タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

MSY1-9
術 後 補 助 療 法 を 中 心 としたBorderlineresectable
膵 癌 に 対 する 手 術 成 績 と 限 界
1
がん 研 有 明 病 院 消 化 器 外 科 、 2 防 衛 医 科 大 学 校 外 科
○… 古 賀 倫 太 郎 1
, 齋 浦 明 夫 1
, 有 田 淳 一 1
, 竹 村 信 行 1
,
吉 岡 龍 二 1
, 小 野 嘉 大 1
, 山 本 順 司 2 1
, 山 口 俊 晴
【 背 景 と 目 的 】 浸 潤 性 膵 管 癌 に 対 する 標 準 治 療 は 外 科 的 根 治 切 除 を 含
めた 集 学 的 治 療 である。ゲムシタビンの 登 場 以 降 、 術 後 補 助 化 学 療 法
を 併 用 した 外 科 的 根 治 切 除 が 膵 癌 の 標 準 治 療 とされてきたが、
Borderline…resectable 膵 癌 に 対 する 治 療 戦 略 は 未 だ 確 立 していない。
今 後 の 集 学 的 治 療 の 方 向 性 を 探 るため、これまでのBorderline…
resectable 膵 癌 の 治 療 成 績 を 検 討 した。【 対 象 と 方 法 】’05 年 から’09
年 までに 行 われた 膵 癌 肉 眼 的 根 治 切 除 症 例 143 例 。 米 国 NCCNガイド
ラ イ ン に 準 拠 し、 術 前 resectable(R 群 )と 診 断 さ れ た108 例 と
Borderline…resectable(BR 群 )と 診 断 された35 例 を 比 較 検 討 した。【 結
果 】BR 群 の 内 訳 はSMV/PV 高 度 狭 窄 変 形 21 例 、SMAもしくはCAへ
の1/2 周 以 下 の 隣 接 17 例 、 再 建 可 能 なCHA 浸 潤 2 例 ( 重 複 あり)。 全 症
例 のOverall…survival(OS)は1、3、5 年 で82.9、37.6、27.0%。 生 存 期
間 中 央 値 (MST)は24.1ヶ 月 。BR 群 のOSは5 年 14.9%(MST23.5ヶ 月 )で
R 群 の33.3%(27.4ヶ 月 )…に 比 し、 予 後 不 良 であったが、 有 意 差 はなかっ
た。 無 再 発 生 存 (DFS)は そ れ ぞ れ、5 年 で3.8%(MST10.7ヶ 月 )、
27.2%(13.3%)で 有 意 にBR 群 が 不 良 。 病 理 学 的 R0 率 は37.1%(13/35 例 )、
81.5%(88/108 例 )で 有 意 にBR 群 が 不 良 。 術 中 平 均 出 血 量 はBR 群 955ml、
R 群 627mlで 有 意 にBR 群 が 多 かったが、 術 後 合 併 症 (Clavien-Dindo>
GradeIII) 率 、 術 後 在 院 日 数 はBR 群 で8.6%(3/35 例 )、34 日 、R 群 で
10.2%(11/108 例 )、31 日 で 有 意 差 はなかった。 全 症 例 での 予 後 因 子 の
多 変 量 解 析 では、 術 後 補 助 GEM 療 法 、リンパ 節 転 移 (pN0…vs…pN1)、
術 前 CEA 値 (cut…off…5)、 根 治 度 (R0…vs…R1)が 選 択 された。【 結 語 】BR
群 に 対 する 治 療 戦 略 として、 肉 眼 的 根 治 切 除 + 術 後 補 助 GEM 療 法 は
OSからは 許 容 される 治 療 ではあるが、 術 後 再 発 率 、 病 理 学 的 R0 率 は
低 く、より 強 力 な 治 療 戦 略 の 確 立 が 必 要 である。
MSY2-1
C 型 肝 炎 関 連 肝 細 胞 癌 に 対 する 系 統 的 および 非 系 統
的 肝 切 除 の 検 討
関 西 医 科 大 学 外 科
