 方 法 】H14-20 浸 潤 性 膵 管 癌 切 除 133 例 の 検 討 でBR<br />

膵 癌 は 切 除 可 能 膵 癌 と 比 較 し 予 後 不 良 (MST;…BR 膵 癌 …16m、 切 除 可<br />

能 膵 癌 …25m)かつ 局 所 再 発 が 高 頻 度 (BR 膵 癌 …48%、 切 除 可 能 膵 癌 …<br />

31%)であった 事 から2010 年 9 月 よりBR 膵 癌 に 対 し 術 前 S-1/RTのpilot…<br />

studyを 行 っている。BR 膵 癌 の 定 義 は(1) 門 脈 ・ 上 腸 間 膜 静 脈 の 両 側<br />

性 浸 潤 、(2) 上 腸 間 膜 動 脈 に 腫 瘍 が180 度 以 下 の 範 囲 で 接 する、(3) 総 肝<br />

動 脈 に 腫 瘍 が180 度 以 下 の 範 囲 で 接 する、(4) 腹 腔 動 脈 に 腫 瘍 が180 度 以<br />

下 の 範 囲 で 接 する、とした。 正 確 な 癌 遺 残 度 診 断 のため 標 本 を 色 分 け<br />

しインキングした( 膵 切 除 断 端 、RP 面 、 門 脈 切 痕 、SMA 剥 離 断 端 )。<br />

2011 年 10 月 までにBR 膵 癌 と 診 断 された7 例 の 治 療 状 況 について 検 証 し<br />

多 施 設 共 同 研 究 における 課 題 を 検 討 する。【 成 績 】BR 膵 癌 7 例 の 当 該<br />

脈 管 は6 例 がSMA、1 例 がCHAであった。その 内 文 書 による 同 意 を 得<br />

た6 例 にS-1/RTが 施 行 され、1 例 は 患 者 選 択 によりGemcitabine 全 身 化<br />

学 療 法 が 行 われた。S-1/RT 後 切 除 例 は2 例 、S-1/RT 後 開 腹 したが 肝<br />

転 移 ・ 腹 膜 転 移 の 為 非 切 除 が2 例 、S-1/RT 施 行 中 が2 例 であった。 切<br />

除 例 はいずれもR0 切 除 であった。S-1/RT 後 早 期 に 撮 像 したCTによる<br />

切 除 可 能 性 診 断 、 拡 大 郭 清 を 行 った 場 合 の 難 治 性 腹 水 、 比 較 的 多 い 転<br />

移 によるPD 脱 落 例 、 等 の 問 題 点 を 経 験 した。BR 膵 癌 の 多 施 設 共 同 臨<br />

床 試 験 では、 本 邦 の 実 情 に 即 したBR 膵 癌 の 定 義 (DP-CAR 症 例 を 含 め<br />

るか、 門 脈 浸 潤 例 の 程 度 )、 適 格 性 及 び 評 価 判 定 に 厳 格 を 期 するため<br />

の 画 像 ・ 病 理 中 央 診 断 、 治 療 効 果 を 反 映 する 適 切 な 治 療 効 果 判 定 時 期 、<br />

安 全 性 を 考 慮 した 手 術 実 施 期 間 ・ 術 式 設 定 (リンパ 節 ・ 神 経 叢 郭 清 程<br />

度 等 ) 等 の 合 意 形 成 が 必 要 と 考 えられた。【 結 論 】BR 膵 癌 に 対 する 術<br />

前 S-1/RTでは 転 移 による 非 切 除 例 を 一 定 頻 度 で 認 めたが 切 除 例 はい<br />

ずれもR0 切 除 が 可 能 であった。BR 膵 癌 の 臨 床 試 験 では 厳 格 な 適 格 性<br />

が 重 要 であり、さらに 癌 遺 残 度 病 理 診 断 、 安 全 性 を 担 保 する 術 式 等 で<br />

の 合 意 形 成 が 必 要 と 思 われた。<br />

<br />

<br />

<br />

<br />

P92-5 当 科 における 切 除 不 能 局 所 進 行 膵 癌 に 対 する 術 前 化 学<br />

放 射 線 治 療 の 検 討<br />

奈 良 県 立 医 科 大 学 消 化 器 ・ 総 合 外 科<br />

○… 木 下 正 一 , 庄 雅 之 , 野 見 武 男 , 赤 堀 宇 広 , 山 戸 一 郎 ,<br />

童 仁 , 北 東 大 督 , 川 口 千 尋 , 安 田 里 司 , 金 廣 裕 道 ,<br />

中 島 祥 介<br />

【 目 的 】 切 除 不 能 局 所 進 行 膵 癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射 線 治 療 の 成 績 を<br />

