タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

P59-3 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 切 除 例 の 予 後 予 測 因 子 の 検 討 と 治 療
方 針
1
名 古 屋 大 学 医 学 部 医 学 系 研 究 科 消 化 器 外 科 学 、 2 名 古 屋 セン
トラル 病 院 外 科
○… 末 永 雅 也 1
, 藤 井 努 1
, 山 田 豪 1
, 奥 村 徳 夫 1
, 杉 本 博 行 1
,
野 本 周 嗣 1
, 竹 田 伸 1
, 中 尾 昭 公 2 1
, 小 寺 泰 弘
【 目 的 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 切 除 例 の 臨 床 病 理 学 的 予 後 予 測 因 子 を 検 討
し、 外 科 治 療 方 針 について 考 察 する。【 対 象 】 当 科 にて1975 年 4 月 から
2011 年 11 月 に 経 験 した 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 切 除 例 80 例 【 結 果 】PD…37 例 、
PPPD…34 例 、SSPPD…3 例 、PHRSD…5 例 、TP…1 例 が 施 行 された。 周 囲
進 展 度 t1/t2/t3/t4はそれぞれ16 例 /15 例 /37 例 /11 例 であった。リンパ
節 転 移 は 切 除 例 の46.8%に 認 め、n0/n1/n2/n3は42 例 /17 例 /16 例 /4 例
であった。 総 合 的 進 行 度 fStageI/II/III/IVa/IVbは14 例 /10 例 /32 例 /18
例 /5 例 で、5 年 生 存 率 は90.0%/40.5%/41.6%/32.1%/0%であった。 予 後
予 測 因 子 に 関 する 単 変 量 解 析 では、 露 出 腫 瘤 型 以 外 の 肉 眼 型 、 組 織 学
的 十 二 指 浸 潤 陽 性 、t2 以 上 、 組 織 学 的 リンパ 節 転 移 陽 性 、 組 織 学 的 リ
ンパ 管 浸 潤 陽 性 、 組 織 学 的 静 脈 浸 潤 陽 性 、 組 織 学 的 神 経 周 囲 浸 潤 陽 性
の 各 群 において、 有 意 に 予 後 が 不 良 であった。 多 変 量 解 析 ではリンパ
節 転 移 陽 性 が 独 立 した 予 後 不 良 予 測 因 子 であった(ハザード 比 …2.32、
P=…0.034)。リンパ 節 転 移 陽 性 例 のみの 解 析 では、5 年 生 存 率 は22.3%
であった。リンパ 節 転 移 はt2 以 上 の 周 囲 進 展 度 では63 例 中 35 例 (55.6%)
に 認 められた。またt1 症 例 では、 深 達 度 mでは 転 移 を 認 めなかったの
に 対 し、 深 達 度 がodの 場 合 7 例 中 2 例 (28.6%)に 転 移 を 認 めた。また、
リンパ 節 転 移 陽 性 例 の54.1%(20/37 例 )はn2 以 上 であった。PHRSDを
施 行 した 症 例 にはリンパ 節 転 移 は 認 められなかった。【 考 察 】 深 達 度
od 以 上 ではリンパ 節 転 移 を 高 頻 度 に 認 め、リンパ 節 転 移 陽 性 例 は 予
後 不 良 であった。t2 以 上 ではn2 症 例 も 認 めるため、D2 郭 清 を 伴 う 術
式 が 必 要 である。また、t1であっても 深 達 度 odではリンパ 節 転 移 の 可
能 性 がある。 現 時 点 では 病 理 学 的 深 達 度 mを 確 実 に 術 前 に 診 断 するこ
とは 困 難 であるとされており、T1と 術 前 診 断 された 症 例 でも 縮 小 手
術 ではなく 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 術 を 選 択 することが 妥 当 である
P59-4 膵 頭 部 領 域 癌 に 対 する 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 の 長 期 成 績
