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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P52-2 肝 Mucinouscysticneoplasm(MCN)の1 例<br />

岡 山 済 生 会 総 合 病 院 外 科<br />

○… 安 井 和 也 , 安 原 功 , 須 井 健 太 , 児 島 亨 , 丸 山 昌 伸 ,<br />

仁 熊 健 文 , 三 村 哲 重<br />

【はじめに】 近 年 胆 管 の 嚢 胞 性 腫 瘍 は、 膵 の 嚢 胞 性 腫 瘍 との 類 似 性 が<br />

指 摘 されている。 膵 ではIPMNとMCNの 疾 患 概 念 が 確 立 されつつあ<br />

るが、 胆 管 の 嚢 胞 性 腫 瘍 は 比 較 的 稀 であり、 明 確 な 疾 患 概 念 の 確 立 に<br />

は 至 っていない。 今 回 我 々は 胆 管 嚢 胞 腺 癌 の 疑 いにて 切 除 を 施 行 し、<br />

肝 MCNと 診 断 した1 例 を 経 験 したので 報 告 する。<br />

【 症 例 】70 代 女 性 。2010 年 8 月 、 食 後 の 胸 やけを 主 訴 に 近 医 受 診 、 腹<br />

部 CTで 胆 嚢 壁 の 肥 厚 及 び 肝 内 側 区 域 に 嚢 胞 性 腫 瘍 を 認 めたため、 精<br />

査 加 療 目 的 に 紹 介 となった。 血 液 検 査 では 黄 疸 や 炎 症 所 見 を 認 めず、<br />

腫 瘍 マーカーはCEA、CA19-9、AFPいずれも 正 常 範 囲 であった。US<br />

では 境 界 明 瞭 な 嚢 胞 性 腫 瘤 が、 胆 嚢 を 圧 排 するように 存 在 していた。<br />

CTでは38×33mmの 単 房 性 嚢 胞 性 腫 瘤 を 肝 S4に 認 めた。 内 部 は 不 均<br />

一 で 隔 壁 を 伴 い、 一 部 に 軽 度 の 造 影 効 果 を 持 つ 充 実 成 分 を 認 めた。<br />

MRIでは 周 囲 胆 管 の 拡 張 や、 明 らかな 胆 管 との 連 続 性 は 認 めなかった。<br />

PET 検 査 でも 同 部 位 に 集 積 を 認 めなかった。 胆 管 嚢 胞 腺 癌 の 術 前 診<br />

断 にて 手 術 施 行 した。 術 中 所 見 は、 肝 S4に 胆 嚢 を 圧 排 するような 嚢<br />

胞 性 腫 瘍 を 認 めた。 術 中 エコーでは 内 部 は 充 実 性 であり、 嚢 胞 内 容 は<br />

不 均 一 であった。 血 管 浸 潤 は 認 めなかった。 肝 S4.S5 切 除 、 胆 嚢 摘 出<br />

術 を 施 行 した。 病 理 では、 線 維 性 被 膜 で 囲 まれた 大 小 の 嚢 胞 を 認 め、<br />

内 部 に 多 量 の 粘 液 を 産 生 する 上 皮 を 認 めた。 嚢 胞 間 間 質 への 腺 管 の 浸<br />

潤 も 認 めadenocarcinomaと 診 断 、 周 囲 胆 管 との 連 続 性 を 認 めないこと、<br />

一 部 に 卵 巣 様 間 質 を 認 めたことから 肝 MCNと 診 断 した。 術 後 約 1 年 3ヶ<br />

月 再 発 兆 候 なく 生 存 中 である。 過 去 当 院 での 胆 管 嚢 胞 腺 腫 ・ 腺 癌 切 除<br />

例 を 含 め 検 討 を 行 い、 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。<br />

P52-3 消 化 器 癌 術 後 の 原 発 性 肝 放 線 菌 症 の1 例<br />

1<br />

岡 山 済 生 会 総 合 病 院 外 科 、 2 岡 山 済 生 会 総 合 病 院 病 理<br />

○… 三 村 太 亮 1<br />

, 仁 熊 健 文 1<br />

, 庄 司 良 平 1<br />

, 児 島 亨 1<br />

, 三 村 哲 重 1<br />

,<br />

2<br />

能 勢 聡 一 郎<br />

症 例 は72 才 男 性 。 基 礎 疾 患 として 拡 張 型 心 筋 症 と 心 房 細 動 あり。 他 院<br />

にて2000 年 に 回 盲 腸 部 癌 にて 右 半 結 腸 切 除 ・2005 年 に 十 二 指 腸 癌 にて<br />

膵 頭 十 二 指 腸 切 除 を 施 行 されている。2010 年 に 血 糖 コントロール 不 良<br />