検 討 した.【 対 象 】2007 年 10 月 から2010 年 12 月 までに 当 科 で 加 療 を 行 っ<br />

た 切 除 不 能 膵 癌 78 例 を 対 象 とした.【 結 果 】 切 除 不 能 膵 癌 74 例 の 生 存<br />

期 間 中 央 値 MST( 月 )は11M,1 年 生 存 率 47%であった. 切 除 不 能 理 由 別<br />

のMSTは, 肝 転 移 (33 例 )7.8M, 局 所 進 行 (30 例 )16.4M, 腹 膜 その 他 (11<br />

例 )11Mであり, 肝 転 移 例 の 予 後 は 局 所 進 行 例 に 比 し, 有 意 に 不 良 で<br />

あった(P=0.0003). 一 次 治 療 別 ではGEM:37 例 ,S-1:9 例 ,…GEM+S-1<br />

(GS):21 例 ,…GEM/ 放 射 線 治 療 (GEM/Rad):7 例 で, 各 々MST8.7M,…<br />

12.4M,12.5M,16.4Mであり,GSおよびGEM/Rad 治 療 はGEMに 比 し,<br />

有 意 に 良 好 であった.また 局 所 進 行 例 のみでは,GS 一 次 治 療 11 例 の<br />

予 後 は26.6M,GEM(8 例 )12Mに 比 し, 有 意 に 良 好 であった(P=0.027).<br />

局 所 進 行 例 のうち4 例 (13%)では 化 学 療 法 が 奏 功 し,その 後 に 膵 切 除<br />

を 行 った. 切 除 前 治 療 の 内 訳 は,GS3 例 とGEM/Rad1 例 であった.GS<br />

療 法 3 例 にはさらにGEM/Radを 追 加 した 後 に 膵 切 除 を 行 った.2 例 に<br />

門 脈 あるいは 右 半 結 腸 の 合 併 切 除 を 要 したが,いずれもN0かつR0で<br />

あった. 術 前 治 療 期 間 は3-11Mであった. 治 療 開 始 後 MSTは26M(17-<br />

38)であり, 比 較 的 良 好 であった.1 例 は38M 無 再 発 生 存 中 である.【 結<br />

語 】 切 除 不 能 進 行 膵 癌 に 対 する 化 学 放 射 線 療 法 は 有 用 な 治 療 法 の 可 能<br />

性 が 示 唆 され,… 症 例 を 集 積 して 検 討 すべきと 考 えられた.… 局 所 進 行 膵<br />

癌 に 対 しては,GS 療 法 の 奏 功 率 が 比 較 的 高 く,また 奏 功 例 の 中 に 腫<br />

瘍 縮 小 後 膵 切 除 により 長 期 生 存 が 得 られるものもあり, 妥 当 であると<br />

思 われた.<br />

P92-6 当 院 における 膵 頭 部 癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射 線 療 法 後<br />

の 切 除 成 績<br />

静 岡 県 立 総 合 病 院 外 科<br />

○… 京 田 有 介 , 伊 関 丈 治 , 大 場 範 行<br />

諸 言 膵 癌 に 対 し、 切 除 が 根 治 を 得 られる 唯 一 の 治 療 法 であるが、 切 除<br />

例 の5 年 生 存 率 は10% 前 後 と 予 後 不 良 である。このことは 切 除 単 独 の<br />

治 療 の 限 界 を 示 唆 しているとも 考 えられる。 近 年 治 療 成 績 の 向 上 を 目<br />

指 して 様 々な 集 学 的 治 療 が 行 われており、 今 回 我 々は 当 院 における 膵<br />

頭 部 癌 に 対 する 術 前 化 学 放 射 線 療 法 後 の 切 除 成 績 を 報 告 する。 対 象<br />

2001 年 11 月 から2011 年 5 月 まで 当 院 で 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 を 施 行 した72<br />

例 の 内 34 例 に 対 して 術 前 化 学 放 射 線 療 法 後 に 切 除 を 行 った。これらの<br />

患 者 を 今 回 の 研 究 の 対 象 とした。 成 績 背 景 は 男 性 15 例 (44%)、 女 性 19<br />

例 (56%)、 年 齢 の 平 均 値 は69 歳 (45 歳 -84 歳 )であった。 術 前 照 射 量 は<br />

30Gy(3Gy10 回 )とした。 術 前 化 学 療 法 としてgemcitabineを 顆 粒 球 減<br />

少 に 配 慮 しながら300mg…3 回 で 開 始 したが、 副 作 用 を 確 認 しながら 適<br />

宜 増 減 した。 術 後 補 助 化 学 療 法 を26 例 (76%)に 施 行 した。 術 式 は4 例<br />

(12%)にPDを、30 例 (88%)にPPPDを 施 行 した。 門 脈 合 併 切 除 、 再 建<br />

を10 例 (29%)に 施 行 した。 最 終 病 期 はStage1、2、3、4がそれぞれ4 例 、<br />

1 例 、14 例 、15 例 であった。R0 手 術 が26 例 (76%)、R1 手 術 が8 例 (24%)<br />

であった。 膵 切 除 断 端 陽 性 、 膵 周 囲 剥 離 面 陽 性 をそれぞれ4 例 (12%)、<br />

に 認 めた。リンパ 節 転 移 を17 例 (50%)に 認 めた。 在 院 死 は 認 めなかっ<br />

た。 術 後 の 腹 腔 内 膿 瘍 に 対 してドレナージ 術 を2 例 (6%)に 施 行 したが、<br />

それ 以 外 の 合 併 症 は 保 存 的 に 軽 快 した。 全 症 例 の3 年 、5 年 生 存 率 はそ<br />

れぞれ44.7%、26.1%であった。また 解 析 の 結 果 、R1 手 術 、リンパ 節<br />

転 移 が 有 意 に 予 後 不 良 因 子 としてあげられた。 結 語 膵 頭 部 癌 に 対 する<br />

術 前 化 学 放 射 線 療 法 は 重 篤 な 合 併 症 もなく 安 全 に 施 行 可 能 である。<br />

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