○… 海 堀 昌 樹 , 松 井 康 輔 , 石 崎 守 彦 , 坂 口 達 馬 , 松 島 英 之 ,
中 竹 利 知 , 權 雅 憲
【 目 的 】 我 々は 肝 機 能 不 良 なHCV 関 連 肝 細 胞 癌 に 対 して、 残 肝 容 積
を 可 及 的 に 温 存 する 非 系 統 的 な 部 分 切 除 を 中 心 に 行 ってきた。また 比
較 的 肝 機 能 が 保 たれている 症 例 に 対 しては 門 脈 支 配 域 を 考 慮 した 系 統
的 切 除 を 行 っている。 今 回 C 型 肝 炎 (HCV) 関 連 肝 癌 および 非 HCV 関
連 (B 型 および 非 BC 型 肝 炎 関 連 ) 肝 癌 における 系 統 的 および 非 系 統 的
肝 切 除 ( 部 分 切 除 )の 短 期 及 び 長 期 予 後 について 比 較 検 討 した。【 対 象 】
長 期 予 後 検 討 のため2006 年 までの469 例 原 発 性 肝 癌 根 治 切 除 例 を 対 象 。
HCV 関 連 肝 癌 326 例 、 非 HCV 関 連 肝 癌 143 例 (B 型 肝 癌 83 例 、 非 BC 型 肝
癌 60 例 )。【 結 果 】 非 HCV 肝 癌 143 例 中 系 統 切 除 40 例 (…Sectionectomy17、
Hemihepatectomy 以 上 23)、 部 分 切 除 術 103 例 施 行 。HCV 肝 癌 326 例 中
系 統 切 除 55 例 (… Segmentectomy4、Sectionectomy23、
Hemihepatectomy 以 上 28)、 部 分 切 除 術 271 例 。DFS・OSは 非 HCV 肝
癌 がHCV 肝 癌 に 比 べ 有 意 に 良 好 。 非 HCV 肝 癌 ではDFS・OSは 部 分 切
除 群 と 比 較 し、 系 統 切 除 群 が 良 好 な 生 存 率 を 示 した。 腫 瘍 径 5cm 以 上
もしくは 術 前 PIVKA-II 高 値 の 場 合 、DFS・OSは 有 意 に 系 統 切 除 群 が
良 好 。HCV 肝 癌 での 術 前 肝 機 能 は 部 分 切 除 群 が 有 意 に 不 良 、 術 後 1 年
までの 肝 機 能 (Alb、Che、PT)は 部 分 切 除 群 が 良 好 。 部 分 切 除 群 は 手
術 時 間 、 出 血 量 、 輸 血 例 が 有 意 に 少 なかった。 系 統 切 除 群 は 多 発 腫 瘍 、
脈 管 浸 潤 陽 性 、stage 進 行 例 が 多 く、 部 分 切 除 群 では 肝 線 維 化 が 高 度
であった。DFS・OSにおいて 両 群 で 有 意 差 を 認 めず。 両 術 式 におけ
る 生 存 率 比 較 を 肝 機 能 分 類 、 腫 瘍 因 子 分 類 にて 詳 細 に 検 討 したが 有 意
差 認 めず。 多 変 量 解 析 を 用 いた 独 立 予 後 因 子 はDFS・OSにおいて 低
Alb、 多 発 腫 瘍 であり 術 式 は 予 後 因 子 とはならず。 再 発 様 式 は 両 群 で
差 は 認 めず。【 考 察 】 背 景 肝 ウイルスによって 切 除 戦 略 を 変 える 必 要
があり、 非 BC 型 およびB 型 肝 癌 における 肝 予 備 能 は 良 好 であるため
癌 の 徹 底 的 な 根 治 を 目 指 し、 担 癌 門 脈 支 配 領 域 を 考 慮 した 系 統 的 切 除
が 推 奨 。HCV 肝 癌 は 肝 予 備 能 は 術 前 より 非 HCV 肝 癌 より 不 良 、 術 後
多 中 心 性 肝 癌 再 発 が 多 く、 再 発 時 の 治 療 も 視 野 に 入 れた 長 期 的 な 治 療
計 画 が 必 要 。 従 ってHCV 肝 癌 では 術 前 後 の 肝 予 備 能 低 下 を 考 慮 し 耐
術 的 に 系 統 的 切 除 が 不 可 能 な 症 例 に 対 して 肝 部 分 切 除 術 が 有 用 。