国 立 がん 研 究 センター 中 央 病 院 肝 胆 膵 外 科
○… 秦 正 二 郎 , 島 田 和 明 , 大 黒 聖 二 , 岸 庸 二 , 奈 良 聡 ,
江 崎 稔 , 小 菅 智 男
【 目 的 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 に 対 する 一 般 的 な 根 治 術 式 である 膵 頭 十 二
指 腸 切 除 の 当 院 における 長 期 成 績 ・ 予 後 因 子 を 解 析 する。【 方 法 】 対
象 は1998 年 1 月 から2008 年 12 月 までに、 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 に 対 して 膵
頭 十 二 指 腸 切 除 を 行 った60 例 。 臨 床 病 理 学 的 因 子 ( 年 齢 ・ 性 別 ・ 術 前
減 黄 の 有 無 ・ 術 前 CA…19-9 値 ・ 幽 門 輪 温 存 の 有 無 ・ 腫 瘍 の 肉 眼 型 ・ 組
織 学 的 分 化 度 ・ 腫 瘍 径 ・リンパ 節 転 移 ・ 膵 浸 潤 ・ 十 二 指 腸 浸 潤 ・ 神 経
浸 潤 ・リンパ 管 浸 潤 ・ 静 脈 浸 潤 ・ 局 所 癌 遺 残 度 )と 術 後 生 存 期 間 に 関
して、 単 変 量 解 析 及 び 多 変 量 解 析 を 行 った。【 結 果 】フォローアップ
期 間 の 中 央 値 は58ヶ 月 。 門 脈 合 併 切 除 を 要 した 症 例 はなかった。 術 後
30 日 以 内 の 死 亡 を1 例 認 めた。3 年 生 存 率 、5 年 生 存 率 はそれぞれ
75.3%、73.4%であった。 予 後 因 子 に 関 して 単 変 量 解 析 を 行 ったところ、
腫 瘍 の 肉 眼 型 ( 潰 瘍 の 有 無 )(p=0.013)、 腫 瘍 径 (2cm 未 満 …vs…2cm 以 上 )
(p=0.015)、リンパ 節 転 移 有 無 (p=0.019)、 膵 浸 潤 有 無 (p=0.016)、の4
因 子 で 予 後 に 有 意 差 を 認 めた。この4 因 子 に 関 して、 多 変 量 解 析 を 行 っ
たところ、 腫 瘍 径 2cm 以 上 が 有 意 な 予 後 不 良 因 子 であった(p=0.029、
Odds 比 …0.199、95%CI…0.027-0.865)。【 結 論 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 に 対 す
る 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 は、 安 全 かつ 良 好 な 予 後 が 期 待 できる、 標 準 術 式
と 考 えられる。 膵 頭 十 二 指 腸 切 除 を 行 った 症 例 の 中 では、 様 々な 臨 床
病 理 学 的 因 子 のうち、 腫 瘍 径 のみが 有 用 な 予 後 予 測 因 子 であった。
P59-5 当 院 における 十 二 指 腸 乳 頭 部 腫 瘍 の 治 療 成 績
慶 應 義 塾 大 学 一 般 ・ 消 化 器 外 科
○… 大 平 正 典 , 北 郷 実 , 田 邊 稔 , 河 地 茂 行 , 板 野 理 ,
篠 田 昌 宏 , 八 木 洋 , 北 川 雄 光
【 目 的 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 腫 瘍 における 治 療 法 、 病 理 診 断 および 予 後 因
子 を 検 証 し、 十 二 指 腸 乳 頭 部 腫 瘍 の 治 療 成 績 、 特 に 縮 小 治 療 の 適 応 に
関 し 検 討 する。【 対 象 】1986 年 から2011 年 に 当 院 で 切 除 され、 最 終 病
理 検 査 で 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 と 診 断 された57 例 を 対 象 とした。 術 前 診 断
は 腺 腫 10 例 、 炎 症 2 例 、 腺 癌 45 例 であった。 治 療 法 は 内 視 鏡 的 乳 頭 切
除 術 (EP:4 例 )、 経 十 二 指 腸 的 乳 頭 切 除 術 (3 例 )、 幽 門 輪 温 存 膵 頭