の 精 査 にて 行 われたCTにて、 肝 S4/8に8cm 大 の 境 界 明 瞭 な 低 吸 収 腫<br />

瘤 性 病 変 を 認 め、 精 査 加 療 目 的 で 当 院 に 紹 介 受 診 された。 腹 部 USで<br />

も 同 部 にやや 高 エコー 辺 縁 不 整 で 境 界 明 瞭 な 病 変 を 認 め、 十 二 指 腸 癌<br />

(ないし 大 腸 癌 )の 肝 転 移 再 発 の 診 断 にて 肝 中 央 2 区 域 切 除 を 行 う 方 針<br />

とした。 術 中 所 見 では、 腫 瘤 は 横 隔 膜 を 貫 き 右 肺 下 葉 まで 浸 潤 してお<br />

り 一 塊 となっていたため 横 隔 膜 合 併 切 除 ・ 右 肺 下 葉 部 分 切 除 も 行 なっ<br />

た。 切 除 標 本 では 肝 S4/8を 中 心 とした 白 色 調 の 境 界 明 瞭 な 病 変 を 認<br />

めた。… 病 理 組 織 学 的 診 断 では、 腫 瘤 の 大 部 分 は 繊 維 化 であり、 繊 維<br />

化 の 間 に 多 数 の 好 中 球 浸 潤 を 伴 った 小 膿 瘍 を 散 見 し、 膿 瘍 の 辺 縁 に 棍<br />

棒 状 の 菌 体 を 認 め 肝 放 線 菌 症 と 診 断 した。 放 線 菌 症 は 慢 性 化 膿 性 肉 芽<br />

腫 性 疾 患 で 画 像 検 査 では 悪 性 疾 患 との 鑑 別 がしばしば 問 題 となる。 肝<br />

原 発 の 放 線 菌 症 の 報 告 は 極 めてまれであり、その 報 告 の 多 くは 本 症 例<br />

のごとく 胆 道 再 建 術 後 で、 消 化 管 に 常 在 する 放 線 菌 が 逆 行 性 経 胆 管 的<br />

に 肝 に 感 染 して 発 症 すると 考 えられている。 本 例 は、 既 往 の 消 化 器 癌<br />

の 単 発 性 肝 転 移 病 変 と 診 断 し、 肝 切 除 術 を 施 行 したが、 病 理 所 見 より<br />

放 線 菌 による 線 維 化 した 化 膿 性 肉 芽 腫 と 判 明 したまれな1 例 であった。<br />

文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。<br />

P52-4 腹 腔 鏡 補 助 下 に 切 除 した 肝 内 胆 管 嚢 胞 腺 腫 の1 例<br />

岩 手 医 科 大 学 外 科 学 講 座<br />

○… 武 田 大 樹 , 新 田 浩 幸 , 眞 壁 健 二 , 長 谷 川 康 , 伊 藤 直 子 ,<br />

高 原 武 志 , 高 橋 正 浩 , 若 林 剛<br />

症 例 は59 才 男 性 。 上 腹 部 痛 を 主 訴 に 近 医 を 受 診 。 腹 部 超 音 波 検 査 にて<br />

肝 左 葉 に 嚢 胞 性 病 変 を 指 摘 され 当 院 消 化 器 肝 臓 内 科 紹 介 。 造 影 CTで<br />

は 肝 左 葉 に 長 径 約 60mmの 内 部 濃 度 不 均 一 で 一 部 高 濃 度 を 示 す 部 分 を<br />

有 する 嚢 胞 性 病 変 を 認 めた。EOB-MRIでは 腫 瘤 の 造 影 効 果 は 認 めず、<br />

T2 強 調 像 で 辺 縁 がHigh…intensity…、 内 部 はLow…intensityを 示 す 部 分<br />

があり、T1 強 調 像 で 内 部 がややHigh…intensityを 示 し、 出 血 を 伴 う 嚢<br />

胞 性 病 変 が 疑 われた。MRCPでは 左 肝 管 からB4にかけて 胆 管 との 連<br />

続 した 嚢 胞 性 病 変 を 疑 われたが、ERCPでは 左 肝 管 に 狭 窄 とその 抹 消<br />

の 拡 張 を 認 めるが、 腫 瘤 性 病 変 は 造 影 されず 胆 管 との 交 通 は 確 認 でき<br />

なかった。IDUSでは 内 部 は 大 半 を 充 実 性 成 分 が 占 めていることが 確<br />

認 された。 胆 管 の 生 検 、ブラッシング 細 胞 診 、 胆 汁 細 胞 診 では 悪 性 像<br />

は 確 認 されなかった。FDG-PETではわずかな 集 積 を 認 めるのみであっ<br />

た。 以 上 より、 肝 内 胆 管 嚢 胞 線 腫 の 診 断 で、 悪 性 も 否 定 できないため<br />

手 術 の 方 針 とした。 手 術 は 腹 腔 鏡 補 助 下 に 施 行 した。 腹 腔 鏡 下 に 肝 左<br />