MSY2-2
肝 細 胞 癌 における 系 統 的 切 除 の 意 義 と 問 題 点
1
鹿 児 島 大 学 腫 瘍 制 御 学 ・ 消 化 器 外 科 、 2 鹿 児 島 大 学 医 学 部 保 健
学 科
○… 上 野 真 一 1
, 迫 田 雅 彦 1
, 飯 野 聡 1
, 南 幸 次 1
, 安 藤 慶 1
,
又 木 雄 弘 1
, 前 村 公 成 1
, 橋 口 真 征 1
, 蔵 原 弘 1
, 新 地 洋 之 2
,
1
夏 越 祥 次
【 目 的 】 肝 細 胞 癌 (HCC)における 系 統 的 肝 切 除 は、 出 血 量 やいわゆ
る 微 小 転 移 ( 同 一 担 癌 領 域 の 肝 内 転 移 、 門 脈 内 散 布 )の 制 御 からも 理 に
かなった 切 除 とされている。われわれは、 肝 機 能 が 許 せば 可 能 な 限 り
先 にグリソン 枝 を 処 理 する 区 域 以 上 の 切 除 を 行 ってきた。 本 報 告 にお
いては、1)…5cm 以 下 HCC…(sHCC)における 系 統 的 切 除 成 績 と 意 義 、2)…
肝 区 域 における 系 統 的 切 除 定 義 の 問 題 点 について 言 及 する。【 対 象 ・
方 法 】1990~2009 年 間 に 根 治 的 肝 切 除 が 行 われた 初 発 sHCC…227 例 を
対 象 .【 結 果 】1)a) 亜 区 域 切 除 以 上 の 系 統 的 肝 切 除 134 例 ( 拡 大 葉 切 :
12, 葉 切 :34, 区 域 :53, 亜 区 域 :35), 非 系 統 的 切 除 ( 部 切 / 核 出 )93
例 . 累 積 生 存 率 (OS), 無 再 発 生 存 率 (DFS)の 中 央 値 は, 系 統 的 :
106M,26M, 非 系 統 :68M,26Mで 系 統 的 切 除 が 良 好 .b)とくに 術 前
3cm・3 個 以 下 HCC 症 例 において、 亜 区 域 以 上 切 除 とそれ 以 下 を 比 較
したところ、Nonboundary…type…( 単 結 節 周 囲 増 殖 型 、 多 結 節 型 、 浸
潤 型 ;n=47)においては、 無 再 発 生 存 率 における 系 統 的 切 除 の 明 らか
な 有 用 性 が 認 められたが、Boundary…type( 単 結 節 などn=69)では 明 ら
かではなかった。c) 微 小 転 移 頻 度 は 明 らかにNonboundary…typeで 高 く、
さらに 両 type 間 で 主 腫 瘍 から 微 小 転 移 までの 距 離 に 差 がみられた。ま
たMIB-1…LIの 平 均 値 もBoundary…type…12.1±1.3… %、Nonboundary…
type…14.2±2.0… %で、 有 意 な 差 異 はみられないものの(P=0.2)、…
Nonboundary…typeが 高 値 。さらにDTについては、Boundary…type…
274.8±…36.2 日 、Nonboundary…type…103.9±13.4 日 であり、 明 らかに
Nonboundary…typeが 短 かった。2) 現 在 、 広 く 採 用 されている 肝 区 域
分 類 は、アメリカ 型 分 類 (lobe,…segment)にCouinaudのsegmentを 乗
せる 考 え 方 を 取 り、Couinaudのsegmentを 亜 区 域 としている。 本 来
のCouinaud 分 類 は 門 脈 の 分 岐 形 態 に 従 って 分 類 しており、
Subsegmentは 亜 区 域 内 の 小 区 画 になる。【 考 察 】 系 統 的 切 除 はとく
にNonboundary…typeの 制 御 に 有 用 であることが 示 唆 される。また 本
来 のCouinaud 分 類 による 亜 区 域 ( 小 区 画 ) 切 除 の 意 義 やいわゆる 解 剖
