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タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日(水) - 株式会社コングレ

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P108-4 完 全 内 臓 逆 位 を 伴 った 胆 石 症 に 対 する 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘<br />

出 術 の 経 験<br />

東 住 吉 森 本 病 院<br />

○… 伊 藤 得 路 , 酒 部 克 , 清 田 誠 志 , 金 沢 源 一 , 吉 田 佳 世 ,<br />

木 下 正 彦 , 馬 場 由 香 里 , 岡 井 主 , 田 中 宏<br />

完 全 内 臓 逆 位 を 伴 った 胆 石 症 に 対 する 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 経 験 した<br />

ので 報 告 する【 症 例 】51 歳 。 男 性 。 心 窩 部 痛 を 主 訴 に 救 急 外 来 を 受 診<br />

した。 腹 部 所 見 としては 心 窩 部 から 左 季 肋 部 に 圧 痛 を 認 めた。 血 液 検<br />

査 では 白 血 球 が12590/μlと 上 昇 を 認 めたが、 肝 機 能 検 査 値 は 正 常 範<br />

囲 内 であった。 胸 部 X 線 像 上 右 胸 心 、 腹 部 単 純 CT 像 上 完 全 内 臓 逆 位<br />

を 認 めた。また、 胆 嚢 内 には 多 数 の 小 結 石 と 胆 嚢 壁 肥 厚 を 認 めた。 完<br />

全 内 臓 逆 位 に 合 併 した 胆 石 、 胆 嚢 炎 と 診 断 し 抗 生 剤 投 与 による 保 存 的<br />

治 療 でいったん 症 状 は 軽 快 したが、2 日 後 に 再 びT.bil、 肝 酵 素 の 上 昇<br />

を 伴 う 腹 痛 が 再 燃 した。 腹 部 単 純 CT 検 査 、MRCP 検 査 、DIC-CT 検 査<br />

にて 胆 嚢 内 結 石 は 認 めるが 総 胆 管 結 石 は 認 めなかったので 炎 症 所 見 の<br />

改 善 後 、 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行 した。ポートは 臍 から12mmのカ<br />

メラポート、 剣 状 突 起 の 尾 側 正 中 より 肝 円 索 左 側 に12mmポートを 挿<br />

入 した。 胆 嚢 との 位 置 関 係 を 確 認 した 後 に 心 窩 部 ポートと 同 じ 高 さの<br />

左 季 肋 部 に5mmポート、 左 側 腹 部 に5mmポートを 挿 入 し4ポートで 手<br />

術 を 行 った。 術 者 は 患 者 の 右 側 に 立 ち、 右 手 を 主 としたdouble-hand…<br />

techniqueで 鉗 子 操 作 を 行 った。 胆 嚢 は 萎 縮 しており 大 網 が 軽 度 癒 着<br />

していた。 癒 着 剥 離 をし、 胆 嚢 管 、 胆 嚢 動 脈 を 同 定 し、 胆 嚢 管 から 順<br />

に 処 理 した。 胆 嚢 剥 離 の 際 に 鉗 子 とカメラが 接 線 方 向 となり 剥 離 に 難<br />

渋 したものの 術 中 合 併 症 なく 遂 行 できた。 手 術 時 間 は2 時 間 55 分 、 術<br />

中 出 血 量 は3mlであった。 術 後 経 過 は 良 好 であり 術 6 病 日 目 に 軽 快 退<br />

院 した。【まとめ】 完 全 内 臓 逆 位 に 伴 った 胆 石 症 に 対 する 腹 腔 鏡 下 胆<br />

嚢 摘 出 術 を 経 験 したので 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する。<br />