葉 を 授 動 した 後 、 上 腹 部 正 中 に10cmの 小 切 開 をおき、 小 開 腹 操 作 を<br />

行 った。Hanging…maneuverを 併 用 し、 肝 左 葉 切 除 を 施 行 した。 手 術<br />

時 間 は308 分 、 出 血 量 は178mlであった。 腫 瘤 は 周 囲 と 境 界 明 瞭 な 被<br />

膜 を 有 し、 内 部 は 一 部 に 乳 頭 状 構 造 を 示 す 粘 液 産 生 を 伴 う 細 胞 成 分 を<br />

認 めるが 悪 性 像 は 認 められずHepatobiliary…cystadenomaの 診 断 で<br />

あった。 肝 内 胆 管 嚢 胞 腺 腫 は 肝 嚢 胞 性 疾 患 の 約 5% 以 下 に 認 められる、<br />

比 較 的 稀 な 疾 患 である。 本 邦 での 報 告 例 は 自 検 例 を 含 め62 例 で、 男 女<br />

比 は18:44と 女 性 に 多 い 傾 向 がある。 肝 嚢 胞 性 疾 患 の 良 悪 性 は、 画 像<br />

上 では 鑑 別 が 困 難 であることが 多 く、 血 中 CA19-9 値 は 悪 性 でも 正 常<br />

値 であることが 多 い。 肝 切 除 以 外 の 治 療 では 再 発 、 悪 性 化 の 報 告 もあ<br />

ることより、 内 部 に 隔 壁 や 結 節 性 病 変 を 認 めた 場 合 、 根 治 切 除 を 目 指<br />

した 外 科 的 切 除 が 第 一 選 択 となる。 今 回 我 々は 腹 腔 鏡 補 助 下 に 切 除 し<br />

た 肝 内 胆 管 嚢 胞 腺 腫 の1 例 を 経 験 したので、 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 え<br />

て 報 告 する。<br />

P52-5 胆 道 疾 患 の 既 往 のない 若 年 性 肝 内 結 石 症 の1 切 除 例<br />

横 浜 労 災 病 院 外 科<br />

○… 松 村 聡 , 田 崎 健 太 郎 , 篠 藤 浩 一 , 大 島 郁 也 ,<br />

尾 崎 正 彦<br />

症 例 は 生 来 健 康 な39 歳 男 性 。 健 診 の 腹 部 超 音 波 検 査 で10mm 大 の 胆 嚢<br />

ポリープを 指 摘 され、 当 院 消 化 器 内 科 紹 介 受 診 した。 腹 部 造 影 CT 検 査 、<br />

MRI 検 査 にてB2 胆 管 末 梢 の 拡 張 とその 中 枢 側 に8mm 大 までの 胆 管 結<br />

石 を 指 摘 された。 内 視 鏡 的 逆 行 性 胆 道 造 影 検 査 にてB2 胆 管 内 に 透 亮<br />

像 を 認 め、その 末 梢 胆 管 の 拡 張 を 認 めた。ブラシ 細 胞 診 、 胆 汁 細 胞 診<br />

ともにclass2であった。また、 胆 管 の 分 岐 は 正 常 型 であり、 胆 管 拡 張<br />

症 は 認 めなかった。 経 内 視 鏡 的 に 砕 石 を 試 みたが 困 難 であったため、<br />

手 術 を 施 行 した。 術 中 超 音 波 検 査 で 拡 張 した 胆 管 はB2のみであった<br />

が 結 石 がB2 根 部 まで 存 在 したため、 外 側 区 域 切 除 を 施 行 した。また<br />

胆 嚢 摘 出 術 を 付 加 し 胆 道 造 影 を 施 行 、 残 肝 胆 管 に 結 石 や 病 変 がないこ<br />

とを 確 認 した。 術 後 経 過 良 好 にて 術 後 第 7 病 日 に 軽 快 退 院 した。 病 理<br />

組 織 学 検 査 結 果 では、 肝 内 胆 管 に10mm 大 までのコレステロール 結 石<br />

と 末 梢 胆 管 の 拡 張 を 認 めた。 胆 管 上 皮 は 結 石 部 に 中 等 度 のdysplasia<br />

を 認 めたが、 明 らかな 悪 性 所 見 は 認 めなかった。また 肝 実 質 も 軽 度 の<br />

脂 肪 変 性 を 認 めるが、 萎 縮 は 認 めなかった。また 胆 嚢 ポリープはコレ<br />

ステロールポリープであった。<br />

合 流 異 常 などの 胆 道 疾 患 の 既 往 のない 若 年 者 の 肝 内 結 石 症 は 比 較 的 稀<br />

であり、 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。<br />

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