学 的 切 除 をどこからいうかなどの 問 題 点 は 残 されている。
MSY2-3
肝 細 胞 癌 に 対 する 系 統 的 肝 切 除 およびSurgical
Marginの 意 義 と 術 中 造 影 超 音 波 検 査 の 有 効 性
東 京 医 科 歯 科 大 学 肝 胆 膵 ・ 総 合 外 科
○… 田 中 真 二 , 佐 藤 公 太 , 光 法 雄 介 , 藍 原 有 弘 , 伴 大 輔 ,
落 合 高 徳 , 入 江 工 , 工 藤 篤 , 中 村 典 明 , 有 井 滋 樹
【 目 的 】 肝 細 胞 癌 の 特 性 と 進 展 様 式 に 従 って、 系 統 的 肝 切 除 の 有 効 性
が 示 唆 されている。 一 方 、 癌 の 局 所 治 療 では、 再 発 を 予 防 するため…
Marginの 確 保 が 重 要 であるが、 肝 予 備 能 や 解 剖 上 … 十 分 な 確 保 に 困 難
な 場 合 が 多 く、 系 統 的 切 除 との 意 義 の 違 いは 明 らかとされていない。
本 研 究 では、vp0/1 肝 細 胞 癌 の 系 統 的 切 除 とSurgical…Marginの 意 義 を
解 析 し、さらに 術 中 造 影 超 音 波 検 査 の 有 用 性 を 検 討 した。【 方 法 】 当
科 において 肝 切 除 術 を 施 行 した 肝 細 胞 癌 初 発 症 例 のうち、 肉 眼 的 遺 残
がないことを 確 認 したvp0/1 症 例 232 例 について 臨 床 病 理 学 的 に 解
析 した。さらに、 術 中 にソナゾイド 造 影 超 音 波 による 腫 瘍 Marginの
明 瞭 な 描 出 、および 微 小 門 脈 浸 潤 、 微 小 肝 内 転 移 巣 の 検 出 に 努 めてお
り、その 有 用 性 について 検 討 した。【 成 績 】 肝 細 胞 癌 の 術 後 無 再 発 生
存 率 の 解 析 により、Child-Pugh…B/C…(p=0.0001)、AFP>100mAU/
ml…(p=0.0036)、 腫 瘍 複 数 …(p=0.0003)、 非 系 統 的 切 除 …(p=0.0179)、
Surgical…Margin…R1…(p=0.0046)が 有 意 な 再 発 危 険 因 子 として 同 定 さ
れた。Surgical…Marginの 距 離 には 明 らかな 有 意 差 を 認 めなかった。
多 変 量 解 析 の 結 果 、Child-Pugh…B/C…(HR=1.942,…95%CI…1.268-2.2873,…
p=0.0023)、 非 系 統 的 切 除 (HR=1.521,…95%CI…1.010-2.292,…p=0.0448)の
みが 独 立 危 険 因 子 として 認 められ、Surgical…Marginには 有 意 差 がな
かった。 術 中 造 影 超 音 波 検 査 によるKupffer…imageは…Bモード 超 音 波
検 査 に 比 べ、 腫 瘍 Margin、 微 小 門 脈 浸 潤 、 微 小 肝 内 転 移 の 描 出 に 優
れていた。Vascular…image…(micro…flow…imaging)による 腫 瘍 血 管 の
観 察 は 分 化 度 診 断 に 有 用 であった。【 結 論 】 肝 細 胞 癌 の 再 発 を 抑 制 す
るためには、 系 統 的 切 除 とSurgical…Marginの 確 保 はいずれも 必 要 で
あるが、 肝 予 備 能 が 低 下 している 場 合 は 系 統 的 切 除 がより 重 要 性 が 高
い 可 能 性 が 示 唆 された。 術 中 造 影 超 音 波 検 査 はSurgical…Margin 確 保
および 系 統 的 切 除 施 行 に 有 用 と 考 えられた。
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