十 二 指 腸 切 除 術 (PpPD:50 例 )であった。【 結 果 】 術 前 病 理 診 断 が 腺
腫 であった2 例 と 腺 癌 であった2 例 に 対 してEPが 行 われた。いずれの
症 例 も 術 前 のEUSおよびIDUSにて 膵 管 と 十 二 指 腸 進 展 を 認 めず、 術
後 病 理 診 断 も 同 様 であり 術 後 再 発 を 認 めなかった。 術 前 病 理 診 断 で 悪
性 と 診 断 されなかった12 例 のうち5 例 では 術 後 病 理 検 査 で 腺 癌 と 診 断
され、かつ 膵 臓 、 十 二 指 腸 への 組 織 学 的 浸 潤 、またはリンパ 節 転 移 を
認 めた。いずれも 術 前 EUSおよびIDUSにて 管 腔 内 進 展 が 疑 われたた
め 縮 小 治 療 の 適 応 がないと 判 断 しPpPDが 行 われた。 術 前 検 査 にて 悪
性 所 見 を 認 めなくても 詳 細 な 進 展 度 および 深 達 度 検 索 が 治 療 法 選 択 に
必 要 であることが 示 唆 された。またT2 症 例 において16 例 中 7 例 にリン
パ 節 転 移 を 認 め、うち3 例 は2 群 以 上 のリンパ 節 転 移 を 認 めた。 術 前 に
組 織 浸 潤 が 疑 われるT2 以 上 の 症 例 に 対 してD2 郭 清 を 伴 うPpPDが 必
要 であると 考 えられた。【 結 語 】 十 二 指 腸 乳 頭 部 腫 瘍 の 治 療 選 択 として、
EUSやIDUSによる 進 展 度 および 深 達 度 検 査 は 腺 腫 およびT1 腺 癌 症 例
における 内 視 鏡 治 療 および 局 所 切 除 などの 縮 小 手 術 の 適 応 判 断 に 有 用
であると 考 えられた。また 術 前 膵 、 十 二 指 腸 浸 潤 が 疑 われるような 症
例 は 術 前 に 悪 性 所 見 が 得 られなくても 根 治 切 除 が、T2 以 上 の 症 例 は
D2 郭 清 を 伴 うPpPDが 必 要 であると 考 えられた。
P59-6 十 二 腸 乳 頭 部 癌 の 再 発 因 子 および 再 発 形 式 についての
検 討
国 立 がん 研 究 センター 東 病 院 上 腹 部 外 科
○… 金 森 淳 , 加 藤 祐 一 郎 , 後 藤 田 直 人 , 木 下 敬 弘 ,
高 橋 進 一 郎 , 小 西 大 , 木 下 平
目 的 :1993 年 から2011 年 までに 当 科 にて 切 除 した 十 二 指 腸 乳 頭 部 癌 86
例 ( 男 性 52 例 , 女 性 34 例 . 平 均 年 齢 65 歳 )を 対 象 とし、 術 後 再 発 因 子 お
よび 再 発 形 式 について 検 討 した。 結 果 : 術 式 は 経 十 二 指 腸 的 乳 頭 部 切
除 7 例 / 膵 温 存 十 二 指 腸 切 除 3 例 /PPPD17 例 /SSPPD56 例 /PD3 例 。 肉 眼
型 は 非 露 出 腫 瘤 型 20 例 / 露 出 腫 瘤 型 40 例 / 腫 瘤 潰 瘍 型 13 例 / 潰 瘍 腫 瘤 型 6
例 / 潰 瘍 型 7 例 であった。 組 織 型 はpap8 例 /tub1…37 例 /tub2…31 例 /tub3…
7 例 /sig1 例 /asc1 例 /Invasive…micropapillary…type1 例 、 深 達 度 はm 癌
13 例 /od 癌 8 例 /od< 癌 65 例 であった。リンパ 節 転 移 (pN)は51%(44 例 )
に 認 め、 深 達 度 別 ではm 癌 0%,od 癌 25%(2 例 ),od< 癌 65%(42 例 )で
あった. 膵 浸 潤 (pPanc) 陽 性 は48%(41 例 )、 十 二 指 腸 浸 潤 (pDu) 陽 性
は73%(63 例 )であった。 再 発 は38%(od 癌 1 例 /od< 癌 33 例 )に 認 め、 肝 ・
リンパ 節 ・ 腹 膜 再 発 が 多 かった。 経 十 二 指 腸 的 乳 頭 部 切 除 例 7 例 の 内 、
姑 息 切 除 の1 例 を 除 き6 例 全 例 m 癌 であり、 再 発 は 認 めていない。 再 発
因 子 は 単 変 量 解 析 では、 年 齢 65 歳 以 上 / 深 達 度 od