P108-5 腹 腔 鏡 で 初 めて 気 づいた 左 側 胆 嚢 に 対 し、 吊 り 上 げ 式<br />

腹 腔 鏡 下 胆 摘 を 施 行 した1 例<br />

茨 城 県 立 中 央 病 院 ・ 地 域 がんセンター 外 科<br />

○… 小 田 有 哉 , 阿 部 秀 樹 , 永 井 秀 雄 , 北 條 大 輔 , 長 田 梨 比 人 ,<br />

赤 繁 徹 , 栗 原 知 多 流 , 島 村 淳 一 , 工 藤 宏 樹 , 川 崎 晋 司 ,<br />

相 馬 大 介 , 吉 見 富 洋<br />

左 側 胆 嚢 に 発 症 した 胆 嚢 結 石 症 に 対 する 腹 腔 鏡 下 胆 摘 が、これまで<br />

しばしば 報 告 されている。 患 者 は42 歳 女 性 。 腹 痛 を 主 訴 に 当 院 救 急<br />

外 来 を 受 診 した。 保 存 的 治 療 で 症 状 が 一 旦 治 まったのち、 術 前 検 査 と<br />

して 造 影 CT、MRCP…を 施 行 したうえで 吊 り 上 げ 式 腹 腔 鏡 下 胆 摘 を 施<br />

行 した。 臍 下 部 ポートから 腹 腔 鏡 を 挿 入 した 時 点 で、 肝 円 索 より 左<br />

側 に 胆 嚢 が 位 置 していることに 初 めて 気 づいた。 通 常 白 線 付 近 に 留 置<br />

する 心 窩 部 ポートを、 肝 円 索 より 十 分 左 方 になるよう、 左 肋 弓 下 に 留<br />

置 した。Normograde…cholecystectomy…を 行 った。 胆 嚢 管 を 露 出 する<br />

目 的 でCalot…の 三 角 部 に 操 作 が 及 んだ 際 は、 胆 嚢 管 の 間 近 に 右 肝 管 を<br />

認 めた。 術 中 胆 道 造 影 を 行 い、 胆 道 損 傷 のないことを 確 認 した。 手<br />

術 終 了 後 、 術 前 画 像 を 検 討 して 右 門 脈 臍 部 を 確 認 した。 右 肝 管 は 右 門<br />

脈 臍 部 の 尾 側 を 走 行 していた。 左 側 胆 嚢 の 診 断 方 法 とその 亜 分 類 につ<br />

いて 文 献 的 考 察 を 加 え、 腹 腔 鏡 下 胆 摘 の 術 前 に 必 要 な 情 報 を 検 討 した。<br />

P108-6 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 施 行 した 重 複 胆 嚢 の1 例<br />

岐 阜 県 総 合 医 療 センター 外 科<br />

○… 前 田 健 一 , 國 枝 克 行 , 河 合 雅 彦 , 種 田 靖 久 ,<br />

松 橋 延 壽<br />

症 例 は76 歳 、 女 性 。 以 前 より 指 摘 されていた 胆 嚢 結 石 の 経 過 観 察 目 的<br />

の 腹 部 エコーにて、 胆 嚢 結 石 以 外 に 胆 嚢 頚 部 に 低 エコーの 腫 瘤 を 指 摘<br />

され 精 査 目 的 に 当 院 紹 介 となった。ERCPにて 総 胆 管 より 分 岐 する2<br />

本 の 胆 嚢 管 は 描 出 されたが、 胆 嚢 頚 部 の 低 エコー 腫 瘤 は 描 出 できな<br />

かった。DIC-CT・MRCPにて 重 複 胆 嚢 を 指 摘 された。 手 術 は、4 孔 式<br />

の 腹 腔 鏡 下 胆 のう 摘 出 術 を 施 行 した。 漿 膜 を 共 有 した 重 複 胆 嚢 を 認 め、<br />

それぞれ 胆 嚢 管 を 容 易 に 同 定 できた。 胆 嚢 管 をそれぞれクリッピン<br />

グ・ 切 離 し、 一 括 して 重 複 胆 嚢 を 摘 出 した。 術 後 経 過 は 良 好 であった。<br />

稀 な 胆 嚢 の 先 天 的 形 態 異 常 である 重 複 胆 嚢 の1 例 を 経 験 したので 若 干<br />

の 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する。<br />

P108-7 単 孔 式 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 施 行 中 に 偶 然 診 断 した 右 側<br />

