タイムテーブル 第 1 日目 5 月30日（水） - æ ªå¼ä¼šç¤¾ã‚³ãƒ³ã‚°ãƒ¬

WS2-3
門 脈 塞 栓 術 後 短 期 成 績 の 評 価
国 立 がん 研 究 センター 中 央 病 院 肝 胆 膵 外 科
○… 岸 庸 二 , 島 田 和 明 , 大 黒 聖 二 , 奈 良 聡 , 江 崎 稔 ,
小 菅 智 男
【 背 景 】 当 科 では 許 容 肝 切 除 量 を、 高 崎 の 式 を 参 考 に 決 定 し、 門 脈 塞
栓 術 (PVE)の 適 応 を 判 断 している。
【 方 法 】 対 象 は、2001 年 1 月 ~2011 年 7 月 にPVEを 施 行 した233 例 。 年
齢 中 央 値 65 歳 ( 範 囲 33-88);… 性 別 ,… 男 158 名 (68%),… 女 …75 名 (32%)。 術 前
診 断 は、 肝 門 部 胆 管 癌 ,…71 例 ;… 胆 嚢 癌 ,…44 例 ;… 肝 細 胞 癌 (HCC),…40 例 ;…
肝 内 胆 管 癌 ,…39 例 ;… 転 移 性 肝 癌 ,…39 例 。 ア プ ロ ー チ は、TIPE66 例 ,…
PTPE167 例 。 塞 栓 の 効 果 と 安 全 性 について 評 価 した。
【 結 果 】 予 想 残 肝 容 積 比 (%/ 全 肝 容 積 ) 中 央 値 は、PVE 前 35%( 範 囲 21-
59)、 中 央 値 17 日 の 間 隔 で47%( 範 囲 30-76)に 増 大 した。 合 併 症 は、 肥
大 不 十 分 4 例 (うち3 例 で 再 塞 栓 ないし、TACE 追 加 );… 胆 道 出 血 ,…2 例 ;…
門 脈 本 幹 への 塞 栓 物 質 流 出 ,…1 例 ;… 対 側 門 脈 血 栓 ,…1 例 ;… 肝 膿 瘍 ,…1 例 ;…
仮 性 動 脈 瘤 ,…1 例 ; 中 毒 疹 ,…1 例 に 認 めたが、 肥 大 不 十 分 の1 例 を 除 き、
予 定 通 りの 肝 切 除 が 施 行 できた。 予 定 通 りの 肝 切 除 を 施 行 したのは
206 例 (88%)。その 他 27 例 の 内 訳 は、 腫 瘍 伸 展 により 非 切 除 ,…18 例 ;… 肝
機 能 不 良 で 縮 小 肝 切 除 ,…5 例 ;… 全 身 状 態 不 良 で 非 手 術 ,…2 例 ;… 残 肝 肥 大
不 良 で 非 手 術 ,…1 例 ;… 手 術 診 断 胆 嚢 炎 で 胆 摘 ,…1 例 。 残 肝 肥 大 不 十 分 (6 例 )
は、HCC 症 例 に 多 く(HCC…vs.…non-HCC;…10%…vs.…1%;…P7mg/dl)は 肝 切 除 施 行 した206 例 中
8 例 に 認 め、うち1 例 が 死 亡 した。PVE 後 のICG-R15 値 悪 化 が 肝 不 全 の
予 測 因 子 となり、 残 肝 肥 大 率 、 術 中 出 血 量 との 有 意 な 相 関 は 認 めなかっ
た。
【 結 論 】 高 崎 の 式 に 基 づく 大 量 肝 切 除 の 適 応 決 定 は 安 全 である。PVE
の 不 適 応 症 例 をPVE 前 にICG 等 から 予 想 することは 困 難 であるが、
HCC 症 例 で 肥 大 不 十 分 となる 可 能 性 、 胆 嚢 癌 症 例 では 腫 瘍 伸 展 によ
る 非 切 除 となる 可 能 性 が 高 まる。また、PVE 後 のICG 増 悪 例 では 術 後
肝 不 全 の 危 険 が 高 く、 注 意 が 必 要 である。
WS2-4
胆 道 癌 に 対 する 無 水 エタノールを 用 いた 術 前 門 脈 枝 塞
栓 術 の 安 全 性 と 有 効 性
名 古 屋 大 学 大 学 院 腫 瘍 外 科
○… 伊 神 剛 , 江 畑 智 希 , 横 山 幸 浩 , 國 料 俊 男 , 菅 原 元 ,
高 橋 祐 , 深 谷 昌 秀 , 上 原 圭 介 , 板 津 慶 太 , 吉 岡 裕 一 郎 ,
梛 野 正 人
【 目 的 】 我 々は 以 前 、 胆 道 癌 に 対 するフィブリン 糊 を 用 いた 術 前 門 脈
枝 塞 栓 術 (PVE)の 安 全 性 と 有 効 性 について 報 告 した。 以 来 、 肝 右 葉
切 除 術 、 肝 右 三 区 域 切 除 術 、 左 三 区 域 切 除 術 を 予 定 した 胆 道 癌 症 例 は
原 則 としてPVEの 適 応 とし、 積 極 的 に 施 行 してきた。しかし、 現 在
ではフィブリン 糊 の 保 険 上 の 使 用 制 限 のため、 無 水 エタノール(EOH)
と 金 属 コイルを 併 用 しPVEを 施 行 している。 今 回 の 報 告 では、 胆 道
癌 に 対 するEOHを 用 いたPVEの 安 全 性 と 有 効 性 について 検 討 した。
【 対 象 と 方 法 】2003 年 から2010 年 までに、 胆 道 癌 に 対 しEOHを 用 い
たPVEを249 例 に 施 行 した。このうち、 右 門 脈 枝 塞 栓 術 を 施 行 した
154 例 を 対 象 としてretrospectiveに 検 討 した。…【 結 果 】(1)EOH 使 用 量 :
平 均 使 用 量 は11.9±5.7mL、 体 重 あたりの 平 均 使 用 量 は0.23±0.12…mL/
kgであった。(2)PVE 後 肝 障 害 :ALTはPVE 後 2 日 目 に、ASTはPVE
後 当 日 にピーク 値 となったが、1 週 間 以 内 にPVE 前 の 状 態 に 復 してい
た。PVE 後 のALT 最 高 値 ( 平 均 247±273…IU/L)とAST 最 高 値 ( 平 均 245
±300…IU/L)はEOH 使 用 量 と 統 計 学 的 に 相 関 していた。(3)PVE 後 肝 体
積 変 化 :CT-VolumetryはPVE 後 平 均 19±8 日 で 計 算 し た。PVE 後
14-21 日 でCT-Volumetryを 計 算 した96 例 の 肝 体 積 変 化 は、 塞 栓 葉 が
695±167…cm3…から552±149…cm3に 減 少 し(p