肝 円 索 ・ 左 側 胆 嚢 の1 例<br />

1<br />

大 分 大 学 医 学 部 第 1 外 科 、 2 大 分 大 学<br />

○… 川 野 雄 一 郎 1<br />

, 岩 下 幸 雄 1<br />

, 川 崎 貴 秀 1<br />

, 小 森 陽 子 1<br />

,<br />

平 下 禎 二 郎 1<br />

, 増 田 崇 1<br />

, 江 口 英 利 1<br />

, 矢 田 一 宏 1<br />

,<br />

太 田 正 之 1<br />

, 北 野 正 剛<br />

2<br />

【はじめに】 門 脈 の 発 生 において 右 臍 静 脈 は 胎 生 6 週 頃 に 消 退 し、 左<br />

臍 静 脈 が 残 存 し 肝 円 索 となるが、 右 側 肝 円 索 は 左 臍 静 脈 が 消 退 し、 右<br />

臍 静 脈 が 残 存 することによって 発 生 すると 考 えられている。 右 側 肝 円<br />

索 症 例 に 対 する 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 では、 下 垂 する 肝 円 索 が 視 野 の 妨<br />

げになることが 多 い。【 症 例 】71 歳 、 女 性 。【 主 訴 】 心 窩 部 違 和 感 【 現<br />

病 歴 】5 年 前 に 前 医 にて 急 性 胆 嚢 炎 の 診 断 にて 経 皮 経 胆 嚢 ドレナージ<br />

術 を 施 行 され 軽 快 したが、 最 近 になり 心 窩 部 違 和 感 を 自 覚 し 当 院 を 受<br />

診 した。【 造 影 CT 所 見 】 胆 嚢 頚 部 に7mm 大 の 結 石 を 数 個 認 めた。 門<br />

脈 臍 部 は 中 肝 静 脈 よりも 右 側 に 位 置 していた。DIC-CTでは 胆 管 の 走<br />

行 異 常 は 認 めず、 胆 嚢 は 総 胆 管 の 右 側 に 位 置 し 左 側 胆 嚢 を 疑 わせる 所<br />

見 は 認 めなかった。 術 前 検 査 では 右 側 肝 円 索 ・ 左 側 胆 嚢 結 石 症 の 診 断<br />

に 至 らず、 通 常 の 胆 嚢 結 石 症 と 考 えて 単 孔 式 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 を 施<br />

行 した。【 手 術 所 見 】 下 腹 部 正 中 の 卵 管 結 紮 術 後 の 手 術 瘢 痕 に 沿 って<br />

2.5cmの 皮 切 を 置 き、SILSTMポートを 挿 入 した。 胆 嚢 は 肝 円 索 の 左<br />

側 に 位 置 し、 肝 円 索 は 門 脈 右 前 区 域 枝 に 付 着 する 右 側 肝 円 索 であった。<br />

右 側 肝 円 索 のため、 胆 嚢 やCalotの 三 角 部 に 肝 円 索 が 下 垂 ・ 被 覆 して<br />

いたが、 通 常 の 操 作 でCalot 三 角 部 の 剥 離 ・ 展 開 をすることができた。<br />

胆 嚢 床 は 肝 円 索 の 左 側 に 位 置 しており、 腹 腔 鏡 と 鉗 子 が 交 差 し 手 術 操<br />

作 を 制 限 していた。そのため、SILSTMポートを60 度 回 転 させてトロッ<br />

カーの 位 置 を 変 えることで 操 作 性 は 改 善 した。 胆 管 の 走 行 異 常 はなく、<br />

通 常 通 り 胆 嚢 摘 出 術 を 行 い、 術 中 ・ 術 後 合 併 症 もなく 経 過 は 良 好 であっ<br />

た。【 結 語 】 右 側 肝 円 索 ・ 左 側 胆 嚢 に 対 する 単 孔 式 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出<br />

術 においては、 剥 離 鉗 子 用 トロッカーを3 時 、11 時 に 位 置 させること<br />

が 有 用 であった。<br />

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